というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
今週もとりわけここに記すネタがないのでさっさと始めます。
まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第12号概況です。
■巻頭グラビア:今週は紙雑誌版もナシのようです。巻頭カラーは『弱虫ペダル』連載10周年記念企画でした。新城選手や別府選手からのコメントや、チャンピオン連載作家陣からのお祝い色紙です。板垣巴留先生の描く御堂筋くんが最高です。猫!?
■弱虫ペダル:総北のキセキの巻。手嶋さんのラストがもう泣けますよ!
■刃牙道:生殺与奪の巻。おっと、つまり刃牙勝利、ということでしょうか!?
■囚人リク:将来の巻。とうとう今週は最終回です。幸せな未来。良かったすねえ……瀬口先生、7年お疲れさまでした。次回作を楽しみに待ってます!
■BEASTERS:文明のゆりかごの巻。久しぶりに本筋以外の動物の日常篇。大変良いと存じます。まためんどりのレゴムにも会いたいす。
■吸血鬼すぐ死ぬ:今週もしつっこいギャグ合戦は笑えました。最高です。
■昆虫武将チョウソカベ!:殿と壁の前の少年の巻。新キャラは、実は……とか裏のあるキャラかと思いきや、大変いい奴でした。
てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。
さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
先週はまわしの取り合いからの、左下手VS小手、の投げの打ち合い、からの、がっぷり四つ、そしてグイグイとお互い引き付けあう様子が描かれ、土俵上の熱は高まる一方でありましたが、なんだかもう、最終回的な盛り上がりに、わたしとしては非常に不安な想いがよぎる戦いの模様でありました。
今週はそのがっぷり四つの体勢に興奮するNHKアナの絶叫から開幕です。
「鮫島と王虎 申し合わせたかのようにガップリ組み合った――!! 互いに強烈に引き付け合う!!」もちろん、鯉太郎も【王虎】さんも、歯を食いしばり、その表情は気迫に満ちております。この状況に、土俵を見守るみんなの表情も様々です。【大山道】兄貴は「うはっ ここで力勝負かよ…」と興奮気味。クソ野郎【宝玉光】は「……二人ともバカじゃねーのか…」とあきれ顔、寺井君は「スゲェ…」と圧倒され、石川大器くんは無言でぐぬぬ……と自らも戦っているような表情です。そして天城元親方(着ぐるみ)は腕を組んでこうコメントします。
「純粋に正面から 勝つことに意味がある…か… 単純にして難儀だな…ライバルというものは…」
そして場内はもう、ドワーーと沸いております。「よっしゃーー押せーーー!!」「力入れろ押せーー!!」「根性見せろ!!」そんな観客の応援が場内を観たいしておりますが……椿ちゃんはとてもつらそうな表情です。
「やめて……そんな楽しい顔で…そんな気楽に…無責任に応援しないで…」
まあ、椿ちゃんとしてはそう思ってしまうのも無理はないですなあ……しかし一方で、観客が無邪気に応援するのも、これまた当然でしょう。辛いすねえ……椿ちゃん的には。
そして土俵上では、鯉太郎が「おおお」と雄たけび一発、押しにかかります! 【白水】兄貴&常松も「おおっし!」「もっていった!!」とやおら興奮! しかし橋くんは冷静に指摘します。「いや…やはり力勝負なら…体で勝る王虎が上」【王虎】さんも「おるああああ」と鯉太郎の押しを押し返す! 鯉太郎の全身からは破滅の音めいた筋肉や骨が軋る音が響いております! そしてそのまま【王虎】さんは鯉太郎にのしかかった! これはキツイぞ! ヤバイ! 橋くんも「こ、壊れるぞ…」とゾクッとします。しかし、先輩山崎さんは興奮しながらも橋くんに話します。
「引かねぇよ…何があっても…俺は昔一度コレを見てる…そっくりだぜ…二人とも父親と…」
そうです。これはあの場に唯一立ち会った山崎さんしか知らない、『Burst』の(11)巻で描かれた、二人の父親、火竜と虎城のぶつかり合いそのままなわけです。
なので、土俵上の鯉太郎と【王虎】さんのぶつかり合いを観て、虎城理事長が何も感じないわけがないのです。NHKアナに「互いに渾身の力を出す大相撲! これをどう見ますか虎城さん」と振られても、虎城理事長は何も返せません。理事長の頬を伝う涙……やっと出た一言、それは「頑張れ…頑張れ…」という、かつての自分そっくりな息子への、そしてかつて唯一の友だった男の息子への、心からの応援でありました。その想いが涙となって溢れたわけです! もう最終回並みの盛り上がりなんですが大丈夫なのでしょうか!?
