というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つうかですね、先日発表になった7月場所(名古屋場所)の番付はご覧になりましたか!? とうとう! ついに! わが愛しの松鳳山裕也君が小結復帰ですよ!!! ひゃっほう! やったーーーー!!! いやあ、なんつうかですねえ、超嬉しいんですけど、どうしたらいいのでしょうか! これはアレっすかねえ、二所ノ関部屋の後援会に入れってことなんすかねえ!? 年会費がいくらとか、どういう特典があるのかとか、そういう詳細がWebサイトに載ってないんすよね……高っけえのかなあ……。とりあえずこれは問合せしてみるしかないすな。いやー、しかし嬉しいす! 何とか名古屋でも勝ち越してほしいす!!
 そして、佐藤タカヒロ先生のツイートを2つ載せておきます。なんと、先週の第173話に誤植があったという件(コメントで情報をいただきました!あざます!)と、現在発売中の単行本最新(18)巻に、連載時は泣く泣く削った2ページが収録されているというお知らせです。


 ということだそうで、わたし、単行本(18)巻を買ってすぐ読んだ時は全然気が付かなかったものの、先生のツイートを見て、お? と思ってチェックしてみたらすぐに、これか、と気が付けました。【王虎】さんを一気に寄るところなんすけど、これはぜひ、お手元の単行本でご確認下さい!
 それでは、もう冒頭から長いので、今週の週刊少年チャンピオン概況は今週は飛ばします。いや、一つだけ。『ドカベン』完結、水島先生お疲れさまでした! 電子には載っていないので、紙雑誌版も買いました。久し振りの紙雑誌は、やっぱり読みやすいすね!

