というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
今、自転車ロードレースの世界では、いわゆる「春のクラシック」レースが毎週行われておりまして、わたしもほぼ毎週、J-SPORTSで観戦しております。先週は「北の地獄」と呼ばれる「パリ・ルーベ」というレースがあって、まあ大変興奮いたしました。この春のクラシックが終わり、5月になるとイタリア一周レースでお馴染み「ジロ・デ・イタリア」が始まるのですが……去年からですね、この「ジロ」は、放送権をネット配信のDAZNに奪われてしまい、J-SPORTSでは放送されなくなってしまったのです。ホント腹立つわ……まったくもってガッデムですが、まあビジネスなのでしょうがない……、けど、やっぱり去年からわたしは大変憤っております。つうか、時代なんですかねえ……。なので、わたしも、くっそう、しょうがねえからDAZNに加入するしかねえかも……とは思ったのですが、これまた大変腹立たしいことにですね、どうもこの半年ぐらい、わたしの自宅に引いている光回線、NTT-Flets光がクッソ遅いんすよ。とてもストリーミング配信に耐えられる回線速度ではなく、こうなったらNUROにチェンジするしかねえんじゃねえかしら……とここ数カ月悩んで結論が出せずにおります。どうしたもんかなあ……。
というわけで、全くどうでもいい前振りはこの辺にして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年20号概況です。
■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は乃木坂の堀未央奈嬢だそうです。
■弱虫ペダル:鳴子!ギリギリバトルの巻。鳴子くんはホントカッコエエすね。
■疵面:今週から刃牙は次のシーズンへの中休みです。花山君は渋いすね。
■BEASTERS:無農薬の果樹園の巻。読むとタイトルがしっくりくる話。面白いす。
■開田さんの怪談:電子の妖精の巻。開田さんは生瀬君が好きなんすかね、きっと。
■タナベと先輩:新人作家の読み切りですが、まあ甘酸っぱいですなあ。悪くないす。
■六道の悪女たち:仁の正体の巻。ラストに乱奈さん登場で盛り上がってきました!
てな感じの週刊少年チャンピオン2018年20号でありました。
さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
先週は【猛虎】先生の過去話PART2でありました。そこで描かれたのは、【猛虎】先生の少年時代から虎城部屋の部屋頭になるまでの物語で、要するに全くの平凡人でいいところのなかった少年だったけれど、「相撲が好き」で当時の大横綱・虎城にあこがれ、地道なけいこで学生横綱まで登り、虎城親方直々のスカウトで入門したものの、『バチバチ』第1巻で描かれた通り素人高校生だった鯉太郎に敗れたことで初心を思い出し、愚直に稽古に精進してきたと、そんな過去でした。【王虎】さんに言わせると、その愚直な努力は「めどもない高みへの欲求…強烈なエゴイズム」であり、その想いが「圧倒的に振り切れている」わけで、そんな点が【王虎】さん的には、鯉太郎にそっくり、に思えるのでありました。
というわけで、今週は虎城部屋の稽古場から再開です。【王虎】さんの言葉を聞いての、【猛虎】先生のお言葉から今週は開幕します。
「そうだな…お前の言うとおりだ…ただ…まだ…まだまだ足りてはいない…今場所もやはり届かなかった…」ギリッとこぶしを握りながら、【猛虎】先生は言葉を続けます。足りない、そして今場所も足りなかった、というのは、ひょっとするともう【猛虎】先生は横綱【泡影】との対戦は終了し、勝てなかったということなのでしょうか?? どうなんだこれは?
「最近は…後悔すら頭をよぎっていた……何故お前と同じ部屋を選択したのかと…所詮 稽古場と場所は別物…お前との間であと欲しいのは真剣での取りあい…」
!? なるほど!?
