2016年09月

 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、今週はチャンピオンの絶対的エース『弱虫ペダル』が休載です。『ペダル』が載ってないとやっぱりチョイ淋しいすね。まあ、渡辺先生の猛烈な仕事ぶりはもう尋常ではないレベルですから、たまに休まれても全然いいと思います。単行本×2冊&映画公開などで、すげえ仕事量でしたからね。1カ月ぐらい休まれても文句は言えないすな。お話的にもちょっと区切りのいいとこだし。
 というわけで、まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年44号の概況です。
 ■『弱虫ペダル』:今週はお休みです。
 ■『刃牙道』:本部のおっさん攻め続けるの巻。武蔵編はもう、どう終わらすのかさっぱりわからんすな。
 ■『囚人リク』:沢田期待に応えるの巻。ほんとにこの沢田は一体どうしちゃったんすか?
 ■『少年ラケット』:紫王館頂上対決終了の巻。まだまだヨル君でさえ紫王館では下っ端なんすね。
 ■『Gメン』:肝田謎の深夜行動の巻。やっぱり人間じゃなかった―――!?
 ■『AIの遺電子』:知能の線引きの巻。深いすねえ……大変良いです。
 ■『六道の悪女たち』:幸せな帰り道の巻。大変良い決着でした。イイです。
 ■『BEASTERS』:ウサギの少女の心の巻。今回も大変イイです!!
 ■『放課後ウィザード倶楽部』:なんかどんどん絵が上手になって来ているような気がする。現実との魔法の接点は大変面白い展開です。

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。 
 先週は、八日目の朝の、鯉太郎や対戦相手の【闘海丸】が国技館入りするところまでが描かれました。今週は、冒頭は虎城理事長と、『Burst』でお馴染みの【闘海丸】の親友である細川将太くんの打ち合わせ風景から始まります。将太くんと言えば、『Burst』の(8)~(10)巻で描かれた通り、【闘海丸】つよしくんの高校(?)の同級生で一緒に鏡川部屋に入門した親友ですが、すでに髷を落とし、現在はAGUプロダクションという芸能プロの社長だそうで、今や鏡川部屋の後援会長でもあり、あのヤクザのような鏡川親方すら、頭が上がらないそうです。そして虎城理事長も、こんなセリフを吐くほど大変ご満悦です。
 「ウハハハ結構結構! 社長のおかげで闘海丸関連のグッズも飛ぶように売れているらしいですぞ・・・女性の集客力アップにもつながっておるし・・・これも社長の手腕のたまものですな~~~・・・」
 どうでもいいけど、虎城理事長が葉巻を吸ってるってのが、ちょっと時代がかっているというか、表現が古いすねw まあとにかく、そういうことらしいです。そして、「昔は野郎の野太い声援しかなかったのに」「今はこんなに黄色い声が」飛ぶほど女性に大人気となった、当の【闘海丸】はというと、友達の将太くんのためとはいえ、若干本人的にも不本意というか、居心地の悪さのようなものを感じていて……というところで、国技館入りする鯉太郎とばったり出会います。
 鯉「やっと戦えるな・・・ずっと楽しみにしてたんだ・・・闘海丸(アンタ)との取組・・・今日は幕下優勝決定戦(あのとき)みてーな一番でいこーぜ・・・」
 闘「鮫島・・・」
 (客たちの声援「キャーーーーーー闘海丸ターーーン(ハート)」)
 鯉「ハハ・・・スゲー人気だな・・・さすが幕下の頃とは違うな・・・」
 闘「いっ・・・いや・・・これは・・・」
 鯉「だからって遠慮なしでいくけどな・・・(ニヤリ)」
 闘「おう・・・もちろんだ・・・」
 こんな二人のやり取りに、ヤンキー系闘海丸ファンの男たちから声がかかります。
 「チョーシ乗ってんじゃねーそ闘海丸――!! 何だよその顔はニヤニヤしやがってよ!! 変わっちまったよな! 俺の好きだった近寄れねーほどおっかなかった闘海丸はどこいっちまったんだよ!!」
 男のファンたちは涙を流しながらの絶叫です。【闘海丸】くんも、そんな声を聴いては心中穏やかじゃありません。
 (違う・・・違うんだ・・・俺は何も変わっちゃいねぇんだ・・・何も・・・もう・・・限界だ・・・あぁ・・・限界だ・・・性に合わねぇ・・・俺は力士だ・・・土俵に命を懸ける戦士だ・・・好感度など・・・クソ喰らえだ・・・)
 その苦悩に満ちた顔に、将太くんがやって来て注意します。君の顔は恐ろしいんだから笑ってないとダメだと。そしてとうとうブチ切れる【闘海丸】くん。
 「俺はパンダじゃねぇーー お前には本当に感謝しているよ・・・俺をこの世界に導いてくれたんだからな・・・でもよ・・・俺が・・・俺らが昔目指してたモンはこんなことじゃなかっただろ将太・・・ただ強くなりてぇ・・・それだけだったんじゃねぇのか・・・確かにお前のおかげで 俺みてーな奴がキャーキャー言われるようになったよ・・・けど・・・やっぱ俺は力士だ・・・強さあっての人気以外はいらねぇんだよ・・・」
 そして、【闘海丸】も鯉太郎との勝負をずっとずっと楽しみに待っていたという事が語られます。今までも対戦するチャンスはあったようですが、運悪く鯉太郎が途中休場となって流れていたんだそうです。
 「鮫島(アイツ)とのあの一番は・・・俺の中をずっと焦がしてっから・・・」
 そう言われては、将太くんも折れざるを得ません。
 「今回だけだよ・・・僕だってあの時君が負けた悔しさは残ってるんだ・・・今回だけは友達として目をつぶるよ・・・だから勝ってよ!」
 というわけで、お許しの出た【闘海丸】は、闘志に火が点き、やる気全開です。女子たちの声援に
 「(さぁ・・・いくぞ・・・漢と漢の勝負へ・・・女は不要・・・)やかましい・・・」と渾身の鬼ヅラでつぶやきます。それには泣いていたヤンキー系男ファンたちも、今度は歓喜の涙にうち震えます。
 「帰って来おった・・・戦慄のマナティと呼ばれていた頃の・・・俺らのオッカネー闘海丸が帰って来おった!」
 とまあ、こんな感じにスイッチオンとなった【闘海丸】の顔アップで今週は終了です。いやー、イイ展開ですなあ!! 大変良かったと思います。
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結。いよいよ三役戦!! 
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 今週はすっかり人気者になった小結【闘海丸】が、鯉太郎との一番に向けて再び闘志に火が点くまでが描かれました。もともと【闘海丸】は、『Burst』(9)巻で、現在関脇の怪力【天雷】をも破った「右の腕力」の強力な力士ですので、鯉太郎にとっては勿論楽な相手ではありません。この戦いも、相当熱い展開が待っていることでしょう。大変楽しみですな。以上。

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 Clint Eastwood監督は、たぶん現役の映画監督でわたしが一番好きな監督であり、もちろん役者としても大好きで、おそらくわたしは、監督作品も出演作品も、すべての作品を観ていると思う。わたしが映画野郎になった80年代初めごろから、とっくに活躍していたし、その頃からすでに監督もやっていて、もちろんすべての作品を観ていると言っても当然すべてを劇場で観たわけではなく、80年代以前の作品は全部TV放送での視聴だ。
 まあ、いかにおっさんのわたしとはいえ、年齢的に当たり前といえば当たり前だが、それ故に、わたしはEastwood氏の声といえば、もちろんのことながら山田康雄さんの吹き替えもかなり好きである。高校生の頃は、TVでEastwood氏の映画が放送された翌日は、「いやーやっぱり『不機嫌なルパン』は最高だな」と友達と話したものだ。説明しなくてもわかるよね? 長年ルパンの声でおなじみの山田康雄さんがEastwood氏の声を演じると、妙に不機嫌でおっかないルパンになるわけだ。特に『Unfogiven』では、わたしは劇場に3回観に行ったほどだが、後年、DVDを発売日に買って、さっそく観たときはあえて山田Eastwoodで観たわけで、本当に最高にしびれるカッコ良さだったことが忘れられない。ああ、山田Eastwoodの声で『Gran Torino』や『Million Dollar Baby』が観たかった……。
 ま、そんなことはともかく、Eastwood氏の監督作品の中で、わたしは『Unfogiven』(邦題:許されざる者)、『Million Dollar Baby』『American Sniper』の3本がとりわけ大好きである。 Eastwood作品ならもう、絶対に観に行くのは確実なわけで、先週公開になった最新作『SULLY』(邦題:ハドソン川の奇跡)もさっそく昨日の帰りに観てきた。ホントは初日に行くつもりが、風邪でぶっ倒れてたのです……情けなし。

  この映画は、もはや説明するまでもなく、実話ベースのお話である。2009年1月15日15:30頃に起きた、USエアウェイズ1549便不時着水事故である。くわしくは、←のリンクにWikiのページを貼っといたのでそちらを見てもらうとして、この事故は日本でも大きく報道されたので、世界的にも有名であろう。
 映画の中でも何度も出てくるが、NYのラガーディア空港を離陸して、ハドソン川に不時着するまで、わずか208秒。たった3分チョイのことだ。その曲芸的なハドソン川への不時着水は、乗客155人全員生還したことからも奇跡とも言われているわけだが、この映画の視点は非常に客観的というか、機長であるChesley Sullenberger氏、通称Sullyさんをヒーローとして描くのではなく、熟練したプロのパイロットして描くことで、事件の全貌を観客に提示してくれるものだ。もちろん、結果的にSully氏は凄いことをしたヒーローなわけで、世論的にも大変な英雄として扱われたのだが、上記予告のように、機長は審問にかけられることになる。
 これは冷静に考えれば当然の話で、1機10億円する航空機(エアバスA320)がおしゃかになってしまったら、そりゃあ、事故の原因がバードストライクと明らかであろうと、「なんとかラガーディア空港に引き返せなかったのか?」と思うのは、その経済的損失の額からすれば、ビジネスの世界では当然突っ込まれることだろうと思う。
 この、「引き返すことは無理だったのか? ハドソン川に不時着するしか方法はなかったのか?」が、この映画の最大のポイントとなる。
 主人公、Sully機長は、当然、それしかなかったと思っている。いや、ひょっとすると、それしかなかった、と「思いたがっている」のかもしれない。なにしろ、一歩間違えば、自分を含め155人が死んでいてもおかしくなかったし、地理的に言えばマンハッタンに突っ込んで2次被害ももっと拡大していたかもしれない。そんなウルトラ大ピンチを切り抜けた直後なんだから、精神的なショックも大きい。ふと外を見れば、マンハッタンに墜落する最悪の事態の幻視に悩まされてしまうほどだ。おまけに、事故調査の連中は、「いやー、コンピューターシミュレーションではラガーディアに戻れたって結果でしたよ」なんて平気で言う。なんでも、データによれば片側のエンジンはラガーディアへ戻る推力を出せたかも、らしいのだ。ちょっと待ってくれよ、じゃあ10億を鉄くずにしちまった俺が悪いっつーのか!? こんな緊張感というかストレスも重なり、おそらくはアドレナリン全開でピンチを切り抜けた直後の機長としては、普通の人なら精神ズタボロだろうと思う。
 しかし、そんな二重の大ピンチを、Sully機長は、冷静に、ありのままの事実を述べて、それしかなかった奇跡を証明する。おそらく、真に機長が英雄なのはその態度だろうと思う。プロとしての矜持、プロとしての判断力と技能が、彼を英雄にしたんじゃなかろうか。
 そんなSully機長を演じたのは、わたしがあまり好きではないTom Hanks氏だ。どうだろう、Eastwood氏の作品に出演するのは初めてじゃないかな? わたしがHanks氏をあまり好きではない理由は、どの映画を見てもいつも同じだからなのだが、うーーん、やっぱり上手いとしか言いようがないな。わたしがHanks氏の主演作で一番好きなのは、『Cast Away』なのだが、なんだかんだ言ってほとんどの作品を観ているし、いつもやっぱり上手いと思ってしまうわけで、わたしのHanks氏評はどうも単なるイチャモンに過ぎないような気もする。安定感抜群だもんね、やっぱり。今回も非常に、どうみてもTom Hanksなんだけど、やっぱり良かったっす。
 役者としては、あと副機長を演じたAaron Eckhart氏ぐらいだろうか、メジャーどころは。彼は、ずっと機長を、「大丈夫大丈夫、あなたは英雄ですよ」と励まし続けてくれる良き相棒なわけだが、若干自信がないような、微妙な心情も感じられて、その感情のある種のビビり具合?が絶妙でとてもよかったと思います。この人、わたしよりちょっと年上なだけなんだよな……今回はやけに老けて見えましたね。あの髭のせいか?
 そして監督のEastwood氏だが、Eastwood作品の特徴である「独特の色調」は今回は抑え目というか、画的には意外と普通だったような気がする。いつもは、カラーなのにモノクロめいた色調の薄い乾いた画が多いと思うけれど、今回は割合普通だったかも。IMAXカメラのせいかな? よくわからんです。しかしEastwood監督もCGを躊躇なく使ってますね。わたしは全然悪いことだと思わない。むしろ最新技術をバンバン使うおじいちゃんとして、Eastwood崇拝はますます高まるばかりですな。たぶん、ハドソン川不時着~救助のくだりはCGでしょう。つか、ロケなんて無理だし。それでも、まったくCG感はなく、本物そのものにしか見えないのはさすがのクオリティです。
 それから、Eastwood作品として、ひょっとしたら最大の特徴である音楽については、今回はEastwood監督による曲ではなかったけれど、Sully機長が奥さんと電話で話す時だけ、ピアノの曲が入る、という使い方をしていて、ここは非常にわたし的には重要に思えた。あくまで奥さんと話す時だけ、機長の感情が表されているようで、実にピンポイントな美しい音楽使用法だったように思う。そして、エンドクレジットでは、本物のSully機長と事故当時の乗客たちが出てくるのだが、わたしとしてはちょっと驚いたことに、この時の曲に、ボーカルがついているのです。そしてもちろんその曲はEastwood監督による作曲だったみたい。作詞もなのかな? クレジットでは、
 Flying Home (Theme from "Sully")
 Written by Clint Eastwood, Tierney Sutton and J.B. Eckl
 Performed by The Tierney Sutton Band
 と、なってたのだが、歌ってるのはTierney Suttonさんであるのは間違いないんだけど、writtenって、曲のことか詩のことかわかんねえ。ま、いずれにせよ、大変良い曲でしたよ。

