以前、このBlogに書いた通り、わたしは車が好きだ。
そもそもは、チャリから始まり、大学~大学院時代は250ccのバイクに乗り、初めて車を買ったのは、サラリーマン2年目ぐらいのことで、実はそれまでは、車なんていらねーよ、とか思っていたのだが、わたしの場合、父の死や母の入院など、家庭の事情で車を運転しなくてなならない機会がなぜか集中的に増加し、そのころの自宅の車はTOYOTA CROWN(たぶん9代目クラウン)だったのだが、そのクラウンがとにかくサスペンションもステアリングもふわっふわで、接地感が乏しく、運転しづれー車だなあ……と感じていたため、これはやはり、わたしの自分の車が必要だ、と思うに至り、自分の車を買ったのである。
それからもう約25年間、わたしは自分の車を途切れず所有していて、2000年ぐらいだったかな、自転車レースに出るためのミニバンも買い、ずっと2台体制をとっていたのであります。その、もう一台のミニバンは、主に母に使わせ、自分の車は高くてカッコイイ車として、もう20年近く前は2シーターオープンに乗っていた時代なんかもあったわけだが、以前、このBlogに書いた通り、母も後期高齢者となって久しく、ミニバンを売って母用の軽自動車を導入したのが2018年のことである。
しかしその母も、2019年には免許を返納し、結局、カッコイイ車と軽自動車という2台体制となったものの、これがですね……今の軽自動車って、マジで驚くほど、よくできているんですな、ものすごく。
とにかく、軽自動車は、その小ささに最大の特徴があって、どんな道でも全くノーストレスだし、何かと便利で、今の軽自動車に乗ったことがない人は、「軽って、事故ったらアウトでしょ?」だの、「軽で遠出は疲れるでしょ?」だの言うけれど、はっきり言ってもはやそんな時代じゃあないのである。わたしが選んだ軽自動車は、安全装置がフル装備だし、360度モニターも当然ついてるし、ターボだし、まあ要するに最高グレードのフルオプションに近いのだが、遠出もまったく余裕だし、やっぱり日本の道は軽自動車最強だな!! と思うに十分なスペックを秘めた、最強に可愛い奴なのであった。
しかし、だ。
わたしの軽自動車への愛が深まるのと比例して、カッコイイ車の方に乗る比率が非常に低下してしまったのである。そりゃそうだ、当たり前、だわな。
なので、毎朝、出勤時に車庫からチャリで出ようとすると、そのカッコイイ車に対する罪悪感がグングン増していくわけで、乗ってやれなくて、ホントごめんな……次の休日はどっか行こうな……とか思いながら、結局軽自動車の方に乗ってしまうという裏切り行為も働いてしまう自分に深く失望していたのである。オレはなんてひどいウソつき野郎なんだ!的に。
そして、今年に入って、わたしの身の回りに立て続けにトラブルが発生し、正直わたしは、もう何のために生きてるのか見失いつつあるというか、明日あたり地球が破滅しねえかなあ、とか思うようなドン底の精神状態に陥ってしまったのである。もうホント、疲れたわ。。。
というわけで、わたしは決断した。
自分のテンションを上げるには、金をパーッと使うのが一番! よっしゃ、こうなったら車を2台とも売って、新しく、小さくて、元気で、カッ飛ばせる可愛い車に乗り換えよう!! と発作的に決定したのであった。
なお、2021年04月時点でのわたしの愛車は、以下の2台であります。
◆LEXUS NX300h Fスポーツ(2019年後期型)
◆DAIHATSU CAST ACTIVA G TURBO SAIII Prime sellection(2018年型)
で、CASTの方は2021年03月に車検を通したばかりであった。
しかし、わたしは常に車の新型情報などを追っているぐらい車好きで、道を走っている車の全ての車種やグレードや年式などがわかってしまう程なのだが、とにかくですね……いい車がねえんだなあ、ホントに。日本車・輸入車すべての日本で買える車の中で、これだ! と欲しいと思える車が、まったくない、のである。そう。わたしが欲しい車は、次の条件を満たしてほしいのです。
◆小さいこと
具体的には、全長は4000mm程度、全幅は絶対1800mm以下、全高は1550mm以下、をマストとしたい。なぜなら、軽自動車を3年以上乗ってみて改めて認識したが、とにかく日本の道は狭い!! そして新しいところはそうでもないけど、大抵のショッピングセンターやスーパーの駐車場は狭い!! さらに、都内はマジで立駐が多く、わたしのLEXUS NXや軽のCAST ACTIVAでは入れないような、高さの制限がある!!! のだ。特に、幅に関しては、わたしのLEXUS NXの場合、1845mmあって、うちの近所の道に曲がろうとするだけで、もう前と横のセンサーがピーピー反応するし、行きつけのシネコンの入っているモールの駐車場の枠も、結構いっぱいいっぱいで、隣にド下手くそな野郎が入ってきたり、ガキがドアを無造作に開けようものなら傷をつけられてしまうのではないか、と心配になるのである。そう、自分で運転したり車庫入れする分には1845mmでも全く問題なく、全然平気であっても、すれ違いの相手や隣に駐車する野郎の技量によって、ドキドキしてしまうのだ。これがなあ……実はかなりのストレスだったことを、軽自動車に乗って初めて認識したのであった。なので、小さいことは正義であり、もう絶対条件である。全長に関しても、わたしはリアに人を乗せるのは年に数回しかないし、あってもどうせ駅への送迎ぐらいなので、リアが広い必要=全長が長い必要は、全くない。5万歩譲っても、4200mm台が最大許容だ。イケアでデカいものを買うことがあったとしても、ハイエースをレンタルした方がよっぽど効率的だし。
◆元気にカッ飛ばせること
カッ飛ばすと言っても、別にハイパワー車である必要はないし、もちろん法規を無視するつもりもないが、やっぱり、乗って楽しい車でないと嫌だ。その条件として、重量が1200kg以下で、最大トルクが200Nmは欲しい。馬力は低くても許すから、トルクは譲れない条件だ。なぜなら、気持ちイイ加速感に直結する要素なので、軽量で高トルクは絶対条件である。とはいえ、ディーゼルはナシだ。現代のディーゼルは静か、とよく言われるけど、アレはあくまで「車内には響かないで静か」なだけで、外で聞くトラックみたいなあのダサい音がどうしても好きになれない。日本国内のBMWはやたらディーゼルが多いけど、信号待ちで止まってるディーゼルBMWの音のダサさは全く買う気になれないね。無理だよ。あれって、単に在庫セールで安くして売りまくってるだけではなかろうか。やっぱりガソリンエンジンの気持ちよさは捨てられないです。
