というわけで、毎週月曜日は週末映画興行データ、なんですが、先週2017年の日本の映画興行データが映連から発表されましたので、どちらかというと、そちらをメインにメモをまとめます。
まずは、この週末の状況を興行通信社の大本営発表からまとめておきます。
1位:『祈りの幕が下りる時』が公開土日で2.65億だそうです。前作『麒麟の~』からほんのチョイ落ちぐらいでしょうか。
2位:『ジオストーム』が2週目も1.69億稼いで2位だそうです。9日間合計だと6~7億行ってるのかな? どうでしょう?
3位:『嘘を愛する女』も2週目で1.05億稼いだそうで3位です。9日間合計で5~6億ぐらいだろうか? いや、もっとか?※追記:正解は4億チョイだった模様。盛りすぎた……。
4位:『パディントン2』が2週目は0.9億ほど稼いで4位、9日間だと3~4億ぐらいでしょうか。※追記:こちらは3億ギリ届かず、だった模様です。
5位:『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が前夜祭含めて46日間で70億突破ですって。ふーん。
6位:『キングマン:ゴールデン・サークル』が24日間で13~14憶ぐらいと見積もりますがもっと行ってるかも? ※追記:正解は14億をチョイ超えしてたようです。
7位:『8年越しの花嫁 奇蹟の実話』が44日間で25億突破だそうです。
8位:『DESTINY 鎌倉ものがたり』が44日間で30億目前だそうです。
9位:『宇宙戦艦ヤマト2202/第4章』が9位ですが数字未詳です。まあいつもの調子なら0.5億ほどでしょうか。
10位:『ダーク・タワー』が10位ですが数字未詳です。まあ0.5億届かないぐらいでしょうか。わたしも観てきましたが、そもそもわたしはStephen King大先生が大好きで、当然原作を読んでいるので楽しめましたが、読んでいない人が楽しめるのか……ちょっと分からんです。
とまあこんな週末だったそうです。
で、2017年の映連発表データですが……まあ、毎週こうして興行状況をチェックしているので分かってはいましたが、邦画が結構大きく落ち込み(▲231.2億)、洋画が結構がんばった(+161.8憶)年だったようですな。主要な指標をまとめると以下の通り。
↑上記は、興行収入の全体像。邦画が落ちた、けど洋画が頑張った、けど、全体を補う普度まで届かず。ま、去年は『君の名』があったので、その分まるまる落ちた感じ、に見える。全く結果論の偶然ですが。そして洋画が1,000億を超えたのは2010年以来。2010年というと、2009年12月公開の『アバター』の数字が含まれた年、ですな。何気に、やっとマーベル/DCヒーロー作品がちゃんと10億以上稼ぐようになったのも大きいだろうし、ディズニー系がきっちり稼ぎつつ、ミニオンやSINGなども稼いだ、てな感じですな。
↓ 次は公開本数と、全体興収÷本数で割った1本当たり興収。
↑ここで分かるのは、邦画は、公開本数が▲16本減って、1本当たりの興収も▲3,240万減少し、反対に洋画は+54本も公開本数が増えて、1本当たりの興収も+1,260万増えた、ってことなんですが、やっぱり前年は『君の名』の特異値があるから、あんまり参考にはならんすね。
↓最後に、「興収10億以上稼いだ作品」について。
ここで分かるのは、全体の7割の興収は、いわゆる「ヒット作」が稼いだもので、ヒット作依存な状態にあるということなのですが、ある意味当たり前でもあるし、前年に比較するとその依存率は4.7ポイントほど減少しているよ、ってことです。これも『君の名』の影響もあるかな。なお、洋画は逆に依存率は11.2ポイントも上昇しているのが特徴的、かも。なお、本数自体で見ると邦画のヒット作は▲5本減っているわけで、これはこれでよろしくはないすな。
最後に、邦画洋画のTOP10を貼って終わりにします。TOP10以下は映連のWebサイトでチェックしてください。
まず邦画。
うーん、この中でわたしが観たのは『ソードアート』だけか……。わたし的には、ここ数年落ちる一方だった夏の『ポケモン』が前年+10億以上と頑張ったのが、へえ~、ですな。
次は洋画。
洋画の方は、わたしが観てないのがミニオン・パイレーツ・SING・バイオ・ワイスピの5本か。以外と観てなかったなあ。わたし的には、『ローグ・ワン』が50億も届かなかったのが激しく残念す。そして『ラ・ラ・ランド』が44.2億も稼いで嬉しいす。
本当は観客プロフィール(男女比と年齢層)が分かるともっと興味深いのだが、映連にはそんなデータはないかな……。各シネコンは会員制度をやっているわけで、それなりにデータは持ってるだろうけど、会員登録しないで見る人も結構いるのかなあ……その辺は謎っすね。
というわけで、結論。
いや、あまり結論はないのですが、2011年~2013年に2000億を割り込んだ日本の映画興行市場も、2017年も無事に2000億を超える興行となったわけで、日本の映画市場は毎年あまり劇的な変化はないすね。作品次第で上下するとは言え、結果があまり変わらんというのも面白いと言えば面白いけど、なんか、だから何だという結論は出せないす。以上。
まずは、この週末の状況を興行通信社の大本営発表からまとめておきます。
1位:『祈りの幕が下りる時』が公開土日で2.65億だそうです。前作『麒麟の~』からほんのチョイ落ちぐらいでしょうか。
2位:『ジオストーム』が2週目も1.69億稼いで2位だそうです。9日間合計だと6~7億行ってるのかな? どうでしょう?
