というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 現在熱戦が繰り広げられている平成29年大相撲九州場所ですが……何ともコメントのしようがない事件発覚で、しょんぼりですが、わたしとしては土俵上で戦い続ける力士たちを素直に応援することにしております。我が愛する松鳳山裕也君は、昨日の4日目時点で2勝2敗。親方にカッコイイ報告をするためにもますますの頑張りを期待したいと存じます。初日のVS【嘉風】関との戦いはホントにカッコ良かったぜ!
 ホントは九州場所ということで、毎年わたしが探すのを楽しみにしている「毎日必ず客席にいる和服美人」の件について書こうと思ったのに、なんか調子が狂ったのでやめにして、さっさと始めます。
 では、まずは今週の週刊少年チャンピオン2017年51号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版はナシ。紙雑誌版は誰か調べてません。
 ■弱虫ペダル:ふたりの山岳賞の巻。手嶋先輩と葦木場くんの中学時代編です。
 ■刃牙道:喰らわばの巻。武蔵も刃牙もお互い御馳走みたいすな。わけが分かんけど。
 ■BEASTERS:信徒の生き甲斐の巻。巻頭カラーっす。新刊は12月発売す。
 ■囚人リク:脱出の巻。とうとう塀の外に出たリク一行。長かったすねえ!
 ■Gメン:嵐の一年生の巻。新学期篇突入す。
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:女子会潜入大作戦の巻。ドラ美……笑えましたw
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて、それでは今週の『鮫島』ニュースをお伝えいたします。
 先週はラストでついに【百雲】関の闇は晴れ(?)、あの横綱【泡影】に勝ってしまった、【百雲】関得意の形を繰り出して【王虎】さんの前ミツをがっちりホールドするところまでが描かれました。いわば【百雲】関必勝の形、であります。
 そこに至るまでの流れは、【王虎】さんによる「偽物が」「チープなんだよ」「くだらねーことにつき合わせるな」というキツイ口撃があり、ダーク【百雲】のダーティーファイトに、何ら価値を認めない【王虎】さんの正論というか、まっとうな「相撲道」への姿勢?のようなものがあったわけで、それによって、ようやくReturn of the【百雲】関となったわけです。
 というわけで、今週は「ほう…王虎に掘られ 顔を出したか…」という虎城理事長のお言葉から開幕です。新発田部屋親方も、涙を流して「戻った…のか…!?」と驚きの表情、部屋の若い衆も「おっ…おい…」「あぁ…あの形は…」と動揺、場内も驚きの様子で静まり返ります。
 そして【百雲】関はというと―――鼻血を出し左目は腫れてふさがっていますが、全力で【王虎】さんと組んで、両者たがいに押し合う膠着状態。その時頭によぎるのは、やっぱり、愛する綾子ちゃんの姿であり、部屋のみんな、親方、そういった、これまで自分を支えてくれた人々の姿であります。
 「俺は…1人じゃ何も…ゴメン…ゴメン…ゴメンなさい…やっと…やっと飲み込めた…」
 そんな【百雲】関の姿に、部屋の若い衆が「押せ――――!! 押せ――――百雲!!」と大声で声援を投げると、ついに場内も百雲への応援が! 今までのダーティーファイトにまだふざけんな的感情を持つお客さんや、土俵上の姿に素直に応援したくなるお客さん、様々ですが、場内は沸いてまいりました! 【百雲】関も、ことここに至って、初めて、綾子ちゃんのあのセリフ「大丈夫だよ…」と言ってくれたあの笑顔の意味が分かったようです! 
 「うん…ありがとう…」
 さあ! 闇の晴れた【百雲】関の背中からは、光のオーラ的なものが立ち上がってまいりました! NHKアナも絶叫です!
