もうかなり記事も多くなってしまったので、目次を作った。なお、一番上に固定するために、日付を2025年と適当にした。記事は以下のような分類なので、興味のあるカテゴリーがあればどうぞ。
00_メモ
  └002_PCガジェット類
  └003_旅
  └004_チャリ
  └005_TV番組
  └006_街と店
  └009_どーでもいいこと
01_書籍
02_映画
  └021_洋画
  └022_邦画
  └031_宝塚歌劇
  └032_劇団四季
  └033_東宝帝劇系ミュージカル
  └034_ブロードウェイ
  └035_ストレートプレイ
  └041_絵画アート系
  └042_博物歴史科学系 
 基本的に、オレの、オレによる、オレのための備忘録なので、他人が読んで面白いのか全く不明です。アクセスログによると、今や7割方がスマホからのアクセスですが、PCブラウザでの閲覧を想定してますので、毎回くっそ長い駄文です。書く時にわたしが思ったことを書き連ねているだけなんで。サーセン。 

 というわけで、今週の『もういっぽん!』であります。
 前回感想を書いた第66話から3週間、今週の週刊少年チャンピオン2020年第16号掲載の『もういっぽん』は第69話まで進んでおり、とうとう、わたしが最も応援する「神童」こと南雲ちゃんVS中学女子柔道埼玉チャンピオン、雨宮凛選手の戦いの決着まで描かれました。いやあ、まさかこんな素晴らしい結末とは……!
 まあ、普通に考えて、いくら何でも出来ちゃう完ぺき超人の南雲ちゃんとは言え、柔道は完全なる初心者なわけで、埼玉チャンピオンに勝てるわけがないだろう、と思っていたし、さらに、先週終わりの段階では、残り10秒、そして技ありを取られ、さらに指導も食らっている絶体絶命のピンチだったわけです。
 さらに言うと、相手の凛選手は、コーチたる父の若干過干渉気味な指導を振り切って、ある意味初心に帰るような、精神的な成長あるいは解放、がなされ、要するに相手の気合は十分で付け入る隙なしか? とも思えたわけですが、今週はそんな凛選手の、勝つ!!という気持ちのこもった「おおおっ」という雄たけびから開幕しました。残り10秒、さあ、南雲ちゃんも「はあああ!!!」と気迫十分! 読んでいるわたしも、行け! 安奈! と完全に観客席で見守る南雲ちゃんパパ同然の気持ちであります!
 そして対峙する南雲ちゃんはすっと目を閉じ……考えます。今まで(仲間たちの戦いで)「見てきたこと」、そしてそこから「やるべきこと」を導き出し、今までの自分の剣道で培ってきたことなどから「できること」を絞り出そうと集中モードだ!!! 今週わたしが一番気に入ったのはこの見開きであります! 村岡先生、秋田書店様、ここだけ画像で紹介させてください!! 南雲ちゃん、なんてカッコイイんだ!!
nagumochan
 おそらく現実時間ではほんの一瞬のことだと思いますが、これができるからこそ、南雲ちゃんはスポーツも勉強も超優秀なスーパーガールなわけですよ!! お父さん的視点からすると、まったく、主人公たる未知も見習ってほしいものです!
 そしてページをめくると「踏み出せ」と目を見開く南雲ちゃん。神速の踏み込み、つうか、飛び込みで凛選手の懐に入り込みます! この、後ろに引いた右足の、とりわけ親指にかかるバネから生まれるダッシュ力は、明らかに剣道に打ち込んできたからこその賜物だ! 剣道選手の「間合いへの飛び込み」は伊達じゃないぞ! 
 しかし凛選手もさすがに埼玉チャンピオン、高度な柔道思考がフル回転し、すかさずあびせ倒して迎え撃つ! しかし南雲ちゃんはそれすらも織り込み済みか!? 青西エースの永遠ちゃんも驚きの表情だ! そして南雲ちゃんの頭の中には、永遠ちゃんから借りた柔道教本に書いてあったことが浮かんでいます! すなわち、「相手を引き出し 跳ね足を相手の内ももに添わせて 軸足を伸ばすと同時に」!! そうだ、南雲ちゃん、跳ね上げろ!!! 基本に忠実、南雲ちゃんまじかっけえ!
 とページをめくると、ああーーーっと! 透かされた!! ヤバイ! さすが凛選手、間髪入れずすぐさま迎撃態勢、そしてこれは体落としか!? イカン! 投げられる!
 おおっと!! 次のページでは「生み出せ 私にしか できないこと」と、凛選手の右足を飛び越える南雲ちゃんの図であります!! 柔道的な思考の上を行ったか!? そして着地するや否や! 「きいいい…ええええええい」の雄たけび一発!! 凛選手をブン投げたああああーーーー!!!
 一本!!!! 完全なるビューティフル・いっぽん!! 勝負ありいいい!!!!
 はあはあ、うおー、ヤバイ、すげえ燃えたっすねえ! 血圧上がるわ!!
 もう、このあとの南雲ちゃんの表情は、ぜひチャンピオンを買って直接ご確認ください。主人公未知は、試合前、南雲ちゃんに言いました。「ああいう強い相手ぶん投げたら 超超気持ちいいぞ」。だけど、南雲ちゃんの脳裏には「それだけじゃないじゃん」という思いが溢れます。それは、「友達(あんた)と一緒に 喜び合えるって 嬉しすぎじゃん」という強い想いでありました。
 はーーー……ヤバイ……超カッコ良かったよ……そして最後のこの「嬉しすぎじゃん」という表情が、もう超最高過ぎて、最高 of 最高です! 声にならないこの喜び! という編集部のつけたアオリも、とてもいいすね! いやー、本当に素晴らしい勝利でありました。もうきっと、観客席で見守るお父さんも「見たか!? あれがうちの娘だ!!」と喜び爆発でありましょう。いやー、ホントにもう、マジ最高でした! 南雲ちゃん、やったね!!!

 というわけで、結論。

 今週はついに南雲ちゃんVS雨宮凛選手の戦いに決着がつきました。南雲ちゃんは柔道初心者の白帯、いっぽう凛選手は中学時代の女子柔道埼玉チャンピオン。この圧倒的な経験の差は、いかんともしがたい、埋めがたいものと思って毎週ハラハラしながら読んでいましたが……やっぱりですね、南雲ちゃんはこれまでの全てをフル動員して、今まで見てきたこと、今の自分にできること、そして、今、自分がやるべきこと! と見事に整理、検討することで、活路を見出しました。それもほんの一瞬のうちに、ですよ。なんてすばらしい女子高生なんでしょうか! スポーツ万能で勉強もトップクラス、そんなパーフェクト・スーパーガールの南雲ちゃんの活躍を、毎週応援いたしたく存じます。もうなんつうか、わたし的には『もういっぽん』の主人公は完全に南雲ちゃんなんですけど、いいんでしょうか……。まあ、『もういっぽん』のキャラクターたち全員に、それぞれ素晴らしい魅力があるわけですが、わたしは完全に南雲ちゃん派であります。さーせん、これ以上書くと完全に気持ち悪いおっさんなので、この辺にしておきます。もう手遅れじゃん……。以上。

↓ 最新(7)巻は4/8発売! もちろん、わたしは電子と紙の書籍、両方買っています! まとめて読める単行本も必携かと存じます。


 わたしが宝塚歌劇を愛する珍しい男であることは、すでに周りにも広く認知されており、このBlogの賢明なる読者の方々にもお馴染みであろうと思う。
 そしてわたしは、宝塚歌劇団の中でも、星組を最も応援していて、さらに言うと星組に所属している礼真琴さんを贔屓として、最も強く応援しているわけです。
 ついでに言うと、礼真琴さんのファンクラブに入って4年か5年経っているわけなんですが、今まで何度もお茶会などに参加しながら、応援しているわけで、去年の暮、ついに! 礼真琴さんが星組TOPスターに登極し、いよいよ宝塚大劇場でのお披露目公演が今月の頭から始まっていて、わたしとしては、マジでもう、本当に感慨深く喜びも大きいわけです。
 わたしは関東人ですが、礼真琴さんのお披露目を、日比谷の東京宝塚劇場にやってくるまで待てるわけがなく、すでに「ズカ道」の黒帯である以上、兵庫県宝塚市の本拠地、宝塚大劇場へ遠征し、観劇するのは、至って当然、つうか、全く日常的行為なわけです。
 そして、昨今では、宝塚歌劇のチケットはそれなりに激戦で獲るのは難しいわけですよ。その激戦を幸運とともに勝ち抜け(?)、わたしはキッチリと去年のうちに、「礼真琴さん宝塚大劇場お披露目公演」のチケットを購入していたわけです。
ticket02
 このチケットが取れた時は、マジで、よっしゃ! やったぜ! と小躍りしたものです。
 しかも珍しく結構いい席が取れ、コイツはマジで楽しみだぜ!! と心から楽しみだったのです。

 まさかその3か月後の世界が、こんなことになるなんて。。。

 日付をご覧ください。わたしは明後日、遠征する気満々で、午後の回だから、午前中はどっか観光していこうかな~久しぶりに京都でも寄ってから行くかな~それとも姫路でも行ってみようかな~とか、のんきに考えていた時期がオレにもありました。。。
 (※注:基本的にズカ道黒帯たるもの、普通の遠征は日帰りで全く観光などしません)

 コロナ!!!!! 何なんだよガッデム!!!!

 まあ、こればっかりはいかんともしがたいすね。。。つらみ……。。。
 
 というわけで結論。

 コロナ、マジ勘弁!! オレ……マジつらいす。。。もちろん、日々舞台上で懸命に頑張っていた礼真琴さんはじめ、関係者の皆さんや、もっと言えば、ほかの劇場やコンサートなど、日本全国でわたし以上にしょんぼりな方々が大勢いらっしゃることでしょう。はあ……ホント、何なんだよコロナ!! としか言いようがないす……。以上。

 というわけで超久々に、今週の『もういっぽん!』であります。
 わたしたちが愛した『鮫島』の無念の未完後、わたしが週刊少年チャンピオンを買い続け読み続けているのは、もちろん『弱虫ペダル』や連載当初から応援している『BEASTERS』などを読むため……ではあるものの、現在一番楽しみにしている漫画が、村岡ユウ先生による『もういっぽん!』であります。あっ! いつのまにかWikiでページが作られてる! 作った人偉い!
 『鮫島』ファンなら、もうそのタイトルだけで泣けるというか、故・佐藤タカヒロ先生の連載デビュー作(だっけ?)『いっぽん!』の遺志を明確に受け継ぐ、女子柔道漫画であります。とにかく、キャラたちが大変共感できる、とても素晴らしい作品でわたしはホントにそこらじゅうで絶賛し、宣伝しております。佐藤先生の『いっぽん!』の主人公の魂を受け継いでいると思うし、村岡先生の前作(ではないか、ちょっと前の作品)『ウチコミ』で登場した学校が出てきたり、チャンピオンをずっと読んできた人なら絶対楽しめると思うな。
 で。
 詳しいキャラ紹介は、誰かが作ったWikiを読んでもらうとして、この『もういっぽん!』という作品でわたしが一番惹かれるキャラは、南雲安奈ちゃんであります。通称南雲ちゃん、あるいはナグ、ちゃんは、元々剣道部でインターハイ出場の腕前で剣道部期待のルーキーだったわけですが、小さいころからずっと友達でいる本作の主人公、園田未知ちゃんとともに高校生活を楽しみ、一緒に戦いたいという強い衝動から、剣道部をやめて未知が頑張っている柔道部に転部したわけですが、当然柔道は未経験の素人で、まだ白帯、のため、全国の高校柔道部員が集う夏の「金鷲旗」は出場できず、情報収集やみんなの乱取りパートナーとして参加したわけですが……いよいよ季節は2学期となり、2週前の第64話から、埼玉県の柔道新人戦が始まったわけであります!
 そしてついに! そう、ついに!! 南雲ちゃん出陣の時が来たのです!!
 今週はまさしく南雲ちゃん主役回、とうとう南雲ちゃんの初陣の模様が描かれたわけですが、もう、わたしは観客席で見守る南雲ちゃんパパと同じ思いで、今週号を堪能して大興奮しているわけであります。
 いやーー素晴らしいすねえ!!!! つうか南雲ちゃんがカッコよすぎます!!
 南雲ちゃんは、水泳大会優勝、球技大会のソフトボール(だっけ?)でも6打数6安打、おまけに成績も上位ヒトケタ、さらに中学時代は生徒会長だったという、通称「神童」であり、「何でもできる完ぺき超人」なわけです。警官であるパパの影響で始めた剣道は、前述のようにインターハイ出場レベル。しかも、南雲ちゃんは明らかに「努力の人」であり、天才とか特別な才能とかそういうのではなくて、常に全力! でまっすぐな、非常に魅力的な女子なのであります。だいぶ前、家で勉強する姿も描かれてましたが、南雲ちゃんはそういう真面目で元気で明るい素晴らしいキャラなわけです。はあはあ、ヤバイ、熱弁ふるいすぎて血圧上がったわ。
 こんなウルトラハイスペック・ガールの南雲ちゃんの初陣の相手は、なんと元中学女子柔道チャンピオン選手。しかし、先週未知が言った通り、相手が強いほど、ぶん投げた時は超超気持ちいい、と、南雲ちゃんも全くひるんではいないし、むしろ「私がやってやんよ!」的凛々しい表情で今週は始まりました。
 そして始まった戦い。開始からほんの一呼吸、の次の瞬間、南雲ちゃんの神速ダッシュ! いきなり相手の間合いに飛び込み、先制の大内刈りがさく裂!!! さすが剣道選手、間合いへの飛び込みは超速いぞ!! ついでにこの時の絵が最高にカッコいい! いけ!! 安奈!! とわたしも完全にお父さん目線であります!!
 しかしさすがに相手は中学チャンピオン、大内刈りを耐えます……が、間髪入れず大外刈りだ!!! しかしその大外も相手は対応、さらに一気に背負う! あかん! 南雲ちゃん、投げられた!! に見えて、ページをめくると南雲ちゃんの抜群の運動神経は、ひねりを入れて受け身着地! 技あり!は獲られたけどまだまだ! 相手はすかさず寝技を狙いますが、それも南雲ちゃんは織り込み済み、素早く転がって退避完了、体制を整えます!
 が、さすが俺たちの南雲ちゃん、またしても素早い飛び込みで間合いをつめる! 早苗ちゃんの焦らなくていい……というアドバイスは完全無視だ!
 そしてページをめくると、南雲ちゃん、姿勢を低くして相手の下半身にタックルに行く!の図であります。しかし! 未知から「バカ! 相手の下半身を持つのは反則……」という声が飛ぶや、南雲ちゃんは急ブレーキで「そうだっけ!?」と停止、おーーっと、身を起こしたので、南雲ちゃんの後頭部がアッパー気味に相手の顎を強力にヒット! 相手は痛そうだが南雲ちゃんは無傷! どうやら、エース永遠ちゃんが南雲ちゃんに貸した柔道の教本が古く、下半身タックル禁止のルール改正前ものだったようです。さあ、相手のナンバーワン選手も、南雲ちゃんのスピードや抜群なボディバランスに「何 この子…」と若干動揺気味だぞ! そして最後のページは、南雲ちゃんの攻勢に、チームのみんなが驚き興奮しつつ、さすがは神童! と期待するカットインと、南雲ちゃんの戦う凛々しい表情でありました。
 村岡先生、秋田書店様、サーセン、このページだけ画像を貼りつけることをお許しください!
 俺たちの南雲ちゃんの雄姿は、ぜひお見せしたいので……!
nagumo

 というわけで、結論。

 『鮫島』後の週刊少年チャンピオンでわたしが一番楽しみにしている漫画、村岡ユウ先生による『もういっぽん!』。今週はとうとうわたしがイチオシの南雲安奈ちゃん出陣の巻でありました。いやー、マジ最高っすねえ! いけいけぼくらの南雲安奈!! わたしもお父さん目線で応援いたしたく存じます。とにかくカッコ良かった! さすが「神童」南雲ちゃん! でもまあ、冷静に考えると相手は中学チャンピオンであり、勝てるとは考えにくいわけで……この試合後の南雲ちゃんがどんな表情を見せてくれるのか、そこをわたしは楽しみにしたいと存じます。きっとまた、村岡先生が超グッとくる美麗な絵を見せてくれることでありましょう。楽しみっす! 以上。


↓ 現在最新刊は(6)巻、わたしは当然電子でも紙書籍でも、両方買って応援しております。今ならまだ追いつけますよ! 超オススメ!