 というわけで、結論。
 現役映画監督でわたしが最も好きなClint Eastwood監督。その最新作『SULLY』は、カメラは非常に客観的な、ありのままを映し出すというとてもEastwood的な作品であった。別にすげえ感動した、泣けたわ、という作品ではないけれど、実に、ある意味冷徹な、プロの仕事をみせられた思いであります。御年86歳。もう、マジで100歳まですげえ映画を撮り続けてください。たぶん、ずっとファンでい続けると思います。以上。

↓ 初めて劇場で観たとき、エンドクレジットの美しい風景と美しいギターソロの曲に涙腺が緩み、師匠である「セルジオ・レオーネドン・シーゲルに捧ぐ」と一番最後に出たとき号泣した。ウルトラ・大傑作。山田康雄Eastwoodの頂点。
許されざる者 [Blu-ray]
クリント・イーストウッド
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21

↓ 初めて劇場で観たとき、主人公が、愛弟子の女子にそっと「モ・クシュラ」の意味を伝えたときに号泣した。こちらも超・ウルトラ・大傑作。音楽も素晴らしい。
ミリオンダラー・ベイビー (字幕版)
クリント・イーストウッド
2013-11-26


 

 というわけで、先週の日曜日、今年の大相撲9月場所が千秋楽を迎えた。
 今場所は、横綱【白鵬】関が休場となり、先場所でなんとか綱取りに望みをつないだ大関【稀勢の里】関の動向に注目が集まっていたわけだが、場所前の横綱審議委員会の稽古総見では、横綱【日馬富士】関に対して8連敗し、その内容のマズさからも、相撲ファンの誰しもが、ホントに大丈夫か? と大変心配していたのではないかと思う。
 そしてその心配は、初日から明らかになった。初日、東前頭筆頭の【隠岐の海】関に敗北し、いきなりの黒星スタートとなったのである。折しも【白鵬】不在という、ある意味最大のチャンスに、初日からの黒星という事で、これまた誰しもが、あぁ……とため息をついたことだろうと思う。
 この、初日に大関【稀勢の里】関を下した【隠岐の海】関は、その後2人の横綱と3人の大関すらも倒し、これは今場所の台風の目になるかと目されたものの、9日目から関脇・小結陣に立て続けに5連敗してしまって、早々に優勝戦線から脱落してしまった。
 こんな中、着実に勝ち星を積み重ねたのが、大関【豪栄道】関と、東前頭14枚目の【遠藤】関の二人である。まず、大関の【豪栄道】関だが、正直今まで、強いんだか弱いんだかという微妙な取組が多く、怪我もあったとはいえ、大関在位まる2年、12場所中4場所負け越しており、とりわけここ1年はカド番になっては勝ち越すという状態で、今場所も、先場所の負け越しによりカド番からのスタートであったため、はっきり言って今場所の活躍を事前に予想した人は誰もいないと思う。結果的に、なんと驚きの15連勝となり、見事に全勝優勝を飾るに至った。これで、日本人大関のライバルで、優勝経験のないのはなんと横綱候補筆頭だった【稀勢の里】関ただ一人となってしまったわけだ。なんというか、まあ極めて残念というか……八角理事長も、【稀勢の里】関の綱取りは完全に「振出しに戻った」と発言しており、ゼロからのスタートとなることが確定した。一方全勝優勝した【豪栄道】関は、一躍来場所は綱取りへの重要な場所となったわけで、まったくもって諸行無常とはこのことであろう。ちなみに、カド番からの大関の全勝優勝は史上初(?)らしいですな。
 で。今場所活躍したもう一人の【遠藤】関である。
 【遠藤】関といえば、石川県出身で、名門日大相撲部からアマ横綱のタイトルをもって各界入りし、その端正な顔立ちから女性に大人気の力士である。実際、確かにコイツはイケメンであるし、入門4場所目で幕内入りするなど、その実力も極めて高い水準にある、のだが、ここ2年ほどは怪我もあって成績の波が激しく、良い時は二ケタ勝利することもあったが、3場所前は十両に落ちるなど、はっきり言ってかなり浮き沈みが激しかった。そんな【遠藤】関だが、今場所は万全の態勢で臨み、見事13勝2敗という立派な戦績で技能賞を受賞するに至った。東前頭14枚目と下位番付だった【遠藤】関は、わたしの愛する漫画『鮫島、最後の十五日』の主人公・鮫島鯉太郎と同じ番付なので、対戦相手がどんな番付力士だったのか、『鮫島』の今後を予想するための備忘録としてチェックしておこう。
 <【遠藤】関(東前14)の星取表>
初日 二日目 三日目 四日目 五日目 六日目 七日目 八日目 九日目 十日目 十一日目 十二日目 十三日目 十四日目 千秋楽
豊響 天風 徳勝龍 千代翔馬 琴勇輝 豪風 旭秀鵬 蒼国来 佐田の海 玉鷲 御嶽海 松鳳山 高安 錦木
西前十三 東前十三 東前十五 西前十二 西前八 西前九 西前十五 西前七 東前十一 西前十 西前六 西前五 東前七 東関脇 東前九
 どうも相撲の対戦相手は、法則性がなく、それぞれの力士の勝ち星の数も影響するため、予想ができないのだが、『鮫島』の主人公・鯉太郎も現在8戦全勝で、9戦目が小結と当たる展開になっている。たぶん、【遠藤】関や鯉太郎のような、東前頭14枚目あたりだと、全勝ペースで行っても、横綱や大関との対戦は、まあ、組まれないんだろうな、という気がするわけで、しかしながら、『鮫島』という漫画において、主人公は絶対横綱と対戦しないと話が盛り上がらないわけで、となると……ひょっとして全勝同士の「優勝決定戦」が最後の戦いになるんじゃねえか? という気もしてきた。ええと、意味わかりますか? 鯉太郎が満身創痍で白星を重ねていても、14枚目という番付の力士が横綱と対戦することは、普通なら事実上ないってことです。横綱は、普通に考えれば10日目以降は三役以上との対戦がマストになるわけで、もし、本割で鯉太郎と【泡影】が当たるなら、まあそれ以前でないとあり得ず、もう物語は9日目に入ってしまったので、どう考えても本割での対戦はない、というわけである。果たしてどうなるんでしょうな、『鮫島』は。

 というわけで、話は『鮫島』に逸れてしまったが、最後にわたしが最も応援している黒ブタこと【松鳳山】関についてである。先々場所、二ケタ勝利を上げて、先場所は東前頭4枚目まで番付を上げた我らが黒ブタこと【松鳳山】関だが、先場所は5勝10敗と大きく負け越してしまい、今場所は東前頭7枚目に位置しての9月場所である。結果的には7勝7敗で臨んだ千秋楽で勝利をあげ、なんとか8勝勝ち越しで場所を終えることができた。わたしとしては、もう結果オーライで大変喜ばしい限りである。惜しかったのは、中日八日目の【正代】関との一番だろう。一瞬よっしゃ、勝った!! と思いきや、物言いがついてビデオ判定の結果、思いっきり足が出ており、無念の「勇み足」での敗北。実に惜しかったなあ……。それでも、その負けを引きずらないで翌日から3連勝したのは、ファンとしては大変うれしく、ギリギリだけど勝ち越せたのはホント一安心ですよ。あー良かった。

 というわけで、ぶった切りですが結論。
 平成28年9月場所は、カド番大関【豪栄道】関のまさかの全勝優勝で幕を閉じた。我が愛しの【松鳳山】関も、何とか勝ち越し、 来場所は番付を少し上げられることと思う。再びの三役復帰を目指してマジ頑張ってほしいと思います。そして、わたし的には来場所で気になるのは、【豪栄道】関の綱取りよりも、ここのところめっきりおかしくなってしまった大関【照ノ冨士】関の動向だ。今年に入って本当に満身創痍でボロボロで、非常に心配です。関脇で優勝した去年の強さは、本当に圧倒的だったのに……。ホント、【照ノ冨士】関も頑張っておくれ!! 以上。

↓ 来場所は九州場所です。もう年末ですなあ……早いのう……。
 

 というわけで、毎週月曜日は恒例の週末映画興行データです。
 先週は久しぶりに風邪をひいてぶっ倒れたわたしですが、会社の引っ越しなんかもあってもうバタバタでぜんぜんBlogを書くことができず、いただいたコメントにも返事ができず本当にすみません。
 で、映画興行の世界は、もう各メディアで報道されている通り、『君の名』は余裕で100億円を突破しました。公開28日目での100億突破は、ここ5年では最速ペースで、いつも情報をいただいている映画ファンさんのコメントによると、どうやら同日数で歴代2位タイ(1位は『千と千尋』の25日間、2位タイが『ハリーポッター』の1作目)、の売れ方です。すげえなあ……本当にもう手放しで賞賛せざるを得ませんね。
 今週も、もう、さっさと本題に入りましょう。

 では、 さっそくいつもの興行通信社の大本営発表です。

 1位:『君の名は。』が5週連続1位。いつも情報をいただいている映画ファンさんの予想通り、どうやらもうこの土日すぎで111億を超えたとのこと。動員数も850万人突破だそうで、こりゃあ1,000万人突破も視野に入って来てますね。この、1,000万人という数字がどういうことか、総務省統計局のデータを見ながら理解したいので、ちょっとこの表を見てください。元データはhttp://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/201609.pdfに5歳刻みであります。
総務省統計局による、2016年9月1日の推定人口
0~9歳 536万人 510万人 1,046万人
10~14歳 282万人 269万人 552万人
15~19歳 306万人 291万人 597万人
20~24歳 323万人 303万人 625万人
25~29歳 330万人 312万人 642万人
30~34歳 368万人 354万人 720万人
35~39歳 409万人 398万人 807万人
40~44歳 490万人 478万人 969万人
45~49歳 464万人 456万人 920万人
50~54歳 396万人 394万人 790万人
55~59歳 374万人 378万人 752万人
60歳以上 1,898万人 2,375万人 4,271万人
合計 6,173万人 6,518万人 12,692万人
 何歳から何歳までを対象とすべきかは、はっきり言ってよくわからないけれど、仮に、10歳から44歳までを対象とすると、その年代の総人口は4,912万人となるわけで、つまり、約5人に1人は観ているということになる。
 もちろん、リピートで観賞している方も多いだろうし、もっと年齢高めの人々も観ているだろうから、もっと薄まるけれど、それでも確実に、10人に1人以上観ているとは言えそうな気がします。
 これって、相当凄いことですよ。きっと、中高生、大学生レベルなら、全く根拠はないけれど3人に1人レベルで観ているんじゃなかろうか。これはもう完全に社会現象と言っていいんだろうと思います。
 しかしこうしてみると、今の日本には、10代の少年少女は1,149万人、20代の若者は1,267万人しかいないんですなあ。大丈夫かこの国は……。数字で改めて事実を認識すると、やっぱりおっかないすね。結論はとりあえずないですが、とにかくすげえ、ってことは確定的に明らかだと思います。
 2位:『ハドソン川の奇跡』が公開土日で2.25億円稼いで2位に。わたしも観に行くつもりでしたが、風邪でぶっ倒れて行けませんでした……明日あたり、帰りに観てこようかと思ってます。イーストウッド作品としては、『アメリカン・スナイパー』が公開土日3.3億→最終22.5億だったので、まあ、15億ぐらい、という感じでしょうか。 
 3位:『映画 聲の形』が9日間で8億~9億ぐらいと見積もる。スクリーン数が少ないのにこの数字は大健闘だと思います。15億は超えてきそうですね。
 4位:『闇金ウシジマくんPart3』が公開土日で1.5億ほどと予想。あ、この映画は9/22公開だからもう4日間経ってますね。累計だと3億弱というところでしょうか……? いずれにせよ、スタートとしては、第1作、第2作目より若干いい、という数字だと思いますが、最終的には10億届くかどうかというところでしょうか。良くわからないのですが、『完結編』が10月公開なんすね。
 5位:『怒り』が9日間で。7億~8億と見積もる。やや厳しい数字でしょうか。10億を超えるのは間違いないとはいえ、どこまで伸びるか……このシルバーウィーク中に10億に載せたかった。新聞連載の小説だったので、原作を読んでいる方はかなりいるはずなんですが、もうチョイ興行的に数字が欲しいような気がします。
 6位:『四月は君の嘘』が9日間合計で10億に乗ったかどうか、ぐらいだと思います。こちらはあまりよくわかりません。原作漫画も読んでいないので……。
 7位:『真田十勇士』が公開土日で1億チョイではなかろうか?こちらも9/22公開だから4日間経ってますが、累計で、2億チョイかなあ……。舞台版もまさしく今、公演中のようで、面白い取り組みですな。キャストは映画と舞台で若干違うようですが、わたし的には舞台版にも大変興味ありです。舞台の方が面白そうな予感。NHK大河の『真田丸』はもう真田父こと昌幸公の高野山での死まで進みましたね。展開が早いっす。
 8位:『スーサイド・スクワッド』が9日間で13~14億ぐらいと予想します。2週前に書いたわたしのひどい備忘録は読まないでください。
 9位:『シン・ゴジラ』が60日合計で……今週も難しいな……72~73億ぐらい? だと思います。さすがに上映回数も減ってきたようで、80億は厳しいかも? という状況だと思います。それにしても凄い数字です。
 10位:『超高速!参勤交代リターンズ』が16日間で、8~9億ぐらいと予想。どうでしょうか。前作は3週目で9億チョイぐらいだったので、同じぐらいと予想したのですが、もうチョイ下なのかもしれない。シニアで単価が安そうなのが微妙に響くような……。わたしも前作は観ましたが……WOWOW放送待ちかなあ……。

 とまあ、こんな週末だったようです。

 というわけで、結論。
 『君の名は』は、依然として大ヒット継続中です。ここまでくるともう、150億を超えるのはもう当たり前として、現在の客単価が1350円チョイとして、1,200万人の動員で162億になる計算か。もし、190億ぐらいまで伸びると1,400万人の動員か。そのぐらい行っちゃうんすかね……まあ、とにかくすごいとしか言いようがないすね。毎週同じことを書いてますが。脱帽です。以上。

 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。が、明日木曜日は祝日のため、今日水曜日に週刊少年チャンピオン発売となりました。
 つーかですね、明日が休みとさっき気が付いて、慌ててコンビニでチャンピオンを買って来ました。超抜かってました……ホントにサーセン。というわけで、まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年43号の概況です。今週は、『牙刃』25周年スペシャルな感じで、『浦安』が凄いコラボになってました。
 ■『弱虫ペダル』:それぞれの夜の巻。まさか東堂さんが追っているのは……あのお方ですか!?
 ■『刃牙道』:本部のおっさん奇襲攻撃その2の巻。……ちゅどッ!!
 ■『囚人リク』:レノマ脱出へ沢田を信じるの巻。沢田は一体どうしちゃったんすかこれはw
 ■『少年ラケット』:これが紫王館です!! の巻。かなり熱い戦いですね。
 ■『Gメン』:勝太、海の家のバイトへ の巻。肝田の前に現れた美少女は人間なんでしょうか?
 ■『AIの遺電子』:画家の話。今週はチョイ重いというか結構辛い話すね。
 ■『六道の悪女たち』:六道くん、男を見せるその2の巻。大変良い展開です。
 ■『BEASTERS』:演劇部部長の謎行動の巻。キャラがかなりイイですなあ!!