「憧れ続けた 大横綱 虎城の血…それを手にして 俺は完成する…そして初めて…アレと闘える…」 ページをめくると、アレ、それすなわち【泡影】の1ページブチ抜きショットが描かれております。なるほど。
「鮫島がお前を喰って中にお前を宿すのなら 逃がしはしない」この【猛虎】先生の表情はなかなか<振り切れて>ますなあ! こんな告白を聞いた【王虎】さん&田上さん。【王虎】さんは「強いぞ…今場所の鮫島は…」と告げ、田上さんは驚きつつ心の中で独白します。
(……!? お…おい…ちょっ…ちょっとまて…それじゃ…今の鮫島の中には 大関火竜と大横綱虎城 二つの血が流れてるってことかよ…それをこの人は貪欲に喰おうっていうのか…)
まあ、そういうことですな、田上さん。しかしそれにしても、『バチバチ』『Burst』と読んできた我々読者としては、剣市くんの成長ぶりが何とも嬉しいすね……。立派に成長したよ、ホントに。そして【猛虎】先生の留まることを知らない真っ直ぐな貪欲さは、控えめに言ってヤバいすね。コイツはとんでもない取組になりそうな予感です。
そして描写はとあるご家庭に移ります。「いよっしゃーー!! やったぜ鯉太郎!!」と家の外まで響く喜びの声。この家は……おおっと、表札には「斎藤」とありますよ? てことは……おっと、山形県にお住いの斎藤正一さんがひっさしぶりの登場です! ここはマコ姉ちゃんの実家であり、鯉太郎が推定10歳から16歳まで過ごした家ですな。そして集まって盛り上がっている皆さんは「鮫島後援会」のはっぴを着用しています。おお、これは『バチバチ』第1巻で、火竜7回忌に集まっていた、そして鯉太郎の旅立ちを見送ってくれた村田さん・佐々木さん・木村さんのトリオじゃないですか? コイツはご無沙汰っす!まあ、この方々からすれば、今の鯉太郎の活躍はそりゃあもう、最高に嬉しいでしょうよ。VS【王虎】さんの取組を何度も観て、かなり盛り上がっている様子です。
「見たか今の見事な寄りを!」「か~~~~~! ダメだ! 涙で見えねえ!」「おい! もう1回リプレイしろ!」「何度見てもいいね~~~コンチクショウ」てな状況。まったく、わたしもこの輪に入りたいっすわ! 「しかしあの悪ガキだった鯉太郎が立派になりやがってよーー」「おうよ! ここに来たときなんてまだこーんな小さくてなーー」
そして我々読者にはお馴染みの、鯉太郎が毎日ぶつかり稽古をしていた、庭の「斜めに曲がっちゃった木」の描写です。「見ろ!気合であんなにひん曲がっちまって…」ともうおっさんたち大歓喜の夜であります。おっさんトリオは言います。やっぱりあの火竜の息子だ、血統が違う、と。
しかし、実際に一緒に生活した斎藤正一さんは、ちょっと違う想いのようです。
「私は少し違ったかな…苦しかったんだと思いますよ…あの頃の鯉太郎は…死んだ父親の想いを背負うには あまりにもまだその背中は小さかった 親友の息子だからうちが引き取り 我が子だと思って育てたが…鯉太郎はずっと一人ぼっちでふんばってたんじゃないかな…私は彼に…何もしてやれなかったな…」斎藤さん、そりゃあ謙遜が過ぎますよ。鯉太郎は感謝してるはずですぜ……。いつも鯉太郎の味方だった奥様も久々に登場し、こうおっしゃいます。
「でも今は すごくいい顔してるじゃない」
「ああ…そうだね…空流部屋が 鯉太郎を変えてくれた 鯉太郎が自分の力で必死に手に入れた 居場所ですよ…」ここで描かれているのは、先代・空流親方を中心に、空流のみんなが集合した「家族写真」です。イイ笑顔してますなあ、鯉太郎もみんなも。この絵は是非チャンピオンを買ってその眼で見てください。あれっ……イカン……何か……わたし、泣けてきちゃったんですけど……。どうしたらいいすか……。
正一おじさんの言葉は続きます。「ただ…やっぱり心配はしてしまう…今日だってそうだ…勝ちよりも無事を願ってしまうんです…今の幸せそうな顔を見てるとなおさら…それが長く続けばいいと…」この言葉には、そうだよなあ、的な表情で、おじさんトリオもしんみりです。鯉太郎はホントにイイ人に育てられましたなあ……。おじさんトリオの誰かが言います。「大丈夫…マコだっているんだ…無茶な時は止めてくれるさ…」
そんな時、斎藤家の電話が鳴りました。奥様は「マコトかしら…」と取ります。おじさんトリオは、どうせまた鮫島後援会入会者だろ、だの、火竜が問題起こしたときは散々罵倒した奴らがよ! とか、現金な奴らだぜ! と若干お怒りのご様子。しかし、おっと!? 電話を受ける奥様の顔色が!? 相手は誰なんだ? そしてどんな内容なのか? ここでは明かされず、ページをめくると、描写は東京、いよいよ13日目の朝に移ります。
部屋の前を箒で掃き掃除する椿ちゃん。その表情は、眠れなかったのでしょうか、超ぼんやりしています。そこにドルン!とバイクが一台到着。ページをめくると、おっと、バイクはマコ姉ちゃんです!