◆かわいいこと
これは定量化できない要素で説明しがたいが、パッと見て、かわいいじゃん! とか、カッコイイじゃん! と思えない車は、当然のことながら論外、選外であるのは誰だってそうだろうと思う。ついでに言うと、プラスチックバリバリな安っぽい車はやっぱり嫌だよね。テンション下がるっつうか、楽しくないもの。
この条件で車を選ぶとなると、おそらく車好きの人ならば、次の2台を真っ先に思い浮かべるのではなかろうか? そう、日本が誇るカッ飛びマシン、SUZUKI SWIFT SPORTSと、日本人が大好きなMINI Cooper Sの2台である。
まず、MINIだが、そのかわいらしさと高い動力性能は、まさしくわたしが求める条件をすべて満たしていると言っていい。なので実際に見積もりをもらいに行ったのだが、あまりに街中にMINIがあふれているのが非常に嫌なんだよな……。ちなみに、ディーラーからの帰りの4Kmぐらいで12台のMINIとすれ違った。思わず3台目ぐらいから数えたね。そしてあまりに多くて、こりゃアカンかも、と思ったし、そして、最大の理由としては、今年新型が導入される(された)のだが、その新型は、ドイツ本国では自由に選べる様々なオプションが日本導入モデルでは設定されていなかったり、セットオプションになっていたりと、欲しい車のオーダーメイドが不可能であることが判明したのだ。また、先進安全支援装置もかなりムムム……であったため、MINIはナシ! と選考から外れることになった。
そしてスイスポの方は、動力性能は文句なし、ではあるものの……やっぱりですね、安っぽいんだよなあ……いろいろと。実際に安いから当たり前なんだけど……かわいさ&カッコ良さの面でも、どうもピンとこないし、この車が欲しい!! という気になれなかったのが最大の問題であった。サーセン。。。
というわけで、わたしとしては、実は去年デビューした、とあるフランス車が気になっていたので、実車を見てみたい、試乗してみたい、と思っていたものの、ディーラーが全然ねえんだよなあ。。。と思っていたところ、実はMINIのディーラーの近くにいつのまにか新しく出店していて、おおっと!? これはコイツを買えってことか? という天啓と解釈し、すぐに試乗の予約をしてみた。
そして、その日のうちにわたしの方から、「支払総額をXXX万とキリ良くしてくれるなら買う」と条件を出し、4日後かな、条件をのむと連絡があったので、契約に至った。別に値引きとか厳しい条件にしたつもりは全くなかったので、この条件がのめないならイラネ、と思っていたため、ほぼ即決。
その車が、PEUGEOT 208 であります!
小さい! かわいい! カッコイイ! 文句なし!!
というわけで、家の車庫は
↑この状態から、↓こうなりました。
まあ、ズバリ言うと、208は意外と安くて、NXを売却した金額で余裕で買うことが出来た。ので、CASTを売却した分はまるまる現金になった。NXは、全然距離も乗れてあげられなかったので、LEXUSディーラーで結構高い金額で引き取ってもらったのだが、さすがはLEXUS、本当に素晴らしいおもてなしで、またいつかLEXUSに戻りたいと思うような対応は、100点満点だったと思う。LEXUSで208ぐらいのサイズで元気な車があれば、500万ぐらいしても買うのになあ。北米以外、日本だけではなく、欧州やアジアでも絶対需要があると思うのだが。。。近年の日本車はどんどんと図体がデカくなってしまったのが、大変大変残念です。。。先日ついに発表された新型NXも、超カッコイイと思うけれど、デカすぎて全く欲しいと思えない……。アレを喜ぶのはメリケン人だけだと思う。
そして新たにやってきたPEUGEOT 208だが、現状ではテンションが上がっているのですごい気に入っているけれど、400kmほどしか走っていないのに、気になる点もさっそく出てきている。そういう意味では、LEXUSの方が満足感は全然高いのは間違いないだろう。
以下、208におけるムムム……なポイントを挙げておこう。
◆ディーラーがね。。。
まあ、担当営業氏はもっと自分が売っている車を勉強してほしい。納車時の説明が余裕で間違っていたし。あとで、マニュアルにはこう書いてあるけど?と指摘したら、すみません、勉強になります!だって。マジかよ……。とにかく聞いても即答してもらえないことが多くて、こりゃあアカンと誰だって思うだろうね。
◆低速時のギクシャク感
現代においては、いろんな素人や自動車ジャーナリストなる連中が、車のレビューをインターネッツなる銀河で書いているけれど、このことに触れている人は見かけたことないので、単にわたしの慣れの問題、あるいは技量の低さの問題かもしれないが、わたしが気になるギクシャク感は、3つのシチュエーションからなっているように思う。
1)アイドルストップのタイミングが微妙に早い。そのため、前の車との距離が半端に開いてしまい、もうチョイ前へ、と行こうとすると、エンジン始動&グッと出る&スッとブレーキをかける、の一連の動きがすごくギクシャクして、ガクガクするのは実に気にいらない。そもそものブレーキタッチもかなり繊細で、カックンにならずに停車するためにそーっと踏むと、さらにアイドルストップが早まってイラつく。ちなみにNXはハイブリッドだったのでこういう面は一切なかったし、キャストの方も、実はアイドリングストップのタイミングが微妙に早いけれど、再始動からのクリープは実に穏やかで、ギクシャクするところは皆無だった。
2)自慢のアイシン製8速ATの変速プログラムの問題。意外と低いギアで引っ張ろうとする&意外と早くシフトダウンもする。最高トルクの発生は1650回転からだから、回す必要はないはずなんだけど……。結果、低速時に1速2速の状態で、微妙なアクセルワークに過敏に反応し、ガクガクする。特に都内のクソ渋滞時によく感じる。ただしこれは、わたしが下手くそだから説も否定できないかも。