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週は強烈なのど輪攻めで土俵際に詰められた鯉太郎が、「スッ…」と抜けてくるりとターン、【猛虎】先生の左腕を抱えて!? という超イイところまでが描かれました。【猛虎】先生をしても、何が起きたのか理解不能な鯉太郎の動きに、大逆転は起こるのか。もうこの1週間がわたしにはひどく長く感じられたすわ……。
 というわけで、今週は勿論そこから再開です。そして冒頭1ページ目から、【猛虎】先生は何が起きたのかを見抜いたようです。
 「こ…こいつ今…抜きを使った…!?」
 そして虎城理事長も理解しています。「何と…力押しを見せていたのも まばたきほどのあの隙を つくるためか…」
 なるほど!? つまり、押し込まれたのど輪に対して、ぐぐぐ、と上半身を起こそうと力で対抗してたのも、フッ……という一瞬の「抜き」のための伏線だった、ということでしょうか? そういうこと?
 「あのわずかな隙をのがさない あの抜きは 偶然か… それとも…」
 しかし【猛虎】先生はすぐさま対応、90度左へ回ってすぐさま鯉太郎へぶちかます! ドゴッと強烈なヘッドバットが鯉太郎の胸に直撃! しかもまだ鯉太郎は若干半身の体勢なので、これは体が崩れるぞ! そして喰らった鯉太郎は血反吐を吐きながらも「クソ…ダメだ…笑っちまう…」と戦いを楽しんでいる様子です! あーーっと! その若干の笑顔に【猛虎】先生の強烈な右張りが炸裂! 容赦なしだ! NHKアナも「猛虎 鮫島を逃さないーーー!!」と絶叫、張り手ラッシュが鯉太郎を襲う! しかし鯉太郎はそれでも嬉しくてたまらないようです!
 「こんなスゲー男が これまでの相撲にかけてきた時間を すべてオレにぶつけて来てくれる… こんな最高なことがあるか…? こんな嬉しいことがあるか…? こんな幸せな場所があるか…?」
 あーーっと! フック気味の右が鯉太郎の耳に直撃! こいつは鼓膜がイッたか!? そして意識も飛んだか!? 椿ちゃんの青ざめる表情がヤバい! それでも鯉太郎の思考は止まらない!
 「楽しくて… ただただ楽しくて… でも……ダメなんだ…心身をここまで練磨した猛虎の域で戦うには…この沸き上がる気持ちさえ邪念…」
 な、なるほど? 邪念……邪念!? ページをめくった先は、鯉太郎の動きがビタッと止まっています。そして半ば飛んでる表情で思うことは……
 「我を消せ…もっと純粋に…体に委ねろ…肉を…骨を…血を…細胞を…意識支配から切り離せ…」
 そしてさらにページをめくると! そこには1ページブチ抜きで「委ねろ…」という思いとともに、鯉太郎が【猛虎】先生の胸にブチカマシを「ドン」と炸裂させるの図であります! こ、これは……無意識の一撃、いわゆる無想転生的な!? とうとうケンシロウレベルに来たのか?
 吹っ飛ぶ【猛虎】先生は、ゲハァッ!的な形相、そして喰らわせた鯉太郎の表情はもはや無表情に近いものです。
 そして「委ねろ…」にはまだ続きがあります。
 「そう……己がいない 気持ち悪さを感じるほどの…」
 ここでページをめくるとそこには!
 「あの四股(とき)のように ただ…透明に…」
 そうです、ここでは【王虎】さんとの闘いの朝にみせた、仁王兄貴こと親方が「どうすん……」の先を言えなくなったあの「四股」が1コマ、フラッシュバックで描かれております。
 そして【猛虎】先生はそれでも気後れなどせず、前に出ます! 勇気と決断だ! 右張りを繰り出そうとするモーションに入っている! コイツは鯉太郎の顔面に決まるか!? そしてページをめくると! なんと!! 見開きブチ抜きで、鯉太郎、【猛虎】先生の左前まわしをがっちりキャッチするの図です!!! 素晴らしい絵です!!!
 「ただ…相撲(それ)になる…」
 場内は一瞬時が止まったかのようです。ナレーション曰く…
 「左下手を取る…幾度となくそれをやり 幾度となく目にしたその様が 別物と断言できるほどの 美しさに あれほど充満していた 熱気が… 熱風が…斬られる」
 そして次のページでは「バ、バカな…」的表情の【猛虎】先生を置いてけぼりにして、鯉太郎の体が左に傾く! これは投げのモーションだ!!
 「見る者の思考すら止める 魅了という止まった空間の中で… まるでスローモーションのように 静かに…」
 そして隣のページには、土俵を見つめる横綱【泡影】だ! 目が開いております! そして、なんてこった! 【泡影】がしゃべった!!
 「また… コイツ…」
 このセリフ、横綱のつぶやきでいいんですよね? 相撲を体現すると言われる横綱【泡影】ですが、鯉太郎の相撲が横綱のお目にかなったってことでしょうか。どんな殺気を浴びせかけても、完全ガン無視だった横綱ですが、数多くの強敵(とも)との戦いを経て、強敵たちの全てを取り込み、強敵たちという「点」を結んできた鯉太郎の行く「線」が、とうとう横綱に到達したということでしょうか!?
 そして今週ラストページは、1ページブチ抜きで「下手投げを 放った…」の図で幕、であります……。このラストページ、【猛虎】先生はいまだ鯉太郎の動きが見えておりません。まだ時が止まっているかのように一瞬の硬直状態のように見えます。こ……これは……来週、決まっちゃうのでしょうか!? いよいよクライマックスのVS【猛虎】戦は、とうとう決着がつくかもしれない予感です。来週はどうなっちゃうんすかねえ……? 【猛虎】先生が最後にガッと踏みとどまれるのか、いや、わたしとしては踏みとどまってほしいす! そしてそこに仏壇返してほしいすねえ……! いやー……ホント来週号が今すぐ読みたいす! はーーー今週も超イイところで終わりで、このおあずけ感にまた168時間ほどモンモンとするのはつらいす……。来週がホント楽しみです!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。67連勝中(12日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、ついに鯉太郎の無想転生的な動きが炸裂?し、一瞬時を止めたかの如く、【猛虎】先生の左前まわしをがっちりキャッチ、すぐさま下手投げへ! というところまでが描かれました。そして、土俵下で見守る横綱【泡影】が、とうとう鯉太郎を明確に意識するという事態、それすなわち、まさしく【王虎】さんが言っていた「時機」が来ちゃったんじゃね!? というところまでが描かれたわけであります。コイツはもう、期待がいやがおうにも高まりますなあ! つうかですね、ここまでくると、果たして14日目は誰なんだ問題がまたしてもわたしの中で高まるわけですが、ここまで全勝らしい角界の怪鳥こと【天鳳】なのか、それとも、14日目で横綱と当たることも十分あり得るはずですが、一体どうなるんすかねえ……まあ、でもやっぱり今は、VS【猛虎】先生との戦いを見届けるのが先でありましょう。はーーー来週号が楽しみですなあ……! つうかですね、いや、ホントに『鮫島』は最高っすね! 以上。

↓ 松鳳山裕也くんの小結昇進がどのようにメディアに取り上げられているのか、ちょっと買ってこようと思います!