マコ姉ちゃんの顔を見て、椿ちゃんも普段の表情に戻りました。何しろ局アナのマコ姉ちゃん、お忙しいでしょうなあ。今日は休みなんですかと問う椿ちゃんに、やっとオフで久しぶりの自由な時間だわとマコ姉ちゃん。何やら部屋の玄関には靴が大量にあり、椿ちゃんによると12連勝で注目されて取材殺到の様子。マコ姉ちゃんも、ウチの局でも今日特集を組むって言ったそうな。しかしマコ姉ちゃんは鯉太郎の身内です。
「私なんてアイツが子供のころから一緒でしょ…なーんか実感がわかなくて…少しは褒めてやってもいいのかもね…」そうすね……いっつも鉄拳制裁&基本怒ってましたからね……。こんなマコ姉ちゃんの言葉に、椿ちゃんの表情はなんだかすぐれません。鯉太郎の様子を聞くマコ姉ちゃんに、椿ちゃんは「…それが…」と上手く伝えられない様子です。というのも……ページをめくると……そこには1ページブチ抜きで、鯉太郎の熱気?あふれる、充実した?四股を踏む姿が。
この鯉太郎の様子に、日刊トップの記者、橋くんは驚きを禁じ得ないようです。
「どうなってるんだよ…体はもう 限界だと思っていたのに…いや…実際テーピングからもボロボロのはずだ…なのに…これが王虎を…ライバルを制するということか…」記者たちはおろか、仁王兄貴こと現・空流親方、常松こと【松明】関も、こ、これは?的な表情です。そして椿ちゃんとマコ姉ちゃんの会話は続きます。
「いつもと違って…気持ち悪いほど元気で…」
「? どうした椿ちゃん…元気ないね…何かあった…?」
「…………あのねマコさん…」
ここで! 謎の人物かが空流部屋を訪れます!
「あの…スミマセン…空流部屋は ここであってますか……?」
!? こ、この人物は!? どうも女性のようです。そして、恐らくは山形の斎藤家に電話した人物でしょう。これは……鯉太郎のお母さん?でしょうか?? 角界を追放されて飲んだくれていた時期の火竜を見限り、さっさと、鯉太郎を置いて、一人出て行ってしまったお母さん。あれでしたっけ、鯉太郎は自分の意志で父・火竜の元に留まったんでしたっけ? 置いて行かれたわけじゃなかったかな。まあいいや、来週までにもう一回『バチバチ』読んで復習しときます。いずれにしても、謎の女性の登場でどういう展開となるのか、ちょっと想像がつきませんが、ヤバいすね……まさかのお母さん登場なのかな……くっそう、ホント、今すぐ来週号が読みたいですなあ!! はーーー。ちょっと、来週までに、『バチバチ』と『Burst』を読み直して、場合によっては『鮫島』ニュース番外編として、これまでの時系列や出来事をまとめたくなって来たっす!
それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
<場所:9月場所>
というわけで、結論。
今週描かれたのは、【猛虎】先生のVS鯉太郎戦への意気込みと、鯉太郎を支えてきてくれた山形の皆さんの様子、それから、ボロボロなはずなのに元気いっぱいな13日目朝の鯉太郎の様子、そしてラストには、謎の女性が空流部屋を訪れるの巻、と少し内容盛りだくさんな展開でありました。どうやら、我々読者的には超心配だった鯉太郎の体の具合は、まさしく燃え尽きる直前のように強く輝きだし、取組はもはや待ったなし、親方からの「どうすんだ?」が発令されることもなさそうです。しかし、もしお母さんだとすると……このタイミングで来られても……ちょっとどうなんでしょう……まさか常の親父的なダメ人間だったらどうしよう……単なる激励? それとも置いて行ってしまったことへの謝罪? 残念ながら両方とも今の鯉太郎には全く必要ないすね……もう「家族」がいるんだし。うおーー気になるっす! お母さんでも誰でもいいんだけど、いい人であってくれ……佐藤先生、そこんところよろしくお願いします! 以上。
↓ 毎週しつこいですが、最新刊(17)巻が発売中です! 絶対に買い!でお願いします!