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。 
 先週は、八日目の夜、鯉太郎、【白水】さん、空流親方のそれぞれの思いが描かれましたが、今週はいよいよ九日目の朝稽古から始まります。
 鯉太郎を相手に、気合十分の【白水】さん。どうやら昨夜(=先週号)での、真琴姉ちゃんの激励を勘違いして、それで超・気合が入っているようで、本人曰く「これは間違いなく過去最高のコンディション」だそうです。前日の横綱【泡影】との戦いで「完璧だと思えた」一撃も、まったく届きませんでした。なので、【白水】さんとしては「あの一撃を超える一撃」 が必要だと気合十分です。もちろん、「もう親方に・・・あんな思いをさせちゃいけねえ」という思いも強く、部屋頭として張り切る【白水】兄貴。
 しかし、そこに親方の怒声が響きます。
 「やめろやめろ! バカヤローが」
 ここから先は、まさしく仁王兄貴こと現・空流親方が真琴姉ちゃんに吐露した、「言葉で伝えられない」もどかしさ全開で、読んでいる我々は、もう「あちゃーー」です。要するに親方は、そんな付け焼刃の大振りでは、今日の相手の大関【天鳳】には通じないのだから、いつもの稽古で培った「ゴリラ張り手」で勝負しろ、という事を言いたいんだと思います。が、出てくる言葉がひどい。
 「もっとテメーの分にあった チマチマした相撲をやれって言ってんだ・・・雑なんだよヘッポコのくせに・・・チョーシこきやがって・・・カッコつけんな テメーはみっともねぇくらいが丁度いいんだよ!」 
 というわけで、二人は7ページにわたる大喧嘩の末、結構マジでヤバい空気に。あわてて鯉太郎や常松こと【松明】や大吉が止めに入る始末です。 
 なるほど、こういうことなんすね、親方の悩みは。まあ、普通に親方の言葉を聞けば、そりゃあ【白水】さんも怒りますよ。こりゃあ言葉が悪すぎますわなあ……どうしたものでしょうか……これはなんだか後を引きそうな気がしますが、場面は変わって空流の関取三人衆が国技館前に到着です。鯉太郎も【松明】も朝の大喧嘩が心配です 。
 鯉「どうしたんだよ白水さん・・・らしくねーよ親方にあんな・・・」
 松「ええ・・・ケンカは日常茶飯事ですが・・・アレは・・・」
 白「ああ・・・わかってるよ・・・全部俺のふがいなさが悪りーんだ・・・親方が愛想尽かすのも仕方ねぇよ・・・」
 鯉「何言ってんだよ・・・んなコト・・・」
 白「大丈夫・・・心配すんな!」
 一応鯉太郎と【松明】は心配は無用なのかな、と納得はしますが、【白水】さんの悩みというか思いは結構根深いみたいすね……。と、そんな3人の背後で、ドッと歓声が沸きます。しかも女子たちの歓声が!! そうです。今日の鯉太郎の相手、小結【闘海丸】の国技館入りです!!
 「キャ―――来た来た(ハート)」
 「カワイイ~~」
 「丸~~い(ハート)」
 「闘海丸タ~~~ン(ハート)」 
 というわけで、どういうわけかすっかり各界の人気者となった【闘海丸】。鯉太郎とは『Burst』(9)巻~(10)巻で描かれた幕下優勝決定戦以来の戦いになるそうで、前回は鯉太郎の押し出し(?)での勝利でしたが、今回はどうなるか、次号に続く、というところまででした。いやー、この戦いも大変楽しみですな。
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結。いよいよ三役戦!! 
  --------
 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 今週は白水さんと親方の哀しいすれ違い(?)が描かれ、なんとなくちょっと不安を残すお話でした。が、鯉太郎はいよいよ三役戦に入るわけで、大変盛り上がっております。ところで、確か【松明】も七日目まで全勝で八日目を迎えたはずなんですが、結果はどうだったんだろう……佐藤先生、そこんところも教えていただきたいのですが、よろしくお願いいたします! 以上。

↓ はーーー……生の相撲を観に行きたい……。 
 

 というわけで、毎週月曜日は恒例の週末映画興行データです。
 先週に引き続きですが、いやー、凄い。何が凄いって、『君の名』の売れ方ですよ。
 今週も、もう、さっさと本題に入りましょう。

 では、 さっそくいつもの興行通信社の大本営発表です。

 1位:『君の名は。』が4週連続1位。この週末も、10億台キープで、昨日まででとうとう累計80億どころか90億を超える91億突破まで来ているとのこと。もう、どこまで伸びるのか、さっぱり分からんです。わたしが蓄積している過去データは、2010年以降なのですが、その範囲内では、ここまでのスピードで90億に到達した作品はないです。邦画で言うと、ここ5年間での最大ヒットは2013年の『風立ちぬ』ですが、それでさえ6週目で80億突破。洋画で言うとここ5年間の最大ヒットはもちろん『アナ雪』ですが、『アナ雪』はずーっと8億~7億台を維持したロングヒットで、4週目では77億で、5週目に92億となっていたはず、なので、『アナ雪』よりも1週早いペースとなっている。ホントにこれはもう大変な事態ですよ。
 なのでもう、今後どうなるのか分からねえっす。200億も十分あり得る、としか、もはや言いようがないす。
 今週は祝日も多いし、金曜日には、もはや100億突破は確実で、休み明けの月曜日にはとんでもない数字がたたき出されることになりそうですな。5週目の100億突破となると、ここ5年で最速ペースになると思う。もっと古いデータがあればなあ……『ハウル』とか『ポニョ』はどんな動きだったのか較べたいところですが、そこまでのデータは持ってないのでわからんのです……。とにかく、この『君の名は』という作品が歴史に残る大ヒットになるのは間違いなさそうですね。
 2位:『映画 聲の形』が初登場2位。松竹配給でしかも公開スクリーン数は120ほどと小規模ながら、公開土日で2.83億稼いだそうです。これも大ヒットと言っていい立派な数字ですが、1位がバケモノすぎる……。いずれにせよ、コミック原作&京都アニメーション謹製の泣ける系アニメですが、まあ、ある意味『君の名』と客層がかぶってるはずなんですが、やはりこちらはコミックファン・アニメファンがコアなんでしょうな。もちろん、『君の名』も、たぶん同じようなコア向けだったはずなのに、どういう経路でここまで一般層にも広がったのか、全然チェックしてませんでした。超・抜かってました。これはわたし的には相当痛恨です。誰かが『君の名』を大絶賛したとか、何かがあったと思いたいのだが……誰か教えてください!!
 3位:『怒り』が公開土日で2.33億だそうです。普通の9月、いわゆるシルバーウィーク公開でああれば、たぶん一番話題になったのではないかとわたしは勝手に思いますし、数字的にもまずまずな出足で10億以上はまず大丈夫、だと思いますが、いかんせん1位が強すぎて、若干映画興行的な話題としては、ある意味普通になってしまったように思います。おっさんのわたしとしては、たぶんこの映画は観ます。
 4位:『スーサイド・スクワッド』が9日間で10億弱、ってところでしょうか。わたしも観ましたが、もう何も言えません。先週書いたわたしのひどい備忘録は読まないでください。
 5位:『四月は君の嘘』が9日間合計で5~6億でしょうか? ちょっと自信なしです。本来なら『君の名』や『聲の形』とかぶっているはず、だと思いますが、実際どうなんでしょう。
 6位:『シン・ゴジラ』が53日合計で……難しい……70億には届いてないぐらい? だと思います。しかし数字的には大変素晴らしいですね。まだ、最終的な着地点が見えないですが、80億……には届くのか? 正直全く分かりません。どうだろう??
 7位:『超高速!参勤交代リターンズ』が9日間で、これも5~6億だと思うのですが、どうでしょうか。全作が2週目で5.9億ぐらいだったので、そのぐらいかなあ? と予想したのですが、もうチョイ行ってるかも。
 8位:『BFG:ビック・フレンドリー・ジャイアント』が公開土日で、これはきっと1億チョイだと思います。10億は厳しそうですが、スピルバーグをもってしても、日本での洋画興行はホントに厳しいすね。ちなみにUS本国でも現状55M$と結構厳しめの興行のようです。製作予算は140M$なので、全世界興行でも赤字かな……。
 9位:『ペット』が昨日までの40日間合計で40億を突破したとのことです。いつも情報をコメントしてくださる「映画ファン」様、ありがとうございます! しかし40億って、相当すごいというか、すげえすね!! あの絵柄でも、日本でヒットできるようになってきましたなあ。
 10位:『キング・オブ・エジプト』が9日間合計で4億ぐらい?だと予想。ほぼ興味ないす。

 とまあ、こんな週末だったようです。
 しかし、まさか『君の名』が100億を5週で余裕で超えていくなんて、この要因分析はちょっと真面目に考えた方がいいと思うのですが、いかんせん出遅れていて全然情報がないっす。ちょっと落ち着いて、足跡をたどってみようと思っていますが、わかんねえなあ……内容が面白いのは間違いないとして、現代日本は面白いから売れるってわけではなく、何か必ず、ポイントとなるプロモーションなり、きっかけ的なものがあると思うのですが……そこが知りたいっす!!! それとも、そういう「何か」がない、全く新しい大ヒットの形なんですかね? でも、ホントに分析に出遅れてしまった……ワイはアホや……。

 というわけで、結論。
 『君の名は』が何故ここまでのヒットとなったのか、真面目に分析したいので、ご意見のある方はコメントしていただけると幸いです! もちろん、オレ理論で構いませんので。以上。

 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、東京はスッキリ晴れず雨続きで実に不愉快な毎日ですが、先週の日曜日から平成28年大相撲9月場所が始まりました。9月場所は現在の『鮫島』と同じすね。両国国技館では毎日熱戦が続いているのですが、これまた非常に荒れていて、昨日現在4日目まで終了しましたが、横綱も大関も負けすぎです! 綱取りを狙う大関【稀勢の里】関はいきなり初日黒星で早くも2敗だし、横綱【鶴竜】関も2敗、先場所優勝の横綱【日馬冨士】関も好調の東前頭筆頭【隠岐の海】関に痛い黒星を喫しました。一方、わたしの愛する【松鳳山】関は、2連勝の後2連敗と、調子がいいのか悪いのかさっぱり分かりません。まだまだこの先荒れそうですね。
 というわけで、まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年42号の概況です。
 ■『弱虫ペダル』:2日目表彰式の巻。青八木さんまで……3日目は大丈夫なのか……。
 ■『刃牙道』:本部のおっさん奇襲攻撃の巻。なんか……どうなるんすかね。
 ■『囚人リク』:沢田、突然復活の巻。またも見開きですげえ絵があります。ヤバいすw
 ■『少年ラケット』:紫王館の頂上対決の巻。きちんとライバルたちも描いてくれて大変イイですな。
 ■『Gメン』:悲しみに暮れる勝太 の巻。伊達先輩、ホント優しくてあざっす!
 ■『AIの遺電子』:賢者スイッチの話。いやー、今週は弥勒菩薩ですよ!! 大変イイです。
 ■『六道の悪女たち』:六道くん、男を見せるの巻。こちらも大変良いです。
 ■『BEASTERS』:一話完結かと思いきや、ストーリーモノだった!! これは面白い!!

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。 
 先週は、部屋に帰ってきた鯉太郎たちと、【白水】さんを迎えに行く「出来た弟」鯉太郎のお話でしたが、今週は【白水】さんと鯉太郎の語らいから始まります。
 シリーズ1作目の『バチバチ』(14)巻において、怪我で土俵を去った兄弟子の【吽形】さんに、「お前は空流の柱になる男なんだからな・・・」と言われ励まされた【白水】さん。そういや、あの時も、鯉太郎にカッコイイ見得を張っておきながら、【天雷】の圧に思わず引いてしまい、自らのダメさ加減に落ち込んでた時でしたなあ。あの時と同じ、川辺のベンチで、今度は弟弟子の鯉太郎に励まされるわけです。
 「俺が自由に思いっ切り土俵に立てるのは 白水さんに甘えていられるからだ・・・本当に・・・感謝してる・・・白水さんは柱だよ・・・俺らの・・・空流部屋の・・・」
 もう、こんなことを言われたら、泣かずにはいられないわけですよ。こうして二人はみんなが待つ部屋に帰っていきます。いいすねえ……ホント、空流部屋は家族ですなあ……。
 そして部屋に帰ると、【仁王】兄貴こと現・空流親方に呼び出されていた真琴姉ちゃんがプンスカ怒りながら帰るところでした。真琴姉ちゃんは現在、TV局に勤める局アナであり、美人さんです。ただ、おっかない性格なので鯉太郎が唯一頭が上がらない女性です。 そんな真琴姉ちゃんの笑顔に、【白水】さんはハートをズキューーンと打ち抜かれ、どういうわけか若干ラブコメ的展開になりましたが、もちろんそれはかなうわけのない恋でしょう。真琴姉ちゃんと現・空流親方は、椿ちゃん曰く「会えばケンカしてるよね・・・あの二人」なわけですが、床上手さんの言葉を借りると「フフフ・・・ケンカするほどなんとやら・・・ね」というわけで、どうも二人の関係は怪しい雰囲気です。そんなことは全く気が付いていない【白水】さんは、どんどん真琴姉ちゃんに入れ上げていくわけで、まあ、それで【白水】さんのヤル気が鼓舞されるなら、まあいっか、というところでしょう。
 今週はこんなやり取りで終了ですが、椿ちゃんの表情もよかったすね。【白水】さんに「お前さんマコちゃんのこと好きか・・・?」と聞かれ、当然姉として一緒に育ってきた鯉太郎は「そりゃまぁ・・・好きだよ・・・」と答えた時に、ビクッと反応してしまう椿ちゃん。そして、一人の女性としては見てない、と、ある意味当たり前の言葉に、ほっとする 椿ちゃん。本当に、鯉太郎の満身創痍な相撲に一番心痛めているのは椿ちゃんでしょう。二人が幸せになれるといいのだが……なれないんだろうなあ……つらいすねえ……。
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結。いよいよ三役戦!! 
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 今週は鯉太郎、白水さん、空流親方、真琴姉ちゃん、椿ちゃんといった、空流の家族の模様が描かれました。来週から九日目に入るかどうか、微妙ですが、これからも応援を続けたいと思います。いやー、マジ最高ですね、『鮫島』は。以上。

↓ 結局、今年の「La Vuelta a Espana」は、なんとか苦手のタイムトライアルを逃げ切ったNairo Quintana選手が総合優勝して幕を閉じました。これで、ほぼ自転車ロードレースのシーズンはお終い。来月はJAPAN CUPですな!

