今日は日曜だというのにそれなりに忙しく、朝から打ち合わせがあってやれやれと夕方に帰ってきた。ので、ネタがなくて困ったので、WOWOWで録りためた映画からなんか観るか、という気になった。
 で。実のところ、HDDにはまだ観てない映画がごっそりあるのだが、そんな中で、例によって全く録画した覚えがないというか、何故録画しようとしたか記憶にない映画、『ダウト・ゲーム』 を選んで観てみた。始まってすぐタイトルが出て知ったのだが、原題は『Reasonable Doubt』というらしい。一体どんな映画だ? と、自分で録画しておきながら分かっていないわたしもホントに適当な男だが、とりあえずは観てみた。

 主人公はとある有能な若手検事。ひとつの事件をいつも通り見事に有罪を勝ち取って、検事仲間としこたま飲んで、帰り道、タクシーで帰るつもりが、チンピラどもが愛車をいじっているのを見かけ、酔っ払っているけど仕方なく自分で運転して帰ることに。その判断がすべての事件を引き起こすことになってしまう。酔っ払い運転でパクられたらキャリアがパーなので、慎重に運転する主人公だったが、後ろにぴったりくっついていたパトカーを気にしていた彼は、角を曲がってみたらパトカーがついてこなくて、やれやれ、気にしすぎたぜ、と前を向いた瞬間に人を轢いてしまう。やっべえ!! やっちまった!! とあわてて救護しながら救急車を呼んだものの、いろいろなことが怖くなって、主人公はその場をばっくれてしまう。翌日、心配でならない主人公は、その後どうなったか調べてみると、なんと全く別の男が、主人公が轢いてしまった男を車で搬送中に職質にあい、その別人がひき逃げ犯として逮捕されていて、おまけに轢かれた男も死んでしまったことが判明する。良心の呵責に悩まされながらも、どうしても自主できない主人公。しかし裁判の結果、起訴された別人は無実になり、一応、濡れ衣は晴れる。しかし、その男には、実に怪しい別の疑いがあって、どうにも釈然としない主人公は独自に捜査を始め、驚くべき事実に突き当たるのだが――てなお話である。
 この映画は、上映時間が80分弱と非常に短いので観てみたのだが、まあ、結論からすると、うーん、そうっすか、という感じで、正直イマイチであった。調べてみると、MetacriticRottenTomatoesといったUS格付けサイトでの評価はめっぽう低い。まあ、観終わった今となっては、さもありなん、ではあるが、なんでまたわたしはこの映画を録画しようと思ったか、については、冒頭の5分ぐらいで分かった。単純に、役者がちょっといいのだ。
 主人公を演じたのは、『CAPTAIN AMERICA』の1作目で、若き日のハワード・スターク(=IROMANことトニー・スタークの父親)を演じた、Dominic Cooper氏。まあなかなかのイケメン野郎で、わたしの愛するAmanda Seyfiedちゃんの元カレである。まったくもってけしからん野郎だが、まずまずの好演をする男で、結構いろいろな映画に出ているのでそれなりにお馴染みであろう。今回も、脚本的にはちょっとイマイチだが、芝居としては悪くなかった。
 そして一度逮捕されて容疑が晴れるとんでもなく怪しいおっさんを演じているのが、マスター・メイス・ウィンドゥでおなじみのSamuel L. Jackson御大である。この人はいつも、なんというかノリ? というか、独特のテンションで演じていることが多く、変に大物感を出していて、実はわたしはあまり好きな役者ではないのだが、芸達者であることは間違いない。千葉真一氏の熱狂的なファンらしいので、本人は面白いおじさんかもしれないっすな。しかし……なんかなあ、いつもこの人が出てくると、どうも話が妙な方向に行くことが多いような気がするのだが、気のせいでしょうか。今回も、この人の登場から話が妙な展開を見せますよ。完全に、ダウト!! と言いたくなりました。それに、本作は2014年の作品なのだが、WikiによればこのSamuelおじさんは2014年に6本の映画に出ているそうです。もう……あんた出すぎです!!

 というわけで、短いですが結論。
 『Reasonable Doubt』、邦題『ダウト・ゲーム』は、物語としてはきちんとまとまってはいるものの、ちょっと、小さくまとまりすぎて、あまり心に残るものはなかったです。以上。

↓ 実は本作を観る前に、コイツを観始めたのだが、あまりにチープすぎてどうしようもなくて、15分で止めた。CGの質感がくっそヒドイw 今度最後まで観てみますわ。
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