今、自転車ロードレースの世界では、いわゆる「春のクラシック」レースが毎週行われておりまして、わたしもほぼ毎週、J-SPORTSで観戦しております。先週は「北の地獄」と呼ばれる「パリ・ルーベ」というレースがあって、まあ大変興奮いたしました。この春のクラシックが終わり、5月になるとイタリア一周レースでお馴染み「ジロ・デ・イタリア」が始まるのですが……去年からですね、この「ジロ」は、放送権をネット配信のDAZNに奪われてしまい、J-SPORTSでは放送されなくなってしまったのです。ホント腹立つわ……まったくもってガッデムですが、まあビジネスなのでしょうがない……、けど、やっぱり去年からわたしは大変憤っております。つうか、時代なんですかねえ……。なので、わたしも、くっそう、しょうがねえからDAZNに加入するしかねえかも……とは思ったのですが、これまた大変腹立たしいことにですね、どうもこの半年ぐらい、わたしの自宅に引いている光回線、NTT-Flets光がクッソ遅いんすよ。とてもストリーミング配信に耐えられる回線速度ではなく、こうなったらNUROにチェンジするしかねえんじゃねえかしら……とここ数カ月悩んで結論が出せずにおります。どうしたもんかなあ……。
というわけで、全くどうでもいい前振りはこの辺にして、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年20号概況です。
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■弱虫ペダル:鳴子!ギリギリバトルの巻。鳴子くんはホントカッコエエすね。
■疵面:今週から刃牙は次のシーズンへの中休みです。花山君は渋いすね。
■BEASTERS:無農薬の果樹園の巻。読むとタイトルがしっくりくる話。面白いす。
■開田さんの怪談:電子の妖精の巻。開田さんは生瀬君が好きなんすかね、きっと。
■タナベと先輩:新人作家の読み切りですが、まあ甘酸っぱいですなあ。悪くないす。
■六道の悪女たち:仁の正体の巻。ラストに乱奈さん登場で盛り上がってきました!
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さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
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というわけで、今週は虎城部屋の稽古場から再開です。【王虎】さんの言葉を聞いての、【猛虎】先生のお言葉から今週は開幕します。
「そうだな…お前の言うとおりだ…ただ…まだ…まだまだ足りてはいない…今場所もやはり届かなかった…」ギリッとこぶしを握りながら、【猛虎】先生は言葉を続けます。足りない、そして今場所も足りなかった、というのは、ひょっとするともう【猛虎】先生は横綱【泡影】との対戦は終了し、勝てなかったということなのでしょうか?? どうなんだこれは?
「最近は…後悔すら頭をよぎっていた……何故お前と同じ部屋を選択したのかと…所詮 稽古場と場所は別物…お前との間であと欲しいのは真剣での取りあい…」
!? なるほど!?
「憧れ続けた 大横綱 虎城の血…それを手にして 俺は完成する…そして初めて…アレと闘える…」 ページをめくると、アレ、それすなわち【泡影】の1ページブチ抜きショットが描かれております。なるほど。
「鮫島がお前を喰って中にお前を宿すのなら 逃がしはしない」この【猛虎】先生の表情はなかなか<振り切れて>ますなあ! こんな告白を聞いた【王虎】さん&田上さん。【王虎】さんは「強いぞ…今場所の鮫島は…」と告げ、田上さんは驚きつつ心の中で独白します。
(……!? お…おい…ちょっ…ちょっとまて…それじゃ…今の鮫島の中には 大関火竜と大横綱虎城 二つの血が流れてるってことかよ…それをこの人は貪欲に喰おうっていうのか…)