 はーー……ヤバいす。前巻の時も書きましたが、今回も、結論をのっけから言ってしまうと、「高田先生!! 次の(9)巻はいつですか!! 今すぐ読みたいんすけど!!」であります。なんのことかって!? キミィ! わたしが毎度新刊を楽しみにしている『あきない世傳』の最新(8)巻のことに決まってるでしょうが!! いやー、マジ面白かったし、今すぐ続きが読みたいす!

 しっかし今回のお話はヤバかったすね……今回は、ズバリ主人公「幸」ちゃんの妹である「結」ちゃん主役回だったように思う。今までの流れはもうまとめないので、過去記事をご覧ください。
 この(8)巻冒頭の段階では、五鈴屋のビジネスの面では2つの大きな問題解決が急務となっている。
 1つは、ずっと先送りになっていた「女名前禁止」に対する回答だ。これは、大坂においては女性は商家の店主になることができない、というお上の定めたルールがあって、主人公幸ちゃんは9歳で五鈴屋に奉公に上がってから、4代目(クソ野郎・死亡)、5代目(冷酷野郎・失踪)、6代目(優しいけどだめんず野郎・死亡)の妻として五鈴屋を支えてきたわけだが、6代目の死亡によって五鈴屋は後継ぎがおらず、実際存亡の危機に陥っている。現状では猶予をもらっているところで、その猶予期間もいよいよ期限切れが迫っているわけだ。幸ちゃんとしては、この問題はとにかく何とかしないといけない。
 そしてもう1つは、新規商材の開発だ。前巻で、「江戸紫」カラーの「鈴の小紋」という商材開発に成功し、大ヒット!になるものの……江戸において「小紋」は武士が着るものあるいは女子向け、ということで、まだまだ普通に市中の一般男性が着られるものではない。鈴(や今巻で開発したコウモリ)の柄が可愛すぎるのだ。老若男女が普通に着てくれないと、五鈴屋のビジネスとしては脆弱だし、そもそも既に「小紋」をパクったライバル店もすでに出現しつつある。五鈴屋ならではの、オリジナル小紋がどうしても必要な状態である。
 こんな状況なので、幸ちゃんはじめ、五鈴屋江戸店のみんなはいろんな努力をするのだが……今回、そんな五鈴屋に二人の男がかかわってくる。
 まず一人は、大阪五鈴屋時代にあまりに冷酷なビジネスで信頼を損ねてしまい、失踪していた5代目だ。彼は、前巻だったかな(前々巻だったかも)、ふらりと江戸、浅草で目撃情報がもたらされていたのだが、今回とうとうその姿を幸ちゃんの前に現す。ただ、5代目は、確かにちょっと問題アリではあったけれど、実際、ビジネス面では極めて有能な男であり、幸ちゃんのこともマジで好きだったんだと思うし、要するに、悪党では決してない、とわたしは思っている。
 実は、五鈴屋のみんなは、5代目が現れて、ワイこそ正当な店主じゃい!と主張されたら困るな……と戦々恐々に思っていたんだけど、今回、その心配は明確に否定される。この5代目の動向は今後も要チェックだけど、わたしとしては、結構味方になてくれるんじゃないか、そして正々堂々と戦う最終ラスボスにもなり得るかも、と思います。楽しみですな。
 そしてもう一人が、今回の超問題キャラ、音羽屋だ。音羽屋は日本橋の両替商で、もう50近い(?)おっさんなのだが……なんと、27歳の結ちゃん(幸ちゃんの妹)に一目ぼれ?してしまう。しかしその様がですね……どう考えても単にヤリたいだけのスケベ野郎で、完全に性的な目で結ちゃんを見ていて、ズバリ、気持ち悪いんだな。さらに、どうやらこのゲス野郎は、五鈴屋のビジネスにも実は背後でいろいろ妨害工作をしているようで……まあ、とんでもないクソ野郎であることはもう確定です。
 そしてその様子を幸ちゃんは目撃していて、うわあ、コイツ最低!と思っているのだが、当の結ちゃんがですね……これまた途方もなくゆとりあふれた恋愛脳で、もちろん結ちゃん自身も音羽屋にはまったく気がないのに……余計なことばっかりしてしまって幸ちゃん激怒!という展開になってしまうのだ。そして、こういう時、ダメ人間にはありがちなことに、ダメな結ちゃんはどんどんダメな方向に行ってしまい……今巻ラストは、結ちゃんのとんでもない行動で幕が下りることになる。もう、なにやってんだよ結ちゃん!! つうか続きが今すぐ読みたい!! と思ったのはわたしだけではないだろう。恐らく、本作を読んだ読者全員が思ったはずだ。
 わたしとしては、結ちゃんの行動に対しては、姉たる幸ちゃん同様に、もう、何やってんの! という気持ちが大きい。今回の結ちゃんは、とにかくネガティブ方面に気持ちが行ってしまっているし、「デキる姉」と比べてなんて自分はダメなのかしら、的な気持ちが強いし、さらに言うと、恋愛脳で、大好きな賢輔くん(年下のデキるイケメン君)に対しても、余裕でフラれかけてしまっていて、もう精神的にヤバい状態だ。恐らく賢輔くんも結ちゃん大好きなんだろうけど、ド真面目過ぎて、いや、オレは今は仕事が大事で恋愛してる場合じゃないんすよ……的な対応で、結ちゃんはますますしょんぼりが募る。
 言ってみれば、そういう精神的な隙に音羽屋はお恐らく「悪意を持って」つけ込んでくるわけなんすけど……ま、音羽屋が最低なのは間違いないとしても、結ちゃんはもうチョイしっかりしてほしいし、一方で幸ちゃんも、仕事第一過ぎて、妹ケアがが若干甘かったんだろうな、と思った。結ちゃんだけをダメ人間と断罪するのは、やっぱりちょっと気の毒ではあると思う。結ちゃんは江戸に出て、帯締め教室だったり店頭だったりで、モデルとして活躍して、自分の居場所を自分できちんと見つけていた、と思っていたのに、なんつうか、ままならないですなあ、ホント。
 というわけで、本作は冒頭時点での2つの大問題である、跡目問題及び新規商材開発問題は、何とかクリアできそう、だが、新たに結ちゃん問題が勃発してしまい、それが新規商材開発に大きく影響してしまいそうで、わたしとしては、もう何度も書いて恐縮ですが、「今すぐ続きが読みたい!!」であります。
 最後に、本作で沸き上がった(けど解決の見込みの付いた)大問題である、お上からの「上納金」納付命令についてメモしておこう。どうやら、当時の江戸(作品時間としては18世紀末かな?)では、「運上金」という名の、今でいう法人所得税的なものがあるのだが、今回、幸ちゃんが代表取締役を務める五鈴屋江戸店は、その運上金とは別に「上納金」を納めよ、というお上からの命令を受けてしまう。しかもその額1500両! ときたもんだ。この問題に対して、幸ちゃんは、姿を現した5代目のちょっとしたアドバイスで知恵を絞り、見事クリアするんだけど、わたしがへええ、と思ったのは、この上納金納付命令の理由だ。五鈴屋さんは前巻で一躍江戸アパレル界に名を成したわけだけど、それがお上まで届いてしまい、儲かってるならもっと金をよこせ、と、それだけの理由で、かなり理不尽というか、もう言い分が完璧にヤクザなんすよね。。
 わたしは去年、久しぶりに会社の税務調査に立ち会ったのだが、税務署の言い分はまさにこれで、もう、ホントヤクザと変わらない言いがかりばっかりで、ホント腹が立ったすわ。しかも税務署は全く法的根拠は示さないし、担当が変われば言い分も変わるし、ありゃホントに合法ヤクザそのものだね。木っ端役人のくせにムカつくほど態度デカいし。
 まあ、五鈴屋さんに降りかかった上納金問題は、どうやらクソ野郎の音羽屋の陰謀っぽいし、実際何とかクリアできそうだけど、わたしとしてはもう、幸ちゃんには、そういう「お上というヤクザ」には負けないでほしいと心から応援したくなるっすな。わたしも税務署の木っ端役人どもには負けん!

 というわけで、書いておきたいことがなくなったので結論。

 わたしが毎回新刊を楽しみにしている、高田郁先生による『あきない世傳 金と銀』の半年ぶりの新刊(8)巻「瀑布篇」が発売となったので、さっそく読みました。今回も大変面白く、興味深く、とても満足であります。そしてラストは非常にヤバいところで終わっており、マジで今すぐ続きが読みたい! が結論であります。そのサブタイトル通り、まさしく「瀑布」のような怒涛の展開でありました。つうか、ハルキ文庫も電子書籍を出してくれないかなあ……。すっかり電子野郎になってしまったわたしとしては、電子で出してくれるととても助かるのだが……今回も、この人誰だっけ? とかアホな疑問も、電子ならその場で前の巻とか参照出来ていいんだけどな……。もし電子で出し始めたら、ちゃんと最初から買い直すので、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。以上。

↓ こういうの、眺めるだけでも楽しいすな。小紋の型職人は切り絵作家みたいすね。

 先日の第92回アカデミー賞は、韓国映画の作品賞&監督賞受賞で幕が下りたわけだが、わたしとしてはあの映画にはほぼ興味はなく、また、ノミネート作品の大半をまだ観ていなかったので、実のところ今年のアカデミー賞にはそれほど興味が持てないでいた。まあ、『JOKER』のJoaquin Phoenix氏の主演男優賞はカタイだろうとは思っていたけれど。
 しかし、作品賞にノミネートされていた、とある作品に関しては、わたしは早く観てえなあ、ととても興味を持っていた。その映画とは『1917』のことであります。なんでも、全編ワンカット、に見えるような編集で、戦場に放り込まれたような臨場感ある体験を得られる凄い作品らしい。
 というわけで、やっと日本でも公開となったのでさっそく観てまいりました。
 結論から言うと、大変面白く、ドキドキがすさまじい傑作であることを確認した次第である。これはすごいや。なんつうか、あのウルトラ大傑作『GRAVITY』にちょっと似てるような気がしますね。題材は第1次世界大戦の戦場と、宇宙空間、とまるで違うんだけど、一つのMISSIONのために一人の人間があらゆる努力を積み重ねていく姿は、非常に近いものがあるように感じたっす。いやー、面白かったわ!

 まあ、物語は上記予告の通りだ。そして字幕が全然台詞と合ってないことは一応突っ込んでおこう。この予告でチラッと現れるBenedict Cumberbatch氏演じる大佐のセリフは、まったく字幕と違うよこれ。
 というわけで、物語は1917年4月6日のフランス(あるいはベルギー)の、第1次世界大戦におけるいわゆる「西部戦線」での出来事を追ったものだ。かの名作『西部戦線異状なし』は、ドイツ軍視点の物語だったが、この映画はイギリス軍視点の「西部戦線異常あり」というべき物語だ。
 この日は、Wikiによるとアメリカ軍が参戦した日だそうだが、状況をまとめておくと、前年のヴェルダンの戦いを経て、ドイツ軍はアルベリッヒ作戦を発動し、西部戦線から戦略的撤退を始めていた。これは、後方のヒンデンブルグ線で待ち受けて連合軍を一網打尽にしようという罠の一環なのだが、前線にいたイギリス軍は、そのことを航空写真ですでに分かっていた。分かっていたのだが、全軍に伝える手段がなく、最前線のイギリス軍人たちは、チャンス、一気にドイツの奴らをぶっ飛ばすぜ!と追撃戦に移ろうとしていた。そのため、まんまと罠に引っかかってしまうのを防ぐべく、作戦本部から二人の若者が伝令として最前線へ向かうのだった―――てなお話である。なお、この物語は本作の監督、Sam Mendes氏のおじいちゃんから聞いたお話をベースとしたフィクションなのだが、そのおじいちゃんは実際に1次大戦に従軍した伝令兵だったそうです。
 現代のような情報伝達手段の発達していない当時において、全軍へ指示を行き渡らせるのは極めて難しく、当時すでに「有線」の電話網はあったけれど、有線は文字通り電話「線」を切断されたら使えないわけで、戦国時代の日本のように、伝令兵を使うしかない。軍組織は大きければ大きいほど、統一した意志をもって行動するのが難しくなるわけだが、その意思統一のための情報連絡は極めて重要だ。
 わたしは映画オタクとして、中学生の時に「GALLIPORI(邦題:誓い)」という映画を観ている。これは、たしか『MAD MAX2』が公開された後、Mel Gibson氏の人気が高まって日本でも公開された作品だが、あの映画も第1次世界大戦の「ガリポリの戦い」(1915年)を描いたもので、主人公が伝令兵として戦場を駆けるお話で、わたしは『1917』のストーリーを知った時、真っ先にこの映画のことを思い出した。『GALLIPOLI』はなあ……泣けるんすよ、すごく。Mel Gibson氏も若くてすごいイケメンで……でもラストがなあ……ダメだ、これは重大なネタバレなので書かないでおこう。とにかくエンドクレジットの映像がショックというか悲しいウルトラ傑作なのだが……わたしは今回の『1917』も、ラストまで大丈夫だろうか……とドキドキしながら観ていた。
 が……まあ、その予感は半分だけ当たっていたと言っておこう。詳しくはもう、今すぐ劇場へ行って確認してください。とにかくこの映画最大のポイントは、やっぱり「撮影」であろうと思う。監督がレッドカーペットで話していたけれど、実際には最大の長回しは8分ほどだったそうで(と言ってもそれでもすげえ長い!)、実際には超うまくつなげているのだが、よーく見ていると、ここでつないでいるな、というのは実は結構わかる、けど、もう見事としか言いようがないすね。そういう技術面では、すさまじい技量で、これはもう世界最高峰レベルだと思う。本当に戦場にいる感覚は半端ないす。
 というわけで、各キャラと、何気に豪華なチョイ役陣を紹介しておこう。
 ◆ウィリアム・スコフィールド:通称「スコ」または「ウィル」。主人公。正直、彼が何故、故郷に帰りたくない的なことを言っていたのか、その背景はよく分からない。最初は、もう戻ろうぜ、とか任務に消極的だったが、とあることから、その任務に全力をかける! 大変な熱演でした。素晴らしかったすね。ザ・フツーな青年だったのに、だんだんとその表情が鬼気迫っていくのがとても良かったと思います。演じたのはGeorge MacKay君27歳。彼はわたし的には「How I Live Now」の彼氏だとか、WOWOWで観た『Ophelia』でのハムレット役だとか、意外と見かける顔で、なんつうか、いかにもイギリス人っぽい顔っすね。もちろん本物のイギリス人です。
 ◆トム・ブレイク:最前線に兄がいるため、兄を救うべく伝令兵に選ばれた上等兵。友達のスコを相棒に、戦場を駆ける若者。演じたのはDean-Charles Chapman君22歳。彼も意外と見かける役者で、映画デビュー作は『Before I Go to Sleep』での主人公Nicole Kidmanさんの息子役だったみたいですな。優しすぎたトム、君は立派だったよ……。。。
 ◆エリンモア将軍:二人に伝令を託す作戦司令部の将軍。出番は数分だけど演じたのはイギリス王でお馴染みColin Firth氏。
 ◆スミス大尉:道中でスコと出会い、スコを途中までトラックで送ってくれるカッコいい士官。わたしはこの人が本作に出てることを知らなかったので、画面に登場した時は、おおっと! これはこれは、イギリスの誇るセクシーハゲ、Mark Strong兄貴じゃないすか! と大歓喜したっすw なお、本作ではずっと軍帽着用なので、ハゲ具合は観られません。
 ◆マッケンジー大佐:最前線で今にも特攻しようとしている司令官。伝令の届け先。演じたのは前述の通り、ドクター・ストレンジあるいはシャーロックでお馴染みBenedict Cumberbatch氏。この人も出番は数分だけど、存在感ありましたなあ。
 ◆ジョセフ・ブレイグ中尉:トムの兄貴でマッケンジー大佐の連帯に所属。演じたのは、Game of Thonesでお馴染みらしいRichard Madden氏。もちろんイギリス人。次のMCU『THE ETERNALS』に出るらしいすね。彼もまた本作での出番はほんの数分です。
 というわけで、ホントに数分しか出ない士官として大変豪華なキャストがチラッと出てきますので、その点は要チェックすね。
 で、監督は『007』の『SKYFALL』と『SPECTRE』の2作を撮ったSam Mendes氏だが、わたしとしてはその007作品はあまり好きではなく、Mendes監督作としては『JARHEAD』や『ROAD TO PERDITION』の方が好きっすね。しかしまあ、本当に本作は凄い映画でした。大変満足です。