3)電動パーキングブレーキの制御が日本車とかなり味が違う。普通の日本車の電動パーキングブレーキの解除(そっとアクセルを踏む)で違和感を感じたことはないが、この208の解除は、日本車よりやや多めにアクセルを踏まないといけない&そしてその結果(?)、解除された瞬間グッと前に出たがるという癖があるようで、さらにその結果、ブレーキをすぐグッと踏まざるを得ず、ガクガクッとすることがある。1)でも書いた通り、クリープの初動がデカいのだ。気に入らないねえ……これも。なお、ヒルホールド(微妙な傾斜でも後ろに下がらないで保持する機能。そもそもATなら下がることはめったにない)も、たまに効かずにスルッと下がることがあり、ビビる。どういう条件下で下がるのか、イマイチ特定できない。アイドルストップからの復帰時に滑りやすいのか、傾斜角の問題か、まだ見極められてない。
◆メーター表示が雑すぎる
208の自慢のフルデジタル i-Cockpit なのだが……↓これ。
まあ、切替動作が遅いとかそんなのは許そう。だけど、表示内容がすげえ雑!だと思うな……。さすがテキトーなフランス人、これは日本車やドイツ車ではないだろうな。何が雑かというと、肝心の速度やエンジン回転数の表示が、テキトーなのだ。速度はデジタルの数字なのだが、例えば、街中で少し踏んで40km/hに達して、すっとアクセルを抜いて滑走、そして再びアクセルオン、のようなとき、減速に従って数字が変わっていかず、40Km/hのまま、みたいなことが多い。明らかに速度が落ちてても、それが反映されるまでの時間がかかるのは、凄い違和感。また、わたしはメーターにタコメーターがないと許せない昭和の男なわけだが、i-Cockpit で描画される回転計が、もうテキトーとしか思えない。というのも、2種類、回転計を表示できるのだが、違うんだな、表示されてる情報が。一方では2000回転超えてる、けど、もう一方に表示を変えると2000回転下回ってる、みたいな。とにかく描画がすごく遅い、というか、アクセルワークにビンビン反応しないのも気にいらない。これは速度も回転数も両方だが、極めて反応が鈍感で、もっさり過ぎて遅い。もちろん、あくまでメーター表示がもっさり、という意味であって、実際のエンジンレスポンスはビンビンなので最高です。ちなみに、キーを持ってるのにエンジンスタートスイッチが反応しないことが結構あるとか、まあ、とにかくいろいろと、雑、だと思う。雑というか、アバウト? というか、クセが強い。それがフランス車だと言われるなら、ま、次回以降は買わないだろうし、友達にもお勧めはできないな。。。
◆ナビがダサすぎ
208は、フランス本国だとデカい画面のナビが搭載されているけれど、日本仕様ではパイオニア製のナビが搭載されていて画面が小さい。しかもクソ高いオプションで、外部入力接続されていて、ナビ本体の巨大な弁当箱みたいなのが助手席の下に取り付けられている。さらにシートから微妙にはみ出てて実に見苦しい。最初からわかっていたことが、やっぱり不満は不満。おまけに通信機能は一切ついてないので、SOSコールは当然ないし、ナビの地図のアップグレードもクソ高い料金を出してSDカード経由でやるしかない。このあたりは、LEXUSに15年乗ってた身としては失望しかない。LEXUS車は勝手に通信して地図を自動更新してくれていたのだが……。そして営業マンにナビの地図の更新頻度と料金について質問したのに、未だに回答がないという……。ダメだこれは。あと、どうしてもイラつくのが、エンジンスタートすると、ナビ画面がオーディオの画面になってしまい、ナビの地図にするには、画面のナビのボタンにタッチしないといけない。もう、ホント不便でイラつく。これって、ほっとけばナビ画面になるのかな? わたしがせっかちですぐにナビを呼び出してるだけ、かも。わからんけど。このナビ問題が解消されないと、次はプジョー車を買わないと思う。それほど不満。
とまあ、ネガティブな点ばかりあげつらってしまったが、もちろん満足しているポイントもいっぱいあることも間違いない。
◆内装のステッチが最高にかわいい!
正直、わたしが208に決めた最大のポイントは、スカイブルーとライムグリーンの2色のステッチにある。シートの良さは評判ほど感じない、というか、ごくフツーとしか思えないが、ステッチの色の選択が実に素晴らしく、この点が最高に気に入っている。ただ、シート調整がイマドキ手動かよ!というのは実に不満で、オプションでいいからパワーシートとレザーパッケージみたいなのを設定してほしかった。背もたれダイヤルが女子には重いっつうか固いよ……。
↓こんな感じ。シートのわきのステッチがかわいい。一番気に入ったポイント。
◆控えめだけどやっぱりいいね! のアンビエントライト
メルセデスやAUDIに設定されているアンビエントライトは、もちろんイイけれど、ありゃ派手過ぎっつうか、やりすぎだろ……と思っていたので、208程度で十分、ムーディーで可愛いと思います。
↓青いラインで光ってるのが分かるかな……6色だったか8色だったかで変更可能。
◆フロントマスクがカッコカワイイ。
多くのジャーナリストや素人たちによれば、乗り心地は下位グレードの方がいいとか言っているレビューばかりだが、そのトレードオフで、三本爪はなくなってしまうわけで、そして三本爪がないとこの車の魅力はわたしの感覚では80%以上減衰してしまうわけで、ならば最上級のGT以外、最初から選択の余地はない、とわたしは断言してもいいと思っている。ほかにもいろいろ装備が簡素化されてしまうし。
↓これが「三本爪」。プジョーのシンボル、ブルーライオンの爪、だそうで。
なお、乗り心地はGTでも全然問題ナシで、非常に切れ味があるようにわたしには感じられる。つうか、下位グレードは最初から眼中にないので試乗もしてないから、その乗り心地がどう変わるのか知らないし、ほぼ興味もない。わたしには下位グレードを買う意味はゼロ、なので。
↓ なお、ケツのラインも Pretty Good!
◆エンジンはとても元気いっぱい! そして8速ATも伊達じゃない!