 わたしによる、テキトーなことしか書いていないこのBlogの定期的な読者様は、どうも20人ぐらい存在しているようなのだが、その皆さんには、わたしがいわゆる「アメコミ・ヒーロー」モノが大好きだということはもうおなじみであろうと思う。わたしの、今年2016年の現在時点でのナンバーワン映画は、まぎれもなく『CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR』だ。完璧な脚本、完璧な撮影、完璧な役者陣。どれをとっても、100点満点パーフェクトである。あれほど多くのキャラクターが登場し、なおかつ新キャラもきっちりと描き、わたしとしてはもう、本当に素晴らしい映画だと思っている。いわゆる「MCU」、Marvel Cinamatic Universの完璧な物語作りのなせる技であろう。すべてが共通の世界観で統一され、きちんと一つ一つの作品がパーツとなって、大きな物語を構成しているというわけである。
 しかし、である。
 「アメコミ」のもう一方の雄であるDCコミックの場合は、Marvelよりも先行して、天才Christopher Nolan監督を起用してBATMANに新たな解釈をもたらし、見事に再生したものの、MCU的なほかのヒーローとのクロスオーバーは全く意識されていなかったのだが、Marvel Studioによる「Avengers計画(=MCU)」の構築が明らかになると、すぐさまDC=Warnerも同様に、ヒーロー集合を意識し始めることになった。
 その第1弾である 2013年公開の『MAN OF STEEL』について、もうこのBlogで何度も「コレジャナイ」とわたしは書いてきたので、もはや繰り返しても仕方あるまい。そして今年、その続編たる『BATMAN v SUPERMAN』が公開されたわけだが、かなり方向性として修正されたというか、実際面白くなってきたものの、肝心の物語については、相変わらずよくわからない点が多かったり、そうじゃねえんだよなあ……という点が残ってしまったのは、おそらく誰しも感じたのではなかろうか。いずれにせよ、DCコミックによる『JUSTICE LEAGUE』はもう企画進行中であり、夏のComi-Conで予告編が公開されているわけで、おそらくもはや大きな軌道修正は不可能だろう。
 しかし、その、DCユニバースともいうべき作品群に、一体今後、どういうかかわりを持ってくるのか? さっぱりわからない映画がこのたび公開となった。ヒーローたちに逮捕されたVillan(=悪役)たちを主人公とした、『SUICIDE SQUAD』である。実はわたしはこんなに偉そうに語っているけれど、実はDCコミックはあまりよく知らないので、今回登場したVillanたちも、知っていたり知らなかったりするキャラクターたちなのだが、今日、14日トーフォーの日として1,100円で映画が観られるため、帰りにちょっくら観てきたところ、はっきり言って物語も全く意味不明のなんじゃこりゃ、であった。以下ネタバレ満載です。

 わたしがこの映画で一番驚いたのは、この映画が、明確に『BvS』の続編であるという点だ。これは全く予想していなかった。本作は、明確に『BvS』の事件の後のお話で、『MAN OF STEEL』で明らかになった「宇宙人襲来」に対して無防備な地球には、頼みの綱のSUPERMANももはやこの世にいない。ならば、またどっかの宇宙人がやってきたらヤバイ。おまけに、どうやら「メタ・ヒューマン」という超人類がいるらしく、そいつらの犯罪なんかが起こったらこれまたヤバイ。じゃあ、そいつらに対抗できる連中を集めて、政府の秘密部隊を結成しとけばいいんじゃね? という流れであった。で、その中でも、「地球上に6000年以上前から存在している魔女」に憑依された女性を中心に、かつてBATMANやThe FLASHにとっ捕まって刑務所に入っている「超常的な力を持つ、あるいは特殊技能を持つ」悪党どもを集めてチームを作ろう、悪党どもならどうせ消耗品だしね、ということになる。
 もはやこの時点で、なんだそりゃ、である。
 いやいやいや、ちょっと待ってよ、今、BATMANことブルース・ウェインがメタ・ヒューマン集めしてるんでしょ? その設定はどこ行ったんだ? そもそも、既に存在が確認されているThe FLSHとかAQUA-MANを呼び出した方がいいじゃん。なんでまた悪党を? もうわたしには、のっけから物語の意味がさっぱり分からない。
 で、あっさり魔女に逃げられ、その魔女を退治するという方向に物語は進む。おい、ちょっと待てよ、あまりに杜撰すぎないか? 魔女制御装置の心臓は何だったんだよ!? と、わたしはもう、開始30分で帰りたくなった。そしてラストは魔女を退治して終了、である。もはや唖然とするしかない。
 以下、わたしが、これはナイだろ、と思った点を列挙していこう。

 1)脚本がヤバイ
 まず、数多くのキャラクターたちの紹介が、いちいち過去の回想に入って語られるため、異常にテンポが悪い。これは誰しもが感じることだと思う。わたしがもう、思わず、ええーーーっ!? と劇場でごく小声でつぶやいてしまったのが、クライマックスへ向かう自殺部隊の面々が、戦闘放棄してバーに入って酒を飲みだすシーンだ。オイィ!? お前ら、魔女退治はいいのか? そもそも、魔女が作っている(?)謎マシーンも、結局最後までどんな代物なのか一切語られなかったし、自殺部隊の魔女退治のモチベーションもまったく低いので、もはやどうでもいいのだが、まさかあそこで物語の流れをぶった切って、バーに入って回想に入るとは思わなかった。ありゃあ、マズいだろ……常識的に考えて……。
 そしてキャラ造形も極めて薄く、実に何者なのかよくわからないままだし、とにかく自殺部隊の面々の素性がよくわからない。いや、デッドショットは娘のため、とか、ディアブロは家族を殺してしまった、とか、いろいろ語られるのだが、本来自殺部隊の彼らは、それぞれヒーローと戦って敗れたわけで、その物語こそきちんと一本の映画になるのに、もはやダイジェストに過ぎず、底が浅い。ハーレー・クインの話なんて、十分120分で描ける題材なのに、実にもったいない。今回、ダイジェストで語ってしまったので、もう、今後のDCユニバースでBATMANと絡めなくなってしまった。しかも、しかも、ですよ!? なんと、ごく短いどうでもいいキャラのセリフで「ハーレー・クインとジョーカーがロビン(BATMANの相棒)をぶっ殺した」話が軽~く流されてしまった!! 前作『BvS』において、BAT-CAVEにロビンのコスチュームが飾ってあって、ジョーカーのものらしき落書きまでされていたけれど、まさかあんなどうでもいいキャラの説明セリフで片付けられてしまうとは、わたしはもう、マジで帰りたくなった。もう、本当にこの脚本は0点だと思う。こりゃあ、ナイよ。

 2)各キャラ造形のムラがありすぎてヤバイ。
 確かに、ハーレー・クインやデッドショット、ディアブロなんかは活躍しますよ、ええ。過去もそれなりに語られましたよ、はい。でも、それ以外はもう全部空気じゃんか。キラークロック、ブーメラン、スリップノット、カタナ、彼らが何者か、絶対この映画だけじゃわからないと思う。おまけに何なんだあのカタナにぶっ殺されるやくざの下手くそな日本語は。バカにしてんのか!? カタナを演じた福原かれんちゃんは大変頑張っていたけど、なんで変な日本語しゃべるのよ……。どうせ現場じゃ誰もわからないんだから、きっちり日本語の芝居すればいいのに。もう本当にがっかりだよ。
 MCUでは、こういうことが一切ない。『Avengers』のようにキャラクターが増えても、きっちりと各キャラ見せ場もあるし、背景もきちんと描かれている。そもそも、集合する前にほかの映画できちんと描かれているわけで、そのような、最初から大きな絵を描けているのがMCUの最大の特徴であり強みだ。残念ながらDCユニバースにはそのような配慮がなく、結果としてキャラ造形に濃淡が出てしまう。それじゃあダメなんだよなあ……。あれはナイっすねえ……。0点です。

 3)行動が意味不明すぎてヤバイ
 まず、一番わけが分からんのが、今回自殺部隊を招集する政府高官の黒人女性だ。全く彼女の行動の意味が分からない。部下をあっさり銃でバンバン撃って「機密保持のためには已む無いわ」って、おいちょっと待て!! そりゃねえべ!? 全部あんたの杜撰な計画のせいだよね? なんなのもう! あと、なんであんた、ハーレー・クインを選んだんだ? 彼女は全然強くないじゃん。バット振り回すだけだぜ? 逆に、魔女に改造された可哀想なゾンビ兵が弱すぎるってことなの? あれならオレでも勝てるわ!! と、とにかく、あの政府高官の女性は人格的にも好きになれないし頭の具合もかなりよろしくないようにわたしには思えた。 おまけに! 魔女にぶっ殺されたと思ったら普通に生きてたし!! ど、どういうことなんすかあれは。0点。断じてナイね。

 というわけで、、もう何もかも0点。なのだが、唯一、わたしがこの映画で素晴らしいと思った点も挙げておこう。それは、誰しも感じると思うのだが、とにかくハーレー・クインがエロ可愛いのだ。ハーレー・クインのビジュアルだけは、100点だと思います。もうね、ホント、きちんとハーレー・クインが誕生するいきさつを、きっちり一本の映画にしてほしかった……それがあれば、もうチョイましになったかもしれなかったのに、あーあ……本当に残念だ。そうだ、あともう一つ、この映画でいいところがあった。終了後のおまけ映像は、ブルース・ウェインに政府高官の黒人女性がメタ・ヒューマンの資料を渡すシーンであった。ここでのブルースのセリフがすげえカッコいい!! ここは大変素晴らしかった。ちなみに、このおまけ映像のあとは何もないので、このシーンを観たらもう席を立って構いません。
 はーーーしかし、もう、いつものレビューのように、役者や監督について書く気力が沸かない……ので、ぶった切りですが、もう終わりにします。

 というわけで、結論
 何度も言うが、DCユニバースの問題は、「世界観を統一した大きな物語」が最初から設定されていない点にある。実に場当たりだ。この『SUICIDE SQUAD』という作品は、5本あとに作るべきだった。来年の『WONDER WOMAN』、『JUSTICE LEAGUE』をきちんと作り、その次に『BATMAN』単独作品を作り(その時のVillanはもちろんジョーカーとハーレークイン。デッドショットを絡めてもいい)、そしてその次は『The Flash』単独映画を製作して、Villanをきちんと描いて、そのあとで、作るべきだったとわたしは思う。
 なので、わたしはこの映画に対して、こう言って締めくくりたい。
 「……腐ってやがる!! 早すぎたんだ!!!」
 簡単に言うと、0点です。以上。

↓ わたしはとにかくこれが一日も早く観たいです。カッコいい!!!
 

 というわけで、毎週月曜日は恒例の週末映画興行データです。
 いやー、凄い。何が凄いって、『君の名』の売れ方ですよ。
 もう、さっさと本題に入りましょう。

 では、 さっそくいつもの興行通信社の大本営発表です。

 1位:『君の名は。』が3週連続1位。この週末も、どうやら今週末も大ヒット継続で、17日間累計で62億突破したそうです。これは物凄い勢いで、もはや100億突破も確実、の気配濃厚と見る。そのこころは、今度の三連休でも10億規模を稼いで、おそらく来週の休み明け時点で70突破は確実、80億に近いところまで行ってる可能性が高く、場合によっては80億も超えている可能性すらある。平日の座席状況を見てると、本当に毎回かなりのお客さんが入っているようだし。となると、あと4週、おそらく7週目か8週目の10月の前半に100億に乗る、という皮算用だ。比較としては、たとえば『SW:EPVII』が3週目で64億ぐらいだったので、いやー、これはマジで100億超えはあり得ますな。すげえ。
 2位:『スーサイド・スクワッド』が公開土日で3.9億稼いで2位にランクイン。なかなかいい数字です。3月の『BvS』と同じくらいかちょっといいぐらいかな。まあ、『BvS』は金曜公開で金曜日分を含めると上だけど。なので、この映画も15億程度はまず間違いなさそうですな。わたしはあさってあたりに、会社帰りに観てこようかと思ってます。全く期待してませんが、ハーレークインが可愛いのは間違いないすね。
 3位:『四月は君の嘘』が公開土日で2.4億ほど稼いだそうです。こちらはまずまず、でしょうか。最初の壁の10億には届きそう、かな。原作漫画だと中学生なのに映画は何で高校生なんだ、的なネガティブ意見が結構多いらしいですな。
 4位:『超高速!参勤交代リターンズ』が公開土日で2.08億稼いだそうです。こちらはほぼ前作並のスタート。前作は15億を超えましたが、今回はどうでしょうか。わたしも前作は観たので、時間があれば観に行きたいすね。完全におっさん向けというか、シニア向けっす。
 5位:『シン・ゴジラ』が46日合計で65億ぐらいでしょうか? もうチョイ行ったかも? ちょっと予測が難しいランキングです。アレかな、『参勤交代』がシニアで単価が安い可能性アリかも。だとすると稼ぎとしては『シン・ゴジ』の方が上かも、とかいろいろ考えると、かなり数字の予測は難しいです。自信なし。
 6位:『ペット』が32日間合計で、おそらく37~38億ぐらいと予想。ちょっと勢いダウンか?
 7位:『キング・オブ・エジプト』が公開土日で1億チョイ見たいですね。サーセン。ほぼ興味なし。
 8位:『後妻業の女』が16日間でたぶんようやく10億に届いたかな、ぐらいと予想。ここからはあまり伸びるとは思えないですが、どうなるでしょうか。
 9位:『青空エール』が23日間でこちらもたぶん、10億に届いたかなぐらいだと予想。
 10位:『グランド・イリュージョン見破られたトリック』が11日間(?)合計で3億を超えたぐらいだと予想。うーん、10億は厳しそうですね。