 というわけで結論。

 惜しくもオスカー作品賞と監督賞は逃してしまった『1917』という作品を観てきたのだが、噂にたがわぬ凄い撮影で、ある意味映画の醍醐味としてはもう、最上級にすばらしく、極めてハイクオリティの作品であったと思う。実に面白かった。まあ、殺し合いの戦争を描いた作品だし、悲しい部分もあるので面白かったというのは若干アレだけど、でも、やっぱり映画として見事で、面白かったと結論付けたいす。これはなるべくデカいスクリーンで、大音響で観たいただきたい作品すな。でも、ちょっとThomas Newman氏による音楽が主張しすぎなところもあるんだよな……まあそれでも、大音響で観る環境は必須かと存じます。いやあ、ホント素晴らしかった。以上。

↓ こちらもぜひ見ていただきたい! あーくそ、配信でもラインナップされてないか……名作っす!
誓い [DVD]
メル・ギブソン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2007-09-21

 というわけで、あっという間にもう、2月も中盤に差し掛かるのだが、わたし的今年初の宝塚歌劇を鑑賞してまいりました。お正月から東京宝塚劇場で始まったのは、宙組公演であります。来週で終わりかな、ギリでやっと観てまいりました。
 今回はお芝居とショーの二本立てで、そのミュージカル『El Japón-イスパニアのサムライ-』は、歴史好きにはお馴染みの、なんと慶長遣欧使節団のお話であります。つまり舞台はスペインとなるわけだが、主人公は武士、侍であって、和物でもあり洋物でもあるという不可思議な舞台でありました。

 わたしは「慶長遣欧使節団」に関しては結構調べたことがあって、現代においてもスペイン(やメキシコ)に「ハポン」(=日本)という姓の人々がいて、侍の末裔と呼ばれていることも知っている。簡単に言うと、関ヶ原の後の1613年に、仙台藩主、独眼竜でお馴染みの伊達政宗公が、スペインとの交易のために使節団を派遣したのだが、これがまたかなりドラマチックな道筋をたどっていて、太平洋を渡ってメキシコにつき、メキシコから今度は大西洋を渡ってスペインへ、という凄いルートを取っている。そしてスペイン国王に謁見することに成功するし、ローマ教皇にも会えた、のだが、結局は日本という国家の代表ではなく、地方領主である伊達家ということで、交渉は全然うまくいかず、しょんぼり帰ってくるという結果に終わったものだ。そしてどうやら帰国せずにスペインに留まった連中もいて、その子孫が今でも「ハポン」を名乗っているというわけだ。
 というわけで、今回のお話は、とある理由でその使節団に参加を命じられた一人の武士が、スペインの女性と恋に落ちるお話であります。まあ、観終わった今となっては、かなりトンデモ物語で、ラストは結構唖然としてしまうのだが……それでもやっぱり演じる皆さんのカッコ良さは極上で、ま、細かい無粋なツッコミを入れるのはやめておこうと思います。
 なので、主なキャラ紹介と演じたジェンヌを5人だけ列挙してお茶を濁そうと思います。まず最初は、物語を説明するためにもこの人からにしよう。
 ◆藤九郎:架空の人物で、和賀の一族の若者。和賀、というのは、岩崎一揆を起こして津軽南部藩に反乱を起こした一族なんだけど、元々は秀吉の奥州仕置に反抗するもので、Wikiによると伊達家に扇動されたものらしいですな。で、結論から言うと伊達家に裏切られ(?)てしまい、そのことでこの藤九郎は伊達政宗暗殺をもくろむけど、主人公に阻止されてしまい、結局遣欧使節団に参加することで命は救われると。なかなか複雑な若者ですが、演じたのはわたしが宙組を観る時一番注目している和希そらくんであります。やっぱり、そらくんはいいですなあ! 芝居も歌もダンスもお見事で、もうチョイ出番が多ければよかったのにね。ただし、今回はショーでは女装もあって、これがまた最高に美人!でオレ得でした。やっぱりこのお方は、Halle Berryさんにとても良く似てると思うね。特に女装時のブロンドショートが最高でした。帽子かぶってたけど。口の形が超美しい!
 ◆蒲田治道:主人公。この人は実在の人、だけど、本当は岩崎一揆の後、仙台に戻る時に戦死したみたいすね。本作では、生きてます。そして藤九郎のお姉さんと恋中だったという設定になっていて、藤九郎が政宗暗殺を企てたことを詫びるために、死罪にしてくれ、とお願いするけれど、政宗に、じゃあ生きて遣欧使節団に参加しろ、てな展開となる。なので、本作ではずっと、わたしはもう刀を捨てたのだ……的に死に場所を求めているのだが、スペインでの出会いに、再び剣を取る!という王道の展開となります。演じたのは勿論、宙組TOPスター真風涼帆さん。やっぱりビジュアルは最強レベルのカッコ良さっすね。もうTOP就任2年が経ったんですなあ。わたしが一番応援している星組出身。その長身と御曹司ぶりは宙組にぴったりですな。
 ◆アレハンドロ:架空の人物で、謎のガンマン&剣士。主人公のライバルキャラかと思いきや、意外と出番は少ない。基本チャラいけどイイ人で、ラストは、えっ!? そういうことだったの!? とお話を強引に(笑)まとめる役割。演じたのは宙組2番手スター芹香斗亜さん(以下:キキちゃん)。キキちゃんはもう、なんつうか余裕っすね。でもホント、意外と出番が少なかったのが残念す。銃の名前はアドリブじゃなく、台本に書いてあったとおっしゃってました。アレはどうなんでしょうな……笑。
 ◆カタリナ:スペインで宿屋を経営する未亡人。地元の有力者の強欲エロオヤジに狙われている。殺されてしまったご主人は、実はアレハンドロの親友だったという設定。アレハンドロは、親友に代わってカタリナを守ろうと思っていたが、治道の出現に、フッ……オレの出番じゃあないようだぜ……とクールに去る、みたいな、車田正美的展開に(笑)。で、カタリナを演じたのは勿論宙組TOP娘役の星風まどかちゃん。まどかちゃんは基本ロリ系だと思ってたけれど、今回も少し年齢UPな感じで、地声に近いのかな、低い声で演じ、歌ってましたな。基本的にわたしは低い声の女子が好きなので、わたし的にはアリです。
 ◆エリアス:強欲エロオヤジの息子だが、親父にうんざりしていて王立(?)剣術学校に修行に出ていた。主人公のライバルキャラだけど、意外とあっさり負け&改心(?)する、若干イマイチよく分からんキャラ。演じたのは、このところグイグイ存在感が増してきた桜木みなとくん。なんか、やっぱり全作『オーシャンズ』での経験がグッと効いてるんすかねえ、かつてはちょっとかわいい系の若者役が多かったような気がするけど、今回も前回同様、非常に大人になりましたなあ、これはマジで次の2番手もありそうすね……。宙組念願の生え抜きTOPはあり得るのでしょうか。ホント、グッと存在感が増してますな、ずんちゃんは。
 というわけで、正直トンデモすぎて、歴史好きのわたしにはちょっとアレだったミュージカルだが、後半はキラキラの炸裂するショー『アクアヴィーテ』であります。以前、花組で「ワイン」をテーマにしたショーがあったけど、今回は「ウィスキー」をメインテーマとして繰り広げられるキラキラショーでした。わたし的には、最初に書いた通り、和希そらくんの女装が一番のハイライトでしたな。そしてそらくんは何気にセンターで歌うことも多くて、大変良いと思います。ダンスのキレも素晴らしいですな。
 あと、今回はわたしはセンターブロック下手側の通路側だったわけですが、客席降りでやってきた鷹翔千空くん(以下:こってぃ)と乾杯出来たっす! もう大興奮、すげえ綺麗でカッコ良かったすね。こってぃくんは101期生、新公主役も2回経験している路線スターなので、今後宙組を観る時は応援したく存じます。若干、顔つきが龍真咲ちゃんに似てるような気がするっすね。でも背も高いし、正統派の美形ですな。今年で研5か。よし、将来TOPスターになることが出来たら、オレ、研5の時超近くで乾杯したぜ!って自慢しよう!

 とまあ、こんなところかな。もう書きたいことはないかな……。
 では最後に、毎回恒例の今回の「イケ台詞」を発表して終わりたいと思います。
  ※イケ台詞=わたしが「かーっ!! カッコええ!!」と思ったイケてる台詞のこと。
 「こうみえても、オレは謙虚なんだぜ!?」
 今回は、スカしたキキちゃんのこのセリフを選びます。しかしキキちゃんの2番手生活もホント長くなりましたなあ……宝塚人事は全く予測不能ですが、キキちゃんのチャラいけどイイ奴、というキャラも、もはや定番になりつつあるわけで、そろそろまた、強力にギラついた悪党も見たいものですね。そして、宙組では和希そらくんとともに、こってぃこと鷹翔千空くんも今後応援いたしたく存じます!

 というわけで、結論。
 現在東京宝塚劇場で絶賛公演中の宙組公演『El Japón-イスパニアのサムライ-/アクアヴィーテ!! ~生命の水~』をやっと観てきました。題材が慶長遣欧使節団ということで、歴史好きのわたしはちょっと色めきたつほど期待したのだが……まあ、はっきり言ってトンデモすぎたし、エンディングもかなりあっという間に事件は解決してしまって、なんかちょっと……アレだったすね、やっぱり。だけど、やはり今の宙組は安定してますな。TOPスターの真風さんと2番手のキキちゃんのコンビは、実にどっしり?しているというか、余裕があるというか、安心して視てられますね。そして、今回のわたしの結論としては、やはり、和希そらくんは女子としてもとても美人で、女装もばっちこい!の別嬪さんであったということでありましょうか。さらに、宙組期待の鷹翔千空くんも非常に美形ですな。要するに、宙組の将来も盤石、ってことで、結論といたしたく存じます。なんか変な結論だけど、以上。

↓ 天正の遣欧使節団は九州のキリシタン大名、大友宗麟が派遣したものでこちらも大変興味深いす。伊達政宗は公益を求めて派遣したけど、こっちは宗教的な派遣ですな。



 ミュージカル『Cats』と言えばファンが多く人気の演目で、日本では劇団四季による専用劇場など、日本でも大変お馴染みなわけだが、わたしは去年の3月に、初めてその劇団四季による舞台を観に行くことができた。
 わたしは、それほどファンがいっぱいいて、超ロングランをしているのだから、そりゃあもう、すげえ感動大作なのだろう、と、わくわくして劇場へ向かったのだが、観終わってみると、たしかにそのパフォーマンスや歌は超すごく、その点では大満足ではあったものの……物語に関しては、ちょっとよく分からないというか……ちょっとびっくりしてしまったのである。ズバリ言うと、物語がないのだ。
 ないってのは言い過ぎかな、ええと、説明すると、猫たちの舞踏会があって、その中から「天上へ昇り新たな生を得る」猫を選ぶ、という大枠があって、数々の猫が、われこそは「ジェリクル・キャット」なり! といういわばプレゼン大会という感じで、一人一人の猫が歌い踊って、自分をアピールしてゆくのである。なんつうか、「猫の紅白歌合戦」的な感じなんだな。
 なので、実はわたしは劇団四季の『Cats』を観ても、それほど感動はしなかったのだが、数々の歌やダンスはもう本当に超一流で、そこには「すげえ!!」という感動があるんだけど……お話自体がなあ……てなことをわたしは感じだのである。
 というわけで、そんな全世界的にファンが大勢いる『Cats』が、この度映画となって登場することとなった。しかも監督は、あのミュージカル『Les Misérables』を完璧な映画として撮りあげたTom Hooper氏である。コイツは絶対観ないとダメだ、というわけで、さっそく観てまいりました。
 まあ、結論から言うと……上から目線で言わせてもらうと、悪くない、とは思うし、非常にハイクオリティな作品だったと思う。物語性も、少し舞台版よりも分かりやすくなっているような気はする。が、やっぱりライブの、生の舞台で観るべき作品なのではなかろうか、と強く思った次第である。なんつうか……スクリーンだと各猫の想いというか、猫たちの心のパワーが弱まるというか、生の舞台の方が強く、ダイレクトに響くような気がするすね。当たり前かもしれないけど。