そして土俵を見つめる観客たちも、その気迫と熱に、圧倒されています。
「土俵が…割れる…」
そして戦う二人は、それぞれに思いを乗せています。鯉太郎は考えています。
「ここだ… 今… ここだ…!! 全部使え… あとかたもなく 俺を使え!!!」雄たけびを上げて押しまくる鯉太郎! そして【王虎】さんの脳裏にも思いがよぎります。
「寒気がする そう…お前と初めて戦った時から… ここまでやる奴がいるのかと… その足りねー体 足りねー能力を…お前は補うように 魂を燃焼させる… その常軌を逸した相撲は 土俵で消えちまってもいい覚悟から来てるんだろ… 心配するな…テメーの覚悟を…存在をまるごと 俺がもっていってやるよ… 残るさ…お前の生き様は俺の中でずっと…だからもう 安心して ここで終われ!!」
【王虎】さん、渾身の力を発揮して一気に土俵際まで持って行く―――!?
はーーー。興奮するわ……そして今週ラストは、椿ちゃんの辛そうな一言で終了です。
「もう… いいよ… 鯉太郎を… 連れていかないで…」
これはもう、大変な戦いになってきましたねえ……どうなるのでしょうか……単行本収録を考えると、普通に行けば次の(17)巻が第143話~151話の9回分、そしてその次の(18)巻が第152話~160話までが収録されるはずですので、えーと、今週が第156話だから、あと4回分、(18)巻収録になるはずです。てことはあと4週、【王虎】さんとの戦いが続くのか、逆に言うと4週後に決着となるのか。分からんですが、とにかくこの戦いの後に、【猛虎】さんとの闘いや、横綱【泡影】との戦いが本当に描かれるのかどうか、かなり怪しい雲行きになってきたように感じられます。どうなのでしょうか……なんだかいろいろ心配でなりませんが、最後まで、毎週楽しみにしたいと存じます。
それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
<場所:9月場所>
というわけで、結論。
今週はがっぷり四つからの押し合いの攻防が描かれたのみですが、その様相はまさしくかつて火竜と虎城が稽古場でぶつかり合った様そのものであり、虎城理事長は思わず涙するシーンには大変グッときました。そしてお互いに、鯉太郎はもう「あとかたもなく」自分を使い果たそうとし、一方【王虎】さんは鯉太郎の生き様を胸に刻み、安心して逝け、みたいな想いが交錯しました。そして椿ちゃんの悲痛な「鯉太郎を連れて行かないで」という想い。これはもう、なんつうか……こうとしか言えないすね。
『鮫島』は最高です! 以上。
↓ 瀬口先生、お疲れさまでした……。その絵力、毎週楽しみでした……。
今週もとりわけここに記すネタがないのでさっさと始めます。
まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第12号概況です。
■巻頭グラビア:今週は紙雑誌版もナシのようです。巻頭カラーは『弱虫ペダル』連載10周年記念企画でした。新城選手や別府選手からのコメントや、チャンピオン連載作家陣からのお祝い色紙です。板垣巴留先生の描く御堂筋くんが最高です。猫!?
■弱虫ペダル:総北のキセキの巻。手嶋さんのラストがもう泣けますよ!
■刃牙道:生殺与奪の巻。おっと、つまり刃牙勝利、ということでしょうか!?
■囚人リク:将来の巻。とうとう今週は最終回です。幸せな未来。良かったすねえ……瀬口先生、7年お疲れさまでした。次回作を楽しみに待ってます!
