以前、このBLOGにて、『Life after Beth』という映画を取り上げたとき、Anna Kendrickちゃんが可愛い、ということを書いた。非常に特徴ある顔立ちで、好みは分かれそうな気がするが、わたしとしてはそのちびっ子ぶりとやけにグラマラスなBODY、そして何より、歌がうまいという点で、極めてわたし好みである。彼女はそもそも13歳でBroad Wayミュージカルに出演してTony賞候補にもなった、バリバリ歌える女優であることもよく知られている。
 そういえば、顔はまったく似ていないが、現在のNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」のヒロインで、最近とみに活躍の目立つ高畑充希ちゃんも、やけにCMでは歌っている姿を見かけるが(しかも上手い)、彼女も幼少の頃からミュージカルが大好きで、高校生になった16歳から6年間、ミュージカル『ピーターパン』で鍛えたバリバリ歌える日本ではちょっと珍しい女優である。歌手としても音楽活動を続けており、そんなところは、なんとなく、これまたわたしの大好きな松たか子ちゃんに似ているような気もする。そんなわけで、最近、高畑充希ちゃんが大好きであります。
 ま、そんなわたしの好みはどうでもいいとして、昨日の夜、わたしがWOWOWで録画したものをぼんやり観た映画『THE LAST FIVE YEARS』は、2001年初演のシカゴでの公演を経て、Off-Broadwayでも上演された Musicalを映画化した作品で、主演のAnna Kendrickちゃんが非常に可愛いヒロインを演じてくれた作品であった。

