というわけで、毎週木曜日は『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、昨日、ケンシロウの化粧まわしでお馴染みの毛深い男【高安】関がとうとう大関に昇進しましたね! そして会見ではラオウ様こと横綱【稀勢の里】関とがっちり握手。わたしはもう、おお……北斗の兄弟がここに……と感無量でありました。しかし、肝心の(?)、わたしの愛する黒ブタくんことトキ【松鳳山】関は同じ一門ではあっても部屋は違うし番付も下なのでこの2ショットには参加せず。当たり前ではありますがちょっと淋しいす。結局【松鳳山】関は後半4連勝したものの千秋楽は星を落とし、6勝9敗。もう1つ勝っておきたかったすねえ……また三役目指して頑張っておくれ……!
 では、まずは週刊少年チャンピオン2017年27号概況です。
 ■巻頭グラビア:電子版は今週もなし。紙雑誌版もなしなのかな?
 ■弱虫ペダル:6人の力!!の巻。巻頭カラーです。いよいよ集合、さあ、加速するんだ!
 ■刃牙道:「闇」の巻。花山君カッコ良すぎる!! 握力×体重×速度で武蔵をブッ倒せ!!
 ■BEASTERS:こぶしの縁に寄せての巻。レゴシの宣言はカッコイイですね!
 ■囚人リク:啖呵の巻。まさしく啖呵を切る田中氏のどや顔芸が素晴らしいww
 ■Gメン:条件の巻。さあ、薙のターンPart2です。早く勝太も駆けつけろ!
 ■吸血鬼すぐ死ぬ:ロマンス・ロナルド・ロードショーの巻。ボケ合戦が最高ですw
 てな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。それでは今週の『鮫島』ニュースをお送りいたします。
 今週はちょっと、ラストがわたし的に、ど、どういうこと……だ? という感じなのですが、まあ、いつもどおり始めましょう。
 先週は、常松こと【松明】が【百雲】の左腕をがっちりホールド、かつて王虎さんに教えたという得意の小手投げの体勢に入った―――!! というところまででした。今週はそこからです。虎城理事長も、決まったか……という実況席ですが、まあ、漫画的にそりゃああっさり決まるわけがないですよね。もちろんのこと、【百雲】はダン!! と右足を出して投げを堪えます。
 常も、「クッ…片手だけじゃダメだ…手を組んでフックさせねーと…」と思いますが、先週・先々週描かれた通り、常の左腕はひじに強烈な張りを喰らっています。「クソ…左腕がまだ利かねえ…」なわけですが、一瞬のその隙に、【百雲】が吠えます! NHKアナも絶叫! 「あーーーー!! 百雲が掬い投げで返しに行ったーーーー!!」な展開です! これには、王虎さんも「百雲(あの)クラスにはわずかな隙も命取りとなる…」と冷静に状況を支度部屋で見守っています。
 この、常の思う、小手投げの際の「手を組んでフックさせる」というのは、アレですね、『Burst』(6)巻での【王虎】VS【天雷】の一番で、【王虎】さんがみせたフィニッシュ技ですな。そして、この常の小手投げと【百雲】の掬い投げの打ち合いは、なんとなく我々としては、【白水】兄貴が腕をへし折られたかつての【王虎】戦を思い起こさせるような、若干嫌な予感がしてなりません!
 そして常と【百雲】の投げの打ち合いのさなか、常の脳裏にはクソ親父への想いが駆け巡ります。自分に期待するな、お前は俺のガキなんだからよ、といつも言っていたクソ親父。だから何だ、俺はお前とは違う!自分で自分を諦めて、だた逃げていたテメーとは…抗うぞ…俺も最後まで…あの人のように…!! と、鯉太郎の姿に希望を見ている常。健気じゃあありませんか……。
 NHKアナの興奮も続きます。「しかし松明もまだ投げを諦めていない! 両者投げの打ち合いになった――!! どちらが先に落ちるか力勝負だ!!」そして場内は松明コールが鳴り響きます!! その松明コールを聞いて、常のクソ親父もまた、昔、鯉太郎の父、【火竜】に言われた言葉を思い出します。 「生き様に火を積めて燃え上がるのよ 土俵でな…」
 まさに土俵で燃え上がる我が息子の姿に、とうとうクソ親父の頬にも涙が……!!
「何だったんだろーな……俺の人生は…やり直してーなー…あそこから…」
 あそこというのは、弟弟子である【火竜】との稽古の日々のことです。すっかりダメ力士になった自分に、【火竜】は「楽しいと楽ってのは違うだろ……」と言いました。あの日、あの時から、やり直せたら……はーーー残念ながらもう戻れないんすよ、あの日にはね……
 というわけで、土俵上は投げの打ち合い、常は気合の雄たけびを上げて、決まれ…と渾身の投げを見せます! が、【百雲】もガガッ!と堪え、逆に【百雲】が両手をぎっちりフックさせることに成功、渾身の投げを炸裂させます!!! が、ここでも常がズン!と堪え、膠着状態に。ギリギリと常の右肩を締め上げる【百雲】と、こらえる常松。その様子に新発田部屋の親方も「もう…無理するな…無理するな百雲!!」と叫びます。
 そしてーーーめくったページの先には、「ボクン」という嫌な音が!!
 今週ラストは、鯉太郎のハッとする表情、クソ親父の呆然とした表情、静まり返る観客たち、虎城理事長の無念そうな表情、王虎さんの厳しいまなざし、そして……新発田部屋親方が「バカヤローが…」と頭を抱えて嘆いている表情、これらの集合絵で終わりました。
 さあ、この「ボクン」という音ですが、これは……普通に常の右肩(もしくは右ひじ?)がイッってしまったということですよね? でも、新発田部屋親方の無理すんな、というのは……そこまでやることはない、無茶すんな、そこまで悪役(ヒール)になるな、という悲痛な叫び、ってことなのでしょうか? それともまったく別の意味があるの……か?
 まさしくかつての【王虎】VS【白水】兄貴の再現のようになってしまったこの一番、そういえば日曜日の千秋楽、【高安】関も【照ノ冨士】関に同じようにがっちり極められて負けてしまいましたが、痛そうでしたな……どうやら来週、常VS【百雲】はいよいよ決着となりそうな気配ですが、果たして勝者は!? いやーー今週も興奮してサーセン。ホント『鮫島』は最高すね!
 それでは最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝したけどその後は不明
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結
 10日目:【毘沙門】東前頭五枚目
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。64連勝中。モンゴル人。
  他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 
 というわけで、結論。
 どうやらイッちまったかと思われる常の右肩ですが、大変大変心配なラストで今週は幕です。読み終わった瞬間、もう来週が待ちきれないのですが、これは……マズイすね……。【白水】兄貴は【王虎】さんに腕を折られても立ち向かいましたが……しかしもしこのまま常が負けるとすると、鯉太郎VS【百雲】もあり得る展開かもしれませんなあ……はーーーもう、どうなるんだよ! 佐藤先生、来週が待てないっす! 以上。

↓ 6月はペダルの新刊ですな。