エンジンは1200ccの3気筒ターボ、100PSの205Nmというスペックで、試乗する前は、3気筒か……大丈夫かな……とか思っていたけれど、ええ、全然問題ナシどころか、相当元気溢れてますよ、このエンジンは。やっぱりトルクが205Nmあれば、車体も1,160kgしかないので、FFのくせにグイグイ背中を押すような加速感が味わえて、ひじょーーーに気持ちがいい! わたしは日本車のCVTがどうにも好きではないが、アイシン製8速ATも(残念ポイントの低速時以外は)とてもいい仕事していると思う。踏み込んだ時のエンジンサウンドも、生意気に元気な音で大変好ましい。まあ、SPORTSモード時の疑似電子エンジンサウンドは全く不要だと思う。なお静粛性に関しては、もちろん軽よりはずっと静かであることは間違いないが、普通、だと思う。普段はエンジンの存在は感じない、つうかLEXUSに慣れているので、当たり前レベルではなかろうか。高速道をクルージングしても、パワー的にも、静粛性においても、実に優秀であることに疑いの余地はないと思う。
◆ハンドリングが軽やかで気持ちイイ!
ハンドリング、という言葉でいいのか、若干アヤシイけれど、とにかく「操舵」が気持ちいのはとても感動したポイントだ。わたしの歴代愛車の中でもナンバーワンクラスかも。i-Cockpit に包括される小径ステアリングも実に手になじむし、その操舵感も抜群にイイ! とにかく軽やか!
◆鮮やかなブルーが So Cool!
素人レビューアーはよく「リセールを考えると白か黒がいい」とか言う人がやたらと多いけれど、買うときから売ること考えてるって、わたしにはちょっと理解できないな……。好きな色の車に乗るのが一番だと思うのだが……。わたしは青い車が好きなので、当然今回も青。下取りが悪くなろうがそんなの知ったことか! なお、今回は軽を売った分でお金が相当浮いたので、KeePer LABOの最上級コーティング「EX-Keeper PREMIUM」を施工した。元々鮮やかな青だったのが、さらに鮮やかさが増したような気がします。つうか手触りがすごい! タオルがスルッと落ちるレベルのヌルテカです。これはやってみて良かったと思うし、今後も車を買ったらKeePerでコーティングしてもらいたいと思った。
あと、わたしは設定されていれば必ずサンルーフをつけることにしている。単純に、あるとないとではあった方が気持ちいいに決まってるから、である。リセールに有利とか考えたことは一度もない。
が、208はあくまで「ガラスルーフ」で、開かないんだよ……! すごいデカい面積がガラスなのだが、面積をもう少し小さくしていいから開いてほしかった。重量増になるから出来なかったのだろうか。まあ、とても明るく、解放感があって超爽快! なので良しとします。
つまりまとめると、208はいろいろムムムな点はある。あるんだけど、「かわいくてカッコ良く、なにより運転していて楽しい!!」車であるのは間違いないと思う。ちなみに、最初は兄弟車の2008にしようと思って試乗もしたけれど、208の方が断然気持ちイイと感じられた。2008も、ほぼわたしの求める条件に適うけれど、2008ならNXのままでいいじゃん、と思ったし、顔が……顔がデカいっつうか、若干不細工なのが気に入らなかったので、試乗する前に実車を見た瞬間、2008はナシ、208だな、と思った。
あと、208は、クラスとしてはいわゆる「Bセグメント」の車ということで、欧州車でのライバルはAUDI A1や、Volkswagen POLO、日本車で言えばトヨタのヴィッツ改めヤリスやホンダのフィットなどが車格として同カテゴリーのライバルになるが、A1とPOLOにはときめくものが皆無だし、ヤリスやフィットでは安っぽすぎるので除外した。最後まで悩んでいたのは、マツダのCX-3とCX-30、ルノーのルーテシアの3台だけど……CX-3はどうやら年内~来年あたりモデルチェンジしそうだから今買うのはアレだなあ、ということで候補から外れ、CX-30は超カッコいいと思うし、サイズもギリで許容範囲内なのですごく悩んだけど……エンジンスペックが、超平凡すぎてやめた。せっかくの新技術SKYACTIV-Xなんだから、トルク300Nm以上はひねり出してほしいわ。。。そしてルーテシアは、マジで一度試乗してみたかったのだが……ディーラーが20km圏内まで広げないと存在しておらず、あきらめた。ルーテシアは、208にない装備が充実してるし、4気筒だし、いろいろうらやましいけど。。。でも、そもそもルーテシアは、わたしにはぱっと見がまったくかわいいとは思えないので、よっぽど走りが良くないと選ばなかっただろうと思う。ただ、もしわたしが検討している時に、日産のノート・オーラが発売されていたら、買っていたかもしれない。そのぐらい、かなりいいですね、オーラは。
また、その上の「Cセグメント」に行けばもっと候補車は増えるのだが……どの車も、それならNXのままでいいじゃん、としか思えず、「小さい」ことを必須とした今回の選択からは外れることになった。MINIが思ったより高くて、それならBMWの1シリーズやメルセデスのAクラスもチョイ足せば買えるじゃん、とか思ったけれど、そもそもBMWやメルセデスは、ブランド内のヒエラルキーが確立していて、1とかAは、思いっきり格下感、安物感があって、実に不愉快だし、それならNXの方がいいし、買い替える意味がなくなるので、最初から選考外であった。
というわけで、結論。
とにかく今、心がモヤモヤして人類滅亡すら願うほどメンタルのやられているわたしだが、そのモヤモヤを晴らすべく、車を買い替えることにした。そして選んだフランスのプジョー謹製208という車は、はっきり言って結構アレな部分はある、けれど、それを補う楽しさや可愛らしさ、カッコ良さがあって、「運転して楽しい車」であることは断言しても良いと思う。これから208で、色々出かけることができるといいのだが……そんな日がいつやって来るのか……はあ……おおっといけねえ、せっかく新車に乗り換えたのに、これじゃあアカンな。カラ元気でも、毎日を頑張って生きようと思います。そして、KeePer LABOの「EX-Keeper」は、クソ高いけど、その価値はあるね。ディーラーで勝手に見積もりにコーティングが入っていたけれど、納車の日にKeePerLABOへ持ち込むので、不要、とあっさり断った。金額はディーラーのコーティングの2倍以上だが、208はちっこいから、2倍チョイで済んだのもKerrPerを試す気になった動機かも。というわけで、いろいろ満足であります! 以上。