 まあ、映画として、CG補正を用いたビジュアルイメージになるのは当然のことだろう。実のことろ、本作は去年既にUS公開されていて、結構ヒドイ批評ばかりで、興行成績も全く振るわず、結論として失敗作という烙印を押されてしまっている。どうもその批評の大半は、ビジュアルイメージの「不気味さ」をあげつらっているようだが、わたしは全く気にならなかった。だって、劇団四季Verで観ているので、最初から「そういうもんだ」と知ってるし、むしろそのCG猫たちの可愛らしさには、すげえ!! と称賛したいぐらいだ。また、物語が「猫たちの紅白歌合戦」であっても、最初から知ってるし、急に歌い出すのはミュージカルなんだから当然で、この点は、普段ミュージカルを見慣れているわたしには全く何ら問題ない。なので、ある意味本作は観客を選ぶかもしれないとは思う、が、だからと言ってダメだなんてことは全く思わない。とにかく、各キャストの「猫」ぶりは見事ですよ。もっふもふで、毛皮の質感はハリウッド最強レベルだと思う。
 しかし、だ。劇団四季Verや舞台Verであった、「劇場に入るところからもうワクワクしてくる」あの感動は、ズバリ、ない。劇団四季の専用劇場は、「ゴミ捨て場」を劇場そのものが表現していて、なんかもう、入った瞬間からドキドキしてくるのである。さらに、真っ暗になって猫の目がいっぱい光り、あの「チャララチャンチャチャン」の曲が始まる時の、あのオープニングの興奮も、残念ながら本作映画版では薄い。そういう意味で、「体験」としての興奮は、どうしても生の劇場で感じるものの方が上手であろうとは思う。こりゃもうしょうがないよな。
 ただ、本作映画版で、わたしが一番良かったと思うのは、観客と同じ目線で、何が起きるんだろう、次の猫はどんな猫なんだろう、と一緒になって物語を追う、ある種の狂言回し的な役割りも担う新入り猫「白猫ヴィクトリア」が超可愛い!!点だ。そしてダンスが超最高!なのです! 
 というわけで、各猫たちをメモして行こう。
 ◆白猫ヴィクトリア:演じたのはFrancheska Haywordさん27歳。超しなやかかつ超キュート! イギリス王立バレエ団でお馴染みThe Royal Balletのプリンシパルダンサー。人間にゴミ捨て場に捨てられて、戸惑っていたところを先輩猫たちに救われて(?)、これから一体何が起こるの? と好奇心旺盛な可愛い顔で物語を追っていく存在。やっぱり、バレエダンサーというのは、ダンサーの中でも完全に別格、その美しさは最強でしょうな。歌も大変お見事でした。とにかく可愛い! と、わたしは思うのだが、まあ、わたしは猫と暮らしているので、猫に対してひいき目はあるとしても、そう思えない人はこの映画を観てもほぼ意味がないと思います。
 ◆手品猫ミスター・ミストフェリーズ:白黒猫で、顔が見事な八割れ君。若干自分に自信なしな感じで、やや大人しいけれど、ヴィクトリアを何かと構う優しい雄猫。演じたのはLaurie Davidson君27歳。彼はバレエの経験とかはないみたいだな……。
 ◆マンカストラップ:猫たちの若きリーダー的存在のキジ猫君。ヴィクトリアを守ってあげる頼れる兄貴。演じたのはRobbie Farichild氏31歳。とても猫でしたな。非常にいいと思います。
 ◆長老猫オールド・デュトロミー:「ジェリクル・オブ・ジェリクル」を選定する長老。舞台Verではおじいちゃんだったと思うけど、本作映画版ではおばあちゃんでした。何気によく歌う。そして本作で演じたのは、イギリスが誇るおばあちゃん、Judi Denchさん85歳。非常にお達者ですなあ。歌も歌えたんすね。お見事です!
 ◆バストファー・ジョーンズ:太鼓腹のセレブ猫。ジェリクル候補。演じたのは、歌えるデブことJames Corden氏41歳。クセが強いんよ……。大変芸達者なお方ですな。
 ◆ジェニエニドッツ:太ったおばちゃん猫。ジェリクル候補。日がな一日寝てばかりだが、夜になるとネズミ隊とゴキブリ隊の調教に大忙し。あの、ネズミとゴキブリまでCGで人間の顔をつけると、やっぱりチョイとキモイすね。演じたのはRebel Wilsonさん39歳。あれっ? 意外と若いな……。ああ、そうか! 『Pitch Prefect』のファット・エイミーか! 全然忘れてた!
 ◆劇場猫ガス:本名アスパラガス、だけどガス、と呼ばれるおじいちゃん猫。ジェリクル候補。演じたのはマグニート、あるいはガンダルフでお馴染みIan McKellan氏80歳。この方も歌えたんすねえ……。なんか、舞台版だともうチョイ元気だったような気がするけど、映画版ではもう相当よぼよぼしてました。
 ◆ラム・タム・タガー:イケメンプレイボーイ猫。ジェリクル候補(?)。ロックンローラー的で、雌猫たちを侍らせる俺様系のニクイ奴。演じたのは歌手というべきなのかな、Jason Derulo氏30歳。若いなコイツも。舞台版では非常に目立つけど、映画版ではパフォーマンスシーンがあるだけでした。
 ◆鉄道猫スキンブルシャックス:列車のマスコット猫として多くの電車に乗ってきた鉄道猫君。ジェリクル候補(?)。その歌はもう最高で、ちょうど先週、WOWOWで井上芳雄氏がスキンブルシャンクスのテーマを歌うのを観ていたので、わたしとしてはもう、足でリズムを取りたくなったすね。タップダンスも超見事でした! ただし本作映画ではラム・タム同様パフォーマンスシーンで目立ってただけかも。演じたのはSteven McRae氏34歳で、どうやらこの方もThe Royal Ballet のプリンシパルのようです。歌もダンスもマジで超最高でした。
 ◆マンゴージェリー&ランペルティーザ:泥棒猫コンビの二人。悪い子ですよこのコンビは。演じたのは、Danny Collins氏とNaomih Morganさんというお二人だが、あまり情報がないので省略。Naomihさんは超美人すね。
 ◆マキャビティ:犯罪猫。悪いヤツ。ジェリクルの座を射止めようと様々な悪さを企む。演じたのはMCUのヘイムダルでお馴染みIdoris Elba氏47歳。ええ、うそ、この人オレより年下かよ! マジか! 非常に存在感のある悪役ですが、ラスト、あそこから君は無事に降りてこられてのかな。可愛い声で、降ろしてニャ~ン! とか泣いてる姿を想像して、ちょっと微笑ましく思ったす。元々Idoris氏はイケボですが、歌も大変結構なお点前でしたな。
 ◆ボンバルリーナ:本作映画版ではマキャビティの手下のセクシー雌猫。この子も悪い子ですよ。舞台Verでは、ディミータという雌猫と仲良しなのだが、映画版ではディミータはその他大勢のうちの一人(?)になってました。わたしが舞台Verで一番気に入ったのはディミータだったんだけどな……。ともあれ、ボンバルリーナを本作で演じたのは、世界の歌姫Taylor Swift嬢30歳で、大変セクシーかつ極上の歌とダンスはさすがでありました。
 ◆グリザベラ:娼婦猫、だけど、本作映画版では娼婦の設定はなくなってたのかも。彼女が、誰もが知ってるあの歌、「メモリー」を超切なく歌う猫ですな。本作で演じたのは、これまた歌姫Jennifer Hudsonさん38歳。いやあ、素晴らしい「メモリー」でしたなあ……! 非常にグッと来たっすね!

 とまあ、メインは以上かな。監督は冒頭に書いた通り、Tom Hooper氏なわけだが、『Les Misérables』を撮った時は、歌を別撮りにせず、歌いながらの演技をそのまま撮影したことでも有名だけど、本作もそうだったのかはよくわからんです。でも完璧に口と歌があってたので、今回もそうだったかもしれないすね。これ、日本語吹替版も上映されていて、キャストも豪華でそっちも気になるけれど、どうしても吹替だと口と歌が合わないわけで、その辺はどうなんだろうな……。。

 というわけで、もう結論。

 ミュージカルの名作と呼ばれる『Cats』が映画となって公開されたので、ミュージカル好きなわたしとしては絶対観るべし! というわけでさっそく劇場へ行ってきたのだが、たしかに演者のとても見事なパフォーマンスは感動ものだし、なにかととやかく言われているCG猫たちにも、わたしは全く違和感なく受け入れられたし、むしろとてもかわいいとさえ思った。のだが、やっぱり、比較しちゃあいけないかもしれないけれど、パフォーマンスからあふれ出るパワーのようなものは、生の舞台版の方が上だと思うし、やっぱり、ダイレクト感が比べ物にならんと思うすね。実際のところ、そんなことは当たり前で、映画の企画の当初からそれは誰しもわかっていたことだと思う。それでもなお、映画にしようと思ったのは何故なのか……それはわたしには良く分からんけれど、少なくとも、世間的な低い評価はちょっと不当だと思う。物語的にも、本作映画版はきちんと分かりやすくする努力もしているし、その点では舞台版よりいい点ではなかろうか。まあ、基本的に本作は猫が好きな人じゃないとアカンと思うすね。猫たちは大変可愛く、実際猫でした。わたし的にはこの映画、十分アリ、です。以上。

↓ こちらは舞台版の映像化っすね。でもまあ、とにかく生の劇団四季を観に行くのが一番いいと思います。
キャッツ (字幕版)
ジョン・ミルズ
2013-11-26



 いつものセリフで恐縮ですが……
 わたしがこの世で最も好きな小説家は、ダントツでStephen King大先生である!!
 というわけで、ここ数年、再びKing大先生の作品が映画化されるのがちょっとしたブーム?のような気がするけれど、その流れの一環として、かつてかなりなB級映画として製作されたことのある、あの作品が、最新Verとして再映画化される日がやってきました!
 その作品とは、King大先生の作品でも比較的初期作品である『PET SEMATARY』であります! ちなみに「Semetary」が英語として正しい綴りで、本作が「Sematary」となっているのは、子供がつづりを間違えたという設定のためで、そもそもの原作小説も「Sematary」だし、文春の日本語版も「セマタリー」と表記されてます。
 というわけで、さっそく観てきたわけですが、なんつうか、やっぱり原作小説とおおむね同じ、だけどラストはまったく違う筋書きに改変されていて、まあ、ズバリ言えば相当後味の悪いBAD-ENDになっていて驚いたす。いや、原作小説もなかなかのBAD-ENDなんだけど……主人公の行動はまるで違うもので、なんか……まあ、観てスッキリはしないエンディングだったと誰しもが思うのではなかろうか。
 ま、原作と違っている点に関しては、まったく構わないけれけど、そうだなあ、確かに、変にきっちりとしたGOOD-ENDに改変してしまうよりは、原作のテイストは込められているのかな。なので、結論としてはアリ、ではある。けど、うーん……まあ、あまりお勧めはできないな……物語的にもアレだし、ちょっといろいろと……映画としてアレでもあるんだよなあ……。。わたしとしては、1989年版の方が、B級感あふれてて好きっすね。

 まあ、物語はこの予告通りと言っていいだろうと思う。
 都会から田舎に引っ越してきた家族。広大な森が敷地内にあって、うっそうとしているが、家からすぐのところに、ビュンビュンとトラックがかっ飛ばしてるような国道(と言えばいのか?)が通っている。ある日、家族の飼い猫がその国道でトラックにひかれて死んでしまう。父は、まだ小学生ぐらいの娘に、命についてまだ教え切れておらず、どうしたものかと思っていると、敷地の隣に住む老人が、森の奥にある、「PET SEMATARY」のさらに奥の、謎の土地に猫の遺骸を埋葬するよう指示する。すると、死んだはずの猫が家に帰ってきた! なんてこった、これは一体!? とか思っていたのだが、戻ってきた猫は邪悪な性格に変わってしまっていた。そしてとあることから次に娘を失くした父は、禁断の地に娘を埋葬するのだった……てなお話です。サーセン、テキトーにはしょりました。
 えーと。まず、ズバリ原作小説との違いは、上記のわたしがまとめたあらすじで明らかでありましょう。そう、原作小説で亡くなるのは息子、末っ子の弟で、本作映画版では娘で、お姉ちゃん方なんだな。観ながらわたし、あれっ!? お姉ちゃんが死ぬんだっけ!? と思って映画館を出た後で原作をパラ読みしたら、確かに小説では息子の方でした。
 でもまあ、上に書いた通り、別にこの改変はまったく構わないと思う。問題は……亡くした子を復活させようとする親の心理、であろう。この点に関しては、実は原作小説でもわたしはイマイチ理解できなかったのだが、本作映画版では、わたしは全く理解できなかった。
 まあ、普通に考えて、そりゃ生き返るというなら、どんな手段も取ってしまうかもしれない。本当にやるかどうかは、ま、単なる思考実験なのでどうでもいいというか結論は出ないけれど、少なくとも物語としては、主人公たる父親に共感はできなかったのが偽らざる感想だ。
 わたしは観ながら、結局これは、キリスト教的な「復活」のイメージなのか、あるいは、アメリカ人が大好きな「ゾンビ」モノの一種なのか、「死者の蘇り」がこれほどいろいろテーマになるってのはどういうことなんだろう? とそのことばっかり考えてしまった。
 実のところ、わたしの愛するKing大先生の小説作品でも、結構「蘇り」はテーマとして書かれているわけで、アメリカ人、だけじゃなく世界中の人々が大いに関心あるいは興味を持っているんだろうとは思う。でもそれは一体、なんでなの?? というのが、わたしにはよくわからないでいる。
 わたしも親をはじめ、今まで多くの大切な人(や家族たるわんこやにゃんこ)を看取ってきたので、実体験が少ないからだよ、とか、実際にその身になってみたことがないからだろ、とは言わせない。一つ思うのは、現代日本では普通である「火葬」という弔い方が影響してるのかも? という点だ。火葬にして、骨を骨壺に納めて、という弔いを何度も経験してきたわたしとしては、もう「ゾンビ」ってありえないんだよね、実際のところ。
 本作では、亡くなった猫を、主人公はきちんと娘に説明して、「死」について教育しようとするが、奥さんに「まだ早いわ、いなくなったことにしましょう」的なことを言われ、問題の禁断の地に埋める展開となってしまうが、まあ、ズバリ言えばこれが最悪の事態をもたらしたわけで、やっぱりちゃんと火葬してあげればよかったのにね、と思わざるを得なかったす。そして猫であろうときちんとお墓をたててあげてほしかった。「墓」って、やっぱり「そこにいる」という実感と「祈りの場」としての意義において、重要だと思うすね。
 まあ、そんなことを思いながらわたしはこの映画を見ていたのだが、メモとして思ったことをいくつか残しておこう。
 ◆びっくりさせる安い演出はやめてくれ……
 本作は、結構しつこいぐらいの頻度で、大きい音や急なカットインなどで、観客を「うおっと! ビビったぁ!!」とビクッとさせる演出が入る。けど、なんつうか……品がないというか……好きじゃないすなあ、ああいうのは。小手先すぎると思うんだけど……。
 ◆すれすれのところを爆走するトラックが怖い!
 King大先生のファンならお馴染みの通り、King大先生は1999年6月19日に、近所を散歩していてライトバンに跳ね飛ばされて重傷を負い、本当に死にそうになったことがある。まあ、このことを知ってる人なら、本作でやけに描かれる「すれすれのところを爆走するトラック」には恐怖を感じたでしょうな。わたしは観ながら、あっぶねえ! つうかKing大先生もこんな感じだったんだろうか、と、妙に怖かったす。なお、本作の原作小説が発表されたのは1983年なので、King大先生が遭った事故の影響で、本作の設定が生まれたわけじゃありません。
 ◆エンディング曲はあの!!
 エンドクレジットで流れる曲の歌詞、ちゃんと聞いてた方がいいすよ。「I don't wanna be buried in a Pet Semetary~」ってのがもう、耳に残りすぎて嫌!!笑! わたしは完璧に忘れていたんだけど、この曲は、なんと1989年版映画のエンディングで使われた曲で、Wikiによるとかの「ゴールデンラズベリー賞」の主題歌賞にノミネートされたらしいす。要するに、すげえ悲しいBAD-ENDに全くそぐわない曲ってことでのラジー賞ノミネートだったそうです。今回も、わたしもこの曲に関して、なんだこの歌、あわねえなあ!? と思いました。つうか、なんだこれ、と笑っちゃった。おれもペットセメタリーには埋められたくないわ! みたいな笑。
 というわけで、最後にキャラクターとキャストをメモして終わりにします。
 ◆お父さん(ルイス):医師。奥さんが何と言おうと、ちゃんと「死」を教育すべきだったね。ラストがだいぶ小説と違うと思う。今回はより一層、悲劇的だったかも。演じたのはJason Clarke氏。わたし的には4代目(?)ジョン・コナーなんすけど、比較的普通の家庭の父親、な役は初めて見たような気がします。演技ぶりは、フツーです。
 ◆お母さん(レイチェル):普通の主婦。猫ちゃんをきちんと弔ってあげていれば……。エンディングは原作と相当違います。お姉さんのエピソードは、原作小説より怖さ5倍増しになってたような気がします。超ヤバし。演じたのはAmy Seimetzさんという方だけど、正直知らないなあ……と思ったら、『ALIEN:COVENANT』で科学者(結構最初の方で爆死)の役で出てたみたいす。サーセン。完璧忘れてました。
 ◆娘(エリー):推定小学校低学年。決して悪い子じゃなかったのにね……蘇ったエリーは超邪悪です。演じたのはJeté Laurence嬢12歳。将来なかなかかわいく育つ見込み大だと思います。
 ◆息子(ゲイジ):推定幼稚園~保育園児。原作小説で亡くなって蘇るのはこの子です。小説の蘇ったゲイジは超邪悪でヤバイ! 演じたのは、全然データがないけどHugoとLucasのLavoleさんちの双子の兄弟みたいすね。二人で演じてたとは全く気が付かんかったわ。
 ◆ジャド:家族の近所に住まう老人。あんたが余計なことを教えなければ……確か原作ではその妻である、おばあさんも出てきたような……気のせいかも……。演じたのは大ベテランのJohn Lithgow氏74歳。Lithgow氏と言えば、なんかいつも「怪しい隣人」なイメージがあるのは何故なんだ。今回は、悪い人じゃないんだけど……いつもの通り怪しさ満点でしたな。
 ◆チャーチ:家族の愛猫。あれは種別としては、メインクーン、だろうか? 大変愛らしい毛長猫。もう、冒険しちゃだめって言ったのに、バカちんが……悲しい……。なお、エンドクレジットによると4匹のお猫様が演じていたようです。猫演技は完璧でしたね。