3位:『嘘を愛する女』も2週目で1.05億稼いだそうで3位です。9日間合計で
4位:『パディントン2』が2週目は0.9億ほど稼いで4位、9日間だと
5位:『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が前夜祭含めて46日間で70億突破ですって。ふーん。
6位:『キングマン:ゴールデン・サークル』が24日間で13~14憶ぐらいと見積もりますがもっと行ってるかも? ※追記:正解は14億をチョイ超えしてたようです。
7位:『8年越しの花嫁 奇蹟の実話』が44日間で25億突破だそうです。
8位:『DESTINY 鎌倉ものがたり』が44日間で30億目前だそうです。
9位:『宇宙戦艦ヤマト2202/第4章』が9位ですが数字未詳です。まあいつもの調子なら0.5億ほどでしょうか。
10位:『ダーク・タワー』が10位ですが数字未詳です。まあ0.5億届かないぐらいでしょうか。わたしも観てきましたが、そもそもわたしはStephen King大先生が大好きで、当然原作を読んでいるので楽しめましたが、読んでいない人が楽しめるのか……ちょっと分からんです。
とまあこんな週末だったそうです。
で、2017年の映連発表データですが……まあ、毎週こうして興行状況をチェックしているので分かってはいましたが、邦画が結構大きく落ち込み(▲231.2億)、洋画が結構がんばった(+161.8憶)年だったようですな。主要な指標をまとめると以下の通り。
2017年 | 全体 | 邦画 | 洋画 | |
興行収入 | 228,572 | 125,483 | 103,089 | ※単位百万円 |
前年比 | 97.1% | 84.4% | 118.6% | |
前年差 | -6,936 | -23,125 | +16,189 | ※単位百万円 |
占有 | 100.0% | 54.9% | 45.1% |
↓ 次は公開本数と、全体興収÷本数で割った1本当たり興収。
2017年 | 全体 | 邦画 | 洋画 | |
公開本数 | 1,187本 | 594本 | 593本 | |
前年差 | +38本 | -16本 | +54本 | |
1本当たり興収 | 192.6 | 211.3 | 173.8 | ※単位百万円 |
1本当たり興収の前年差 | -12.4 | -32.4 | +12.6 | ※単位百万円 |
↓最後に、「興収10億以上稼いだ作品」について。
2017年 | 全体 | 邦画 | 洋画 | |
興収10億以上作品の数 | 62本 | 38本 | 24本 | |
前年差 | +0本 | -5本 | +5本 | |
興収10億以上作品の興収合計 | 161,840 | 77,710 | 84,130 | ※単位百万円 |
前年比 | 91.0% | 66.6% | 137.5% | |
前年差 | -16,050 | -38,990 | +22,940 | |
興収10億以上作品の興行シェア | 70.8% | 61.9% | 81.6% | |
前年差 | -4.7Pt | -16.6Pt | +11.2Pt |
最後に、邦画洋画のTOP10を貼って終わりにします。TOP10以下は映連のWebサイトでチェックしてください。
まず邦画。
順位 | 公開月 | 作品名(邦画) | 興収(億円) | 配給会社 | |
1 | 4月 | 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) | 68.9 | 東宝 | アニメ |
2 | 3月 | 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 | 44.3 | 東宝 | アニメ |
3 | 7月 | 銀魂 | 38.4 | WB | コミック原作 |
4 | 7月 | 劇場版ポケットモンスター キミにきめた! | 35.5 | 東宝 | アニメ |
5 | 7月 | 君の膵臓をたべたい | 35.2 | 東宝 | 小説原作 |
6 | 7月 | メアリと魔女の花 | 32.9 | 東宝 | アニメ |
7 | 16/12月 | 映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラと~ | 32.6 | 東宝 | アニメ |
8 | 2月 | 劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル~ | 25.2 | アニプレックス | アニメ |
9 | 7月 | 忍びの国 | 25.1 | 東宝 | 小説原作 |
10 | 6月 | 22年目の告白 ―私が殺人犯です― | 24.1 | WB | 韓流リメイク |
次は洋画。
順位 | 公開月 | 作品名(洋画) | 興収(億円) | 配給会社 |
1 | 4月 | 美女と野獣 | 124.0 | WDS |
2 | 16/11月 | ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 | 73.4 | WB |
3 | 7月 | 怪盗グルーのミニオン大脱走 | 73.1 | 東宝東和 |
4 | 7月 | パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 | 67.1 | WDS |
5 | 3月 | モアナと伝説の海 | 51.6 | WDS |
6 | 3月 | SING/シング | 51.1 | 東宝東和 |
7 | 16/12月 | ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー | 46.3 | WDS |
8 | 2月 | ラ・ラ・ランド | 44.2 | GAGA |
9 | 16/12月 | バイオハザード:ザ・ファイナル | 42.7 | SPE |
10 | 4月 | ワイルド・スピード ICE BREAK | 40.5 | 東宝東和 |
本当は観客プロフィール(男女比と年齢層)が分かるともっと興味深いのだが、映連にはそんなデータはないかな……。各シネコンは会員制度をやっているわけで、それなりにデータは持ってるだろうけど、会員登録しないで見る人も結構いるのかなあ……その辺は謎っすね。
というわけで、結論。
いや、あまり結論はないのですが、2011年~2013年に2000億を割り込んだ日本の映画興行市場も、2017年も無事に2000億を超える興行となったわけで、日本の映画市場は毎年あまり劇的な変化はないすね。作品次第で上下するとは言え、結果があまり変わらんというのも面白いと言えば面白いけど、なんか、だから何だという結論は出せないす。以上。