 とまあ、こんな週末だったようです。
 しかし、まさか『ファインディング・ドリー』が70億ぐらいで終わり、『君の名』が100億越すかもレベルまでヒットするとは、まったく予想しておりませんでした。まさかなあ……ホント、『君の名』には脱帽です。すげえ。

 というわけで、結論。
 『君の名は』の売れ方が、まったく勢い衰えず、大変なことになっている。
 これはマジで100億超える可能性大、と予想しておきます。いや、もう確実なんじゃなかろうか。すげえなあ。以上。

 去年、NYを旅したときのわたし的メインイベントの一つは、本場Broadwayミュージカルを観ることであった。で、実際何を観よう? と思ったとき、真っ先に思ったのが『Aladdin』である。日本でも、劇団四季によって2015年5月から開演されているミュージカルで、わたしもとある筋から正式公演前のプレビュー公演を招待してもらい、観たのだが、それはもう、とにかく陽気で明るく楽しい作品で、一発で虜となり、NYに行くならその本物を観たい、と思うのも当然の流れである。
  NYでのわたしの観劇記録は、このBlogにも書いたので、そちらを見てもらうとして、2014年のTONY賞授賞式でのパフォーマンスをWOWOWで観た通りの、素晴らしいショーであった。そしてつくづく、劇団四季の日本語版も、まったく本物のBroadway公演に負けていない素晴らしいものだったということも分かった。
  で、これはまた日本でももう一回行きたいもんだなあ、と思っていたが、ご存じの通り半年ぐらい先の公演でないと到底チケットは取れないし、そもそもチケットが発売になるとすぐに売り切れてしまうので、日本での2回目の観劇はなかなか実現できなかった。しかし、e+から貸し切り公演のチケット発売のお知らせがメールで来たのがたしか4月ごろだっただろうか? わたしもそのメールを見て、へえ? と思い、ま、どうせ取れないだろうなと思って応募してみたところ、応募したことなんてすっかり忘れていた7月ごろ、e+より、当選しました~的メールがポロリン、と来て、あれ、なんだったっけ? と確認してみたら四季の『アラジン』だった、というわけである。
  しかも、おっと、やったぜ!! と確認してみると、なんと当選したチケットは奇跡の最前列である。あの『アラジン』を最前列で観られるという幸運に興奮し、昨日はたいへんワクワクしながら劇場へ向かったというわけである。

 昨日は、11時から宝塚歌劇『エリザベート』を観て、終了後はヅカ仲間の女子たちが興奮の醒めやらぬうちに歌いたい!! というのでそのままカラオケ屋で歌うのに付き合い、そのあとで四季、という我ながらおなかいっぱいの一日であった。
 そして、やっぱり最前列はすごい!! もともと『アラジン』はド派手でノリノリの超楽しい作品である。演者のみなさんの表情はもちろんばっちりだし、歌も、マイクを通した声ではなく、直接舞台から聞こえるのもすごい。いやあ、本当に素晴らしい体験であった。
 もうわたしはこれで3回目だが、最前列で観ても、あの「魔法のじゅうたん=Magic Carpet」はすごいと思う。どんな仕掛けなのか、さっぱりわからないほどのクオリティだ。あれは本当に度肝を抜かれる仕掛けだと思う。どんなに目を凝らしても、釣っているワイヤーらしきものは見えない……のだが、今回、最前列で観る幸運によって、どうやら、ははあ、そういうことか……? と思える仕掛けは分かったような気がする。最初に「魔法のじゅうたん」が出てくる「A Whole New World」を歌うシーンでは全く分からなかったが、エンディングの際に、ちらりとそれらしきものが見えたので、これは最前列ならではの特権だろう。まあ、とにかく、絶対に初めて見る人にはわからないと思うな。あれはもう、まさしく魔法ですよ。
 
 で。昨日のキャストは、わたしが初めて見たプレビュー公演の時とは、イアーゴだけ共通で、ジーニー、アラジン、ジャスミン姫、ジャファー、といったメインキャストはともに違う方であった。
aladdin_20160910
 まず、ランプの魔人ジーニーだが、昨日は開幕時に足を怪我してしまって出られなかった道口瑞之さんであった。わたしは四季の役者さんに全然詳しくないが、道口さんは四季の中でもベテランだそうで、開幕時の瀧山久志さんよりも若干スリムでひょろっとした感じかなあ。しかし、歌もダンスも芝居も素晴らしく、とても楽しいジーニーだったと思う。もちろん、最初に観た瀧山さんも、Broadwayで観た本家のJames Monroe Iglehartさんも大変素晴らしかったので、甲乙つけることは出来ない。とにかく汗だくで歌って踊るジーニーの素晴らしさは、絶対に生の舞台で観ないとダメだと思います。そしてこの作品は、観に行って絶対に後悔することのない、最高に楽しい作品だと断言できると思う。本当に素晴らしかった。
 アラジンを演じた海宝直人さん、ジャスミン姫を演じた斎藤舞さん、この二人もともに、大変良かった。特に斎藤舞さんがとてもかわいい!! たぶん、結構ちびっ子なんじゃないかな? ちびっ子&グラマラスボディでわたしの好みにジャストミートで、もう目が釘づけである。この作品はホントに女性の衣装が超セクシーで、最前列で観るセクシー女子たちはもう大興奮ですよ。斎藤さんは歌も良かったすね。四季の俳優さんは情報が少ないけれど、彼女の名前は記憶しておきたいと思う。素晴らしかった。
 そして、この作品でわたしが一番笑わせてもらったキャラクターがイアーゴである。初めて見た時と同じ酒井良太さんは今回も最高に笑わせてくれました。アニメではオウムのイアーゴですが、まったく、上司がアレだと苦労しますなw ジャファー親分とのコンビも最高で、「悪人笑い」も毎回最高ですw

 というわけで、今回も大満足の『アラジン』である。土曜の夜の回だったが当然満席で、やっぱり家族連れが多かったかな。劇団四季というブランドはやはり強大ですのう。これは本当にすごいことだと思う。専用劇場を持ち、年単位のロングランが可能なのは、日本では劇団四季だけと言って過言でないだろう。わたしの愛する宝塚歌劇と、対照的でいながら共通点も多い、日本最高峰の舞台芸術集団が劇団四季だ。このブランド力があれば、もっと企業としての売上/利益は上がるんじゃなかろうかという気がする。非上場企業なのでその財務状況は分からないが、今回グッズ売り場ものぞいてみたけれど、なんかもっとグッズは改善できるような気がした。配信とか映像ソフトはそんなに力を入れてないんだなあというのもよく分かった。それはおそらく、ライブが最も重要で、ライブの魅力を最も大切にしているからなんだろうと思う。だからこそリピーターも多いんだろうし、そこは非常に難しい判断だが、日本国内では抜群の知名度を誇っていても、実際に劇場に観に行ったことのある人はまだまだ少なく、お客さんの開拓には拡大の余地があるように思う。ま、量より質、なんでしょうな。それは十分わかる。が、ちょっともったいないような気がしてならないなあ……もっともっと、多くの人にこの『アラジン』という作品をはじめ、劇団四季を体験してもらいたいと思う。

 というわけで、結論。
 劇団四季の『アラジン』は最高です。まだ未体験の方は、ぜひ劇場へGO!! でお願いします。ただ、チケットがホントに取れないので、かなり先でも、発売時ならなんとか買えるので、是非ともチケット予約に挑戦してもらいたい。お子様はドキドキワクワクの体験を得られるし、おっさんは、女性陣のセクシーな衣装に大興奮するのは間違いないと思います。Broadwayでも観たわたしとしては、劇団四季の『アラジン』は、決して本場Broadwayに負けてないと断言します。以上。

↓ 英語版、日本語版、ともに車で聞くには大変盛り上がっていいかもね。買っちまおうかな……。
Aladdin
Musical
Walt Disney Records
2015-01-07

BROADWAY’S NEW MUSICAL COMEDY アラジン
劇団四季
WALT DISNEY RECORDS
2015-07-22



 

 わたしが宝塚歌劇を愛していることはこのBlogで何度も書いているが、実のところ、わたしのファン歴は2010年1月に星組公演を観に行った時から始まっているので、所詮はまだ6年ほどの駆け出しであり、まだまだビギナーの域を超えてはいまいと思う。
 故に、今年、初演から20年経ったかの有名な演目『エリザベート』を初めて見たのは2014年の花組による「みりおトート」であり、その後、去年2015年に帝劇版「城田トート」を観たものの、それをカウントしても2回しか見ていない。
 わたしが思うに、ミュージカル『エリザベート』は、そのタイトルの通り主役は明らかに「エリザベート」、劇中ではシシィと呼ばれる女性であるように感じている。宝塚歌劇は、普通は男役TOPスターが物語の主役であるが、『エリザベート』は珍しく、娘役TOPスターが物語における主役、なのだ。まあ、このことは異論のある方も多いかもしれないが、 わたしはやはり、シシィの物語だと思う。
 というわけで、今年も『エリザベート』が宙組によって上演されることになり、わたしとしては、宙組TOPスター 朝夏まなとさん(通称:まぁ様)よりも、タイトルロールを演じる娘役TOPの実咲凛音さん(通称:みりおん)がどんなシシィを見せてくれるのかを楽しみに劇場へ向かったわけである。
 そして結論から言うと、期待よりもずっと良かったように思う。 既に、次の公演をもって退団することを発表しているみりおん。その渾身の舞台『エリザベート』は、やはりとても素晴らしかった。

 やはり『エリザベート』となると、ベテランのヅカファンのお姉さまたちは、過去の上演と比較したくなるのは当然だろう。わたしも過去は1回しか見ていないが、前回2014年の花組公演Verでは、明日海りおさん(通称:みりお)のトート閣下は抜群のビジュアルだったし、皇帝・フランツ・ヨーゼフ1世は、わたしが現在最も愛する星組TOPスター北翔海莉さん(通称:みっちゃん)で抜群に歌が巧く、また狂言回しのルキーニは、これまた歌が抜群にうまい望海風斗さん(通称:だいもん)だったので、『エリザベート』という作品が大変面白く、とりわけ楽曲が素晴らしいことは分かっているつもりではある。しかし、所詮1回しか見ていないので、比較してどうこう言う資格もあるまいと思うので、観て思ったことをつらつら書きなぐってみたい。
 まず、わたしが今回の公演で一番関心があったのが、冒頭に書いた通り主役「エリザベート」を演じたみりおんこと実咲凛音さんだが、少女時代のシシィ、皇后となるも皇太后ゾフィーとの確執に悩むエリザベート、そして息子ルドルフを亡くして以降のさまよえる姿、どれもみりおんらしいお見事なエリザベートを演じ切ってくれたと思う。とりわけ少女時代は抜群にかわいらしいし、名曲「私だけに」を熱唱するシーンも大変良かった。ラストの夫であるフランツと決定的な別れとなるシーンでの「夜のボート」もとてもグッと来た。
 そう、とにかくやっぱり『エリザベート』という作品は歌がいいんすよね。エリザベートにとっての主題歌「私だけに」という曲は、原題はドイツ語(※本作はもともとドイツ語ミュージカル)で「Ich gehöre nur mir」といい、これは英語でいうと「I belong to me only」という感じかな。辞書的に直訳すると、「わたしは私だけに属している」=「わたしは誰のものでもない」という意味だが、まあ、この曲のシーンが第1幕前半のクライマックスだろう。鳥肌モノですな、やっぱり。みりおんの「私だけに」もとてもよかったと思います。あんなに天真爛漫で可愛かったみりおんシシィが、明確に皇后エリザベートへ変化する重要なシーンで、非常にカッコ良かったよ。わたしは満足でありました。
 で、みりおんの次にわたしが関心を持っていたのが、皇帝フランツを演じる真風涼帆さん(通称:ゆりかちゃん)である。星組イチオシのわたしとしては、ゆりかちゃんはずっと星組で応援してきた思い入れのあるジェンヌだ。去年、当時の星組TOPスター柚木礼音さん(通称:ちえちゃん)の退団を見送ったのちに、宙組へ異動になったゆりかちゃん。抜群のイケメンぶりからビジュアル面でのカッコよさは折り紙付きだが、歌が……歌がもうチョイ上手くなれば完璧なのだが……というのがわたし的ゆりか評だったので、若干どうなるだろうか……という気持ちがあった。こう書くと大変偉そうだが、同行したヅカ歴10年以上で現在ゆりかちゃんファンクラブにも入っている筋金入りのヅカ先輩(ただし年齢はわたしより20歳ぐらい若い、とても可愛い娘さん)のAS嬢も、全く同じことを言っていたので、まあ、世間的評価も同様だったと思う。
 そして、実際のゆりか=フランツだが、これが、驚愕の進化で大変良かった! わたしは宙組で『エリザベート』が上演されると知って、おっと、じゃあ、ゆりかちゃんがルキーニをやるのかしら、そりゃあ超カッコいいぞきっと!! と思っていたところでの、フランツ役だったので、上記のような心配をしたのだが、全く問題なし、というか、ホントに今回は相当な鍛錬を重ねていたのであろうと感じさせる、立派な皇帝フランツを演じてくれて、わたしは本当に満足であった。大変良かったと思います。
 次は、本作『エリザベート』におけるキーキャラクター、ルキーニである。ルキーニは、エリザベートを暗殺するイタリア人無政府主義者であり、物語の狂言回し役ということで、極めて重要な役柄だ。わたし的には、花組Verのだいもんや、帝劇Verの山崎育三郎氏など、とにかく歌がカッコ良くておそらく『エリザベート』を観た人なら誰しも、強烈な印象に残っている役柄だと思う。今回、そのルキーニを演じたのが愛月ひかるさん(通称:あいちゃん)。今までそれほど大きな役を演じた印象はないが、もう研9になるのかな? ベテランの域に入ろうとしている、わが市川市民自慢のイケメンジェンヌであり、わたしも大変期待していたのだが、その期待に十分こたえてくれたように思う。今回のあいちゃんルキーニもとてもカッコ良かったし、歌もどんどん上達しているように感じた。もっと声量が豊かになり迫力と貫禄が付くと完璧ですな。これからはもっと応援したいと思います。
 実は、わたしは何度見ても、未だに、物語的にルキーニがエリザベートを暗殺した理由がよくわかっていない。あれって……どういう……ことなんだろう? あの、トート閣下があの短剣をルキーニに渡すシーンの意味が分からないんだよな……(さっき初めてwikiを見て知ったが、あれは短剣じゃなくて「やすり」なんすね)。ここがわたしは分かっていないので、ルキーニってのはいったい何者だったんだ? というのが実は全然わかっていない。トート閣下に操られていたわけでもないし、うーん……この点は未だ謎です。でもまあ、物語としては気にならないというか、後でハタと思う謎、であろうか。ひょっとして、分からないのはオレの頭が悪いだけのような気もするので、これ以上書くのはやめとこう。
 そして最後は、もちろん冥界の王、トート閣下だ。ドイツ語でいうと「Der Tod」。英語でいうならそのものズバリ「The Death」、すなわち「死」である。今回は当然、現在の宙組TOPスターのまぁ様なわけで、実際のところわたしは全く何の心配もしていなかったし、期待通り妖しく堂々たるトート様だったと思う。前回の花組のみりおトート様は銀髪だったが、今回は黒髪で、見かけがちょっと違っていたが、まさしく「闇に溶け込む」黒髪のまぁ様トート閣下も大変良かった。ひとつ、あれっ!? と思ったことは、ネイルなんすよね……宣材ポスターとかで見るトート様独特の「黒ネイル」が、双眼鏡でチェックしたところ、今回は全部の指にはなされておらず、なんかその点だけ、人間感が残ってるような気がして、ちょっと、えーと、これは、これでいいのか? と若干戸惑ったのだが、ま、細かいことはどうでもいいか。歌もダンスも、いつも通り素晴らしかったと思います。
 というわけで、もうこれ以上は長いので、毎度お馴染みの、今回のイケ台詞を発表して終わりたいと思います。
 ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思った台詞のこと。
 「死ねばいい……!!
 『エリザベート』は歌がよすぎて歌の歌詞の中で印象的な言葉が多いのだが、台詞の中で選ぶとしたら、やっぱりこれですね。2幕前半で夫の浮気(?)に絶望したエリザベートに向かって、トート様の言うこの台詞は、2幕後半では「死は逃げ場所ではない!!」と一喝するセリフと対をなしているわけで、どっちなんだよ!! と思わず突っ込みたくなりますが、それでもやっぱり、相当イケてる台詞っすね。最高です。