 というわけで、書いておきたいことがなくなったので結論。

 わたしの大好きなStephen King大先生の作品が映画化されるなら、確実に観に行くわけですが、なんかここ数年、再びのブームなんすかね? やけに本数が増えてるような気がします。TVシリーズ含めても多いよね、やけに。まあ、それだけ面白いお話であるのは間違いないのだが。今回はKing大先生の初期作品『PET SEMATARY』がリメイクされて登場と相成りました。結論から言うと、原作小説と違う部分はある、けど、アリ、だと思います。ただ、おっそろしく後味の悪いBAD-ENDなので、Kingファンなら見るべきだと思うけど、そうでない方には基本オススメはしません。なんつうか、やっぱりきちんと弔うこと、それが生きている我々のためでもあるわけで、ペットだろうと火葬してきちんと供養してあげたいすね。変なところに埋めちゃダメに決まってるっつうの。ホントにアメリカ人はゾンビが好きだなあ、と、見当違いな感想を抱きました。そしてあの曲が耳にこびりついて、すげえ嫌な感じっす。笑。以上。

↓ 久しぶりに1989年版を見てみるか。たしかWOWOW放送したのをBlu-rayに残してるはず。
ペット・セメタリー (字幕版)
ブラッド・グリーンクイスト
2013-11-26

↓ そしてこちらが、伝説のウルトラB級の続編。なかなかヤバイす笑。
ペット・セメタリー2 (字幕版)
エドワード・ファーロング
2014-07-01

 わたしは映画オタとして、現役の映画監督の中ではClint Eastwoodおじいが一番好きだ。今年の5月の誕生日で、もう90歳になろうとしているおじじだが、とにかくその創造力は旺盛で、マジで毎年1本、多い年は2本映画を撮り続けてるんだから凄いと思う。
 聞くところによると、Eastwoodおじいは、恐ろしく撮影が早いそうで、一発OKでどんどん撮り進めるスタイルらしい。どっかで語っていたところによると、何度も同じシーンを演じても意味がなく、最初が一番いいから、というのがその理由らしいが、わたしがおじじの作品で一番すごいと思うのは、なんというか、カメラが非常に冷徹というか、客観的というか、とにかく「その場を感情抜きに切り取った」ような画面がとてもクールに思えるのである。恣意的な画じゃないというか、別に誰に味方でもない、的な淡々としたまなざしのようなものを感じるのである。そしてやっぱり、おじじの映画の素晴らしい点は、その音楽だろうなと思う。いつもとてもきれいなピアノやギターのソロが非常に心に残るわけです、
 というわけで、Eastwoodおじじの新作がまた公開となったので、わたしもさっそく観てきた。今回の作品『RICHARD JEWELL』も、おじじがこのところずっと追いかけている「普通の人」だけど「ヒーロー」と呼ばれた人間の物語であります。
 結論から言うと、わたしの趣味には若干合わなかったかも? というような気がするので、今回はそれほど大絶賛はしないけれど、十分面白かったとは思う。面白かったというより、興味深かった、という方向かな。まあ、なんつうか、恐ろしい世の中ですよ、ホントに。

 というわけで。本作は1996年のアトランタオリンピックを舞台に起きた爆弾テロ事件の実話がベースだ。そして主人公リチャード・ジュエル氏も勿論実在の人物である。彼は、オリンピックの会場近くの公園で開催されていた野外音楽ライブの警備員で、あやしいリュックを発見し、警察に通報する。そして中身は爆弾であり、こ、これは! と警官と協力して観衆を避難させるが、避難中に爆弾がさく裂、2人が亡くなり怪我人多数、という事件となった。リチャード・ジュエル氏は第一発見者&避難誘導したヒーローとして祭り上げられるが、すぐにFBIによって、逆に爆弾犯の容疑者とされてしまい……てなお話だ。
 わたしは残念ながらこの事件のことは完璧忘れていたが、まあ、そんな事件があったのは大変痛ましく、今年まさしくオリンピックを迎える我々の東京は大丈夫かと心配になるけれど、本作は、誰がなぜ、爆弾を仕掛けた真犯人なのか、という点はほぼどうでもよく、リチャード氏の身に起きた「冤罪」に焦点が置かれている。
 わたしは観ていて、なんじゃこりゃあ? と思ったほどヒドイお話なのだが、おそらく、問題は3つある。
 【問題点その1】そもそもリチャード氏が結構アレな人。
 本作は、事件が起こるまでにリチャード氏がどんな人物だったのかについて、少し詳しく描かれている。それを観ていると、どうもリチャード氏は「法執行機関」にあこがれていて、大学の警備員をやったり、どっかの保安官事務所で働いてたり、とするんだけど、「妙な不器用さ」とでも言えばいいのかな、とにかく「微妙にやりすぎ」てことごとくクビになっている。さらに、冒頭で描かれたのは政府機関(?)の備品係として働いているシーンなのだが、働いてる人たちのオフィスの備品(セロテープとかそういうもの)を、カートを押して補充する係なんだけど、後に自らの弁護を依頼するワトソン・ブライアント氏の机をある意味勝手に漁って文房具を補充してたり、ゴミ箱にワトソン氏がスニッカーズの袋を捨ててるのをみて、勝手にスニッカーズも机に補充しておくなどしていて、要するにこの人、気は利くんだけど「微妙にやりすぎ」なのだ。これ、ちょっと怖いじゃん、とわたしはゾッとしたっすね。まあ、いずれにせよリチャード氏はこうしてワトソン氏と仲良くなるわけだけど、頼んでないのにわたしの大好きな歌舞伎揚げが引き出しに入ってたら、ちょ、ちょっと待って、ありがとう、でも、もういいから! って言うと思うな。
 しかも困ったことに、リチャード氏はその「微妙なやりすぎ」を全く自覚してなくて、なんで親切にしてるのに、なんで真面目に、忠実に職務を全うしているだけなのに、オレがクビにならなきゃいけないの? と素朴に理解できないでいる。たまにこういう人、見かけますね。要するに「空気が読めない」系なんだとわたしには思えた。
 そしてまあ、ズバリ言えばとんでもないデブですよ。ひどいことを言うと、やっぱりお母さんに甘やかされてきたんじゃないかなあ? とわたしは感じたのだが、彼について弁護すると、彼は間違いなく根は善良であるということだ。確かに、オレは悪くないのに、とは思っていても、それを「アイツのせいだ」と他人に憎悪を向けることは一切ない。その点は非常に美徳だと思う。なので、若干問題のある困ったちゃんだったとしても、身に覚えのない罪を着せられていいわけがない。わたしは、最終的には潔白が認められて、お前、ホント良かったな! と胸をなでおろす一方で、でも、もうチョイ、空気を読んだ方がいいかもよ……とか思ったす。
 【問題点その2】FBIってこんなに無能なの?
 時代が現代とは違ってもう20年以上前であるが、恐らく現代だったら相当な違法捜査があったように見えた。そもそも、事件後、弁護士としてリチャード氏を弁護したワトソン氏が簡単に立証した通り、「爆弾を仕掛けた」という電話があった時のリチャード氏には完璧なアリバイがあったわけで、FBIが容疑者として捜査するにはかなり無理があったような気がする。また、無理やり供述書(?)にサインさせようとしたり、脅迫電話と同じセリフを録音しようとしたり、ありゃあまあ、どう考えてもFBIの勇み足であろうと思う。とても法廷を戦える証拠にはなり得なかったのではなかろうか。あれは……どういうことだったんだろうな……事件直後、現場でFBIと警察とATFが主導権争いを一瞬するけれど、まあ、普通に考えてテロ事件(爆弾には釘がいっぱい仕掛けられていて明らかに対人攻撃)だったのだから、別に慌てなくてもFBIの管轄事件になっただろうし、警察やATFに対してFBIが功を焦る必要はなかったと思うのだが……あれは、FBI捜査員がその場にいたのに防げなかった、という世論が噴出するのを防ぎたかったってことなのかな? 観ていて、あまりに根拠のない誤認のようにしか思えなかったすね。
 【問題点その3】ハニートラップ? よりもメディアの暴力の方が怖い
 残念ながら本作は、世のポリコレ的(?)ムーブメントによって、強い批判にさらされてしまっている。それは本作では、新聞社の野心たっぷりな女性記者がHをエサにFBIから情報を得た、と描かれている点だ。とはいえ、このことについて、わたしは事実を知らないので、何もコメントできない。そもそも映画で描かれたことをすベて信じるほどわたしはナイーヴではないので、別に騒ぎ立てるつもりはないが、確かに観ていて、かなり露骨な描写であったので、ああ、こりゃあ批判されちゃうかもな、とは思った。
 しかし、この女性記者のハニートラップ的な部分は、わたしには何とも言えないし、問題は情報入手の方法ではないと思う。問題なのは、入手した情報がFBIの機密であるにもかかわらず、新聞に載せて、その結果、リチャード氏をメディアの暴力にさらしたことだろうと思う。しかも、彼女の心には、知る権利だとか、正義感あるいは良心のようなものは1mmもない。あるのは虚栄心がすべてだ。そう、完璧に自分の出世だけが、彼女が記事を乗せた動機なのである。そこが恐ろしいというか、あさましいのだ。これは現代ならばソーシャル・メディアなるド素人たちの嵐のような炎上事件と同じ性質のものだろうと思う。
 だが、本作では、現代と決定的に違うことがあった。それは、時代の違いに由来するのかもしれないけれど、本作での女性記者はキッチリ署名記事として、リチャード氏が容疑者になっていることを伝えているのだ。この点で、今の「匿名のド素人ども」とは決定的に違うと思う。彼女はきちんと名前を名乗り、責任をもって報道しているわけで、現代の姿の見えない批判者どもよりよっぽど気合が入っているし、マシではなかろうか。本作で女性記者たちよりタチが悪いのは、女性記者の記事によって裏も取らずにジュエル氏に群がる他の記者どもだろうと思う。まあ、普通の人があんなにカメラとマイクを向けられたら、相当な恐怖だろうな……。本作で描かれた時代には、ソーシャルメディアなるものはなく、記者会見を行うことで炎上はほぼ鎮火するのだが、この点で言えば現代の方がよっぽど恐ろしいし、より悪くなっているとしか思えない。イヤになりますな、ホントに。しかし、くだんの女性記者がお母さんの熱のこもった記者会見で涙しちゃうのも、なんか時代が違うように思うし、ちょっとだけ、キャラ的によくわからなかったよ。
 というわけで、もう長いので最後に主要キャラとキャストをメモして終わりにします。
 ◆リチャード・ジュエル:主人公のデブ青年。33歳だったかな? 法執行機関にあこがれているため、いろんな捜査豆知識が豊富。それが裏目に出ちゃうわけだが、拳銃やライフルもいっぱい持っていて、アレもマズかっただろうな……アメリカ合衆国ってのは、ほんとにダメな国だと思わざるを得ないよ……。残念ながらご本人は心臓疾患ですでに故人。太り過ぎが原因でしょうな……。演じたのはPaul Water Hauser氏。同じく33歳だそうで、意外と若いですな。見えないけど。氏の出演した『I, Tonya』や『Black Klansman』は観てないので、そのうちチェックしとこう。
 ◆ワトソン・ブライアント:リチャード氏の弁護士。彼のキャラも、少し背景が良くわからなかったかな……。演じたのはSam Rockwell氏で、非常に素晴らしい演技でした。アカデミー賞にはノミネートされなかったようですが、大変お見事だったと思います。
 ◆バーバラ・”ボビ”・ジュエル:リチャード氏のお母さん。演じたKathy Batesさんの演技もこれまた素晴らしかったすね。Kathyさんはアカデミー助演女優賞にノミネートされました。
 ◆ナディア:ワトソンの優秀な秘書。とても味のある人で印象に残ったすね。後にワトソン氏と結婚したそうですが、設定としてはどこか東欧?からの移民のようなキャラでした。演じたのはNina Ariandaさんという方で、知らないなあ? とか思ってったけど、どうやら何本かわたしも観ている映画に出てるお方でした。とても良い演技だったと思います。
 ◆トム・ショー:FBI特別捜査官で若干アホな人。演じたのは結構そこら中で見かけるJon Hamm氏。もうちょっとまともな調査をしてからにすべきでしたな……。
 ◆キャシー・スクラッグス:FBIがリチャード氏に目をつけているという情報をトム・ショーから色仕掛け(?)で入手し、新聞一面に載せて騒動を起こす。キャラ的には、もう新聞じゃダメ、テレビに移るとか名誉欲が旺盛で、そのためにDカップに豊胸しようかしらとか言ってる女性。まあ、事実は知らんけど、現代の世ではマズいんでしょうな、そういう描き方は。おまけにキャシーさんもすでに故人で、反論できないってのもマズいと批判されてるようです。まあ、そりゃ確かにそうかもね……。演じたOlivia Wildさんは言うまでもなく超美人です。

