毎週木曜日は今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、スイスやフランスの皆さん、そちらの天候はいかがですか? 今日の東京は、クッソ寒いです。雪混じりの冷たい雨です。都内でこの時期に雪が降るのは54年ぶりだそうです。はーーーーマジで寒い……。そして日本では現在大相撲九州場所が開催されており、綱取りのかかっていた【豪栄道】関は昨日11日目時点で3敗とあっさり綱取り絶望、そして横綱【鶴竜】関と【日馬富士】関が1敗、【白鵬】関が2敗と優勝を争っておりますが、今場所は初入幕の【石浦】関が前頭15枚目で10勝1敗と非常に元気よく戦っております。【石浦】関は【白鵬】関と同部屋、すなわち弟弟子にあたるわけで、今後が大変楽しみであります。

 というわけで、まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年52号の概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は松本愛嬢。大変良いモノをお持ちですな。
 ■『弱虫ペダル』:最終日スタートの巻。坂道……お前、水田君に負けるなよな……?
 ■『刃牙道』:次期US大統領、オーガに会うの巻。無事に「不可侵宣言」引継ぎ完了で笑えます。
 ■『囚人リク』:リク一行脱出への巻。久々登場の主人公リク、相変わらずの顔芸ですw
 ■『少年ラケット』:ジョー先輩の成長の巻。サブキャラもイイですなあ。
 ■『Gメン』:レイナ、勝太をデートに誘うの巻。完全に呼び出しです。どうなるか楽しみですな。
 ■『六道の悪女たち』:六道君乗り込むの巻。乱奈さん置いてけぼりがかわいそう……。
 ■『BEASTERS』:演劇部の公演の巻。部長!大丈夫なのか!? 大変イイです。!
 ■『放課後ウィザード倶楽部』:那由多、世界の秘密を知らされるの巻。えっ!? そういう話だったの!?

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 先週は、相撲を楽しむ【天鳳】にゴリラ張り手をパクられ、キッツイ一撃を受けた【白水】兄貴がもうだめだ……と崩れるところに、審判席の空流親方から大喝が飛ぶところまででした。今週は、まずは気が遠くなる【白水】兄貴が頭の中で見る走馬燈が描かれます。
 かつての入門時から、今現在まで、常に兄貴として自分を奮い立たせてくれた【仁王】兄貴であり、現・空流親方。【白水】兄貴にとって、【仁王】兄貴は、つねにバカヤローが!! としか言ってくれないけれど、そのバカヤローが!! という言葉に対して「オッかなくて…」「口が悪くて…」「キビしくて…」「しょーもなくて…」「優しくって…」「強くって…」、と様々な感情を抱いていたわけです。そしてなにより、「カッコよくて…」「誇らしくって」「俺もいつか…あんな風になりてぇって…弱さを微塵も見せねー男になりてぇって…ずっと……ずっと……思ってた」男、それが【白水】兄貴にとっての【仁王】兄貴という存在でした。
 そんな、薄れゆく意識の中で走馬燈を観てる場合じゃないだろ、とばかりに、審判席にいる【仁王】兄貴から、「この バカヤローが!!!」とすさまじい怒声が飛び、【白水】兄貴の意識がはっきり戻ります。【白水】兄貴は、その声とともに、【仁王】兄貴こと空流親方の顔をはっきりと見ました。そして悟ります。
 「分かってるよ…分かってる…今の「バカヤロー」は…今のは…悲しんでる「バカヤロー」だ…」
 そうですよ、【仁王】兄貴はもう悲しいのです。何やってんだお前は!! という悲しみの「バカヤロー」ですよ!! というわけで、覚醒した【白水】兄貴は思います。
 「終われるか…あんな顔させたままで…終われるか…!!」
 そして「あああああ!!」という咆哮とともに、再び右のゴリラ張り手を繰り出します!! が、カウンターで【天鳳】のゴリラ張り手パクリVerが【白水】兄貴の顔面にクリーンヒット!! NHKアナウンサーも「強――烈――!!」と絶叫です。「やっぱ…俺じゃあ…」と再び涙目で崩れ落ちていく【白水】兄貴。
 しかし、【仁王】兄貴にも、兄貴なりの苦悩がありました。鯉太郎に言われるまでもなく、【白水】兄貴が必死で頑張っているのはよーく分かってる。そして頼りになる新寺親方に「力士時代は歯ぁ食い縛って背中を見せていればよかった…けど親方ってのはそれだけじゃやれねえ…」と言われているわけで、親方であることの自覚は十分に持っているつもりです。しかしです。
 「だが…ここで誉めちゃダメなんだ…アイツの持っているモノは…俺の真似で終わるもんじゃねー…白水(アイツ)の力は…必ず俺を超えていく…」
 だからこそ、【仁王】兄貴は審判という立場であるにもかかわらず、そして虎城理事長が厳重注意だな……と頭に来ているにもかかわらず、土俵に向かって再び叫びます。
 「オメーはオメーでいいんだ!! バカヤローが!!」
 【仁王】兄貴! なんでその言葉をもっと前にかけてやれなかったんだよ……!! 誉めちゃダメ、ってのは、部下を持つ身なら非常に実感できるわけですが、誉めるタイミングと言葉は、まあ新米親方にはそりゃあ難しいでしょうなあ……分かります。でも、ちょっと遅かったんじゃねえかなあ……。
 いずれにせよ、その一言で再び蘇生した【白水】兄貴。ぐっと体をこらえ、涙と鼻血で汚れた顔は、いささかも闘志を失っていません。そんな顔をされて挑まれては、対する【天鳳】関も嬉しくてたまらなくなります。思わずアハッと笑う【天鳳】関に、師匠の新寺親方は嬉しそうに言います。
 「久し振りだな…天鳳(アイツ)のあんな顔は…」
 【白水】兄貴は、泣きながら思います。
 「バカヤローバカヤロー本当にうるせーよ…しっかり見てろよ…バカヤロ――――…」
 と、今週はここまで。反撃体制の覚悟の出来た【白水】兄貴の顔アップでおしまいです。
 いやー、しかし、ここから大逆転というのも、ちょっと難しいような……でも漫画だし、盛り上がるからいいのかな……。正直なところ、部下を散々教育してきたおっさん読者としては、空流親方の苦悩はよく分かるし、そしてこのエピソードを描かずにはいられなかった佐藤先生の気持ちも、理解できなくもない。けれど、やっぱりもどかしく思う部分も多く、じれったさを感じなくもない。しかしまあ、そんな兄貴二人を持つ鯉太郎のキャラクターを表現するには、やっぱり空流という家族も描かずにはいられなかったんでしょうな。
 しかし、【白水】兄貴ってそんなに強かったんだ……。もうちょっと、【白水】兄貴の強さの説得力があればよかったのだが、まあ、『Burst』の幕下時代に、現在の関脇【天雷】と大関【王虎】に勝ってる男なんだから、まあいっか……。
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結。いよいよ三役戦!! 
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 何度もくじけそうになる【白水】兄貴を叱咤する空流親方だが、果たして勝負の行方は!! 来週には決着がつくのでしょうな、きっと。勝っても負けても、【白水】兄貴は鯉太郎の誇れる兄貴ですよ。そして兄貴らしい戦いを見せていただければと存じます。しかし鯉太郎の10日目の相手は誰になるんすかねえ。大変楽しみであります!! 以上。

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