毎週木曜日は今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、急に寒くなってきたわけで、もはや東京もコートナシはつらい程なわけですが、気が付くといつのまにか11月になっているわけで、まあそりゃあ11月だから寒いか、と、さっき妙に腑に落ちました。いよいよもう来週から、大相撲も今年最後の九州場所なわけです。ホントに1年が早いなあ……そしてわたしの愛する【松鳳山】関は東前頭5枚目です。鮫島的に言えば、常松こと【松明】より上ですよ。がんばれよ、【松鳳山】!! 応援してるぜ!!
 というわけで、まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年50号の概況です。
 ■巻頭グラビア:今週は入山杏奈嬢。水着で寒そうですが、大変いいと思います。
 ■『弱虫ペダル』:広島、青八木さんにからむの巻。極めて不愉快ですね。去年と同じ展開は観たくないですな
 ■『刃牙道』:本部のおっさん大勝利!!その2の巻。で? これからどうすんの?
 ■『囚人リク』:沢田&レノマ、分かりあう?の巻。沢田がこうなったのは変態・大場のせいなんすね。
 ■『少年ラケット』:ヨルゲン君勝利!! の巻。さあ、イチロー君の今後はどうなるんすかね。
 ■『Gメン』:番外編、勝太たち、TVの取材を受けるの巻。えーと、これは1話完結ですよね?
 ■『六道の悪女たち』:バイクガール、ピンチか? の巻。わたし的には乱奈さんイチオシで。
 ■『BEASTERS』:レゴシ君何気に演劇部になじんでるの巻。部長のキャラがすっげえいいすな。
 ■『AIの遺電子』:リサちゃん&須藤先生、山に登るの巻。リサが大変かわいいですな。
 ■『放課後ウィザード倶楽部』:那由多、活躍す?巻。最後の決めゴマが大変カッコいいと思います。

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。 
 先週は九日目の取り組みを終えた鯉太郎、そして悲壮な思いを胸に大関戦の土俵に向かう【白水】兄貴と仁王兄貴こと空流親方のやり取りなどが描かれました。そして今週は、まずはその相手の大関、「角界の怪鳥」でおなじみの、【天鳳】関の心のうちから物語が始まります。
 シリーズを読んでいる我々には、大関【天鳳】といえば、空流親方が現役の関脇【仁王】関だったころ、綱取りに手がかかっていたのを、【仁王】兄貴に負けて綱を逃したことで大変おなじみです。そして所属部屋は、鯉太郎の親友、石川でおなじみの【飛天翔】関と同じ、新寺部屋です。そして新寺親方といえば、先週も出てきた通り、空流部屋と同門で、いつも気にかけてくれる超いい人です。
 場内の観客の話題は、横綱【泡影】がどこまで連勝を伸ばすかということに沸いています。そして、もし勝てるとしたら、虎城部屋の二匹の若虎こと【猛虎】か【王虎】じゃね? なんて話が出ています。でも、待ってくださいよ、大関はもう一人いるでしょ? しかし、シリーズ最大のクソ野郎である 十文字のクソ親方は、まーたひどいことを言っています。
 「あ――――・・・アレはもう無いだろ・・・機を逃しすぎた・・・」
 このクソオヤジが言う「アレ」とは、まさしく 【天鳳】関のことです。お前うるせーよこの野郎、とわたしの怒りもふつふつと沸いてまいります。
 しかし、初めて描かれた、【天鳳】関 の心のうちは、なかなか泣かせるものでした。支度部屋で髪を結ってもらいながら、故郷の写真を見つめる【天鳳】関。思い出すのは故郷の母、そして新寺親方の温かい言葉です。母は、もうそろそろ故郷へ戻ってゆっくりしたら? なんて言ってくれたようです。そして新寺親方も、そろそろ日本国籍を取得したらどうだ、自分にもしものことがあったとき、後を任せられるのはお前だと思っとるんだよ・・・なんてことを言ってくれたみたいです。泣かせますねえ……。しかしです、大関【天鳳】は思います。