 というわけで、もう書いておきたい事がなくなったので結論。

 わたしの大好きなClint Eastwoodおじいの最新作『RICHARD JEWELL』をさっそく観てきたのだが、結論としてはジュエル氏にも、そしてFBIやメディアにも共感できず、なんというか、とんでもないから騒ぎの様相をEastowoodおじい独特の「クールな視点」から観せられたような気がする。その視点から見ると、事件の本質は当事者ではなくて、周りの民衆に向けられているような気もします。我々としては、報道されたら、そりゃ、アイツが怪しいんじゃね? とコロっと思わされてしまうわけで、どっかの週刊誌報道にオロオロする政治家連中も、自分が潔白なら、ちゃんと堂々と反論した方がいいんじゃないすかね。それがなきゃ、潔白とは思えないよね。でもまあ、どーでもいいことをあげつらう野党の皆さんも、週刊誌の報道が頼りってのも嘆かわしいですな。てなことをわたしは本作を観て思いました。ほぼ関係ないけど、以上。

↓ こんな本も出てるみたいすね。

 わたしは大学時代、19歳で中型自動二輪免許を取って以来、10年ぐらいバイクに乗っていたのだが、20代後半に父が亡くなった時、やたらと車を運転しなくてはいけないことが多くなった。その当時の家の車は、トヨタの9代目(8代目かも)クラウンだったのだが、その当時のクラウンは、とにかくハンドルもサスペンションもふわっふわで、なんつうか接地感がなく、恐ろしく運転がしにくい車だったため、くそう、やっぱオレの自分の車が必要だ、と思うに至り、わたしは人生で最初の「自分の車」としてマツダの初代デミオを買うことにしたのだった。
 以来、もう20年以上、わたしは自分の車を途切れることなく所有しているが、若かった当時は車よりバイクの方が楽しかったけど……いざ自分の車を持ってみると、バイクと比較してとにかく楽であり、荷物も人も積めるという点でも圧倒的に便利であるため、今やすっかり車の方が好きになってしまった。
 もちろん、ドライブも大好きだし、車の運転で疲れることもあまりない。バイクの時は(タンク容量が小さいので)180km程度でガソリンの心配をしなきゃいけないし、バイクに乗っている時特有の、360度全周囲への注意力に比べると、とにかく車は楽だ。
 そんな、今やすっかり車好きのおっさんと化したわたしは、ほぼ毎日車情報サイトをチェックするなど、恐らく普通の人以上に車に詳しいつもりだが、今週末から公開になっている映画『FORD v FERRARI』は、その題材は勿論超興味あるし、そして作品の出来としてもとても評判が良いこともあって、公開前から楽しみにしていたのであります。
 というわけで、さっそく観てきたのだが、噂にたがわぬ素晴らしい演技や、迫力あるレースシーンとその爆音、そして、なんつうかな、画面から感じられる「ガソリンの匂い」に酔いしれる153分であったと思う。わたしはもう、超大満足であります! もう、1991年のMAZDA 787B優勝の物語も映画にしてほしいわ!!

 まあ……なんつうか、いつものFOXクオリティの予告はアカンというか……この予告のラストに、当時のFORDの社長(=Henry Ford II氏。FORD創始者Henry氏の孫)を「FORD GT40」に乗せて、泣かすシーンがあるじゃないすか。このシーンは、この予告では何かふざけた?ツッコミを入れているけれど、本編では超グッとくるシーンなんすよ! 泣きながら、「おじいちゃんにこの車を見せたかった、この車におじいちゃんを乗せたかった!」と感極まっているところで、これで主人公は社長の信頼を得る、重要なシーンなのに! FOX JAPANのセンスを疑うわマジで。
 ともあれ。
 物語は、1966年にFORDが念願の「ル・マン24時間」に勝利するまでの経緯を描いたプロジェクトXめいたお話である。まあ、その経緯はもはや伝説として有名かもしれないけれど、車好きのわたしでも知らなかった点が多くて、わたしはとても楽しめた。
 また、本作は、いわゆる「突き詰めた才能を持つ男」VS「大企業」の方がメインで、FERRARIはその男たちが超えることを誓った目標に過ぎず、男たちの本当の敵は「大企業=FORD社」の方だ。
 1960年代初頭、時代はオイルショック前。天下の大企業FORDも車が売れなくなってきており、打開策として、1945年の終戦を迎えた兵士たちが帰国して、いわゆるベビーブームが始まる直前に、その1945年以降に生まれた若者たちにアピールする車の開発が必要だった。そしてそれは、マーケティング的には「速くて強くてカッコいい車」が最適であり、そのためにFORDは、当時ル・マンを3連勝していたFERRARIをぶっ飛ばすのが一番の宣伝になると考えていた。
 さらに、当時FERRARIも深刻な経営危機に陥っていて、大企業FORDは、FERRARIを買収してレース部門を任せればいいじゃん、という案をひらめく。そしてすぐにイタリアに渡り、FERRARIの創始者Enzo Ferrari氏に合併話を持ち込むが……土壇場でイタリアのFIATがFERRARI救済に動き(※今でもFERRARIはFIATの子会社です)、合併はご破算に。あまつさえEnzo氏は、「FORDは醜い車を醜い工場で大量生産してればいい」とか捨て台詞を吐く。それを聞いたFord社長は激怒、フェラーリをぶっ飛ばせ! という方向に会社は舵を切る。ちなみにFORDのお偉方の大半はレース参戦に反対していたが、当時マーケティング担当役員だったLee Iacocca氏(=のちのFORD社長でMUSTANGを作った人、だけど、この人も凄いドラマがあるのでWiki参照)が社長のフェラーリブッ殺せ宣言をバックにのし上がると。
 で、Iacocca氏が目をつけていたのが、当時アメリカ人で唯一ル・マンを勝った男であり、自ら手掛けた車をデザイン設計販売まで行う会社も経営するCaroll Shellby氏だ。車好きなら絶対に知ってる名前でしょう、かの「シェルビー」のご本人ですよ! そして彼は心臓の持病でもうレースから離れていたため、開発のメカニック兼レーサーとして抜擢したのがKen Miles氏だ。イギリス人であり、偏屈なMiles氏はFORD重役たちと話が合うわけもなく、間にShellby氏が立って、何とかル・マンを戦う車FORD GT40を仕上げていく。たけど常にFORDの重役の邪魔が入ってさまざまなドラマが展開する様相は、非常に現代にも通じる「大企業病」のようで、観ていてほんとイラつくっすね。だけど、そんな様々な障害を乗り越えて勝利する様は、観ていてとても胸がすくし、フェラーリをブチ抜いた時はもう一緒に、グッと拳を握っちゃったぐらいだ。
 だけど、物語はラスト、非常にビターな展開になる。これはもう、劇場で見て確かめてほしい。Miles氏の、駆け抜けた人生は、とてもドラマチックで、非常にグッと来たっすわ。
 そしてそのドラマを盛り上げた役者陣の演技がもう本当に素晴らしくて、実に最高だったと思う。
 ◆ケン・マイルズ:イギリス人として第2次大戦に出征、壊れた戦車でベルリン陥落に乗り込むなどの経験あり。戦争後は、アメリカでしがない自動車整備工場をやりながらレースに参戦していたが、経営破綻したところでシェルビーに「FORDル・マン制覇PJ」に誘われる。天才肌のメカニックでもあり、車と対話しながら最強の車を作り上げ、自らレースに挑むカッコイイ男。車にのめり込んでいるけど、家族を愛した良き夫であり良き父でもあった。演じたのはChristian Bale氏。超熱演。まず喋り方からしてイギリス訛りがすごいというか、いつもと全然違うのに驚き。いい演技でしたなあ、ホントに。自らに「譲れないモノ」を持つ男ってのはカッコイイですなあ。Bale氏の徹底的な役作りは本作でもいかんなく発揮されており、変わり者の天才だけど愛妻家で息子を愛する父でもあって、ル・マンでの最後の決断と裏切られた表情は極めて上質だったすね。実にカッコ良かったよ!
 ◆キャロル・シェルビー:元々天才肌のレーサーでアメリカ人として初めてル・マンを勝った男(その時の車はアストンマーチン)。しかし心臓の持病でレーサーを引退、その後は自らの会社をたててスポーツカー「シェルビー・コブラ」などを作って販売していた。FORDにスカウトされ、「打倒フェラーリ」の陣頭指揮を執る。演じたのはMatt Damon氏。現場もよくわかってる、けど大人として(?)、お偉いさんたちへの対応もこなして間を取り持ち、まあ相当ストレスはたまったでしょうなあ。非常に素晴らしい演技でありました。FORDには「シェルビー」を関する名車がいっぱいあったわけで、自動車好きなら絶対知ってるお方ですよ。FORDはもう日本から撤退してしまったけれど、ホントはわたしが一番欲しい車はFORD MUSTANG GT Shellbyなんだよな……現行車は世界で一番かっこいいと思うすね。イギリス仕様の右ハンドル車が欲しい。。。
 ◆モリー・マイルズ:ケンの奥さんであり、ケンの理解者。非常に魅力的な女性で、「ゴムの焼ける匂いとガソリンの匂いが大好きな女よ!」と言って現れた時は、その台詞にグッときましたね。そしてケンが何も言わないでいろいろやっちゃうことにブチ切れて、ケンを助手席に乗せて一般道をぶっ飛ばすあのシーンも最高でした。舐めてんじゃないわよ!!とキレられたら、さすがのケンも、サーセン、俺が間違ってました! と認めざるを得ないすね。素晴らしい女性です。演じたのはCatriona Balfeさんで、モリーをとても魅力的に演じてました。Balfeさんは、アイルランド人か。すごい訛りのある英語だったけど、ありゃアイルランド訛りだったのか? 米語ではなかったすね、明らかに。いずれにせよとても良かったす。
 ◆リー・アイアコッカ:FORDのマーケティング担当役員で、一応、ケン&シェルビーコンビのFORD側の唯一の味方、と言っていいのかな。いや、実際は自らの野望のために味方したというべきかも。演じたのはテレビ版『PUNISHER』でお馴染みJon Brenthal氏。なかなかカッコイイすね。
 そして本作を撮ったのが、かの名作『LOGAN』を作り上げたJames Mangold氏ですよ。この人の撮る、乾いた砂漠っぽい、アメリカ中西部的な広大な景色ってのは味がありますねえ! 砂埃と夕焼けが似合うような画が、とても特徴的だと思う。そしてル・マンをはじめとするレースシーンもとてもダイナミックかつドラマチックで大変素晴らしかったと思います。
 とまあ、映画そのものについては以上かな。
 そして、わたしは本作を見ながら、マジでトヨタとホンダの人間は全員この映画を見てくれ!!と思ったすね。わたしはホンダもトヨタも買ったことがあし、現在もトヨタ製の車に乗ってるけれど、今、はっきり言ってこの車が欲しい! という車がまるでないんだよね。確かに日本では車が売れないし、海外を見据えるのは、そりゃあ企業として止む無いだろうと思う。だけど、自分の作った車に乗ってみてほしい。乗ってて楽しいか? だいたい、幅1845mmはデカすぎて、完全に日本の道に合わないし、メーター回りも古すぎるよ!! 明らかにBMWやAUDIやMercedezに負けてる部分が多いことをちゃんと自覚して、これでいいや、じゃなく、くそう奴らをブッ飛ばしてやる!! というガッツを見せてほしい。セダンが売れないから作らない!? そうじゃねえんだよ! 乗りたいセダンがないから、しょうがなくSUVに乗ってんだよ!! 次のISがまたデカくなっちゃったら、わたし、もうNXたたき売って次はLEXUS買ってやらんからな!!

 というわけで、最後は観ていてムラムラ感じた怒りになっちゃったので結論。

 車好きのわたしとしては非常に期待した映画『FORD v FERRARI』が公開になったので、さっそく観てきたところ、噂にたがわぬ素晴らしい映画でありました。役者陣の熱演も素晴らしいし、監督の技量も大変見事で、非常にクオリティの高い作品だったと思います。車好きは観てて燃えますよ、間違いなく。画面から感じられるガソリン臭はたまらんすね! この映画は、全日本車メーカーの社員全員が観るべきだと思います。そして、熱いハートを取り戻してほしい! 心からそう願います。ガッツあふれるカッコイイ車を作ってください! うるせーお偉方は、車そのものでで黙らせてほしい! 今、車が売れないのは、そりゃあ若者の経済力の問題もあるだろうし、公共交通機関網の発達もそりゃあるだろう。でも、はっきり言っておきますが、最大の問題は、魅力的な車がないからですよ。それはもう断言できるね。日本の道に合った、コンパクトで、カッコ良く、楽しい車があれば絶対売れると思う。圧倒的ナンバーワンであるトヨタが率先しないでどうする! 全トヨタ社員はこの映画を見て、心たぎらせてください! 以上。

↓ 今の愛車。2台乗り継いだISがいつまでたってもモデルチェンジしないので、しょうがなく去年のマイナーチェンジ版を選んだだけ。NXも最高にカッコ良くて気に入ってはいるけど、メーター回りが古すぎる……。。。

