以前も書いた通り、わたしが愛する宝塚歌劇団は、花・月・雪・星・宙の5組がそれぞれ公演を行っているわけだが、年に1回、毎年年末に各組TOPスターが梅田芸術劇場メインホールに集合して、合同の公演を行う機会がある。この公演は現在では『タカラヅカスペシャル』と呼ばれていて、昼と夜の2回公演を2日間、合計4回の舞台が繰り広げられるのである。
 ただし、そのタイミングで東京公演を行っている組は参加できないので、その東京公演組以外の4組+専科のスターたちから構成されているのである。ちなみに今年は宙組が東京公演中につき欠席、ということになっている。
 で。毎年、この『タカラヅカスペシャル』にはテーマがあるのだが、今年はどんなテーマかというと、公式Webサイトの文章を無断でパクッて説明すると――
「年に一度、専科、花、月、雪、星組で活躍中のスター達が集う夢の競演を、梅田芸術劇場より華やかに開催いたします。今年は、平成も最終年を迎えるにあたり、宝塚においても多くの変化のあった平成の30年間をフィーチャーしつつ、2018年の公演を振り返るコーナー等も含めた、バラエティ豊かな構成でお送りいたします。」
 ということだそうだ。えーと、ま、ズバリ言ってよくわからんと思うので、簡単まとめると、この平成最後の『タカスペ』は、この30年の歴史を振り返ります、てなことだと思う。実際、最初の方で説明があったのだが、今年はいろいろなメモリアルが重なったのだそうだ。
 ◆10年:現在の形で『タカラヅカスペシャル』となって10年目、だそうです。それ以前は「TCAスペシャル」という公演名で、場所も梅田じゃなかったりしたそうだが、その時代はわたしはよく知らないす。ちなみにTCA=タカラヅカ・クリエィティブ・アーツの略で、宝塚の映像音楽ソフトの管理販売をしてる子会社のことですな。
 ◆20年:今年は「宙組」が誕生して20年目なのです。それはつまり有楽町に暫定的に設置されたTAKARAZUKA1000days劇場から現在の日比谷の東京宝塚劇場のリニューアルが完成して、東京公演を通年公演を開始して20年、なんだそうだ。つうか、その宙組がタカスペ欠席ってどうなのよ……。
 ◆30年:あ、やべえ、なんだったか忘れた。なんか30年もあったはずだけど、サーセン、なんだっけ? 単に平成30年、ってことだっけ?
 ◆40年:宝塚大劇場の横にある、「宝塚バウホール」が出来て今年で40年なんですって。全然知らなかったわ。
 というわけで、以前は基本的に、「今年を振り返る」的な構成で、各組のその年の公演をパロディ化したドタバタ寸劇なんかもあったのだが、ここ数年は寸劇ナシの、歌を中心としたコンサートに近い構成になっていて、今年もそういう歌中心の真面目な?ショーであった。一応、今年のポスター画像を貼っておこう。
Screenshot
 で。
 この『タカスペ』で、おそらくファンが一番うれしいことは、普段観ることができない、組が違うスター同士が一緒に歌うシーンを観られることに尽きると思う。例えば月組のTOPスターと花組のTOP娘のデュエットとか、組が違う同期スターたちが共演するとかですな。なので、『タカスペ』をたしなむには、舞台に登場するスターの知識とか(誰だ?とか言っていてはダメなのです)、歌う歌の知識(この歌なんだっけ? とかも基本アウト)も持ち合わせていないとダメで、高度な宝塚知識が必要になる。つまり、ズカ道黒帯でないと、「おおっ、キター!」とか、いちいちキャッキャできないのである。わたしは2010年にヅカ道に入門して早9年。期で言うと96期生と同期。まだまだ精進が必要だが、一応、自称黒帯である。
 というわけで、わたしが今年の『タカスペ2018』で、一番「おおっ!」と燃えた(萌えた)のは、やっぱりですね、月組TOPスター珠城りょうさん(以下:たまきち)と、花組TOP娘役の仙名彩世さん(以下:ゆきちゃん)のデュエットであろうと思う。
 なぜグッと来たかというと、まず第一に二人は同期であり、そしてゆきちゃんは来年退団することが決まっているからであり、さらに言うと、二人の歩んでみた道が結構対照的だからだ。そんな二人が、最期のタカスペでデュエットを歌う。ここにグッとくるわけですよ。