まあ、そういうことですな、田上さん。しかしそれにしても、『バチバチ』『Burst』と読んできた我々読者としては、剣市くんの成長ぶりが何とも嬉しいすね……。立派に成長したよ、ホントに。そして【猛虎】先生の留まることを知らない真っ直ぐな貪欲さは、控えめに言ってヤバいすね。コイツはとんでもない取組になりそうな予感です。
そして描写はとあるご家庭に移ります。「いよっしゃーー!! やったぜ鯉太郎!!」と家の外まで響く喜びの声。この家は……おおっと、表札には「斎藤」とありますよ? てことは……おっと、山形県にお住いの斎藤正一さんがひっさしぶりの登場です! ここはマコ姉ちゃんの実家であり、鯉太郎が推定10歳から16歳まで過ごした家ですな。そして集まって盛り上がっている皆さんは「鮫島後援会」のはっぴを着用しています。おお、これは『バチバチ』第1巻で、火竜7回忌に集まっていた、そして鯉太郎の旅立ちを見送ってくれた村田さん・佐々木さん・木村さんのトリオじゃないですか? コイツはご無沙汰っす!まあ、この方々からすれば、今の鯉太郎の活躍はそりゃあもう、最高に嬉しいでしょうよ。VS【王虎】さんの取組を何度も観て、かなり盛り上がっている様子です。
「見たか今の見事な寄りを!」「か~~~~~! ダメだ! 涙で見えねえ!」「おい! もう1回リプレイしろ!」「何度見てもいいね~~~コンチクショウ」てな状況。まったく、わたしもこの輪に入りたいっすわ! 「しかしあの悪ガキだった鯉太郎が立派になりやがってよーー」「おうよ! ここに来たときなんてまだこーんな小さくてなーー」
そして我々読者にはお馴染みの、鯉太郎が毎日ぶつかり稽古をしていた、庭の「斜めに曲がっちゃった木」の描写です。「見ろ!気合であんなにひん曲がっちまって…」ともうおっさんたち大歓喜の夜であります。おっさんトリオは言います。やっぱりあの火竜の息子だ、血統が違う、と。
しかし、実際に一緒に生活した斎藤正一さんは、ちょっと違う想いのようです。
「私は少し違ったかな…苦しかったんだと思いますよ…あの頃の鯉太郎は…死んだ父親の想いを背負うには あまりにもまだその背中は小さかった 親友の息子だからうちが引き取り 我が子だと思って育てたが…鯉太郎はずっと一人ぼっちでふんばってたんじゃないかな…私は彼に…何もしてやれなかったな…」斎藤さん、そりゃあ謙遜が過ぎますよ。鯉太郎は感謝してるはずですぜ……。いつも鯉太郎の味方だった奥様も久々に登場し、こうおっしゃいます。
「でも今は すごくいい顔してるじゃない」
「ああ…そうだね…空流部屋が 鯉太郎を変えてくれた 鯉太郎が自分の力で必死に手に入れた 居場所ですよ…」ここで描かれているのは、先代・空流親方を中心に、空流のみんなが集合した「家族写真」です。イイ笑顔してますなあ、鯉太郎もみんなも。この絵は是非チャンピオンを買ってその眼で見てください。あれっ……イカン……何か……わたし、泣けてきちゃったんですけど……。どうしたらいいすか……。
正一おじさんの言葉は続きます。「ただ…やっぱり心配はしてしまう…今日だってそうだ…勝ちよりも無事を願ってしまうんです…今の幸せそうな顔を見てるとなおさら…それが長く続けばいいと…」この言葉には、そうだよなあ、的な表情で、おじさんトリオもしんみりです。鯉太郎はホントにイイ人に育てられましたなあ……。おじさんトリオの誰かが言います。「大丈夫…マコだっているんだ…無茶な時は止めてくれるさ…」
そんな時、斎藤家の電話が鳴りました。奥様は「マコトかしら…」と取ります。おじさんトリオは、どうせまた鮫島後援会入会者だろ、だの、火竜が問題起こしたときは散々罵倒した奴らがよ! とか、現金な奴らだぜ! と若干お怒りのご様子。しかし、おっと!? 電話を受ける奥様の顔色が!? 相手は誰なんだ? そしてどんな内容なのか? ここでは明かされず、ページをめくると、描写は東京、いよいよ13日目の朝に移ります。
部屋の前を箒で掃き掃除する椿ちゃん。その表情は、眠れなかったのでしょうか、超ぼんやりしています。そこにドルン!とバイクが一台到着。ページをめくると、おっと、バイクはマコ姉ちゃんです!