↓ これ、サービスです! と笑顔で言った営業氏よ、君、208を買ったオレになぜ2008のミニカーを渡そうとしたんだ? 内心ではいらねーよ!と叫びつつ、いや、要らないっす、と断りました。そしてせっかくもらったものを、こうして売ろうとする人の精神も全く理解できないね。
そもそもは、チャリから始まり、大学~大学院時代は250ccのバイクに乗り、初めて車を買ったのは、サラリーマン2年目ぐらいのことで、実はそれまでは、車なんていらねーよ、とか思っていたのだが、わたしの場合、父の死や母の入院など、家庭の事情で車を運転しなくてなならない機会がなぜか集中的に増加し、そのころの自宅の車はTOYOTA CROWN(たぶん9代目クラウン)だったのだが、そのクラウンがとにかくサスペンションもステアリングもふわっふわで、接地感が乏しく、運転しづれー車だなあ……と感じていたため、これはやはり、わたしの自分の車が必要だ、と思うに至り、自分の車を買ったのである。
それからもう約25年間、わたしは自分の車を途切れず所有していて、2000年ぐらいだったかな、自転車レースに出るためのミニバンも買い、ずっと2台体制をとっていたのであります。その、もう一台のミニバンは、主に母に使わせ、自分の車は高くてカッコイイ車として、もう20年近く前は2シーターオープンに乗っていた時代なんかもあったわけだが、以前、このBlogに書いた通り、母も後期高齢者となって久しく、ミニバンを売って母用の軽自動車を導入したのが2018年のことである。
しかしその母も、2019年には免許を返納し、結局、カッコイイ車と軽自動車という2台体制となったものの、これがですね……今の軽自動車って、マジで驚くほど、よくできているんですな、ものすごく。
とにかく、軽自動車は、その小ささに最大の特徴があって、どんな道でも全くノーストレスだし、何かと便利で、今の軽自動車に乗ったことがない人は、「軽って、事故ったらアウトでしょ?」だの、「軽で遠出は疲れるでしょ?」だの言うけれど、はっきり言ってもはやそんな時代じゃあないのである。わたしが選んだ軽自動車は、安全装置がフル装備だし、360度モニターも当然ついてるし、ターボだし、まあ要するに最高グレードのフルオプションに近いのだが、遠出もまったく余裕だし、やっぱり日本の道は軽自動車最強だな!! と思うに十分なスペックを秘めた、最強に可愛い奴なのであった。
しかし、だ。
わたしの軽自動車への愛が深まるのと比例して、カッコイイ車の方に乗る比率が非常に低下してしまったのである。そりゃそうだ、当たり前、だわな。
なので、毎朝、出勤時に車庫からチャリで出ようとすると、そのカッコイイ車に対する罪悪感がグングン増していくわけで、乗ってやれなくて、ホントごめんな……次の休日はどっか行こうな……とか思いながら、結局軽自動車の方に乗ってしまうという裏切り行為も働いてしまう自分に深く失望していたのである。オレはなんてひどいウソつき野郎なんだ!的に。
そして、今年に入って、わたしの身の回りに立て続けにトラブルが発生し、正直わたしは、もう何のために生きてるのか見失いつつあるというか、明日あたり地球が破滅しねえかなあ、とか思うようなドン底の精神状態に陥ってしまったのである。もうホント、疲れたわ。。。
というわけで、わたしは決断した。
自分のテンションを上げるには、金をパーッと使うのが一番! よっしゃ、こうなったら車を2台とも売って、新しく、小さくて、元気で、カッ飛ばせる可愛い車に乗り換えよう!! と発作的に決定したのであった。
なお、2021年04月時点でのわたしの愛車は、以下の2台であります。
◆LEXUS NX300h Fスポーツ(2019年後期型)
◆DAIHATSU CAST ACTIVA G TURBO SAIII Prime sellection(2018年型)
で、CASTの方は2021年03月に車検を通したばかりであった。
しかし、わたしは常に車の新型情報などを追っているぐらい車好きで、道を走っている車の全ての車種やグレードや年式などがわかってしまう程なのだが、とにかくですね……いい車がねえんだなあ、ホントに。日本車・輸入車すべての日本で買える車の中で、これだ! と欲しいと思える車が、まったくない、のである。そう。わたしが欲しい車は、次の条件を満たしてほしいのです。
◆小さいこと
具体的には、全長は4000mm程度、全幅は絶対1800mm以下、全高は1550mm以下、をマストとしたい。なぜなら、軽自動車を3年以上乗ってみて改めて認識したが、とにかく日本の道は狭い!! そして新しいところはそうでもないけど、大抵のショッピングセンターやスーパーの駐車場は狭い!! さらに、都内はマジで立駐が多く、わたしのLEXUS NXや軽のCAST ACTIVAでは入れないような、高さの制限がある!!! のだ。特に、幅に関しては、わたしのLEXUS NXの場合、1845mmあって、うちの近所の道に曲がろうとするだけで、もう前と横のセンサーがピーピー反応するし、行きつけのシネコンの入っているモールの駐車場の枠も、結構いっぱいいっぱいで、隣にド下手くそな野郎が入ってきたり、ガキがドアを無造作に開けようものなら傷をつけられてしまうのではないか、と心配になるのである。そう、自分で運転したり車庫入れする分には1845mmでも全く問題なく、全然平気であっても、すれ違いの相手や隣に駐車する野郎の技量によって、ドキドキしてしまうのだ。これがなあ……実はかなりのストレスだったことを、軽自動車に乗って初めて認識したのであった。なので、小さいことは正義であり、もう絶対条件である。全長に関しても、わたしはリアに人を乗せるのは年に数回しかないし、あってもどうせ駅への送迎ぐらいなので、リアが広い必要=全長が長い必要は、全くない。5万歩譲っても、4200mm台が最大許容だ。イケアでデカいものを買うことがあったとしても、ハイエースをレンタルした方がよっぽど効率的だし。
◆元気にカッ飛ばせること
