というわけで、今日もWOWOWで録画したけど観てなかった映画です。
 タイトルは『PUSH』。日本語タイトルには「光と闇の能力者」という、若干中二病めいたサブタイトルがついていて、HDDを整理していて、一体なんだこれ、なんでこんなの録画したんだろう? と我ながら謎であった。ストーリーも役者もまったく記憶にない。一体全体、どんな映画だっけ? と思いながら、とりあえず再生ボタンをPUSHしてみた。

 すると、冒頭にちょっとしたアクションシーンがあって、どうやらその日本語サブタイトルどおり、何らかの能力者の話であることがぼんやり分かってくる。そしてオープニングタイトルが来て、ナチスドイツが進めていた、超能力者開発プロジェクトがあって、それを連合国側が引き継ぎ、とある組織が誕生したことがざっと説明される。そして現代に時が移る。どうやら、香港? らしいアジアの街並み。そこを行く男……と、主人公と思われる男が出てきて、ああそうか、と気が付いた。その男は、今やCAPTAIN AMERICAでお馴染みのChris Evansであった。なるほど、こいつの主演作だからオレは録画しようと思ったんだ、と、ようやく思い出した。
 この映画は、2009年公開なので、CAP公開前になるのかな。Chirs Evansの体つきは、まだCAPほどのマッチョじゃない。なるほど、彼が出ているから録画したのかと納得したものの、面白いのかね? とまだ半信半疑で観始めたのだが、結論から言うと、まあまあ、てとこだろうか。クソ映画といったらかわいそうだけど、超面白かったかというとそれほどでもなかった。
 物語自体は、正直穴だらけというか説明不足? というべきか、よく意味が分からないところがある。主人公は幼少時に、その組織に父親を殺されて、香港に逃げて暮らしていると。で、どうやら香港は、そういう組織から外れた能力者がいっぱいいて、コミュニティ的なつながりがあると。で、そこに組織から逃れてきた能力者が一人現れる。同時に主人公の下には、一人の少女が現れて、その逃れてきた能力者を助けないと、死ぬ運命にあると言う。正直その冒頭の流れさえわたしには意味不明だったのだが、まあそういう流れになって、途中で、香港の地元の能力者たちが主人公に協力したり、また一方では中国人ローカル組織も絡んできて、3つ巴の逃亡者争奪戦が始まる、とまあそんなお話。サーセン。我ながら全然まとめられないや。
 面白いのは、まさしく中二めいた設定の能力者たちで、いろいろな能力者が出てくるところかな。
 Mover:その名の通り、物体を動かせる能力者。サイコキネシス的なもので、銃弾をはじくことも出来る。主人公はこの能力者。この能力者は敵方にもいる。
 Watcher:予知能力者。未来を視ることができる。Dakota Fanningちゃん演じる少女のほか、複数いる。
 Sniffer:匂いを嗅ぐ者、ということで、物体に残る匂い(?)からその持ち主の場所やその物体の過去が分かる。サイコメトラー見たいなものですな。
 Shadow:Snifferから人や物を隠せる能力者。地味。
 Shifter:物質を別のものに作り変える能力者。これも地味。
 Pusher:これが鍵となる能力者で、何人かいるのだが、記憶を人の頭に押し込める能力者。要するに、人を自由に操れると言うことで、コイツに見つめられるとアウト、ある意味で無敵能力。
 このほかにも、大声を出して音波攻撃が出来る能力者とか、骨格をいじくれる(?)能力とか、記憶を消すだけの能力者とか地味なのも何種類か出てくるが、なんとも変なのは、みんな自分の能力を活かしきっていないというか、もうちょっとうまくやれるんじゃね? という妙なバトルシーンが多く、Mover同士で殴り合いの喧嘩してもしょうがないだろうに、ねえ、とまあなんともぽかーんと成り行きを見守ってしまった。
  というわけで、脚本的にはちょっと問題ありだし、演出も別に普通。役者陣、Chris Evans とDakota Fanningちゃんの二人だけ、見る価値ありと言っておこう。Dakotaちゃんはこの当時15歳。現在21歳かな? あきらかに、現在非常に売れっ子となってしまったブサカワガールこと、妹のElle Fanningちゃんより可愛いと思うのだが、なんか最近は妹ばっかりで、Dakotaちゃんを見かけないですな。 この映画の、15歳のDakotaちゃんはやっぱり相当可愛かったです。あ、今、Wikiで知ってへえ~と思ったのですが、DakotaちゃんとElleちゃんの姉妹で、トトロのサツキちゃんとメイちゃん姉妹の吹き替えをやったそうですよ。へえ。そうなんだ。それってわたしが持ってるBlu-rayもFanning姉妹Verなのかな? 後で調べてみよっと。

 というわけで、結論。
 まあ、結論も何もないのだが、『PUSH』という映画は別にどうでもいい映画でした。ただ、CAPがCAPを演じる前にどんな映画に出てたのか知りたい人、あるいは、15歳のかわいいDakota Fanningちゃんを観ておきたいという人は、どうぞご覧ください。以上。

↓とりあえず、もってない人は買いでしょうな。全日本国民が持っていてしかるべきだと存じます。
となりのトトロ [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2012-07-18