 「ここにきて百雲 昔を取り戻してきたかのような押しを見せる!」
 しかし新発田部屋親方は、このNHKアナの解説に涙を流しながら反論します。
 「違うよ…あれは 昔の百雲なんかじゃない…苦しんで…悩んで…足掻いて…やっと辿り着いた新しい形…それが証拠に 俺は百雲(アイツ)の…あれほど美しい相撲は見たことがない…」とのこと。NEW【百雲】の誕生であります! そして「おおおおっ」の咆哮とともに押しに入るNEW【百雲】関! しかし! ページをめくると! 【王虎】さんの超イイ笑顔がドアップで描かれています! こ、これは!? 記者の橋くんは思います。
 「わざわざ これを引き出したのか…!? 王虎…」
 そうです。【王虎】さんの表情はまさしく、これを待ってたんだよ! と嬉しそう! Burst時代からは考えられない超イイ笑顔じゃあないですか! そして一気に押し返す【王虎】さん。「オラ…これがテメーの全てか…?」と言う表情も、若干嬉し気です。そして二人は全力をもって押し合い、力をぶつけあいます。NHKアナもまたしても絶叫です。「百雲 渾身の力で持っていったーー!!」
 しかし! 【王虎】さんはNEW【百雲】関の「全力」をしっかりと受け止めます。その刹那、NEW【百雲】関は悟ります。その表情は絶望ではなく、素直に相手を称賛する、いい顔をしているじゃあないですか!
 「クソ…吸われる…スゴイな…王虎(オマエ)…」
 そして【王虎】さんも、これは笑顔、でしょうか、当たりめーだ、的ないい表情ですよ。【王虎】さんはNEW【百雲】関の両腕を半ば極め気味に抱え……めくったページの先は、見開きでNEW【百雲】関をぶん投げる【王虎】さんの図、が大迫力で描かれておりました。勝負あり、で今週は幕であります。
 なるほど、こういう展開になったのですなあ……【王虎】さんが欲するものは、鯉太郎のような「ド直球」の「全力」であり、これまでの鯉太郎の戦いでも、相手は常に鯉太郎の「全力」に引っ張られて、自らの「全力」を出してきたわけで、鯉太郎と【王虎】さんには共通するものがあるのでしょうな。しかし、【天雷】関の言う通り、鯉太郎の「全力」は常識を超えるものであり、北斗神拳的に言うと、人間は自分の体が壊れないように潜在能力の100%を使うことはできないわけで、ブッ壊れることを恐れない鯉太郎の「全力」はもはや異常なわけです。これは……鯉太郎VS【王虎】さんの戦いが超ヤバいことになるのは、もはや確定的に明らかですなあ。しかし、恐らく【王虎】さんとの闘いの前に、まだ鯉太郎は【猛虎】さんとあと一人、倒さないといけない相手がいるわけで、はーーーとにかく鯉太郎の次の対戦相手が誰になるのか、大変大変楽しみですね。
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけど11日目から休場
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
 11日目:【天雷】東関脇
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関。共に10日目現在10勝0敗。
 【天雷】東関脇 11日目現在9勝2敗に
 【稲虎】田上改め。十両力士に成長してた!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。65連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。 
 
 というわけで、結論。
 今週は【王虎】さんVS【百雲】関の結末までが描かれました。結果としては【王虎】さんの圧勝、と言えそうですが、そのことによってついに【百雲】関の闇も晴れたわけで、大変興奮する一番でありました。そしてこの戦いが終わると、おそらく来週からは鯉太郎の続報を我々は知ることが出来そうな予感です。はたして椿ちゃんの想いは鯉太郎にぶつけられるのか、そして親方からは「どうすんだ?」が発令されてしまうのか、それとも、何事もなく十二日目の描写に移るのか。鯉太郎の最後の十五日目まで、あと四番。相手が誰なのかも大変気にになるところでありますが、物語はクライマックスへ近づきつつあり、今後も大変楽しみであります。完結まであと1年ぐらいはかかるんすかねえ……わかりませんが、毎週応援し続けたいと存じます。以上。

↓ しつこいですが、単行本最新刊(15)巻が絶賛発売中ですので、せめて単行本は買って応援していただければと存じます。よろしくお願いします!