 というわけで、結論。
 『エリザベート』という作品は、おそらく演者にとっては、ぜひ自分もやりたい、と思う一方で、その歴史と数多くのファンという、すさまじいプレッシャーのかかる作品だと思う。そんな重圧の中で演じられた今回の宙組『エリザベート』は、やはりとても素晴らしい作品であった。わたしは、帰りに思わず2014年花組VerのBlu-rayを買ってしまったので、今度上映会を開きましょう。
 ところで、備忘録として記しておくが、9/10(土)11時の公演には、月組のちゃぴちゃんと、たぶんあーさちゃんだと思うが、現役ジェンヌの方々もわたしの4列前で観劇されていた。普段着(?)&普段メイクのちゃぴ&あーさは超可愛かったすね。美穂圭子さんもいらしたようだが、わたしは見えなかったす。あと、トリンドル玲奈さんも来場していて、わたし、幕間に1Fのキャトルで買い物しているとき、トリンドルちゃんにぶつかりそうになって、あ、サーセン、と振り返ったらトリンドルちゃんで、超びっくりしたっす。ほぼすっぴんだったけど、これまた超かわいくてビビったっす。以上。

↓ 今更だけど、買っちゃった……お目当てはみっちゃんです。
『エリザベート ―愛と死の輪舞―』 [Blu-ray]
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2014-11-06

 わたしは大学生時代の1990年代初めころ、ビデオ&CDレンタルの店でバイトをしていたのだが、当然、当時はVHSであり、CDもまだまだ売れている時代であった。
 その店は駅前という立地もあって、金・土・日や、平日でも19時過ぎはかなり忙しかったのだが、やはり平日の昼はヒマで、そんな時にシフトに入ると、わたしはたいてい、店のモニターに何か映画を流して、ぼんやり観ていたものである。ほかのバイトの仲間は、スピーカーは流行りのCDをかけて音楽を流すのがある意味普通だったが、わたしは断然、映画の音声を流して、勝手に映画鑑賞としゃれこんでいたものだ。 ま、厳密にいうと確実に法に触れるような気もしなくもないが、完全に時効であろうからお許しいただきたい。
 で。
 わたしは当時すでに相当な映画オタ青年だったので、よく回転する人気作=新作なんかはたいてい劇場で見ているため、用はなく、わたしが店で勝手に流す映画は、わたしが観たことのない、古い名作といわれる作品ばかりだったように思う。なんでこんな思い出話を書き始めたかというと、昨日の夜、例によってHDD内に撮り貯めてある、WOWOWで録画した映画リストを眺めながら、 「おお、そういやシリーズ一挙放送があったときに録画したっけな、ちょっくら観てみるか」と思って観始めた映画があるのだが、その作品が、わたしとしてはまさしくあの当時、ビデオレンタル屋で平日の昼間にぼんやりと店のモニターで観た映画だったからだ。
 その作品こそ、『陸軍中野学校』である。1966年公開の大映による作品で、当時の大映TOPスター市川雷蔵氏が珍しく現代劇に出演した異色作として有名な作品である。
 お、配信もありますな。↓で、冒頭の3分弱が観られます。


 まあ、予告編動画はねえだろうなあ、と思って漁ってみたが、町山氏によるWOWOWの解説番組が、公式動画としてYouTubeにUPされていたので、とりあえず貼っておこう。なお、23分もあるクソ長い動画なので、観るのは最初の3分ぐらいまでいいと思います。それで、大体どんな映画かわかると思うので
 わたしがこの映画を見るのは、まさしく、あのビデオレンタル屋でバイトをしていたとき以来だから、およそ25年ぶりである。細かい部分はすっかり忘れていたが、 観始めて、わたしはとても驚いたことがあった。
 これはもう、たぶん世の中的には知られていることだと思うが、先般アニメ化されて人気を博した、柳広司先生による『ジョーカー・ゲーム』そのものなのである。もちろん、こちらの映画が先だから、正しく言うと、『ジョーカー・ゲーム』はそのものズバリ『陸軍中野学校』なのである。そうか、『ジョーカー・ゲーム』を初めて読んだとき、すんなり世界観に入り込めたのは、20年以上前にこの映画を見てたからなんだな、と自分的には実に納得できた。
 ただ、こう書くと、なんだ、柳先生はパクったのかよ、という方向性を生じさせてしまうかもしれないが、柳先生の名誉のために、断じてそんなことじゃないと申し上げておきたい。いや、だって同じ題材で物語を描いたら、そりゃあ似てくるのは当然だし、わたしは全くパクリだとは思わない。実際、キャラクターの描き方はかなり違うし、『ジョーカー・ゲーム』の主人公たる結城中佐的な、伝説的スパイ・マスターは出てこない。
 なんというか……本作『陸軍中野学校』は、実際のところもっと人間臭い物語だ。『ジョーカー・ゲーム』は、もっと登場キャラクターたち一人一人が「超人」的で、そういう意味ではかなりデフォルメされていると言っていいように思う。だからこそ面白いのだが、『陸軍中野学校』のキャラクターたちは、極論すれば「普通の人」である。
 その、「普通の人」が故の苦悩を描いた作品が、『陸軍中野学校』である。
 そしてとにかく、主演の市川雷蔵氏が素晴らしい!
  ちなみに、雷蔵氏は、ほとんどセリフがない。
 だが、恐ろしくクールで無機質な、ナレーションがすげえのです。
 物語の舞台は1938年。まだ大戦前夜である。雷蔵氏演じる主人公は、大学を出たのちに、士官学校(?)を卒業、少尉として陸軍に入隊するが、すぐに陸軍省へ出頭命令が下る。そしてそこで、靖国神社のそばのバラックへ出張せよとの命令を受領する。婚約者(演じたのは小川真由美氏。これまた超・素晴らしい!!!)がいる彼は、当然軍務なので詳しいことを話すことができず、「出張」と言い残して出頭するのだが、そこには18人の大学出の若者が集まっていた。そしてそこに現れた草薙中佐から、1年間のスパイ教育を受けることとなる……といった物語だ。
 陸軍の軍人だから、当然集まった若者たちはみな坊主頭。だが、草薙中佐は、髪を伸ばし、軍服の着用も禁じる。また、錠前外しのテクニックを学ぶのに府中刑務所に服役している伝説的鍵師の泥棒を講師に呼んだり、スパイとして女性をたらしこむための勉強・実技訓練なども行う。この辺は『ジョーカー・ゲーム』そのものだ。 しかし決定的に違うのは、『ジョーカー・ゲーム』の結城中佐が、「魔王」と呼ばれるほどの伝説的な男であるのに対し、『陸軍中野学校』の草薙中佐は、どちらかというと熱血漢の、スクール・ウォーズ的な熱い男なのだ。その熱意に、18人の若者たちは感化されて一生懸命頑張るわけで、その物語の流れは『ジョーカー・ゲーム』とは全然違うものだ。
  この映画に関しては、出来るだけネタバレはしたくないので、核心に迫る物語を書くことは避けるが、ラストのクライマックスにおける、市川雷蔵氏によるナレーションが、最高にクールでカッコ良くて、わたしはもう大興奮であった。このセリフははっきり覚えていたけど、こんな超・クールな声のトーンだったことはすっかり忘れていました。曰く、
 「わたしもスパイだった。わたしの心も、死んだ」
 このナレーションが流れる状況を説明したら台無しだと思うので、これは書きたいけど書けない!!
 気になった方は、ぜひ、レンタルか配信でご覧ください。探すとAmazonだけじゃなくて結構いろいろな配信プラットフォームでHDリマスター版の配信があるみたいすね。

 ところで、 本作は1966年公開作品ということで、当然(?)のことながらモノクロであり、上映時間も90分ほど、である。たぶん、当時は2本立てが当たり前だったんじゃないかな。だから短いんだと思う。そして、今の映画と一番違うのは、終了後に延々とエンドクレジットが流れるようなことがないという点だろう。今の映画は長すぎですよ。この当時の映画は、終わるとそこで本当に終わるのが当たり前だからなあ。ま、それだけ今と当時ではスタッフの数も違うのかもしれないすね。
 あと、これもすごいことなんだが、この作品が公開されて、2年のうちにシリーズ5作品が公開されている。今は絶対ありえないよなあ。これはいわゆる、「プログラム・ピクチャー」ってやつで、80年代までは普通にあったよね。夏とお正月の年2回、必ず公開される映画ってのが。 そういう映画がなくなったのは、やっぱり、TV局資本のTVドラマの映画化が邦画界のメインになって以降だろうなあ。ま、そのTVからの映画化という流れも、今やすっかり少なくなり、漫画の実写化の流れに代わってきているし、別にどうでもいいんだけど。
 しかし、つくづく思うのは、本作及びシリーズは、この1作目でしっかりキャラクターが誕生するまでを描き、続く作品ではもうそういった主人公が何者かを示す必要がなくなって、スパイアクション的に派手な活劇へと進化していったわけで、どうして『ジョーカー・ゲーム』も、もっと原作に忠実に、きっちりと結城中佐及びそのスパイ養成課程を丁寧に描かなかったのか、そこが実に残念だ……そうすれば、2作目以降のシリーズ化が出来て、ドル箱に成り得たのに……それだけのポテンシャルを持った素晴らしい原作を、良くわからない架空の設定にして、1作で物語を潰してしまったのは本当にもったいないと思う。実に残念だよ……。まあこれも、現代の映画製作体制の功罪かもしれないですな。最初から続編ありきで考えられるような時代じゃないってことか。ホント、みなさん、「リスク」って言葉がお好きですのう……。やれやれです。

 というわけで、結論。
 わたしとしては25年ぶりぐらいに観る『陸軍中野学校』という映画は、まず間違いなく『ジョーカー・ゲーム』のORIGINと言っていい作品だと思う。そして主演の市川雷蔵氏の超クールなナレーションと、素晴らしい演技ぶりは、実に観る価値ありです。おっさんやお姉さまたちだけでなく、『ジョーカー・ゲーム』が面白いと思う若者にも超お勧めしたいと思う。以上。

↓ シリーズ前作録画してあるので、次は第2作目の『雲一号指令』すね。完璧に第1作目のエンディングからの続きです。冒頭からいきなり、えええっ! と驚きの展開です。シリーズ全作、Amazon配信があるみたいすね。

 

 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、東京はとにかく暑くて湿度が高くて不愉快極まりない毎日ですが、今日は全く書くことがないので、さっさと本題に入ります。
 まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年41号の概況です。
 ■『弱虫ペダル』:喜び浮かれるキモー筋くんの巻。ええと、それ以上は書くことなしです。
 ■『刃牙道』:本部のおっさん見参の巻。この戦いはちょっと楽しみすな。
 ■『囚人リク』:レノマ、みんなを守る・その2の巻。今週のレノマはカッコ良かったすね!
 ■『少年ラケット』:イチロー君さらに卓球欲が高まるの巻。逆モーションはまあ常識でしょうな。
 ■『Gメン』:勝太の涙・その2…… の巻。今週もまたやるせないすね……。伊達先輩、慰め役よろしくお願いしゃす!
 ■『AIの遺電子』:ヒューマノイドのアイドルの話。毎週書いてますが地味だけどホントにイイ話すね。
 ■ 『六道の悪女たち』:幼田さんブチ切れるの巻。汚い陰謀に負けるな!! 大変良いです。
 ■新連載『BEASTERS』:この作品は、以前、4回か5回ぐらいの短期集中連載された『ビーストコンプレックス』を描いた板垣巴留先生による新作です。内容的には、基本的には『ビーストコンプレックス』そのままで、動物たちが普通に二足歩行で言葉を話している生活している世界を描くものです。そう、言ってみればダーク&リアルな『ズートピア』的な物語です。実に面白く、第1話の今週は、肉食獣と草食獣が通う高校を舞台にしたお話で、殺された草食獣(アルパカ)と、その学校の演劇部で仲がよかったはずの灰色オオカミがみんなに疑われて……というものでした。この漫画は、ちょっと要チェックですよ。わたしはとても面白いと思います。 