カッ飛ばすと言っても、別にハイパワー車である必要はないし、もちろん法規を無視するつもりもないが、やっぱり、乗って楽しい車でないと嫌だ。その条件として、重量が1200kg以下で、最大トルクが200Nmは欲しい。馬力は低くても許すから、トルクは譲れない条件だ。なぜなら、気持ちイイ加速感に直結する要素なので、軽量で高トルクは絶対条件である。とはいえ、ディーゼルはナシだ。現代のディーゼルは静か、とよく言われるけど、アレはあくまで「車内には響かないで静か」なだけで、外で聞くトラックみたいなあのダサい音がどうしても好きになれない。日本国内のBMWはやたらディーゼルが多いけど、信号待ちで止まってるディーゼルBMWの音のダサさは全く買う気になれないね。無理だよ。あれって、単に在庫セールで安くして売りまくってるだけではなかろうか。やっぱりガソリンエンジンの気持ちよさは捨てられないです。
◆かわいいこと
これは定量化できない要素で説明しがたいが、パッと見て、かわいいじゃん! とか、カッコイイじゃん! と思えない車は、当然のことながら論外、選外であるのは誰だってそうだろうと思う。ついでに言うと、プラスチックバリバリな安っぽい車はやっぱり嫌だよね。テンション下がるっつうか、楽しくないもの。
この条件で車を選ぶとなると、おそらく車好きの人ならば、次の2台を真っ先に思い浮かべるのではなかろうか? そう、日本が誇るカッ飛びマシン、SUZUKI SWIFT SPORTSと、日本人が大好きなMINI Cooper Sの2台である。
まず、MINIだが、そのかわいらしさと高い動力性能は、まさしくわたしが求める条件をすべて満たしていると言っていい。なので実際に見積もりをもらいに行ったのだが、あまりに街中にMINIがあふれているのが非常に嫌なんだよな……。ちなみに、ディーラーからの帰りの4Kmぐらいで12台のMINIとすれ違った。思わず3台目ぐらいから数えたね。そしてあまりに多くて、こりゃアカンかも、と思ったし、そして、最大の理由としては、今年新型が導入される(された)のだが、その新型は、ドイツ本国では自由に選べる様々なオプションが日本導入モデルでは設定されていなかったり、セットオプションになっていたりと、欲しい車のオーダーメイドが不可能であることが判明したのだ。また、先進安全支援装置もかなりムムム……であったため、MINIはナシ! と選考から外れることになった。
そしてスイスポの方は、動力性能は文句なし、ではあるものの……やっぱりですね、安っぽいんだよなあ……いろいろと。実際に安いから当たり前なんだけど……かわいさ&カッコ良さの面でも、どうもピンとこないし、この車が欲しい!! という気になれなかったのが最大の問題であった。サーセン。。。
というわけで、わたしとしては、実は去年デビューした、とあるフランス車が気になっていたので、実車を見てみたい、試乗してみたい、と思っていたものの、ディーラーが全然ねえんだよなあ。。。と思っていたところ、実はMINIのディーラーの近くにいつのまにか新しく出店していて、おおっと!? これはコイツを買えってことか? という天啓と解釈し、すぐに試乗の予約をしてみた。
そして、その日のうちにわたしの方から、「支払総額をXXX万とキリ良くしてくれるなら買う」と条件を出し、4日後かな、条件をのむと連絡があったので、契約に至った。別に値引きとか厳しい条件にしたつもりは全くなかったので、この条件がのめないならイラネ、と思っていたため、ほぼ即決。
その車が、PEUGEOT 208 であります!
小さい! かわいい! カッコイイ! 文句なし!!
というわけで、家の車庫は
↑この状態から、↓こうなりました。
まあ、ズバリ言うと、208は意外と安くて、NXを売却した金額で余裕で買うことが出来た。ので、CASTを売却した分はまるまる現金になった。NXは、全然距離も乗れてあげられなかったので、LEXUSディーラーで結構高い金額で引き取ってもらったのだが、さすがはLEXUS、本当に素晴らしいおもてなしで、またいつかLEXUSに戻りたいと思うような対応は、100点満点だったと思う。LEXUSで208ぐらいのサイズで元気な車があれば、500万ぐらいしても買うのになあ。北米以外、日本だけではなく、欧州やアジアでも絶対需要があると思うのだが。。。近年の日本車はどんどんと図体がデカくなってしまったのが、大変大変残念です。。。先日ついに発表された新型NXも、超カッコイイと思うけれど、デカすぎて全く欲しいと思えない……。アレを喜ぶのはメリケン人だけだと思う。
そして新たにやってきたPEUGEOT 208だが、現状ではテンションが上がっているのですごい気に入っているけれど、400kmほどしか走っていないのに、気になる点もさっそく出てきている。そういう意味では、LEXUSの方が満足感は全然高いのは間違いないだろう。
以下、208におけるムムム……なポイントを挙げておこう。
◆ディーラーがね。。。
まあ、担当営業氏はもっと自分が売っている車を勉強してほしい。納車時の説明が余裕で間違っていたし。あとで、マニュアルにはこう書いてあるけど?と指摘したら、すみません、勉強になります!だって。マジかよ……。とにかく聞いても即答してもらえないことが多くて、こりゃあアカンと誰だって思うだろうね。
◆低速時のギクシャク感
現代においては、いろんな素人や自動車ジャーナリストなる連中が、車のレビューをインターネッツなる銀河で書いているけれど、このことに触れている人は見かけたことないので、単にわたしの慣れの問題、あるいは技量の低さの問題かもしれないが、わたしが気になるギクシャク感は、3つのシチュエーションからなっているように思う。
1)アイドルストップのタイミングが微妙に早い。そのため、前の車との距離が半端に開いてしまい、もうチョイ前へ、と行こうとすると、エンジン始動&グッと出る&スッとブレーキをかける、の一連の動きがすごくギクシャクして、ガクガクするのは実に気にいらない。そもそものブレーキタッチもかなり繊細で、カックンにならずに停車するためにそーっと踏むと、さらにアイドルストップが早まってイラつく。ちなみにNXはハイブリッドだったのでこういう面は一切なかったし、キャストの方も、実はアイドリングストップのタイミングが微妙に早いけれど、再始動からのクリープは実に穏やかで、ギクシャクするところは皆無だった。