 しかし、お話は、結構シリアス(?)と言うべきか、二人の男女の出会いと、5年間に渡る関係が終わるまで、を描いたもので、冒頭は上記予告にある通り、別れを悲しむヒロインの歌から始まる。ちなみにこの映画、ほぼ台詞部分はなく、全編、歌、である。
 物語としては、小説家の彼氏(後の夫)Jamieと、舞台女優を目指す彼女(後の妻)Cathyの付き合いはじめから結婚、そして破局までをたどるもので、複雑な話ではない。ただ、構成として、Cathyは破局からだんだん過去にさかのぼって思い出をたどるのに対し、Jamieは付き合いはじめから破局までをたどっていくという、若干分かりにくい面があって、はっきり言えば、この映画では時系列が非常に分かりづらくなってしまっていて、ズバリ、失敗している思う。
 だが、その構成にこそ意味があって、男と女ではものの考え方や想いの捕らえ方が違うことを意図した構成であるので、ストレートに過去から順に追ってしまっては、実にありきたりな退屈なものになってしまうのは目に見えている。だからこそ、CathyとJamieの思考の違いを表す物語の構成がきわめて重要なのだが、残念ながら機能不全であるとわたしは観た。実にもったいない。
 なので、わたしから見るとこの物語は、結果的には、要するにゆとりカップルのすれ違いね、の一言で終了である。Jamieは作家としてデビューし、どんどん売れっ子になって、パーティーなどにも呼ばれ、世間でも名声を得ていくのに反し、Cathyはいつまで経ってもうだつの上がらない生活を送り、その「格差婚」が二人の愛を壊してしまうというものであるので、男のわたしとしては、若干、Cathyのイラつきが理解できない。途中で出てくるように、Cathyは、とにかく自分の主張が強く、Jamieの話を聞かない場面があって、Jamieが、5分でいいからオレの話を聞け!! とキレるシーンがあるが、男からすれば、そりゃそうだとうなづけてしまう。どう観ても、成功したオレに嫉妬してんのか? としか思えない。
 しかし、である。おそらくは、女性から見ると、なに逆ギレしてんのよ!! と、火に油を注ぐことになることはまず間違いなかろう。その心理は、残念ながら男のわたしには理解不能だが、そう受け取るのが女性である、という事実は、世の真理として既に了解しているので、わたしのようなベテランのおっさんなら、分かった分かったごめんなさい、よしよし、オレが悪かった、Cathyは可愛いね、よしよしごめんよ、と抱きしめて、まったく意に沿わない慰めを余裕で口にすることが可能なので、おそらくは、破局までは至らずに済むんじゃねえかな、と無責任に思った。
 ま、若いってそういうもんですな、というのがおっさんとしての感想である。
 わたしは、正直音楽にはあまり興味がなく、それは周りの人にもよく知られている事実で、No Music, 全然OK Life と発言したこともあって、それはわたしの言動録でもちょっと有名なのだが、それはあくまで、いわゆる歌手の歌う歌単体での話であって、物語るMusicalはまったく別物だと思っている。いや、もちろん、まったく別物でなく、わたしの認識がゆがんだ間違ったものであることは承知している。けれど、なぜかわたしには自然と成立している事実なのだ。だから、歌手が歌う歌にはほとんと心動かされることはないが、Musicalで物語の一部として歌われる歌には、非常にグッと来てしまう。要するに、3分とか5分の歌単体だけでは物足りないのだ。その背景まできちんと語られないと、わたしにはピンと来ない、ということのようだ。歌にもわたしは物語を要求したいのである。まあ、わたしのようなおっさんが、10代や20代の恋だの愛だのを聞かされても、鼻で笑うしかなく、どうにもならないわけで、それを、きちんと物語として、歌ってもらわないと感情移入は到底出来ないわけであります。あれ!? なにが言いたいか分からなくなってきたな。ええと、つまり、だからわたしはMusicalが好きだということと、本作の物語はMusicalとしてきちんと背景を語ってくれたけれど、わたしのようなおっさんには、ゆとりカップル乙、としか思えなかった、が、やっぱりAnna Kendrickちゃんは激かわええ、ってことでいいのかな。はい、そういうことです。
 最後に、主役二人と監督をちょっとだけまとめておこう。
 まずCathyを演じたAnna Kendrickちゃんについては、もう散々書いたからいいか。1985年生まれの現在30歳。今年の誕生日で31歳か。メリケン女優にしては、凄いちびっ子なんだよな……だがそれがいい。Geroge Clooney主演の『Up in the Air』(邦題:マイレージ・マイライフ)でアカデミー助演女優賞にノミネートされた時はまだ22歳かそこらか。非常に印象に残るいい芝居でした。あの映画は非常におススメです。かなりグッと来ます。
 そして相手のJamieを演じたのがJeremy Jordan君31歳。彼もMusicalが主体で、映画にはほとんど出ていない人ですな。芝居振りは普通でしたが、歌は抜群にうまかったです。Tony賞にもノミネートされたことがあるそうで、このところはTVドラマでの活躍が多いようですね。どうなんだろう、まあ、イケメン……でしょうな。
 で、監督は、Richard LaGravenese氏という男で、これまでにわたしが観た映画で言うと『P.S. I LOVE YOU』を撮った監督だそうだ。へえ。元々脚本家なんすね。本作でも脚本も書いたようだが……うーーん……全編歌だし、もともとのMusicalがある作品だから、彼の脚本家としての役割がどんなものだったのか、ちょっと想像できないが……ちょっと分かりにくかったなあ……もう少し何とかなったような気もするのだが……若干残念です。

 というわけで、結論。
 本作の物語やその構成には、わたしはあまり感じ入るものはなかったのだが、とにかく二人の歌は素晴らしい。特に、Anna Kendrickちゃんの歌声は極めて上物である。素晴らしいね、この人の歌は。そしてやっぱり、大変に可愛い。わたしなら、絶対にCathyを怒らせるようなことはしなかっただろうし、愛が壊れることもなかっただろうな、と、いつもの言うだけ詐欺をもって結論としたいと思います。以上。

↓ Anna Kendrickちゃんを見るならやっぱりこれか。恥ずかしながらわたし、まだ観てないんす。先日WOWOWで放送があったのを録画したので、近々に観てみます。
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