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。 
 先週は、八日目結びの一番で、横綱【泡影】に、【白水】兄貴があっさり負ける模様が描かれました。 今週はその続きです。
 虎城理事長によると、「いや・・・白水の出足は良かったですよ・・・月も完璧といっていいタイミングでした」そうですが、いかんせん、横綱【泡影】には、「見えていた」のでしょう。横綱は完璧なタイミングで弾き、そして強烈すぎるゴリラ張り手の威力が逆に自分に跳ね返って来てしまったとのことです。
 空流のみんなは声が出ません。元・仁王こと現・空流親方も、真面目な顔で土俵を見つめます。そして、負けた【白水】兄貴が一番無念な顔をしています。鯉太郎は言います。
 「川さん・・・ここはお願いしますね・・・いくぞ お前ら・・・弟弟子の出る幕じゃねえ・・・」
 そう、一番悔しい兄弟子に対して、弟弟子がかける言葉など存在しないのです。川さんも、そのことは十分承知です。花道を引き上げてきた【白水】兄貴に、浴衣を頭からかぶせる川さん。【白水】兄貴は
 「情けねえ・・・俺は空流の部屋頭なのに・・・看板背負ってるのに・・・クソ・・・」と身を震えさせるばかりです。
 そして、現・空流親方に、声をかける男がいます。いつも気に掛けてくれている、新寺親方です。ホントにこの人は、いつも空流部屋の味方になってくれるいい人ですなあ。
 「おう空流・・・良かったじゃねーか白水・・・あの横綱相手に気迫は負けてなかったぜ・・・」
 「いや・・・まだまだヘッポコですよ・・・」
 「明日は新寺(うち)の大関とだろ・・・白水も力付けてきてるからな・・・面白くなるんじゃねーか?」
 「負けませんよ・・・」
 こんな会話で、ようやく厳しい顔をしていた空流親方にも笑みがこぼれます。が、ここでまた、あのクソ野郎でお馴染みの十文字親方が余計なことを言います。この十文字親方というおっさんは、第1シリーズ『バチバチ!』での一番最悪なクソ野郎だった【大鵠】の親方であり、それすなわち、この物語の中で一番の悪党なんですが、ぬけぬけと、空流親方に偉そうな講釈を垂れます。だいたい、当時の仁王さんだってこのクソ親方には恨み骨髄なはずですが、大人に成長した空流親方こと元・仁王兄貴は黙って言われるがままです。実に許せないクソ親父ですな!!!
 そして場面は変わり、部屋に帰ってきた鯉太郎の様子が描かれます。TVを見ている鯉太郎と真琴姉ちゃんと、常松こと【松明】関ですが、TVのCMに出ているのは、現在の小結【闘海丸】関です。なんと【闘海丸】関は現在大人気だそうで、真琴姉ちゃんの勤務するTV局でも特集番組が組まれたほどだとか。そして、その裏には、【闘海丸】関の親友でお馴染みの、あの「将太」くんが敏腕マネージャーとしてプロデュースしているんだそうです。『Burst』の8巻で言っていた「次の野望」を見事叶えたようで、ファンとしては大変うれしく、笑えるお知らせですな!! しかし、【闘海丸】関は、『Burst』で怪力【天雷】に勝った男ですから、実力も確かです。そして、なんと鯉太郎の明日、九日目の対戦相手だそうです。【松明】は言います。
 「ここで三役を当ててくるってことは 審判部も本気で鯉太郎さんの星を削りに来たってことですよ・・・」
 解説ありがとう! その通りでしょうな。そしてそんな心配をしてくれる【松明】に、真琴姉ちゃんは感謝を告げ、それに顔を赤くする【松明】というのも大変いいですね。
 そこに空流親方が帰って来て、真琴姉ちゃんを呼びます。どうやら、真琴姉ちゃんは「大切な話がある」と、空流親方に呼び出されていたようです。その大事な話とは……わたしはまた、愛の告白でもするのかとドキドキしながらページをめくると、どうも全然違う要件のようで、要するに、「もっと上手く喋りたい」というお悩みらしいです。真琴姉ちゃんは今や局アナとして喋りのプロ。その力にすがりたいという、極めて真面目なお話でした。
 「どうやったらもっと物事を上手く伝えられるんだ・・・どうやったらもっと弟子たちの力になれる・・・俺の未熟さで・・・弟子たちに迷惑はかけられねーんだ・・・」
 こんな真面目な悩みをまさか仁王兄貴が持っていたなんて。十文字のクソ野郎にも言われっぱなしの裏にはこんな悩みがあったわけですな。真琴姉ちゃんも、思わずはっとした表情です。
 そして鯉太郎は、「そろそろあそこに迎えに行かねーと・・・」と出かけます。「あそこ」とは、もうシリーズのファンならピンときますよね。【白水】兄貴が落ち込む場所と言えば、川辺のベンチですよ。鯉太郎が迎えに行けば、【白水】兄貴も帰って来てくれるでしょう。まったく、空流部屋は本当に家族ですな。
 というわけで、今週はいろいろな動きがあり、大変面白かったです。まだちょっと、「その後」が続くかもしれないすね。佐藤先生、今週も本当にグッときましたよ!
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
 ------
 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
 9日目:【闘海丸】西小結。いよいよ三役戦!!←New!! 
  --------
 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。
 今週は八日目結びの一番が終わり、部屋に帰ってきた鯉太郎たちが描かれました。いやあ、ほんとに『鮫島』は面白いすね。懐かしの「将太」くんも元気なようで、大変うれしい限りですな。これからも引き続き、『鮫島』を応援したいと思います。以上。

↓ さあ、来週から大相撲9月場所開幕ですよ!! 頑張れオレの【松鳳山】関!! 9月場所の番付は東前頭七枚目だそうです。

 というわけで、毎週月曜日は恒例の週末映画興行データです。
 あー、ガッデム!! もう火曜日になっちゃった……はーー……今日はいろいろ参った……ま、わたしの日常はどうでもいいので、さっさと本題に入るとしよう。

 では、 さっそくいつもの興行通信社の大本営発表です。

 1位:『君の名は。』が2週連続1位。どうやら金曜までの8日間で27億を突破していたそうで、この土日で、なんと公開週末より大きい11億もの興収を上げ、10日間では38億を突破したそうだ。すげえなあ。わたしのようなおっさんには全然目の届かないようなところで、きっちりプロモーションが行われてたんでしょうな。素晴らしいじゃないですか。どこまで伸びるのかさっぱり予測不能ですが、過去データ時には、10日間で30億程度と言うと余裕で『ヱヴァQ』以上、『STAND BY ME ドラえもん』(2週目で32億ぐらい→最終83.8億)をもはるかに上回るレベル。時期的には、夏休みは終わってしまったけれど、9月は連休も多いわけで、うーん、正直どこまで伸びるか分からない。普通に考えて、もはや50億どころか、70億超さえあるかもね、ぐらいな勢いですな。
 2位:『シン・ゴジラ』が2位奪還。39日合計で60億突破だそうです。こちらもすごい勢い衰えず、ですな。夏は東宝の完勝ですね。
 3位:『ペット』が25日間合計で、おそらく30億は楽勝で超え、35億ぐらいまで届いているはずだと予想します。こちらも好調維持、ですね。
 4位:『後妻業の女』が9日間でたぶんもう、5億超は確実、6~7億程度と見積もる。これはもう、10億は楽勝で超えそうですな。良かった良かった。
 5位:『青空エール』が16日間で7億~8億ぐらいだろうか?こちらも5位キープ。もうちょっと数字を伸ばしたいところだと思うが、まずは順調に10億は超えそうな気配ですね。
 6位:『グランド・イリュージョン見破られたトリック』が公開土日で1.18億稼いだそうです。公開は8/31(水)だったのかな? 9/1かな? 妙に半端だけど、累計でええと、5日か4日間になると思うが、どうだろう、2億ぐらいは稼いだのだろうか。1作目は結構面白かったです。これも観に行かないとダメかな……何気に、キャストが非常に豪華です。
 7位:『ジャングル・ブック』25日間合計で、20億に届いたかどうか、の状況だと思う。わたしのテキトーな計算だと先週末段階で17億、今週末で20億ぐらいか? と予想。
 8位:『ONE PIECE FILM GOLD』が44日間合計で50億に届いたかどうか、ではなかろうか。こちらも50億超えたら何かニュースが出そうなものだが……果たしてどうでしょうか。
 9位:『ゴーストバスターズ』は正式公開日の8/19から数えて17日間合計でこちらも10億は超えたかな、チョイ届かないかな、ぐらいの状況だと計算します。どうかな、ちょっと自信なしです。
 10位:『ファインディング・ドリー』が51日間合計で、66~68億ぐらいと予想します。しかし、この映画が100億超えないとは、まったく予想が外れました。それだけ、この夏はライバルが多かったといえるのかもしれないですな。

 というわけで、結論。
 『君の名は』の売れ方がすごい。1週目の興収<2週目の興収=口コミってやつなんでしょうな。その勢いはもはや『シン・ゴジ』を凌駕しており、ライト層もがっちりつかんでいるということになるのでしょう。今の世の中、一回火が付くとすさまじい勢いで売れていくので、どこまで伸びるか、大変注目です。以上。 

 というわけで、昨日は超暑かったわけだが、そんな中、わたしはヅカ友とともに、TOHOシネマズ新宿へ行ってきた。そして観たのは、昨日、千秋楽を迎え、宝塚歌劇団月組のTOPスター龍 真咲さん(通称:まさお)のファイナルステージとなる『NOBUNAGA<信長>―下天の夢―/Forever LOVE!!』の、劇場ライブ中継である。

  既に、わたしはこの公演を1回観ているし、その時に内容については書いたので、今日は詳しく書くつもりはない。ちなみに同行のMお姉さまは昨日の中継で8回目だというし(マジすげえ!!)、もう一人のMちゃんは3回目、だそうだ。何が言いたいかと言うと、ヅカファンというものは、自らの推しているスターや組の公演を複数回見るのは結構普通のことで、わたしはたいてい1回しか見ないので、実のところわたしの方が、気合の入っていない普通のファン、と見做されてしまってもやむないような、ある種の特殊な常識が存在しているのである。
 ついでに言うと、「劇場ライブ中継」というのも、ヅカファンでない人にはピンと来ないかもしれないので、簡単に説明すると、ここ1年ぐらいかな、東京宝塚劇場での千秋楽は、どの公演も全国の映画館へ生中継されていて、基本的に千秋楽公演のチケットはウルトラ・プラチナチケットなので入手することはほぼ不可能なわけで、それを、映画館で観る、というものだ。しかも今回は、TOPスターの「ラスト・デイ」であり、この「劇場中継」のチケットさえも非常に入手困難で、わたしは行く予定はなかったものの、たまたまチケットを融通してもらって参加したわけである。
 わたしは今回初めて「劇場ライブ中継」を観たのだが、想像と若干違っていて、実のところ、こういう感じなんだ、と若干残念? というか、へえ~と勉強になった。
 まず第一に、「拍手」せずにじっとおとなしく観ているのが一番意外だった。わたしはつい、スターの決めのポーズや歌の締めくくりでは、もう習慣として拍手してしまうのだが、実に映画館内では静かだったのが、わたし的には、へえ~、であった。そういうものなんだなあ。なんかちょっと、もっと盛り上がっていいんじゃね? という気もして、少し残念に思った。特にショーの方は、思わず手拍子したくなるわけで、わたしはとりあえず、控えめに手を叩いてみました。特に周りには怒られなかったけど。
 あともう一つ、残念なのは、ズバリ、画質が良くない。演者のアップはそれなりに綺麗、ではあるが、引きの画はもう全然ダメ。あれじゃあイカンだろ、とわたしは残念に思った。まあ、高画質にすればするほどデータ量は増えるわけで、どういうインフラなのか知らないけど、アレで限界なのかな。あれではちょっと、もったいないというか厳しいすね。おまけに、やっぱり基本的にTOPスターを追いかける映像なので、まわりの皆さんがまったく見えないわけで、これは今回がTOPスターのサヨナラ公演だからなのか分からないけど、ほかの贔屓のジェンヌが見えないのは、まあこれは販売しているBlu-rayなんかもそうだけど、若干残念だ。でもまあ、それはもはやどうしようもないと思うので、全然許せることだと思う。が、しかし、画質の向上は是非お願いしたいものだ。ちょっと動きがあるとブロックノイズ化してしまうのは、現在のインフラでは止む無しとしても、やや残念であった。

 で。肝心の内容はと言うと、公演内容はもう前回書いたからいいとして、今回は千秋楽でありなおかつTOPスターラストデイという事で、いわゆる「サヨナラショー」が行われる特別な公演である。それは、宝塚歌劇団を卒業していくTOPスター最後の輝かしいショーなわけで、これまで演じた思い出の役柄の歌を歌ってくれるものだ。そして最後には、締めくくりとして、組長さんの呼びかけに対して、退団する方が(今回はTOPスターのまさおちゃんを含め6名が退団)最後の大階段を下りてきて、共演者と同期のみんなからお花をもらい、最後の挨拶をしてくれるわけだ。
 まず、まさおちゃんが歌ってくれたサヨナラショー部分で、わたしが一番、へえ~、と思ったのは、宝塚の演目ではない、『Morzart!』から主題歌の「Ich bin Musik(僕こそミュージック)」を歌ってくれたのが少し驚いた。これはあれかな、既にまさおちゃんのコンサートとかでは歌ったことがあるのかな? 分からないけれど、宝塚以外の楽曲を歌ってくれたのは嬉しくもアリ驚きでもあった。
 そして、千秋楽という事で、カーテンコールを4回かな(5回?)やってくれたのだが、その中で、月組の後を託す、娘役TOPの愛希れいかさん(通称:ちゃぴちゃん)と次期TOPスターの珠城りょうさん(通称;たまきち)の二人を呼んで、
 「(ちゃぴちゃんに)ありがとう」
 「(たまきちに、笑いながら)しっかりしろ!(と肩をどつく)」
 というシーンがとても印象的だった。
 ちゃぴちゃんは、気を緩めると泣いてしまうから、「今日は感情にふたをした」そうで、まさおちゃんからの「ありがとう」の一言には、「もう……ふたがずれちゃいました……」だそうで泣いてしまうし、たまきちも、とても感極まった表情で、そんなたまきちに、まさおちゃんは激励を込めて「しっかりしろ!」「泣くな!」とどやしつけたわけで、常日頃、説教することが有名なまさきちゃんからの、「最後の説教」は、とてもグッとくるシーンだった。まさおちゃん曰く、「TOPになってもなりたてはまだまだ青く、そこからの精進が大切」だそうで、そりゃあそうだよね。最初から完成されたTOPスターはいないだろうし、わたしとしては、ほんとうに、たまきちくんに頑張ってもらいたいと思う。なんか、これからは、わたしは星組がイチオシなのだけれど、その次にたまきちくんを応援したいな、とさえ思った。本当に、立派なTOPスターに成長してほしいと思う。その素養は十分に持っているはずだから。

