というわけで、11月22日の日曜日に平成27年大相撲九州場所は日馬富士の13勝2敗という成績での優勝で幕を閉じた。ところで、以前、週刊少年チャンピオン連載中の漫画『鮫島、最後の十五日』という作品を取り上げたとき、最近本物の大相撲にも興味がわいてきたという事を書いた。
 その時、わたしの家からチャリで行けるところにある相撲部屋、二所ノ関部屋所属の松鳳山関を応援していると書いたのだが……。その松鳳山関がどういう戦績を残したかというとですね……。なんと12勝3敗ですよ! そして敢闘賞受賞!! よくやった!! 偉いぞ松鳳山関!! お前、やっぱりやれば出来る子じゃんか!! 嬉しいよ!!

 このインタビューで自分で言っている通り、ホントに今後も頑張っていただきたい。 
 とりあえず、知らない人のためにちょっとだけ解説すると、松鳳山関とはこんな男である。
 ■ 本名:松谷裕也。駒澤大学出身。現在31歳。既婚。大関・琴奨菊関と同郷・同学年。
 ■福岡県出身。故に11月の九州場所では声援がすごい。 
 ■ 上記映像の通り、やけに色黒。故にわたしは愛をこめて「黒ブタ」と呼んでいる。
 ■顔がちょいとばかり悪人ヅラであり、Wikiによると「悪魔」「アシュラマン」の異名を持つ(笑えるw)。でも本人は優しい、いい人らしいですよ。会ったことも話したこともないですが、わたしもそう信じたい。
 ■今のところの最高位は小結。以前書いた通り、今年の5月場所は十両まで番付を下げ、一時はどうなることかとハラハラさせた憎い奴。
 ■ 敢闘賞3回、金星1回。2013年9月場所でのVS日馬富士に勝利。
 ■チャリンコが好き。好物はチャーハン。
 ■所属する二所ノ関部屋は、元大関・若島津(現・二所ノ関親方)の部屋。つまりおかみさんは高田みづえさん。横綱・大鵬を輩出した名門部屋である二所ノ関部屋と、元々は若島津引退後に開いた松ヶ根部屋が、去年の暮れに合併統合。

 というわけで、決して弱い男ではないが、ちょっとばかり強さの波があるのが、応援している立場からするとドキドキして困る。のだが、妙に応援したくなる存在で、8勝7敗あるいは7勝8敗のキリギリで終わる場所も多く、毎場所、「この勝負、負けられねえぞ~~行けッッッ!!!」と、その立ち合いを観ていると血圧が上がる野郎である。なんというか、やっぱり、この形に持ち込んだら勝てる!! という必殺技がないと、大関・横綱とはなれないですなあ。
 まあ、そんな松鳳山関であるが、前場所を十両優勝で締めくくり、4場所ぶりに幕内に復帰である。当然、応援するわたしの熱も上がろうというものだ。まあ、前場所の十両優勝も、千秋楽は負けてしまうという極めてイラッっとさせる優勝ではあったのだが、今場所は出身地である九州場所だ。幕内復帰&地元という今場所で男を見せないでどうするよ、GO!! 黒ブタ!! GO~!! と、わたしの応援のテンションもマックスだったわけである。
 ちなみに、松鳳山関にはまったく関係ないのだが、わたしは年に一度の九州場所を非常に楽しみにしている。というのも、九州場所には、毎日、和服で凛と土俵を見つめる美人がTVに映る位置で観戦しているのだ。この方は相撲ファンには有名な美人さんで、何でも中洲のスナックのママさんらしい。「九州場所 和服 美人」で検索すれば一発で出てきますw 最近は国技館やほかの場所でも見かけるようだが、わたしとしては年に1度の九州場所でかの美人を眺めるのが、年中行事なのである。いつもは、毎日同じ場所に座っているのに、今年の九州場所ではどうも日によって席が違っていたようで、あまり画面に映らなかったのが残念でした。
 ま、そんなことはどうでもいいとして。2015年九州場所である。
 幕内に復帰した松鳳山関の番付は、西前頭10枚目。初日の割は、東前頭11枚目の臥牙丸関である。グルジア(現在の正式日本語表記は「ジョージア」)からやってきた巨漢ファイターで、一時小結まで番付を上げたものの、ここしばらく元気がないのもちょっと松鳳山関に近いものがある。まずは初日白星は、絶対必須だぞ!! と興奮して応援していたところ、見事上手投げで勝利。よーし、黒ブタ、オッケイ!! と喜んだわけで、こんな毎日が15日間続いたのである。途中、わたしはNYに行っていたが、毎日ちゃんと取組結果をチェックし、一喜一憂していたのだが、結果、12勝3敗と準優勝に等しい、立派な星を上げたのであった。なお、優勝は日馬富士の13勝2敗。黒ブタと同じ12勝3敗は、横綱・白鵬と東前頭4枚目の勢(そのまま「いきおい」と読む)の二人だけであった。
 しかしつくづく惜しかったのは、千秋楽での安美錦(西前頭3枚目)関との取組である。ここで勝っていたら、まさかの相星で優勝決定戦だったのに……。こんな取組であった↓。くそーーーホント惜しかったなあ。

 あああ……インタビューでは「引きは全く想定してなかったっす」的なこと言っていたが、「素っ首落とし」で2秒で瞬殺である。んもーーー。でもまあ、立ち合いでバチバチ勝負を挑んだ姿勢はあっぱれだ、ということで許してあげたい。おそらくは松鳳山関を応援している全員が、この取り組みを見て「あ~~……」と残念に思ったはずだが、来場所以降、また頑張ってほしい。来場所は前頭5枚目以上は確定だよね……? そして来場所で勝ち越し、9勝とか10勝すれば、また三役返り咲きも夢じゃない。応援してるぜ、黒ブタ野郎!!

 というわけで、結論。
 もう、これはアレだな、1月の初場所は国技館に行くしかないね。今週末から発売のチケット、取れるのか良くわからんが、挑戦してみるか。そして、三役復帰が決まったら、後援会に入ってやってもいいぞ!! 頑張れ黒ブタ!!

↓ 国技館の地下工場謹製。コイツを食いながら、初場所を観戦したいものだ。