 今年2020年1月で、わたしが初めて宝塚歌劇を観劇してから11年が経過した。会社のヅカファンのお姉さんたちがいて、オレも一度見てみたいんすよね……ということで初めて連れて行ってもらったのが2010年1月なので、もうずいぶん経ったもんだ。
 最初にチケットを獲ってくれた美しきお姉さまをわたしは「ズカ師匠」と呼んで崇めているのだが、その師匠が、「あなた、この作品はすごいわよ、絶対観ないとダメよ!」と強く推していたミュージカルが、『フランケンシュタイン』という作品であります。
 本作は、元々韓国産ミュージカルで、師匠はわざわざ韓国にも観に行ったほど気に入ったのだそうだ。日本初演は2017年で、その時に師匠に激推しされたのだが、わたしは残念ながらどうしても予定が合わず、観に行けなかった。そしてこの2020年、待望の再演となったので(※うーん、今回は3回目の再再演だと思ってたけど、どうも勘違いで今回が2回目、再演らしい。そうだったっけ?)、もう半年ぐらい前?からチケットを確保し、今日、日生劇場へ赴いたのであります。
farankenstein
 というわけで、赴いた日生劇場は、1963年に完成した劇場で、以前わたしは浅利慶太先生本人から直接「日生劇場はねえ、ぼくと石原慎太郎で作ったんだよ」というお話を聞かせてもらったことがあるが、もう50年以上の歴史があるわけで、ズバリ、もう建物としてかなり古い。現在駐車場が工事中で使えなくなってました。一瞬、そうだ、日生行くなら駐車場あるから車で行くか、とか思ったんだけど、素直に電車で行ってよかったす。
 で。
 物語は、Mary Shelly女史による原作小説「フランケンシュタイン」とは全然違う、けど、微妙にちゃんと設定を踏襲している点もあって(と言っても、スイスが舞台で最後は北極とかそのぐらいかも)、大変興味深い物語となっていたのが新鮮であった。
 世はナポレオン戦争中のヨーロッパ。フランケンシュタイン青年は幼少期に母を亡くし、その母をよみがえらせるんだ!という生命の創造に憑りつかれ、ドイツに留学し、その後、従軍医師(?)として戦地に赴くが、ある日、アンリという人体接合の整形外科医(?)がフランス軍人(アンリって名前からフランス人か? と思ったけど、何人か不明でした)を治療したとして処刑されようとしているところに出会う。フランケンシュタインはアンリの論文も読んでいたので、アンリを助け、自らの「実験」の助手になるよう説得、アンリは、そんなのは神への冒涜だと反発するが、結局は命を助けてもらったこともあって助手になり、戦争も終わってフランケンシュタインの故郷、ジュネーブへ同行する。
 しかし、戦争が終わっちゃっているので、実験に使える「死体」が調達できず、困っていたところ、そうだ、葬儀屋に金渡して死体を横流ししてもらえばいいんじゃね? とひらめくが、なんと、その葬儀屋が金欲しさに、自分で人を殺して死体を用意するという暴挙に出る。カッとなったフランケンシュタイン博士は、つい、その葬儀屋を殺してしまう。その時、アンリが自分が葬儀屋を殺したことにすればいいと替え玉を志願。かくしてアンリは処刑されてしまうが……フランケンシュタイン博士は自分のために死んでしまったアンリをよみがえらせるために、禁断の実験を行うのだった……! てのが第1幕のお話であった。なので、結構ツッコミどころはあったと思う。
 そしてこのミュージカルの最大の特徴が、第2幕と言っていいだろう。第1幕の役者たちが、まったく違う役柄で、当然全く違う衣装やメイク、まったく違う性格の人物として物語が進むのだ。そして曲がいちいちカッコいい!! やっぱりミュージカルは曲が命でしょうなあ。これは師匠が絶賛したのも納得だぜ、とわたしも大興奮でありました。
 というわけで、いつもは物語のキャラごとに感想を書くけど、今回は演じた役者陣ごとにメインの4人だけ、2役のキャラをメモして行こうと思う。ーーその前に、せっかくホリプロが動画を用意してるので貼っとくか。ホリプロはホント、ミュージカルに本気ですな。

 ◆柿澤勇人氏:フランケンシュタイン青年を演じた一方で、第2幕では、蘇り逃亡したアンリ=怪物を使って地下格闘場のようなバトルコロッセオを運営するクソ野郎ジャックを演じてました。しかしやっぱり柿澤氏はカッコイイし歌もイイすねえ! わたしは柿澤氏の声が大変良いと思います。現在はホリプロ所属だけど、元劇団四季出身だけに、滑舌もばっちりだし、非常に優れたミュージカルスターですな。泣きの芝居も大変グッときました。どうでもいいけど、浅利先生の物まねで笑いを取るのかどうかと思います!笑!
 ◆加藤和樹氏:もう一人の主人公アンリと、2幕では死から蘇った「怪物」ということで、唯一(?)同一人物ではあるけど、やっぱりキャラとしては別人という変則的なお芝居となってました。そしてやっぱり歌も極上。イケメンで歌もうまいって、もう無敵ですよ、ホントに。わたしにとって加藤氏は永遠の跡部様であり、崇め奉ることにやぶさかではないす。昨日、つい会社で『テニミュ』時代の加藤氏の映像を見ながら仕事しちゃいましたが、やっぱり当時から光ってますなあ。もう15年以上前だもんな……。本作はフランケンシュタインとアンリはWキャストになってますが、わたしとしてはもう1ミリ秒も迷わず、柿澤氏&加藤氏の組み合わせを選択したっすね。最高だったす!
 ◆音月桂さん:もう説明不要の元雪組TOPスター。退団してもう7年か……わたしが宝塚歌劇道に入門した時以降に雪組TOPスターに就任された方なので、その当時をギリ何度か見ております。そして今やすっかりお美しい女性ですよ。歌もイイっすね!今回演じたのは、フランケンシュタイン青年の幼馴染の女子ジュリアと、2幕ではジャックの運営するコロッセオに二束三文で売られて下働きをしているカトリーヌというとても可愛そうな女子を演じてました。ジュリアとしては出番も少なめだし歌も少ないんだけど……カトリーヌとしてはソロ曲も非常にソウルフル(?)で、超良かったす。あ、どうでもいいけど、音月さんの次の次に雪組TOPスターに就任した(けどもう退団済み)早霧せいなさんが客席にいらっしゃって、わたしは一人大興奮してました。おお? あのお方は!? とびっくりしたっす。
 ◆露崎春女さん:1幕ではフランケンシュタインの姉のエレン、そして2幕ではコロッセオを運営するジャックの妻(?)、エヴァを演じたいらっしゃいました。恥ずかしながらわたしは露崎さんを存じ上げなかったし、1幕ではかなり地味目だったのだが、2幕のエヴァの、若干パンクで熱量の高い歌いぶりで、うおお、この人凄い!! と驚き、興奮したっす。1幕の時は、その歌い方から、ああ、この方はきっとミュージカル役者じゃなくて、歌手、シンガーなんだろうな、と感じたのだが、2幕の歌で確信したっすね。パンフにも歌手としてのプロフィールしか載ってないし、さっき改めて調べて、この人は歌手だろうなというわたしの感想が正解だったことを知ったす。もう今年で歌手歴25年になるみたいすね。2幕でのハスキーでパワフルな歌い方が、露崎さんの本領発揮だったんすね。最高にカッコ良かったす! なお、2017年の初演時にこの役を演じたのは濱田めぐみさんだったんだな……。めぐさんVerも観てみたかったよ!!

 というわけで、短いけど結論。

 わたしをヅカ道に導いてくださった師匠が2017年に激推ししていたミュージカル『フランケンシュタイン』。2017年の初演はどうしても都合がつかず観に行けなかったのだが、いよいよ待望の再演! ということで、さっそく観てまいりました。師匠が激推ししたのも納得のクオリティで、とにかく全編曲がカッコ良く、また各キャラの演じ分けが素晴らしく、結論としてはもう、大変満足であります。柿澤氏と加藤氏の歌声は、非常にイイすね! とてもカッコ良かったす! そして音月さんも本当に美しいし、歌もとても良かった。また、初めて知った露崎さんのハスキーシャウトが超カッコ良かったす! ただ、物語的に若干アレな部分があるし、エンディングもかなり重いので、見終わった時に、気分爽快! って訳にはいかないすな。なんつうか……神への冒涜とかそういうことは別に感じないけど、やっぱり命を弄んではダメですよ。死を受け入れるのも、大人の流儀なんじゃないかなあ……ガキ過ぎたな……彼らは……とかそんなことを思いましたよっと。以上。

↓わたしとしては2005年のこれが『テニミュ』で一番好きっすね。当時はBlu-rayは出てないんだけど、わたしはWOWOWでのHD版をバッチリ録画しました! 若き頃の加藤和樹氏、城田優氏の二人の部長対決は超熱いし、歌も最高です。そして斎藤工氏も出てますが……斎藤氏は歌が……ヤバイ……

 2020年。仕事始めは明日の1月7日の月曜日だが、今日は朝からチラッと会社へ行って気になっていた仕事を4時間ほどで済ませ、13時過ぎには会社を出て、帰りに「そうだ、アレ行っとくか!」と思い立ったので、両国へ向かった。そうです。両国駅前の江戸東京博物館で絶賛開催中の『大浮世絵』展であります。
daiukiyoe
 この展覧会は、去年の11月から始まってあと2週間ほどで終わってしまうのだが、わたしが前売券を買ったのは、もう去年の9月ぐらいじゃなかったかな、ずっとチケットホルダーに入れっぱなしであったのだが、今日、そのホルダーを持ち歩いてて良かったよ。うっかり忘れるとこだったが、問題は時間で、こんな昼過ぎに行ったら、くっそ混んでるんじゃね!? いやいや、正月だし、どうかしら……? というのんきなことを思いながら江戸東京博物館に入ると……まあ大変な行列でチケットブースは混んでいた。わたしはもうチケットがあるので、うわあ、こりゃあかんかも……と思いながらエントランスへ向かうと、思いっきり「混雑」の札が立っていた。
 うーーん、出直す? どうする!? と自らに問うこと15秒。ま、行ってみっか! と入場したところ、まあ、見えないことはないし、十分鑑賞はできる、けど、はあ、やっぱり美術鑑賞は朝イチに限るな、といつもの感想を持つに至った。自分もその混雑を生成する一人なのでお前が言うな大賞だけど、やっぱ邪魔っすね、これだけ入場者がいると。
 で。
 今回の展覧会は、そのタイトルにある通り、名だたる浮世絵作家の豪華夢の競演、であったのは間違いないと思う。点数も100点強はあったのかな。貰って来た出品リストによると、かなり細かく2週間ぐらいごとに展示作品がチェンジされてたみたいで、リスト全品は観られなかったのはちょっと残念。でも、その物量はそれなりに圧巻で、大変楽しめました。
 展示は、完全に作家ごとの5章構成になってました。ちょっと、自分用備忘録として、いつごろ生きた人なのかもメモっとこう。
 ◆第1章:喜多川歌麿<1753?年生~1806年没>
 歌麿先生は婦人画から始まって、風俗画っていうのかな、日常の一コマ的な? 作品でまとめられていた。とにかく、着物の柄が細かく素晴らしい! 色もいいっすねえ! なんとか小町的な、街で評判の美人さんたちを描いたシリーズは、ホント今のファッション誌的というか、読者モデルの先がけっすな。大変イイ感じでした。
 ◆第2章:東洲斎写楽<1763?年生~1820?年没>
 写楽先生は、もちろん?役者絵ですな。歌舞伎役者勢ぞろいで、恐らくいちばん有名な「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」もありました。今日展示されてたのはベルギー王立美術歴史博物館の所蔵品だったそうです。前々からこの作品は、手が変な形だなあ、とか思ってたけど、どうやら解説によるとわざと、らしいす。へえ、そうなんだ。
 ◆第3章:葛飾北斎<1760年~1849年>
 北斎先生は、メインはやっぱり「富嶽三十六景」ですかね。もちろん超有名な「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」もそろって展示されてました。わたし、「浪裏」は結構何度も観たことがあるけど、ひょっとすると「快晴」は初めて生で観たかも。赤い富士が超見事! まさしくビューティフル! 今日観た中では、なにげに「深川万年橋下」がなんか気に入ったす。もちろん今でもある橋で、何度も通ったことがあるす。小名木川が隅田川に合流するチョイ前っすね。当時はホントに富士山が見えてたのかなあ。
 ◆第4章:歌川広重<1797年生~1858年没>
 広重先生のメインもやっぱり「東海道五十三次」ですな。いわゆる広重ブルーがとにかく鮮やか! 東海道ということで、海と、川が写り込んでる作品が多いすね。それ以外にも「木曽海道」「近江八景之内」「名所江戸百景」も展示が多く、万年橋はこちらでも描かれてました。全然カメラアングルが違ってて、一番メイン?に「亀」がぶら下げられてるのがおもろい! 亀は万年!ってこと?
 ◆第5章:歌川国芳<1798年生~1861年没>
 そしてラストの国芳先生は、もちろん武者絵と戯画、ですな。何年か前に渋谷Bunkamuraでやってた『国国展』でも多くの作品を観たけれど、もう国芳先生の作品は完全なるポップ・アートですよ。ラノベの挿絵的な、物語のワンシーンを描いたものや、サイズもでっかいものも多くて、大変面白いすね。観たかった「宮本武蔵の鯨退治」は、残念ながらもう展示が終わってて見られなかった。くそーー!
 とまあ、こんな感じに、わたしとしては大変興奮いたしました。面白いよなあ、ホント。そして浮世絵とは、ズバリ言うと版画なわけで、同じ作品でもすり色が微妙に違う作品とかもあって、非常に興味深いすね。しかし、つくづく残念なのは、多くの作品が海外に渡ってしまっていて、常設ではなかなかここまでの規模では見られないことなんすよね……でもまあ、我々の日本代表として、世界各国で高く評価されているのは喜ばしいことなのかな。ぜんぜんわたしなんか関係ない人間なのに、NYCのMETに堂々と展示されてるのを観たときなんか、すごくうれしくなったっつうか、誇らしく感じたっすね。これぞまさしく、COOL JAPANってやつでしょうな。最高です!
 
 というわけで、さっさと結論。

 ずいぶん前に買っておいた前売券で、今日ふと思い立って両国へ行き、『大浮世絵』展を観てきた。わたしが浮世絵を観て、うおお、すげえ! と感動するのは3つポイントがあって、一つは「線」。超細かい! とくに女性の着物の柄なんてすごいっす! そして「色」。版画だよ!? オール人力だよ!? この色、どうやって出したんだ!? という感動が凄いす。そして「デフォルメ」と言っていいのかな、アングルというか、超広角だったり、その「構図力」が完全に西洋絵画とは別物で、ホントにすごいと思う。そりゃあゴッホやモネたちは浮世絵に大興奮したでしょうなあ! 神がかってるとしか言いようがないすね。というわけで、わたしも大興奮して楽しめました。やっぱいいっすねえ、浮世絵は! できれば、春画もさりげなく混ぜてほしかったす。アレはアレでやっぱりすげえので。でもまあ、江戸東京博物館じゃ展示は無理なのかな……。でも、美人画の中には、ポロリしてる作品もありましたよっと。以上!

↓ 江戸の風景を観てると、やっぱり当時は両国のあたりが一番栄えてたんだなって、よくわかるっす。両国辺りに住みてえなあ……!