マコ姉ちゃんの顔を見て、椿ちゃんも普段の表情に戻りました。何しろ局アナのマコ姉ちゃん、お忙しいでしょうなあ。今日は休みなんですかと問う椿ちゃんに、やっとオフで久しぶりの自由な時間だわとマコ姉ちゃん。何やら部屋の玄関には靴が大量にあり、椿ちゃんによると12連勝で注目されて取材殺到の様子。マコ姉ちゃんも、ウチの局でも今日特集を組むって言ったそうな。しかしマコ姉ちゃんは鯉太郎の身内です。
「私なんてアイツが子供のころから一緒でしょ…なーんか実感がわかなくて…少しは褒めてやってもいいのかもね…」そうすね……いっつも鉄拳制裁&基本怒ってましたからね……。こんなマコ姉ちゃんの言葉に、椿ちゃんの表情はなんだかすぐれません。鯉太郎の様子を聞くマコ姉ちゃんに、椿ちゃんは「…それが…」と上手く伝えられない様子です。というのも……ページをめくると……そこには1ページブチ抜きで、鯉太郎の熱気?あふれる、充実した?四股を踏む姿が。
この鯉太郎の様子に、日刊トップの記者、橋くんは驚きを禁じ得ないようです。
「どうなってるんだよ…体はもう 限界だと思っていたのに…いや…実際テーピングからもボロボロのはずだ…なのに…これが王虎を…ライバルを制するということか…」記者たちはおろか、仁王兄貴こと現・空流親方、常松こと【松明】関も、こ、これは?的な表情です。そして椿ちゃんとマコ姉ちゃんの会話は続きます。
「いつもと違って…気持ち悪いほど元気で…」
「? どうした椿ちゃん…元気ないね…何かあった…?」
「…………あのねマコさん…」
ここで! 謎の人物かが空流部屋を訪れます!
「あの…スミマセン…空流部屋は ここであってますか……?」
!? こ、この人物は!? どうも女性のようです。そして、恐らくは山形の斎藤家に電話した人物でしょう。これは……鯉太郎のお母さん?でしょうか?? 角界を追放されて飲んだくれていた時期の火竜を見限り、さっさと、鯉太郎を置いて、一人出て行ってしまったお母さん。あれでしたっけ、鯉太郎は自分の意志で父・火竜の元に留まったんでしたっけ? 置いて行かれたわけじゃなかったかな。まあいいや、来週までにもう一回『バチバチ』読んで復習しときます。いずれにしても、謎の女性の登場でどういう展開となるのか、ちょっと想像がつきませんが、ヤバいすね……まさかのお母さん登場なのかな……くっそう、ホント、今すぐ来週号が読みたいですなあ!! はーーー。ちょっと、来週までに、『バチバチ』と『Burst』を読み直して、場合によっては『鮫島』ニュース番外編として、これまでの時系列や出来事をまとめたくなって来たっす!
それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
<場所:9月場所>
【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
【白水】西小結
【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
------
1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目
6日目:【大山道】西前頭七枚目
7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
9日目:【闘海丸】西小結
10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
11日目:【天雷】東関脇
12日目:【王虎】東大関
13日目:【猛虎】東大関
--------
8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
9日目:【闘海丸】西小結
10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
11日目:【天雷】東関脇
12日目:【王虎】東大関
13日目:【猛虎】東大関
--------
【王虎】東大関。12日目現在11勝1敗。鯉太郎に敗北!
【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 【猛虎】東大関。10日目まで10勝、その後【泡影】に1敗した模様
【天雷】東関脇。12日目現在9勝3敗に
【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
というわけで、結論。
今週描かれたのは、【猛虎】先生のVS鯉太郎戦への意気込みと、鯉太郎を支えてきてくれた山形の皆さんの様子、それから、ボロボロなはずなのに元気いっぱいな13日目朝の鯉太郎の様子、そしてラストには、謎の女性が空流部屋を訪れるの巻、と少し内容盛りだくさんな展開でありました。どうやら、我々読者的には超心配だった鯉太郎の体の具合は、まさしく燃え尽きる直前のように強く輝きだし、取組はもはや待ったなし、親方からの「どうすんだ?」が発令されることもなさそうです。しかし、もしお母さんだとすると……このタイミングで来られても……ちょっとどうなんでしょう……まさか常の親父的なダメ人間だったらどうしよう……単なる激励? それとも置いて行ってしまったことへの謝罪? 残念ながら両方とも今の鯉太郎には全く必要ないすね……もう「家族」がいるんだし。うおーー気になるっす! お母さんでも誰でもいいんだけど、いい人であってくれ……佐藤先生、そこんところよろしくお願いします! 以上。
↓ 毎週しつこいですが、最新刊(17)巻が発売中です! 絶対に買い!でお願いします!
コメント
コメント一覧 (2)
「いくら雰囲気がクライマックスでもまだ終わらないだろうな」と思っていたのですが、
実際に二人とも登場してしまうと、遂にこの物語も終わりなんだなと痛感させられます。
更に母親?まで出てきちゃうもんだから、本当に畳に掛かってるのが分かるのが何とも
ホントに、もうラストが近いんだという実感がわきますね。
一体どんなラストが待っているのか。
『鮫島』1巻の冒頭では、椿ちゃんはすべて過去形で語っているわけで、なんかつらいす……。
ともあれ、ありがとうございました。