というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 何度も書いているような気がしますが、この『鮫島』ニュースは海外からのアクセスがやけに多く、きっと日本から遠く離れた地で、鯉太郎の闘いの行方が気になって仕方のない企業戦士か学生さんなのだろうと勝手に想像をしています。そしてわたしが毎週木曜の朝8時半ごろに記事をUPするようにしている理由は、かなり初期のころから、フランスから定期的にアクセスしている方が存在し、時差を調べると日本とフランスの時差は8時間(今はサマータイムなので7時間)、つまり、そのフランスの方が夜、寝る前に読めるようにしているのです。先週は、stanford.eduというドメイン(=天下の名門スタンフォード大学)からのアクセスもあったし、ホント世界各国のドメインがアクセスログにあると、なんか面白いすね。でも海外にお住いの皆さん、今は電子書籍で海外にいてもチャンピオンが買えますよ! たぶん、日本人で日本のクレジットカードなら、問題ない……と思います。実際、わたしも台湾へ旅行した際に、いつもわたしが電子書籍を買っているBOOK☆WALKERで実験してみたところ、普通に買えました。チャンピオンは、日本時間の木曜0時になると最新号が買えるようになりますので、ぜひお試しあれ! おまけに予約しておくと勝手に毎週購入&DLまでやっておいてくれますので、超便利です。
 というわけで、全くどうでもいい前振りはこのあたりにして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年21号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版はAKBの入山杏奈嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:賭けの勝者!!の巻。意外とあっさり勝負はついたすね。さすが鳴子くん! 恐らくこれから鳴子くんの最後の仕事が待っているわけで、またしても泣けそうな気がしますな。
 ■疵面:この稼業の巻。刃牙新シリーズはまだす。来週は花山君の怒り炸裂か?
 ■BEASTARS:ランジェリーの密会の巻。今週はジュノちゃんとハルのガールズ話す。
 ■開田さんの怪談:夢で逢いましょうの巻。開田さんは可愛いすね。
 ■昆虫武将チョウソカベ!:殿は百薬の長!の巻。殿がなんか可愛いすな。
 てな感じの週刊少年チャンピオン2018年21号でありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りします。
 先週はいよいよ13日目の朝となり、鯉太郎の様子は不自然なほど元気溌剌、椿ちゃんとしては逆に心配なわけで、バイクで来てくれたマコ姉ちゃんに相談しようとしたところで、謎の女性が空流部屋を訪れる、というシーンで終わりました。というわけで、今週は引き続き、13日目の朝の空流部屋の前から始まります。あ、今週からとうとう「十三日目 猛虎(1)」となりました!
 で、いきなり結論から言うと、やはり謎の女性は鯉太郎の母でありました。どうやら前日の夜、山形の斎藤家へ電話をしてきたのも、この母のようです。山形の斎藤家では、奥さんが、今さら会って、鯉太郎は動揺しないかしら、と心配のご様子。しかし正一お父さんは、大丈夫、鯉太郎の器はそんなに小さくない、と鯉太郎を全面信頼している模様です。しかし奥さんは言います。
 「でも私は…やっぱりあの人のことは…きっと真琴も…」といまだ信頼しきれないご様子です。まあ、そりゃそうですよ。そもそも斎藤家は、鯉太郎とは血縁ではなく、単に正一お父さんが父・火竜の親友だったから鯉太郎を引き取って育ててきたわけですから、そりゃあ、「無責任な母」と思うのも当然でありましょう。
 というわけで、ページをめくると、えっ!? と驚きのあまり呆然とするマコ姉ちゃんの図です。そして当然椿ちゃんもびっくり。聞けば、母は鯉太郎には何も言っていないけど、斎藤家の承諾は得てきたとのこと。そう言われても、ねえ……。。。そしてページをめくると、おっと、マコ姉ちゃんの背中からは怒りのオーラが溢れ出ている気配です。「でっ…? 今さら何なんですか…?」という言葉にも棘があります。そりゃ怒るよね、こんな大切な時に、まさしく今さら、と思うのも無理はないでしょう。母は答えます。
 「ええ…今さらなのは重々承知しているのですが…でも…TVで鯉太郎の相撲を観ていて 今場所はどうしても心配になってしまって…父親がそうだったんです…相撲となると倒れようが大ケガしてようが止まれない…無理してないですか…あの子…私には分かるんです…あの子は父親によく似ているから…」
 この言葉は、まあ、母としての心配100%で悪意は全くないことはそりゃ分かります。しかしですね……じゃあ今まではほっといて平気だったのかよ……と思うのが普通でしょうなあ……。なので、ページをめくると、ワナワナとマコ姉ちゃんの怒りが炸裂してしまいます。
 「ちょっと…何なのよ…ふざけないでよ…無理してないかって…!? してたわよ子供の頃からずっと…父親の事件のせいでずっと白い目で見られて…さらされて それをたった1人で…必死に耐え続けて…鯉太郎がどれほど大変だったか…アナタに分かる!?」