 「マダダヨネ・・・マダ終ワレナイヨ・・・幾度弾カレテモ・・・マダ俺ハ 綱(アレ)ガホシインダ・・・」
 その目線の先にいるのは、無敵横綱【泡影】。【天鳳】の目には、【泡影】は「ピカピカニ輝イテ」いる存在なわけで、場内のファンたちの「一時期の勢いはもうねーだろ・・・」という声には「忍ビ寄ル諦メノ香リヲ払拭スルホドノ熱ヲモウ一度」と思い、「俺はまだ信じてるぜ・・・」とあきらめずに応援してくれるファンには「マダシガミ付ク機体ヘ 感涙サセルホドノ 結果ヲ贈ッテアゲナイト・・・」と思っています。そしてなにより、【天鳳】関はこう思っています。
 「大丈~~~夫・・・ ダッテ・・・ホラ・・・土俵ハマダ コンナニモ俺ヲ・・・ワクワクサセテクレルジャ~~~ン」 
 つまり【天鳳】関は、まだまだ相撲を取るのが楽しくてたまらないわけです。
 そして今日、【天鳳】関と戦うわれらが【白水】兄貴といえば……当然、現役時代の【仁王】兄貴としのぎを削った姿を見ているわけで、当然強敵であるとしっかり認識しており、気合十分。テッポウ禁止の壁をゴリラ張り手でドオォンとかましています。 大関在位7年にして一度もカド番になったことのない【天鳳】関は、もちろんのことながら「相手にとって不足なし・・・!」であります。
 そんな気合十分の【白水】兄貴のもとへ、鯉太郎を筆頭に空流の弟たちが集合です。体はボロボロの鯉太郎に、【白水】兄貴はさっさと帰って休めと言ったのに、ですよ。鯉太郎は言います。 
  「寝てられるかっての・・・背中 見させてもらうぜ 白水さん・・・」
 全く、よくできた弟ですよ。【白水】兄貴は「コイツ・・・ヘトヘトのくせに・・・俺を心配して・・・」と内心思いますが、口を出る言葉は、兄としてのセリフです。
 「オウ! しっかり見てろ!」
 まったく、不器用な男たちですなあ……。そして花道から土俵へ向かう【白水】兄貴。鯉太郎たちへの想い、そして仁王兄貴こと空流親方への想いが心に溢れます。
 「見せてやるさ弟弟子(おまえら)に・・・俺が見てきたようなデッケエ背中を・・・見ててくれ・・・いつまでたっても俺はダメな弟弟子で いつまでたってもガッカリしかさせねえ弟子だ・・・けど・・・けど! それも今日までだ!」
 というわけで、土俵に立つ【白水】兄貴。そして対峙する大関【天鳳】。二人とも、思いの丈は大きなものがあり、そんな二人がいよいよ立ち合いだ―――!!! というところまででした。
 しかしあれっすね、盛り上がるし泣けますねえ……ホントにこの漫画は。【白水】 さんが気負いすぎなのは明らか。これはちょっとマズいのでは……大変心配ですが、単行本収録を考えると次の97話までが(11)巻になるはずなので、来週で「その後」は終わるのでしょうか? 終われそうにないような気がするんだけど……どうなるのかその辺も来週を楽しみにしておきましょう。いやー、鮫島は最高っすね。
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結。いよいよ三役戦!! 
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 今週は、主人公・鯉太郎の兄弟子である小結【白水】関VS大関【天鳳】関のハッキョイ直前までが描かれました。この勝負、なんだか大変心配です。弟たちに兄貴としての背中を見せるために、【王虎】に腕をへし折られても闘った男ですからね……まさか白水、最後の十五日、にならないっすよね? 大丈夫かな……わたしは大変大変、心配です!。以上。

↓  あーあ……一度国技館で生観戦したいもんだなあ……。