■BEASTERS:文明のゆりかごの巻。久しぶりに本筋以外の動物の日常篇。大変良いと存じます。まためんどりのレゴムにも会いたいす。
■吸血鬼すぐ死ぬ:今週もしつっこいギャグ合戦は笑えました。最高です。
■昆虫武将チョウソカベ!:殿と壁の前の少年の巻。新キャラは、実は……とか裏のあるキャラかと思いきや、大変いい奴でした。
てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。
さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
先週はまわしの取り合いからの、左下手VS小手、の投げの打ち合い、からの、がっぷり四つ、そしてグイグイとお互い引き付けあう様子が描かれ、土俵上の熱は高まる一方でありましたが、なんだかもう、最終回的な盛り上がりに、わたしとしては非常に不安な想いがよぎる戦いの模様でありました。
今週はそのがっぷり四つの体勢に興奮するNHKアナの絶叫から開幕です。
「鮫島と王虎 申し合わせたかのようにガップリ組み合った――!! 互いに強烈に引き付け合う!!」もちろん、鯉太郎も【王虎】さんも、歯を食いしばり、その表情は気迫に満ちております。この状況に、土俵を見守るみんなの表情も様々です。【大山道】兄貴は「うはっ ここで力勝負かよ…」と興奮気味。クソ野郎【宝玉光】は「……二人ともバカじゃねーのか…」とあきれ顔、寺井君は「スゲェ…」と圧倒され、石川大器くんは無言でぐぬぬ……と自らも戦っているような表情です。そして天城元親方(着ぐるみ)は腕を組んでこうコメントします。
「純粋に正面から 勝つことに意味がある…か… 単純にして難儀だな…ライバルというものは…」
そして場内はもう、ドワーーと沸いております。「よっしゃーー押せーーー!!」「力入れろ押せーー!!」「根性見せろ!!」そんな観客の応援が場内を観たいしておりますが……椿ちゃんはとてもつらそうな表情です。
「やめて……そんな楽しい顔で…そんな気楽に…無責任に応援しないで…」
まあ、椿ちゃんとしてはそう思ってしまうのも無理はないですなあ……しかし一方で、観客が無邪気に応援するのも、これまた当然でしょう。辛いすねえ……椿ちゃん的には。
そして土俵上では、鯉太郎が「おおお」と雄たけび一発、押しにかかります! 【白水】兄貴&常松も「おおっし!」「もっていった!!」とやおら興奮! しかし橋くんは冷静に指摘します。「いや…やはり力勝負なら…体で勝る王虎が上」【王虎】さんも「おるああああ」と鯉太郎の押しを押し返す! 鯉太郎の全身からは破滅の音めいた筋肉や骨が軋る音が響いております! そしてそのまま【王虎】さんは鯉太郎にのしかかった! これはキツイぞ! ヤバイ! 橋くんも「こ、壊れるぞ…」とゾクッとします。しかし、先輩山崎さんは興奮しながらも橋くんに話します。
「引かねぇよ…何があっても…俺は昔一度コレを見てる…そっくりだぜ…二人とも父親と…」
そうです。これはあの場に唯一立ち会った山崎さんしか知らない、『Burst』の(11)巻で描かれた、二人の父親、火竜と虎城のぶつかり合いそのままなわけです。
なので、土俵上の鯉太郎と【王虎】さんのぶつかり合いを観て、虎城理事長が何も感じないわけがないのです。NHKアナに「互いに渾身の力を出す大相撲! これをどう見ますか虎城さん」と振られても、虎城理事長は何も返せません。理事長の頬を伝う涙……やっと出た一言、それは「頑張れ…頑張れ…」という、かつての自分そっくりな息子への、そしてかつて唯一の友だった男の息子への、心からの応援でありました。その想いが涙となって溢れたわけです! もう最終回並みの盛り上がりなんですが大丈夫なのでしょうか!?