 この言葉を投げつけるマコ姉ちゃんの脳裏には、幼少時代の鯉太郎とのやり取りが浮かんでいます。公園でブランコに乗る鯉太郎とマコ姉ちゃん。アンタお母さんに会いたくないの?と聞く小学生マコ姉ちゃん。小学生鯉太郎は、んーーーー……全然…なんて淋し気に応えたあの頃。顔の表情は描かれていませんが、まあ、強がった、淋しい表情だったんでしょうなあ……。マコ姉ちゃんの怒りは続きます。
 「どんなにさみしかったか…分かる…? 私はあなたを…絶対にゆるさない…遅すぎるわよ…今さら…母親だなんでよく言えるわ…」マコ姉ちゃんは涙を浮かべ、そして母も同様に涙を流しております。椿ちゃんは少し困った表情。ごめんなさい、ごめんなさい…と深く頭を下げる母に、マコ姉ちゃんは駄目押しです。
 「アナタには…鯉太郎に会う資格も心配する資格も無いわ…帰ってください…今 鯉太郎は集中しないといけない時だって分かってるでしょ…あなたの顔を見て心を乱すわけにはいかないの…」
 うーん、まあ、そうでしょうな。ちょっとタイミングが悪すぎるでしょうなあ……しかし、母としては、まさにこのタイミング、今この時の鯉太郎が心配でならないわけで、まさしく居てもたってもいられなかったのでしょう。姉としてのマコ姉ちゃんの気持ちも、母の気持ちも、分かるだけにつらいすねえ……にんげんだもの……椿ちゃんも複雑な表情です。
 そして描写は、朝稽古を一区切りつけた鯉太郎に記者が群がる様子に移ります。そして質問の先頭に立つのは、やっぱり日刊TOPの橋くんです。おっと、記者連中からは「またコイツかよ」なんて言われてますね。橋くんの質問をまとめると、疲れもピークのはずだし今場所はいつも以上のダメージが残っているはずなのに、今の鯉太郎は「独特の力強い雰囲気」を感じるんだけど? と読者の気持ちを代弁する内容です。それに対する鯉太郎の回答は以下の通りであります。
 「今は一番一番 特別で…一番一番が貴い(とうとい)… 力士である幸せが 相撲を取れる喜びが強烈にある…勝ちとか…負けとか…今のオレにはさほど重要なことじゃないのかもしれない…相撲が楽しい…それだけです…」まあ、いわゆる心技体の充実が実感できているわけでしょうな……。
 そしてこの鯉太郎の言葉の後ろで描かれているのは、椿ちゃんが去っていく母を呼び止めて、少しお話しできませんか、と声をかける情景であります。おっと、玄関にうなだれるマコ姉ちゃんを、何も知らない仁王兄貴改め親方が「どうした……?」と声をかけています。マコ姉ちゃんは「何でもない…」としか答えられません。そりゃそうでしょうなあ……。きっと、自分の対応に対して、あれで良かったのか、いやいや、無理よ、会わせるなんて、みたいな葛藤もあることでしょうよ……。
 そして場面は、空流の力士たちが悩んだりしたときのお馴染みのスポット、不忍池のほとりのベンチに移ります。ここではいろんなドラマがありましたなあ。椿ちゃんは鯉太郎母へ、怒りまくっていたマコ姉ちゃんが斎藤家のお嬢さんであり、鯉太郎の姉として一緒に過ごしてきたことや、この場所が空流の力士たちの特別なスポットであることを説明します。鯉太郎も、いつもここへ来るんですよ、と教えてあげる椿ちゃん。まったく、優しい娘さんですよ。そして母も、鯉太郎がここへ来ることを知って、自分の知らない鯉太郎の一面を知って、気持ち穏やかな様子です。お母さん、この椿ちゃんは鯉太郎が大好きなんだぜ!
 そして部屋では、いよいよ鯉太郎出陣です。大吉の「鯉太郎さん! ハイヤー到着しました!」の声に、帯をギュッと締め、「うしっ…!」と気合十分。マコ姉ちゃんも「無理しちゃダメよ!」と声をかけます。そして今週ラストは、そんなマコ姉ちゃんに向ける、何とも表現しがたい鯉太郎の顔アップでありました。この表情はぜひ、チャンピオンを買ってご確認ください。決意、そして、無理するけどね、というちょっと申し訳ないような気持ち?もあるのかもしれません。いい表情ですよ。男ですなあ、鯉太郎は! いやあ、ホントヤバいすねえ……ワクワクと心配が止まりませんなあ……毎週書いていますが、マジで今すぐ来週号が読みたいす!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 13日目:【猛虎】東大関
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 【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
 【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 

 というわけで、結論。
 今週は、ついに(?)現れた鯉太郎の母親と、13日目の朝を迎えた鯉太郎の心技体整った決意の表情が描かれました。母の気持ちも、そりゃあ分からんでもないです。しかし、やっぱりどちらかというと、マコ姉ちゃんの心情に共感してしまいますな。ちょっとやっぱりタイミングが悪すぎたかな……母としてはむしろ今だからこそ、なんだろうけどね……もうちょっとだけ、あと3日待っていただけないでしょうかね……全てが終わった時、もう一度会いに来ていただきたいところですな……。あーでも、千秋楽語だと手遅れかもしれないか……。。。難しいですなあ……。なんつうか、ホント『鮫島』は最高っすね! 以上。

↓ 単行本の巻末のおまけ企画とかでいいので、他の力士の星取表とか載せてくれないかなあ……。しつこいですが最新(17)巻発売中す。