 というわけで、13時半からの公演は、通常だと3時間ぐらいなのだが、昨日は「サヨナラショー」があったため、終わったのが18:20ぐらいだったと思う。いつもは、まあ、観劇後はお茶でもしながら語り合うわけだが、今回、我々は、新宿から日比谷へ向かい、いわゆる「出待ち」に参戦してみることにした。歌舞伎町からつかつか歩いてALTAの裏から地下に入り、すぐの丸ノ内線に乗り、一路銀座へ。そして日比谷の東京宝塚劇場前に着いたのが18:50ぐらいだったと思う。
 もう、劇場前は、揃いのTシャツを着用したファンクラブの皆さんがスタンバイしており(報道によると8000人!! そんないたのか!?)、我々も帝国ホテル側の方でぼんやり待ってみたものの、なかなか出ていらっしゃらない。それでもヅカ友の二人は待つ、というので、わたしもじっと暑さを耐え忍んで待ってみた。すると、19時半前ぐらいから、今回退団された方々が一人ずつお出ましになり、ラストのまさおちゃんが出てきたのは20時ぐらいだっただろうか? もっと遅かったかな? もはや朦朧としていたので時間は記憶にないが、やはり、まさおちゃんが最後にファンの皆さんへお辞儀されたときの、晴れやかな顔は当分忘れないと思う。
 完全にやりきった、そして明日からの、ジェンヌではない日々が楽しみ、というワクワク感も混ざった、とても美しく、可愛らしい女性としての、最高の笑顔だったと思う。

 まあ、まさおちゃんは、素でとてもきれいで可愛いし、バリバリ大阪人としてトークもイケる口なので、今後の芸能活動には何の心配もなかろうと思う。ただ、そのキャラ的にトークも上手すぎるので、バラエティ系にも通用してしまうほどなわけだが、出来ればそれはやめてほしいなあ……。やはり、まさおちゃんには歌っていてほしい。へんなバラエティはご勘弁いただきたいものです。

 というわけで、結論。
 わたしは昨日、初めて宝塚歌劇のTOPスターの退団の様子を見たわけで、初めて出待ちなるものを体験してみたわけだが、龍 真咲という、4年間輝き続けた女性を忘れることは当分なかろうと思う。そして、後を託されたたまきちの成長を、応援しながら見守りたいと思います。以上。

↓ わたしが初めてまさおちゃんを観たのが6年前。わたしがヅカを観に行くようになって2作目だったすね。
『THE SCARLET PIMPERNEL』(月組) [DVD]
宝塚歌劇団
宝塚クリエイティブアーツ
2010-06-25
 

 先日、なんか面白そうな本はねえかなあ、と、常日頃愛用している電子書籍販売サイトBOOK☆WALKERを何の気なしに渉猟していたわたしだが、海外文芸コーナーの「人気順」の上位に、早川書房から発売されているとある作品が目についた。なんでも、かの『The Martian』(邦題:火星の人)と同様に、いわゆる「セルフ・パブリッシング」でAmazon Kindleにて自費出版され、大いに売れた作品らしい。要するに、ド素人が初めて書いたインディーズ作品というわけである。
 なので、普段のわたしなら完全スルーなのだが、『The Martian』の面白さはもう全世界が認めており、わたしも映画しか見ていないがとても興奮したので、本作に対しても、ふーん? と思って、とりあえずあらすじを読んでみたところ、非常にトンデモ科学SF的な臭いがプンプンするものだった。
 というわけで、どうしようかしら、と、19秒ほど悩んだ後、まあ、読んでみなきゃ始まらんわな、と、まあ、じゃあ買ってみるか、と購入し、読んでみた。 そして先ほど読み終わったわけだが、結論から言うと、想像以上のトンデモ・ストーリーで、こりゃあ、またどうせ映像化されるんだろうけど、映像化には相当金がかかるぞ……とどうでもいい心配をするに至ったのである。ズバリ、スケールは大きいが、お話としてはかなり……なんというか、ラノベですな、これは。
 タイトルは『The Atlantis Gene』。日本語タイトルは「第二進化 アトランティス・ジーン1」という作品である。「1」とついていることから想像できるように、どうやら本作は、メリケン国ではお約束の「三部作」になっているそうで、その第1巻というわけである。


 著者のA.G.Riddle氏については、ほとんど情報がない。本人のWebサイトによると、フィクションを書くんだ―!! という自身の真の情熱を追及するために会社を辞める前は10年ほどネット企業で働いていたらしい。現在は何歳がよくわからないけど、まあ、まだ30代ぐらいとお若いんでしょうな。
 要するに、日本でいうとラノベ作家になるんだ―的な情熱に駆られて念願のデビューを果たした的なサクセスストーリーで、実際、そのデビュー作である『The Atlantis Gene』は、キャラクターこそおっさんだけれど、物語の設定や流れはもう完全にラノベである。
 なので、読んでいても、かなりの無茶や妙なロマンスが入ってきたり、場面転換や異常に長い説明セリフなど、正直なところかなり苦笑せざるを得ない部分が多い。たぶん誰でもそう思うと思う。
 だが、それでも読ませる熱量は高く、氏が自ら言う情熱なるものは十分に感じられ、その点は非常に好ましいので、この作品は比較的若者向けと思った方がいいような気がする。そのノリについてこれるかどうか、が、本作の評価を分かつ指標のような気がした。

 こんな風に、本人のTweetでも熱心に営業しているし、どうやらBookTrailerも製作中のようですな。で、どんなお話かというと、もうまとめるのが面倒くさいので、早川書房の公式サイトからあらすじを勝手にパクっておこう。こんなお話である。

CBSフィルムズ映画化予定! 人類進化の謎を巡るSFスリラー三部作、開幕

人類進化の謎を巡るSFスリラー三部作、開幕!  南極の氷中で発見された、ナチス潜水艦と「アトランティス」の遺跡。それが事件の始まりだった……。対テロ組織工作員デヴィッドは、世界的企業を隠れ蓑にしたテロ組織イマリを調査するうちに、疫病で人口を激減させ、人類の次の進化を強制的に引き起こそうとする計画の存在を知る。何者かから送られた暗号には南極、ジブラルタル、ロズウェルの地名が記されていたが――個人出版発、驚異のSFベストセラー三部作開幕!

 どうですか。かなりいい感じに中二病が発症してますね。本作では、9.11すらも謎組織によるもので、主人公は9.11で恋人を亡くしている設定で、そこから対テロ組織「クロックタワー」の工作員になったらしいのだが、この「クロックタワー」の設定が、非常に甘いというか半端で、若干なんだそりゃ感はある。しかし、本筋は、謎の「アトランティス遺伝子」の方なので、その点は別にどうでもいいかもしれない。かなり長大な歴史の背後に常にあったという脅威と、それに対抗しようとしていた勢力の長年の研究なんかも出てきて、さらにはナチスドイツの陰謀も混ざり、とにかくまあ、一言でいえば中二病的妄想SFである。正直、科学的、とはちっとも思えないので、SFというよりファンタジーと分類すべきかもしれないが、作中ではトンデモ理論がきちんと設定されているので、その点ではれっきとしたSFと呼んでいいと思う。
 また、後半、主人公とヒロインが逃げ込んだチベット奥地の僧院で入手する「日記」が、ヒロインの出生の秘密や敵役の正体に迫る物語のカギとなるのだが、これがまた随分と時代がかったラブロマンスとなる。読んでいるうちは、一体この日記に書かれていることがどうつながるんだろう、と思うわけで、それが終盤で、な、なんだってーーー!? そういうことなの!? というかなりあっと驚くというか唖然とする展開は、物語の手法としては古典的すぎるし説明ばっかりだけど、十分な説得力はあって、実はこの作品は結構面白いんじゃないか? と最終的には思うに至った。
 冒頭に書いた通り、本作は三部作の第1作目なので、本作のエンディングは、極めてハリウッド的な、「ここで終わりかよ!?」というのと同時に、「な、なにーーー!?」という終わり方で締めくくられる。
 だからまあ、この先が気になる人は続きを読んでね、ということになるし、そもそも本作は三部作全体として評価するのが正しいのだろう。わたしとしては、気にはなる、けれど、すぐにもう興奮のうちに次を買うぜ、とまではいかないかな、というのが現在の結論である。

 というわけで、結論。
 いや、もう結論は上に書いた通りです。本作『The Atlantis Gen』は、かなりのトンデモストーリーだけど、確かな熱量は間違いなく存在している。少なくとも、上記に記したあらすじを読んで、へえ? と思った方には、十分楽しめると思う。わたしも散々なことは言ったがそれなりに楽しめた。しかし、あらすじを読んでピンとこない方には、最後までピンと来ないと思います。しかし……冒頭にも書いたけれど、これを映像化するのは相当な金がかかるぞ……スケールはかなり壮大です。以上。

↓ こちらが2作目です。3作目はまだ日本語訳が発売されてないみたいですな。


 毎週木曜日は、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。
 つーかですね、世のチャリンコ野郎どもは現在スペインで行われている「La Vuelta a Espana」に毎夜興奮しているわけですが、先週は、このBlogで、ツールの覇者Christopher Froome選手が勝っちゃうんじゃないかと書きましたが、若干情勢が変わってきていてですね、ツールでまるでいいところのなかったNairo Quintana選手が気合の入った走りを見せていて、かなり面白い展開になってきております。いやー興奮しますね、山岳でのアタックは。Quintana選手はコロンビア人で、身長170ないぐらいの小柄なピュアクライマーなので、、言わば小野田坂道くん的な選手なわけですが、走りはハイケイデンスよりもガンガンとダンシングで踏んでいくタイプなので、むしろ鳴子くん的な熱い走りを見せてくれる男なわけでして、非常に応援したくなりますね。とにかくガッツ溢れる走りですよ。ただ、ツールで勝つには、タイムトライアルが遅すぎるんだよな……昨日は、現在総合首位のQuintana選手と、Froome選手の一騎打ちで、Froome選手が勝利したのですが、最後の残り1Kmが熱かった。↓この動画の、赤いジャージがQuintana選手、白いジャージがFroome選手です。

 この戦いの最終的な結末も、大変楽しみですな。

 さて、そんなことはさておき。
 まずは、いつも通り今週の週刊少年チャンピオン2016年40号の概況です。
 ■『弱虫ペダル』:2日目決着!!!! の巻。正直一番観たくない結果でした……。これで総北の2連覇消滅だろうな……まあ、物語的には、今年はダメで、3年生になってリベンジ、と最初から決まってたと想像しますが。
 ■『刃牙道』:ピクル試合拒否、そして本部のおっさんが守護る!! の巻。もう飽きてきた……。
 ■『囚人リク』:レノマ、みんなを守るの巻。早くしないとまずいぞ!!
 ■『少年ラケット』:新キャラとして女子選手登場の巻。しかもヒナくんの幼馴染疑惑が!!
 ■『Gメン』:勝太の涙…… の巻。せつないすね……。
 ■『永遠の一手』:最終回の巻。いやー、美しくまとまって大変面白かったと思います。
 ■『AIの遺電子』:マジンボディと生体ボディの話。しつこいですが、地味だけどホント面白いす。
 ■ 『六道の悪女たち』:六道くん、クラスを仕切る!? の巻。こちらも毎週大変良いです。

 とまあ、こんな感じの週刊少年チャンピオンでありました。

 さて。では、今週の『鮫島』ニュースのお時間です。 
 先週は、八日目結びの一番を前に、横綱【泡影】の「涙の敗北」の謎が明かされました。そして今週はいよいよ【白水】兄貴と横綱【泡影】の一番が描かれました。
 しかし……今週はごく短くしか説明できないな……【白水】兄貴のギャグ回というか、箸休め的というか……カチンコチンの【白水】兄貴のおもしろアクションが前半描かれ、いよいよ時間いっぱいのところで鯉太郎たちの声援がかかって気迫を取り戻し、渾身のゴリラ張り手をかますも、軽~く【泡影】にその右手をはたかれて終了、でした。
 まあ、土俵下で見守る仁王兄貴こと現・空流親方や、久々登場の【川口】さんなんかの小ネタもあるわけですが、物語的には、スイッチの入った【白水】兄貴に、横綱【泡影】も、少し表情が変わるものの、勝負はあっという間についちゃった感じです。
 来週もまだ、「その後」が描かれるんでしょうな。部屋に帰った鯉太郎たちの様子、あたりなんじゃなかろうかと思います。しかし、【泡影】を倒せる男はいるのか、【王虎】も燃えてるでしょうから、期待したいすね。そろそろ、【王虎】や【天雷】の取り組みも観たいですな。そこんところ、佐藤先生よろしくお願いいたします!!
 というわけで、最後に、毎週のテンプレを貼って終わります。
 <場所:9月場所>
 【鮫島】東前頭十四枚目(5月場所で東前頭十枚目)
 【白水】西小結
 【松明】東前頭六枚目。常松改め。本場所は7連勝中
 【大吉】序2段【豆助】序ノ口【目丸手】序二段【川口】不明
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 1日目:【飛天翔】西前頭十二枚目。石川改め。
 2日目:【宝玉光】西前頭十一枚目
 3日目:【舞ノ島】西前頭十枚目
 4日目:【巨桜丸】西前頭九枚目。新入幕力士
 5日目:【岩ノ藤】東前頭七枚目 
 6日目:【大山道】西前頭七枚目
 7日目:【蒼希狼】西前頭六枚目
 8日目:【丈影】東前頭四枚目。横綱の弟弟子
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 【王虎】&【猛虎】共に東大関
 【天雷】東関脇  【田上】番付不明※王虎の付け人をやってることが判明!!
 【闘海丸】西小結 他の力士は表にまとめた記事を見て下さい。
 【泡影】東横綱。第72代。29場所連続優勝中。63連勝中。モンゴル人。

 というわけで、結論。 
 横綱【泡影】は連勝を63に伸ばしました。果たしてこの横綱に土をつけられる力士はいるのか。それは鯉太郎なのか。つーか、平幕十四枚目の鯉太郎と横綱の対戦が組まれるのか、まあそりゃ組まれるんでしょうけど、一体何日目にあたるのか、大変楽しみですな。最後までしっかり応援したいと思います。以上。

↓ もう9月場所もすぐ開幕ですな。ホントに一年が早いのう……。



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