 あーあ。2019年は今日でおしまい。本当に2019年という年は、オレ史上最悪に近い年だったと思う。マジで全くいいことがなく、悪いことが重なり、ホントにもう、毎日ぐったりである。
 家でも仕事でも、イヤなことばかりだった。しかも最悪なのは、その悪いことは年をまたぎ、いまだ解決せず現在進行形ということだ。わたしは、どんなにつらいことでも、その「終わり」が設定できるなら、耐えられるし、耐えてみせる。けど、その終わりの図が見えない今は、本当に我が人生最悪な時と言って差し支えない。今後もっとひどいことがあるかもしれないけど、もういろいろなことにこりごり、だ。
 というわけで、今年は大好きな映画を観に行くことが全然できず、なんとここ30年ぐらいで最低記録の年間24本にとどまってしまった。しかもまったく1本も観ていない月もあるのが我ながら信じられない思いだ。
 よって今年2019年のオレベストはごく短く終わると思いますので、さっさと始めましょう。今年は、本数が少ないので、ベストの順番は付けません。
【2019年1月は2本】
 ◆『CREED II』 クリード 炎の宿敵
 シリーズ第8弾、となるのかな。控えめに言って最高です。ただし、わたしが最高だと思うのは、あくまで老いたロッキーとドラゴの因縁に決着がついたという1点であり、現役世代の主人公、アドニス君及びその妻、には全く共感できません。そもそも弱すぎるし。きちんとアドニスが戦う理由が語られてほしい。全然リア充で、正直彼がボクシングをする理由はほぼないと思う。でも、そんなゆとり小僧の話はどうでもよく、ロッキーとドラゴの二人は最高でした。
 ◆『THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB』 蜘蛛の巣を払う女
 かの「ミレニアム」シリーズ第4弾がハリウッド映画化されたこの作品。シリーズを知らない人がいきなり本作を観て面白いのか、よく分からないけれど、まあ、わたしはそれなりに楽しめました。でもなあ、リスベットが可愛すぎるし、若干ポカをやり過ぎたというか……まあ一言で言えば原作小説の方が5万倍は面白いです、はい。
【2019年2月は5本】
 ◆『MARY POPPINS RETURNS』 メリー・ポピンズ リターンズ
 うーん……未だよく分からないのだが、50年前の前作の正当な続編であり、音楽も役者陣も素晴らしかったのだが、なんかテンションが上がらず、ワクワク感が前作比1/100ぐらいだったような気がしてならない。何故なんだ!? 映画としてのクオリティはとても高いんだけど……うーーん……わからんけど、微妙にノれなかったのが残念す。
 ◆『FIRST MAN』ファースト・マン
 うーん……凄い期待したし、映像も凄いクオリティで、一流の作品であることは間違いないのだが……思うに、主人公たるアームストロング船長が超地味というか、物語の山場がないというか……なんかドラマチックではないように感じた。わたしとしては、有り余る才能を持ちながら「選ばれなかった男」、チャック・イェーガーを描いた『THE RIGHT STUFF』の方がずっと面白かったし好きっすね。
 ◆『AQUAMAN』アクアマン
 控えめに言って最高です! 予告を観た時は、これはまた香ばしいクソ映画じゃないかなあ……とか思ってたおれのバカ! 本作のイイところは、やっぱり主人公たるアクアマンが憎めない野郎ということに尽きると思う。まあ、ただの筋肉バカ、ではあるものの、きちんと反省するし、素直な点が大変好ましいと思う。それに、見た目は完全にバーバリアンなくせに、意外と笑顔は可愛く、なんつうか、ゴールデンレトリーバー的なワンコ系陽キャラなのもいいっすね。また、映像的にも、もうどうやって撮ったのか分からないぐらいのCGはやっぱり凄いと思う。キャストも豪華で、結論としては大変楽しめました。
 ◆『THE FAVOURITE』 女王陛下のお気に入り
 独特のカメラアングルとか、とにかく汚ったねえ宮殿とか、はっきり言って、生理的に嫌悪感を抱く点が多く、好みではないのは間違いない。が、演技合戦は極めて高品位で素晴らしく、アカデミー賞主演女優賞も納得の見事なお芝居でした。そしてもちろん、わたしの大好きなEmma Stoneちゃんも実に見事で最高でした。
 ◆『ALITA: Battle Angel』 アリータ:バトル・エンジェル
 わたしは原作である日本のコミック『銃夢』を読んだことがなかったのだが……劇場を出てすぐさま電子書籍版を全巻買い、すぐに読んでみたところ、想像以上にコミック通りの「絵」であったことに驚いた。物語は微妙にコミックとは違うんだけど、一コマ一コマがかなり忠実に映像化されてるんだよね。そして、なんといってもキャラクターがCG補正されてて、目がデカくて最初は違和感があるのに、どんどんと主人公アリータが可愛く見えてくるから不思議っすよ。非常に不思議な魅力のある作品でした。
【2019年3月は2本】 
 ◆『THE MULE』 運び屋
 しっかし、本当にClint Eastwoodおじいちゃんはすげえ人ですよ。久しぶりの、10年ぶりになるのかな、自ら主演した本作は実に最高でした。脚本、撮影、そして演技。全てパーフェクトと言ってもいいぐらい。実にお見事。現役最強監督の一人であることは間違いないす。
 ◆『CAPTAIN MARVEL』 キャプテン・マーベル
 ついに登場した「最強」のお方。そのオリジンストーリーは80年代を舞台にしていて、大変楽しめました。わたしとしては、単独モノとしてはMUCの中でもアイアンマン>アントマン>ドクターストレンジ、に続いて4番目に好きかも。キャプテン・マーベルことキャロルの最大の問題点は「強すぎる」ことに尽きると思う。強すぎるために、バランスを壊してしまうので、クロスオーバーの際に扱いが難しくなってしまうんだよな……。その端的な例が『END GAME』なわけだが……。ともあれ、この作品は自体は最高でわたしは好きです。特にキャロルの「マスク・オン!」の姿が超カッコイイ!
【2019年4月は3本】 
 ◆『HUNTER KILLER』 ハンター・キラー 潜航せよ
 まあ、お話的にはかなりトンデモで、その点ではアレなんだけど……意外と魅せる演出やキャラ造形は、エンタテインメントとしては一流だったように思う。わたしはそもそもTom Clancy先生のJack Ryanシリーズが大好きなので、その若干劣化版としては十分楽しめました。悪くはないす。
 ◆『SHAZAM!』 シャザム!
 「アクアマン」同様に、予告は全く面白そうじゃないのに、本編は大変楽しめました。これは良かったすねえ。設定がかなりテキトーというか穴だらけ? だし、主人公の少年には全く共感できないけれど、とにかく主人公と共に生活する少年&少女がとても魅力的。ラスト、全員が「変身!」する姿には燃えましたなあ! 大変面白かったす。
 ◆『AVENGERS ENDGAME』アベンジャーズ:エンドゲーム
 うーん……わたしはBlu-rayも買って、既に4回ぐらい観ているのだが……やっぱり面白くないすね、結論としては。どう考えても、Back to the Futuer part IIだし、そのドタバタがあまり面白くないというか……うーん……。ただし、ことトニー・スタークに関してはすべて完璧で、最初から最後まで、トニーだけは最高にカッコ良かったし、あのエンディングもグッときました。あと、わたしがずっと嫌いだったCAPが、ついにムジョルニアを手にするあのシーンは最高でした。そのぐらいかな……。キャロルが全然活躍しないのも残念だったし、ソーのデブ化もほぼ意味がないし、ナターシャ殉職も問題アリだし、なんか残念だったす。
【2019年5月は1本だけ】
 ◆『REPLICAS』レプリカズ 
 まあ、ネタムービーとしてはいろいろ突っ込みがいのあるトンデモムービーでした。主人公のキアヌ兄貴は一人ずっとしかめっ面で困っていて、さらに友達に無茶振りばかりかまし、とんでもないエンディングへと至る物語は、率直に言って0点です。本作はキアヌ兄貴観賞用ファンムービーということで良いと思います。勿論、観に行って後悔は何一つありません。だっておれ、キアヌ兄貴の大ファンなので。
【2019年6月は2本】
 ◆『X-MEN DARK PHOENIX』 X-MEN:ダーク・フェニックス
 何度も書いている通り。FOXはもう『LOGAN』でX-MEN作品を終わらせるべきだったと思う。とんだ蛇足の本作は、全く面白くありませんでした。ま、無事FOXはDISNEYへ買収されたので、今後MCUにX-MENキャラが登場する日を心待ちにしたいと思います。本作は、駄々をこねる超能力を持ったガキを大人がオロオロしながらなだめるという実に退屈なお話でした。
 ◆『SPIDER-MAN:FAR FROM HOME』 スパイダー・マン:ファー・フロム・ホーム
 『END GAME』後を描く、MUC-Phase3最終作。そもそもミステリオがイイ奴のわけないよな……という知識がない人は驚いたかもしれないけど、そうじゃないわたしのようなオタク野郎は、やっぱりね! と思いつつ、その時点までそれと悟らせない見事な脚本でした。そしてエンディング後のおまけ映像が超ヤバイ!! 続き早よ観して!! 楽しみにしてます!!
【なんと2019年7月から8月は1本も観に行かなかった。こんなこと7年ぶりぐらい!】
【2019年9月は1本】
 ◆『AD ASTRA』 アド・アストラ
 若干、物語的にツッコミどころはある。が、その映像と、主役のBrad Pitt氏の秀逸な演技は素晴らしかった。あまり本筋とは関係ないけど、月面の描写が非常に良かったすね。近未来、人類は月面でも領土争いをして、戦闘に明け暮れるんだろうな、という気がしてならないすね。ま、その時にはわたしはとっくにこの世にいないだろうから、どうぞ好きなだけ殺し合いしてください。と無責任に思ったす。
【2019年10月も1本】
 ◆『JOKER』 ジョーカー
 観終わった時は興奮していて、今年ナンバーワンじゃねえか!? と思っていたが……びっくりしたことに、世間的にはジョーカーに同情的? というか、共感している人々が多いのだという。そんな馬鹿な!! たしかに、ジョーカーの境遇はひどかったとは思うけど、人殺しが許されるはずもなく、ジョーカーは間違いなく悪、であり、共感してはならないキャラクターだとわたしは信じる。ジョーカーを肯定することは、全ての犯罪者を肯定することだと思うけどなあ。ジョーカーは一生、アーカムに監禁すべき「人間であることをやめた怪物」だと思うし、日本なら確実に死刑ですよ。そしてジョーカーと同じぐらい、騒ぎに乗じて暴れた民衆が恐ろしいですな。というわけで、演技や脚本など、映画としてのクオリティは超一流で素晴らしかったと思うけど、この映画をほめると、世のよく分からない感想と勘違いされるので推すのはやめます。
【2019年11月は4本】
 ◆『IT Chapter2』 イット 第2章
 わたしがこの世で最も好きな小説家は、ダントツでStephen King大先生である! よってこの作品にわたしが興奮しなかったわけがない!! 原作とちょっと違うけど最高でした!! 役者陣も、「子供編」と面影のあるスターをよく集めたもんだと思う。でも、実際のところ、わたしとしては前作の『Chapter-1』の方が面白いと思います。
 ◆『TERMINATOR:DARK FATE』 ターミネーター/ニュー・フェイト
 物語的に、これまでのシリーズでどうしても枷となっていた「カイル・リース」と「スカイネット」を一切考慮しないという、ある種のブレイクスルーは立派だと思う。思うのだが……残念ながらシリーズでは絶対に必要な、ターミネーターに「狙われる存在」である女子のキャラがあまりに弱く、かつ「ターミネーターを派遣した存在」であるリージョンなるAIがまったく説明不足で、結果的にイマイチすぎる出来となってしまったと思う。ただし、本作の新キャラである強化人間の女子はとてもカッコ良かった! まるで名作『UNIVERSAL SOLDIER』でしたな。熱暴走後は全裸で氷風呂に入ってほしかったすね。
 ◆『BRIGHTBURN』 ブライトバーン/恐怖の拡散者
 何とも後味の悪い物語。ただしド真面目に作ってあって、映像的にも極めてキレがあってシャープで良い。見どころはかなり多いとは思う。そして、とんでもない邪悪なガキを演じたJackson A. Dunn君16歳の演技が超秀逸で、人間を虫けらのように見る冷たい目が非常に印象的であった。実際コワイ!!
 ◆『FROZEN II』 アナと雪の女王2<字幕版>
 6年前、誰も予想していなかったウルトラ大ヒットとなった通称『アナ雪』。ついに公開されたPart2は、正直物語的にイマイチだったような気がする。そもそも、なんでエルサは魔法が使えるんだ? をつきつめる必要はほぼなかったのでは。結局、祖父の代の清算を迫られたエルサが気の毒……。わたしとしてはむしろ、なんで妹のアナは魔法が使えないんだろう? の方が疑問だったので、そっちの方向の物語を期待したのだが……。でもまあ、相変わらず歌は素晴らしいし、映像もさすがのDISNEYクオリティで、実際楽しめたっす。つうか、ついに日本でも上演が始まる劇団四季版ミュージカルに行きたい! チケット取れないだろうなあ……。
【2019年12月は3本】
 ◆『DOCTOR SLEEP』 ドクター・スリープ ※2019年映画版
 わたしがこの世で最も好きな小説家は、ダントツでStephen King大先生である! よってこの作品にわたしが興奮しなかったわけがない!! のだが……まあ、この作品は明らかに原作小説の方がずっと面白かったすね。つうか、本作は、King大先生による小説『Dr. Sleep』の映画化、というよりも、Kubrick監督版映画『THE SHINING』の続編映画だったな、と思います。ただし、それでもやっぱり映像で見る「True Knot」の怖さは格別で、とりわけそのリーダー、ローズ・ザ・ハットのエロ美魔女ぶりは最高でした。
 ◆『STARWARS:Episode-IX The Rise of Skywalker』 スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け
 ついに最終章を迎えた『STARWARS』。そのエンディングには万感の思いが乗るわけです。ここに至るまでの、『EP-3』への失望、トンデモクソ映画と堕した『EP-8』への怒り。これらを乗り越えての今回の『EP-9』には、やっぱりわたしとしては最大級の賛辞を送りたいと思う。よくぞここまで、という思いが強いすね。もう、これ以上の続編は全く不要ですよ。サイドストーリーとか、関係ないところでやってほしいすね。そしてやっぱり『MANDALORIAN』は観ないとダメなんだろうな……。観るしかないか……。
 ◆『男はつらいよ50 お帰り 寅さん』
 非常に面白かったけど、完全シニア向けであり、若者お断り映画であったのは明らかだろう。しかしあの満男がもう50歳に近く、年月の流れの無常を感じますな……。今の10代20代の若者たちは、30年後に、「今」の何を懐かしく思うことになるんだろうか。50代近辺の我々には、STARWARSや寅さんがいるし、北の国からもある。そういった、輝ける80年代コンテンツがいっぱいあるわけだけど、ガツガツとコンテンツが消費され、短命に終わる現代は、後に残るものがないというか……なんか、今の「コンテンツ消費」の様相は、イナゴが襲来してあっという間に食い散らかす様子を連想してしまって、底知れぬ恐怖のようなものを感じるっす。ま、こんなことを思うのも老害ってやつでしょうな。

 とまあ、2019年に観た映画24本はこんな感じであります。そして、現状では2020年も、今から楽しみだぜ!って映画があまりないんだよな……。強いて言えば『WONDER WOMAN 1984』ぐらいかなあ……でも、トレバーが生きてたって設定は面白くなるんだろうか……。アリなのそれって? つうか、彼女はBvSまで隠棲してたんじゃなかったのかよ……。あーあ。せめて2020年は、もうチョイマシな一年になることを心から願いたいす。以上。

 あ、忘れてた! 2020年最大の期待作はコイツだった!! 相変わらず予告だけでもう超ドキドキ!! 今すぐ観たい!!

↓ そしてこちらも一応貼っときます。主役のGal Gadot嬢は最強に美しいす。

↑このページのトップヘ