というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 2018年最初の週刊少年年チャンピオンは本日発売。朝、起きたら既にわたしのTabletに購入完了のお知らせが表示されていて、電子書籍で自動購入してなければ気が付かなかったかもしれないす。本当に便利な世の中になったもんだなあ。
 それでは、まずは今週の週刊少年チャンピオン2018年第6号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は乃木坂の齋藤飛鳥嬢だそうです。
 ■弱虫ペダル:自分を信じる!!の巻。山岳ラインまであと100m!手嶋さーーん!
 ■刃牙道:間近の巻。依然として刃牙VS武蔵が続きます。武蔵反撃な流れです。
 ■BEASTERS:踊り子にトゥシューズはないの巻。ルイ先輩渋すぎです。面白い。
 ■囚人リク:執行の巻。何というか……絵力がすごくていつもながら強烈っす。
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さてと。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 前回は、部屋に帰った鯉太郎と椿ちゃんのやり取りが描かれ、もはや椿ちゃんでも止められないことが確定し、鯉太郎の土俵への思いが改めて語られるお話が描かれました。そして今週からは、タイトルも「十二日目」に突入。まずは十二日目の朝稽古の場面から始まります。
 腕を組み、真剣な表情で鯉太郎を見つめる仁王兄貴こと現・空流親方。右腕を吊っている常松こと【松明】関も心配そうに鯉太郎を見つめます。
「今日はいつにも増して静かだ…これ以上はさすがに無理なんじゃないのか…?」
 常松がそんな心配をするのも無理はありません。前日のVS【天雷】戦の後の鯉太郎は立つのもやっとな状態でした。すると、親方が、スッ……と立ち上がる気配。ハッとする常松。これは……まさか?
「やはりさすがに出るか 親方の「どうすんだ?」が…」
 しかしです。「おい… 鯉… どうすん…」とここまで言葉が出たときに! 鯉太郎は四股を踏みます! そのまぶしい? 神々しい、まるで横綱【泡影】めいた「タンッ」という四股を観て、親方、常松、そして【白水】兄貴はゾクッとします。鯉太郎自身でさえブルッと感じるその四股。
 常松は「まただ…この感じ…昨日鯉太郎さんが気持ち悪いと言っていたあの四股…」とゴクッと息を飲み、親方も「いや…今のはアレよりももっと…」と目を見張ります。そして鯉太郎も「そうか…うん…少し…分かった…よし…」と、とうとう真の覚醒?に手ごたえを感じつつあるようです! 
 この四股を観て、親方は「チッ…」と軽く舌打ちをして、再び立ち上がりかけた腰を下ろします。まるで、「この四股を見せられちゃあ何も言えねえ」とでも言うように。そして常松も期待を込めて思います。「大丈夫だ…いらない心配だった…完全に回復している…」いやいや、回復というより、これはまさしくろうそくの火が消える前の最後の輝ってやつなんじゃあないのか……
 そして描写は虎城部屋の朝稽古の模様に移ります。
 「次!」と気合の入った様子の【王虎】さん。若い衆も、鼻と口から血を流している田上改め【稲虎】関もうれしそう。ここで、親方である虎城理事長が、ちょっと来いと【王虎】さんを呼びます。親方は聞きます。どうだ調子は、と。今日の割はついに鮫島、お前は入門してから奴とは何かと因縁がある、これは親の代、つまり自分の代から続く宿命、と話します。
「お前が 鮫島を止めてやれ」
 つまり鯉太郎は父親【火竜】と同じで器用な生き方、器用な相撲は取れないバチバカだから、このままでは破滅しかねない、というわけです。しかし、親方のそんな言葉に、【王虎】さんはこう言い切ります。ここからの【王虎】さん言葉がカッコ良すぎるので、全文引用します。ホントに剣市くんも成長しましたなあ! 今週のチャンピオンは絶対に買って読むべきですよ。すごくカッコよくていい表情の【王虎】さんですぜ!
「知らねーな…あのバカが破滅しよーが…それはアイツが選んだ生き様だ…誰にも否定できるモノじゃねえだろ…」
「生き…様…?」
「ここにガッとあって誰にも砕けねえ…ドンとしたものだ… 相撲の重さは己の中の生き様で決まる…そしてそれを土俵でぶつけ合うのが力士だ…俺と鮫島はそれだけあればいい…」
 こんな言葉を聞かされたら、そりゃあ涙も出ますよ。虎城理事長が泣いてます!
「まさか息子が…あの頃の俺と同じことを言おうとはな…」
 理事長の脳裏には当然、若き日のあの頃が蘇っております。そしていよいよ国技館入りする運命の二人。うつむく椿ちゃん、そして二人の決意の表情で今週は幕でありました……。
 もうなんだか最終回に向かっているかのような展開ですが、鯉太郎の戦いはまだこれから始まるVS【王虎】さんを含めて4番残っているわけで、いったいこの先どうなるのか全く想像できませんが、まずはこの戦いの趨勢を、毎週ドキドキしながら味わいたいと存じます。ついに「あの四股」に目覚めちゃった鯉太郎。そしてもはや心技体充実の極みにある【王虎】さん。こいつはヤバすぎますね!!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
 12日目:【王虎】東大関
 --------
 【王虎】東大関。11日目現在11勝0敗
 【猛虎】東大関。10日目現在10勝0敗。11日目の結果不明
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中(10日目現在)。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週からタイトルも「十二日目」に突入したわけですが、今週描かれたのは空流部屋と虎城部屋それぞれの十二日目の朝稽古の模様でした。一方の鯉太郎は、親方の「どうすんだ?」が発動されそうになったものの、横綱【泡影】ばりの「四股」が完成に近づく姿を見て親方沈黙、そしてもう一方の【王虎】さんは、充実のけいこぶりで、あまつさえ父である大横綱【虎城】の意志を確実に受け継ぐぶっとい柱を心に打ち込んでいることが描かれました。こりゃあ、ホントにやばいすねえ! どちらにも勝たせてあげてくなりますなあ……ある意味、我々読者としては一番盛り上がる二人の戦いの幕は、あとちょっとで切って落とされますので、もう毎週ドキドキしながら味わいたい所存であります! いやあ、ホントに『鮫島』は最高っすねえ! 以上。

↓ 今月のチャンピオンコミックスは明日発売です!

↓ そして忘れてた! 最新(16)巻ももう発売です! カバーがカッコイイ!