2)自慢のアイシン製8速ATの変速プログラムの問題。意外と低いギアで引っ張ろうとする&意外と早くシフトダウンもする。最高トルクの発生は1650回転からだから、回す必要はないはずなんだけど……。結果、低速時に1速2速の状態で、微妙なアクセルワークに過敏に反応し、ガクガクする。特に都内のクソ渋滞時によく感じる。ただしこれは、わたしが下手くそだから説も否定できないかも。
3)電動パーキングブレーキの制御が日本車とかなり味が違う。普通の日本車の電動パーキングブレーキの解除(そっとアクセルを踏む)で違和感を感じたことはないが、この208の解除は、日本車よりやや多めにアクセルを踏まないといけない&そしてその結果(?)、解除された瞬間グッと前に出たがるという癖があるようで、さらにその結果、ブレーキをすぐグッと踏まざるを得ず、ガクガクッとすることがある。1)でも書いた通り、クリープの初動がデカいのだ。気に入らないねえ……これも。なお、ヒルホールド(微妙な傾斜でも後ろに下がらないで保持する機能。そもそもATなら下がることはめったにない)も、たまに効かずにスルッと下がることがあり、ビビる。どういう条件下で下がるのか、イマイチ特定できない。アイドルストップからの復帰時に滑りやすいのか、傾斜角の問題か、まだ見極められてない。
◆メーター表示が雑すぎる
208の自慢のフルデジタル i-Cockpit なのだが……↓これ。
まあ、切替動作が遅いとかそんなのは許そう。だけど、表示内容がすげえ雑!だと思うな……。さすがテキトーなフランス人、これは日本車やドイツ車ではないだろうな。何が雑かというと、肝心の速度やエンジン回転数の表示が、テキトーなのだ。速度はデジタルの数字なのだが、例えば、街中で少し踏んで40km/hに達して、すっとアクセルを抜いて滑走、そして再びアクセルオン、のようなとき、減速に従って数字が変わっていかず、40Km/hのまま、みたいなことが多い。明らかに速度が落ちてても、それが反映されるまでの時間がかかるのは、凄い違和感。また、わたしはメーターにタコメーターがないと許せない昭和の男なわけだが、i-Cockpit で描画される回転計が、もうテキトーとしか思えない。というのも、2種類、回転計を表示できるのだが、違うんだな、表示されてる情報が。一方では2000回転超えてる、けど、もう一方に表示を変えると2000回転下回ってる、みたいな。とにかく描画がすごく遅い、というか、アクセルワークにビンビン反応しないのも気にいらない。これは速度も回転数も両方だが、極めて反応が鈍感で、もっさり過ぎて遅い。もちろん、あくまでメーター表示がもっさり、という意味であって、実際のエンジンレスポンスはビンビンなので最高です。ちなみに、キーを持ってるのにエンジンスタートスイッチが反応しないことが結構あるとか、まあ、とにかくいろいろと、雑、だと思う。雑というか、アバウト? というか、クセが強い。それがフランス車だと言われるなら、ま、次回以降は買わないだろうし、友達にもお勧めはできないな。。。
◆ナビがダサすぎ
208は、フランス本国だとデカい画面のナビが搭載されているけれど、日本仕様ではパイオニア製のナビが搭載されていて画面が小さい。しかもクソ高いオプションで、外部入力接続されていて、ナビ本体の巨大な弁当箱みたいなのが助手席の下に取り付けられている。さらにシートから微妙にはみ出てて実に見苦しい。最初からわかっていたことが、やっぱり不満は不満。おまけに通信機能は一切ついてないので、SOSコールは当然ないし、ナビの地図のアップグレードもクソ高い料金を出してSDカード経由でやるしかない。このあたりは、LEXUSに15年乗ってた身としては失望しかない。LEXUS車は勝手に通信して地図を自動更新してくれていたのだが……。そして営業マンにナビの地図の更新頻度と料金について質問したのに、未だに回答がないという……。ダメだこれは。あと、どうしてもイラつくのが、エンジンスタートすると、ナビ画面がオーディオの画面になってしまい、ナビの地図にするには、画面のナビのボタンにタッチしないといけない。もう、ホント不便でイラつく。これって、ほっとけばナビ画面になるのかな? わたしがせっかちですぐにナビを呼び出してるだけ、かも。わからんけど。このナビ問題が解消されないと、次はプジョー車を買わないと思う。それほど不満。
とまあ、ネガティブな点ばかりあげつらってしまったが、もちろん満足しているポイントもいっぱいあることも間違いない。
◆内装のステッチが最高にかわいい!
正直、わたしが208に決めた最大のポイントは、スカイブルーとライムグリーンの2色のステッチにある。シートの良さは評判ほど感じない、というか、ごくフツーとしか思えないが、ステッチの色の選択が実に素晴らしく、この点が最高に気に入っている。ただ、シート調整がイマドキ手動かよ!というのは実に不満で、オプションでいいからパワーシートとレザーパッケージみたいなのを設定してほしかった。背もたれダイヤルが女子には重いっつうか固いよ……。
↓こんな感じ。シートのわきのステッチがかわいい。一番気に入ったポイント。
◆控えめだけどやっぱりいいね! のアンビエントライト
メルセデスやAUDIに設定されているアンビエントライトは、もちろんイイけれど、ありゃ派手過ぎっつうか、やりすぎだろ……と思っていたので、208程度で十分、ムーディーで可愛いと思います。
↓青いラインで光ってるのが分かるかな……6色だったか8色だったかで変更可能。
◆フロントマスクがカッコカワイイ。
多くのジャーナリストや素人たちによれば、乗り心地は下位グレードの方がいいとか言っているレビューばかりだが、そのトレードオフで、三本爪はなくなってしまうわけで、そして三本爪がないとこの車の魅力はわたしの感覚では80%以上減衰してしまうわけで、ならば最上級のGT以外、最初から選択の余地はない、とわたしは断言してもいいと思っている。ほかにもいろいろ装備が簡素化されてしまうし。
↓これが「三本爪」。プジョーのシンボル、ブルーライオンの爪、だそうで。
なお、乗り心地はGTでも全然問題ナシで、非常に切れ味があるようにわたしには感じられる。つうか、下位グレードは最初から眼中にないので試乗もしてないから、その乗り心地がどう変わるのか知らないし、ほぼ興味もない。わたしには下位グレードを買う意味はゼロ、なので。
↓ なお、ケツのラインも Pretty Good!
◆エンジンはとても元気いっぱい! そして8速ATも伊達じゃない!