 わたしは星組を一番応援しており、星組の2番手スター礼真琴さん(以下:こっちん)が一番好きで応援しているのだが、そんなわたしなのに、月組のたまきちくんが現役TOPスターの中では一番好きである。たまきちくんは94期生、こっちんが95期生なので、1期上、である。1期上、ということは、宝塚においては、同じ時期に音楽学校に在籍したということであり、つながりが大きい間柄だ。そしてゆきちゃんも94期生であり、おまけにゆきちゃんは94期生首席卒業である。こっちんも95期生首席なのだが、こっちんたち95期生からすると、1期上の首席、という存在はもう超憧れの先輩という感じだろうと思う。
 しかし、ゆきちゃんは首席とはいえ、実は華々しい経歴を誇っているわけではない。極めて高い技量を持った娘役であるのは間違いなく、とりわけその美声はわたしはとても好きだが、TOP娘に登極するまでは決して順調な道のりではなかった。新人公演ヒロインも経験できなかったゆきちゃん。そして一方では、同期たまきちくんは早くから抜擢が続き、入団9年目で月組TOPスターに登極。この9年目というのは、異例の速さだ。こんな、若干対照的な同期のTOPスター二人が、組の違いを超えて、退団前の最後のタカスペでデュエットする。そこに、とてもグッとくるというわけであります。さらに言えば、男役と娘役は、TOPになる時期が違っていて、男役が10年目とか遅いのに反して、娘役は普通は5年目とか、もっと早いわけですよ。なので、同期の男役と娘役が、同じ時にTOPでいる、という状況も、普通は結構まれなわけです。なので、たまきちくんとゆきちゃんの同期デュエットは、そういう意味でも、同じ時にTOPでいられた奇跡に乾杯! なわけですよ! いやあ、ほんとに、この1曲のためだけでも、ライビューに行って良かったと思ったす。
 まあ、わたしとしてはその他にもいろいろ見どころはあって、2時間はあっという間に終わってしまったような気がする。わたしが思ったことは、もう箇条書きでメモって終わりにしよう。
 ◆理事の歌声は……若干厳しいというか……むむむ……。。。
 ◆こっちんはさすがにカッコいい! その歌のパワーはやっぱり際立ってますなあ。
 ◆最強歌ウマTOPコンビ、望海風斗さん&真彩希帆ちゃんはさすがの歌力すねえ。
 ◆誰が何言おうと、わたしは星組推しとしてあーちゃんを応援します。かわゆい。
 ◆ゆずかれーは、確かにそのビジュアルは超強力だけど、歌は……むむむ……。
 ◆たまきちくんは最年少TOPだけあって、いじられますねw しかしこの人、ホントに女子としてかわいいと思うな。そしてわたしの大好きな歌、「蒼穹の彼方」は大変結構なお点前でした。ちえちゃんの熱唱を思い出すっすね。
 ◆せおっちはなんかホントに、この1年で成長しましたなあ。特に歌が。
 ◆こっちんと同期のせおっち(星)・れいこ(月)・あーさ(雪)・マイティー(花)といった各組3番手付近の活躍は大変喜ばしいすねえ。
 ◆わたしが娘役で一番応援している海乃美月ちゃんがちらちらと出演するとわたしのテンションは上がるわけですが、くっそう、ライビューだと見切れてる場面が多すぎて、ぐぬぬ……!
 以上であります!

 というわけで、結論。
 年に1回、年末恒例の『タカラヅカスペシャル』。わたしは今までWOWOWで放送されたものしか観たことがなかったけど、初めて、ライブで観てみた。ライブと言っても、劇場で生で観るわけではなく、映画館で上映されるいわゆる「ライブビューイング」だったわけだが、アレっすね、やっぱり画質も若干粗くて、静止してるといいんだけど、動いているともう顔が分からなくなるレベルで、なんつうか、もっと画質の向上をお願いしたいですな。そして今年の『タカスペ』は2時間であっさりおわってしまい。なんかあっという間だったすね。でもまあ、わたしとしてはそれなりに見どころもあって、大変楽しめましたとさ。以上。

↓ おお、今は配信もされてるんですな。2014年は宝塚100周年ということで、この年は東京公演組だった月組も中継でちゃんと参加して、結構楽しかったすね。しかしあれからもう4年経ったのか……はええなあ……。。。