そして土俵を見つめる観客たちも、その気迫と熱に、圧倒されています。
「土俵が…割れる…」
そして戦う二人は、それぞれに思いを乗せています。鯉太郎は考えています。
「ここだ… 今… ここだ…!! 全部使え… あとかたもなく 俺を使え!!!」雄たけびを上げて押しまくる鯉太郎! そして【王虎】さんの脳裏にも思いがよぎります。
「寒気がする そう…お前と初めて戦った時から… ここまでやる奴がいるのかと… その足りねー体 足りねー能力を…お前は補うように 魂を燃焼させる… その常軌を逸した相撲は 土俵で消えちまってもいい覚悟から来てるんだろ… 心配するな…テメーの覚悟を…存在をまるごと 俺がもっていってやるよ… 残るさ…お前の生き様は俺の中でずっと…だからもう 安心して ここで終われ!!」
【王虎】さん、渾身の力を発揮して一気に土俵際まで持って行く―――!?
はーーー。興奮するわ……そして今週ラストは、椿ちゃんの辛そうな一言で終了です。
「もう… いいよ… 鯉太郎を… 連れていかないで…」
これはもう、大変な戦いになってきましたねえ……どうなるのでしょうか……単行本収録を考えると、普通に行けば次の(17)巻が第143話~151話の9回分、そしてその次の(18)巻が第152話~160話までが収録されるはずですので、えーと、今週が第156話だから、あと4回分、(18)巻収録になるはずです。てことはあと4週、【王虎】さんとの戦いが続くのか、逆に言うと4週後に決着となるのか。分からんですが、とにかくこの戦いの後に、【猛虎】さんとの闘いや、横綱【泡影】との戦いが本当に描かれるのかどうか、かなり怪しい雲行きになってきたように感じられます。どうなのでしょうか……なんだかいろいろ心配でなりませんが、最後まで、毎週楽しみにしたいと存じます。
それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
<場所:9月場所>
【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
【白水】西小結
【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
------
1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目
6日目:【大山道】西前頭七枚目
7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
9日目:【闘海丸】西小結
10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
11日目:【天雷】東関脇
12日目:【王虎】東大関
--------
8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
9日目:【闘海丸】西小結
10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
11日目:【天雷】東関脇
12日目:【王虎】東大関
--------
【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
【天雷】東関脇 12日目現在9勝3敗に
【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。66連勝中(11日目現在)。
というわけで、結論。
今週はがっぷり四つからの押し合いの攻防が描かれたのみですが、その様相はまさしくかつて火竜と虎城が稽古場でぶつかり合った様そのものであり、虎城理事長は思わず涙するシーンには大変グッときました。そしてお互いに、鯉太郎はもう「あとかたもなく」自分を使い果たそうとし、一方【王虎】さんは鯉太郎の生き様を胸に刻み、安心して逝け、みたいな想いが交錯しました。そして椿ちゃんの悲痛な「鯉太郎を連れて行かないで」という想い。これはもう、なんつうか……こうとしか言えないすね。
『鮫島』は最高です! 以上。
↓ 瀬口先生、お疲れさまでした……。その絵力、毎週楽しみでした……。
コメント
コメント一覧 (5)
プロローグの第1話も12日目、エピローグも12日目ってことでしょうか…。
でも伏線がいっぱい残ってますね。
それでも毎週楽しみなのは変わりませんが…。
ホントにこの先、一体鯉太郎の物語はどのようなエンディングを迎えるか、もうさっぱり見当がつきませんが、最後まで応援したいと存じます。
ともあれ、ありがとうございました。
この闘いの前までは「なんだかんだで王虎とはやるだろうし、王虎は14日目だろうから最後まで行くだろう」と思っていたのですが、王虎がここに来た事で、展開的にも盛り上がり的にももうどこで終わってもおかしくない状況ですよね。
この闘いの勝敗も、この後どこまで行けるのかも全く予想出来ませんが、管理人さん的には何とか猛虎さんとはやって欲しい所でしょうか。
猛虎さんの出番なしだったら残念ですなあ……仁王兄貴にも勝った男だし、剣市くんだって猛虎さんには超お世話になってるし、田上さん改め稲虎関も、猛虎さんには恩があるし、なにより、猛虎さん自身、『バチバチ』第1話での、鯉太郎への借りを返す必要があるわけで、超重要キャラだと思うのですが……
でもまあ、どんな展開になろうと、最後まで応援したいと存じます。
ともあれ、ありがとうございました。