エンジンは1200ccの3気筒ターボ、100PSの205Nmというスペックで、試乗する前は、3気筒か……大丈夫かな……とか思っていたけれど、ええ、全然問題ナシどころか、相当元気溢れてますよ、このエンジンは。やっぱりトルクが205Nmあれば、車体も1,160kgしかないので、FFのくせにグイグイ背中を押すような加速感が味わえて、ひじょーーーに気持ちがいい! わたしは日本車のCVTがどうにも好きではないが、アイシン製8速ATも(残念ポイントの低速時以外は)とてもいい仕事していると思う。踏み込んだ時のエンジンサウンドも、生意気に元気な音で大変好ましい。まあ、SPORTSモード時の疑似電子エンジンサウンドは全く不要だと思う。なお静粛性に関しては、もちろん軽よりはずっと静かであることは間違いないが、普通、だと思う。普段はエンジンの存在は感じない、つうかLEXUSに慣れているので、当たり前レベルではなかろうか。高速道をクルージングしても、パワー的にも、静粛性においても、実に優秀であることに疑いの余地はないと思う。
◆ハンドリングが軽やかで気持ちイイ!
ハンドリング、という言葉でいいのか、若干アヤシイけれど、とにかく「操舵」が気持ちいのはとても感動したポイントだ。わたしの歴代愛車の中でもナンバーワンクラスかも。i-Cockpit に包括される小径ステアリングも実に手になじむし、その操舵感も抜群にイイ! とにかく軽やか!
◆鮮やかなブルーが So Cool!
素人レビューアーはよく「リセールを考えると白か黒がいい」とか言う人がやたらと多いけれど、買うときから売ること考えてるって、わたしにはちょっと理解できないな……。好きな色の車に乗るのが一番だと思うのだが……。わたしは青い車が好きなので、当然今回も青。下取りが悪くなろうがそんなの知ったことか! なお、今回は軽を売った分でお金が相当浮いたので、KeePer LABOの最上級コーティング「EX-Keeper PREMIUM」を施工した。元々鮮やかな青だったのが、さらに鮮やかさが増したような気がします。つうか手触りがすごい! タオルがスルッと落ちるレベルのヌルテカです。これはやってみて良かったと思うし、今後も車を買ったらKeePerでコーティングしてもらいたいと思った。
あと、わたしは設定されていれば必ずサンルーフをつけることにしている。単純に、あるとないとではあった方が気持ちいいに決まってるから、である。リセールに有利とか考えたことは一度もない。
が、208はあくまで「ガラスルーフ」で、開かないんだよ……! すごいデカい面積がガラスなのだが、面積をもう少し小さくしていいから開いてほしかった。重量増になるから出来なかったのだろうか。まあ、とても明るく、解放感があって超爽快! なので良しとします。
つまりまとめると、208はいろいろムムムな点はある。あるんだけど、「かわいくてカッコ良く、なにより運転していて楽しい!!」車であるのは間違いないと思う。ちなみに、最初は兄弟車の2008にしようと思って試乗もしたけれど、208の方が断然気持ちイイと感じられた。2008も、ほぼわたしの求める条件に適うけれど、2008ならNXのままでいいじゃん、と思ったし、顔が……顔がデカいっつうか、若干不細工なのが気に入らなかったので、試乗する前に実車を見た瞬間、2008はナシ、208だな、と思った。
あと、208は、クラスとしてはいわゆる「Bセグメント」の車ということで、欧州車でのライバルはAUDI A1や、Volkswagen POLO、日本車で言えばトヨタのヴィッツ改めヤリスやホンダのフィットなどが車格として同カテゴリーのライバルになるが、A1とPOLOにはときめくものが皆無だし、ヤリスやフィットでは安っぽすぎるので除外した。最後まで悩んでいたのは、マツダのCX-3とCX-30、ルノーのルーテシアの3台だけど……CX-3はどうやら年内~来年あたりモデルチェンジしそうだから今買うのはアレだなあ、ということで候補から外れ、CX-30は超カッコいいと思うし、サイズもギリで許容範囲内なのですごく悩んだけど……エンジンスペックが、超平凡すぎてやめた。せっかくの新技術SKYACTIV-Xなんだから、トルク300Nm以上はひねり出してほしいわ。。。そしてルーテシアは、マジで一度試乗してみたかったのだが……ディーラーが20km圏内まで広げないと存在しておらず、あきらめた。ルーテシアは、208にない装備が充実してるし、4気筒だし、いろいろうらやましいけど。。。でも、そもそもルーテシアは、わたしにはぱっと見がまったくかわいいとは思えないので、よっぽど走りが良くないと選ばなかっただろうと思う。ただ、もしわたしが検討している時に、日産のノート・オーラが発売されていたら、買っていたかもしれない。そのぐらい、かなりいいですね、オーラは。
また、その上の「Cセグメント」に行けばもっと候補車は増えるのだが……どの車も、それならNXのままでいいじゃん、としか思えず、「小さい」ことを必須とした今回の選択からは外れることになった。MINIが思ったより高くて、それならBMWの1シリーズやメルセデスのAクラスもチョイ足せば買えるじゃん、とか思ったけれど、そもそもBMWやメルセデスは、ブランド内のヒエラルキーが確立していて、1とかAは、思いっきり格下感、安物感があって、実に不愉快だし、それならNXの方がいいし、買い替える意味がなくなるので、最初から選考外であった。
というわけで、結論。
とにかく今、心がモヤモヤして人類滅亡すら願うほどメンタルのやられているわたしだが、そのモヤモヤを晴らすべく、車を買い替えることにした。そして選んだフランスのプジョー謹製208という車は、はっきり言って結構アレな部分はある、けれど、それを補う楽しさや可愛らしさ、カッコ良さがあって、「運転して楽しい車」であることは断言しても良いと思う。これから208で、色々出かけることができるといいのだが……そんな日がいつやって来るのか……はあ……おおっといけねえ、せっかく新車に乗り換えたのに、これじゃあアカンな。カラ元気でも、毎日を頑張って生きようと思います。そして、KeePer LABOの「EX-Keeper」は、クソ高いけど、その価値はあるね。ディーラーで勝手に見積もりにコーティングが入っていたけれど、納車の日にKeePerLABOへ持ち込むので、不要、とあっさり断った。金額はディーラーのコーティングの2倍以上だが、208はちっこいから、2倍チョイで済んだのもKerrPerを試す気になった動機かも。というわけで、いろいろ満足であります! 以上。
↓ これ、サービスです! と笑顔で言った営業氏よ、君、208を買ったオレになぜ2008のミニカーを渡そうとしたんだ? 内心ではいらねーよ!と叫びつつ、いや、要らないっす、と断りました。そしてせっかくもらったものを、こうして売ろうとする人の精神も全く理解できないね。